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株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

凡ミスが大きな責任になる不動産の仕事の恐ろしさ

2023年04月17日 | 不動産業界

不動産の売却依頼を受けて

まず最初にやるのはその物件の位置の確定ですが

私たちの地域の若い人たちは

それが甘い

長くこの仕事をしてるとそう感じる事があります。

そうなった理由は

昔と比べて位置の特定が簡単になったからです。

区画整理された土地が多いですからね

公図と住宅地図で大体分かります。

私がこの世界に入った頃は

公図と現況が一致しない

そんな土地が結構ありましたから

この位置確定はまず真っ先に細心の注意でやった物です。

それと

区画整理地は仮換地の状態で売買される事が多かったですからね。

そんな土地は公図と現況は全くもって無関係

って感じですから

仮換地証明と公図と謄本

形状も面積もバラバラ

そんな状態で取引するのです。

それと

私たちの地域には

公図混乱地域ってのがあって

まぁひどかったですね。

駅前にある大きな造成団地ですが

開発業者は顧客に青田売りをして

買った人たちは造成が終わった場所から

どんどん建物を建てて住んで行ったのですが

その開発義業者は

最後の公図の整理をしないまま倒産したのです。

どうなったかと言うと

建物が建ってる土地の形と公図が全く一致していなくて

しかも倒産寸前に慌てて机上分筆で土地の所有権を移したものですから

建築場所と土地の所有が一致してない

そんな状態だったのです。

まぁそんな土地でも売買してきましたからね

本当に大変でした。

ですから

私は

土地の位置確認

これの重要さが身に沁み込んでますが

若い社員達は

その意識が希薄

そう感じるのです。

まぁしかし

あまりぶったるんでると

区画整理地であっても

ワンブロック誤解してました

なんてとんでも無いミスにもなりかねませんからね

改めて当社の社員の皆さんには

売買物件の位置確認

しっかり隣地の登記簿上の所有者と

現況の住民

このすり合わせを行って

それから売りに出してください。

この物件の位置の間違いは

賃貸でも大変ですからね

当社ではまだ起こってませんが

他社では

お客様を案内して契約して

引っ越し荷物を持って行ったら

そこに別の人が住んでた

なんて話も耳にしますからね。

凡ミスですが

責任は大きい

これが不動産の仕事です

賃貸でもそうなんですからね

売買となれば

土地を買って家を建て始めたら

所有者がやってきて

“人の土地に何やってんだ”

なんて事になったら

もう大変な事になりますからね

そんな訳で

私たちは

少しの気の緩みが

致命傷になる

そんな仕事をしてるんだと言う事

これはしっかり肝に銘じましょう。

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