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宝石

2006年04月29日 | Weblog
眠い中の派遣のバイト。今日(投稿日は29日ですが実際は26日)の仕事は、とある会社の、着物やら絨毯やら宝石やらの展示会。自分は宝石の売り場の担当になった。

仕事は単純明快、30分ごとに展示されている宝石の数を数える、それだけ。あとは客が万引きしないかなー、って一応監視する。

長方形のテーブルが円形に並べられ、テーブルごとに、その上においてある宝石の数を数えていく。朝一に、テーブルごとの宝石の数を数えておき、もし売れたり、店員が少し離れたテーブルで商談を行うために一時的に持ち出す際にはその分、カジノで使われるような小さなチップを置き、それもカウントするので、各テーブルごとの数の総計は朝からずっと一定となる仕組みである。

10:00。数えるだけなんて楽だろう、と高をくくっていたら、意外と難しい。ばらばらに並べられているので、どれを数えてそれがまだなのかわからなくなる。ひとつのテーブルに多いところは70個近く並べてあるので、最初は手間取り結構時間がかかってしまった。それでもその後は要領を得て、わりと早く数えられるようになる。慣れた人は計算機をうまく活用していたが、自分はすべて暗算。

それにしても、定石って結構な値段。最低でも20万円くらい。値札をみてみると「10000円×11回払い」のように、実際の値段はかかれていない。少しでも安く見せようとの工夫だろうか。高いものだと「20000円×36回払い」など。たしかに見た目は安く感じるが、計算してみると結構な額になる。2万円を3年間も払い続けるほどの価値があるのかな、この小さな石に・・・と理解できないが、それでも客層の大半を占める裕福そうなおばさまたちはどれにしようかなーと物色してみて回る。販売員の方も必死に接客し、「おきれいですわよ」「宝石は一生の価値がありますから」「お値打ちですわ」と声をかける。客も「でも年金生活ですから・・・」などといいながらも試着して楽しんでいる。自分もどんな言葉が効果的なのかじっと耳をすませてみる。

裕福そうなおばさまたち。なんでこうも裕福そうなのだろう。うらやましい。お召し物もなかなかのもので「20万?安いわね」などの言葉も聴かれる。裕福そうな人たちはみななんとなく似ている。彼女たちは決して掃除のおばちゃん、ではない。これは確かだろう。外見や雰囲気、しゃべり方からそうさせるのだろうか。

自分もスーツなのでたまに販売員と間違えられて、「この真ん中の石はダイヤかしら?」と聞かれる。「さすが、お目が高い!」などと適当な返答もできないので、その度「申し訳ございません。警備担当なので・・・」と言い返す。それでも、囲われた机の中に入っているので、さながら宝石商にでもかのような快感を覚える。仕事にも慣れてくると、宝石を数えるだけでなく、並べられている宝石が乱れていたら、それを直してく作業もやってみる。実際これをやったほうが面白いし、時間も早く進む。値札の位置を直したり、ネックレスをしっかりのばしたり。客が触るので頻繁に乱れる。そのたびに直す。カオスをコスモスに。きちんと整理された宝石が並んでいるのをみて満足。

昼食は食堂を利用。某有名ホテルが会場なので、期待したが、それほどでもなかった。

午後はわりと時間が遅く進む。慣れてしまい、完全に飽きてしまった。ただただひたすら同じことの繰り返し。

やっと18時前に終了。売り上げはというと・・・、うーんこれは宝石にしては売れたというのかどうかわからないが、最大でも70個並べてある机で5個売れたところがあるなど、どの机も数個程度しか売れていない。あんなにお客様は来ていたのに。やはり高価な商品なので最終的な契約まで持ち込むのは大変なのかもしれない。単価が高いので一個売れたらそれなりの利益になるのかもしれないが。

そんなこんなで似非宝石商になった一日であった。

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2 コメント

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ダイヤモンドは永遠の輝き? (文京区の代理人)
2006-05-06 00:09:47
会場からして、客は招待状等で招かれた方々でしょうか?やはりそれなりの恰好でないと…

もし彼女に渡す時どの宝石にしようか、とか知識にいれるなりと考えてみてもよかったのでは?(^_^;)

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Unknown (harborbeeline)
2006-05-07 23:41:54
>文京区の代理人さん

そうですね、一応招待された方たちのみのようでした。残念ながら、彼女はいないので、そこまで考えが及びませんでした・・・。ただひとついえることは、こんな高価な宝石は絶対に買わないな、と

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