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よかった!逆転無罪判決 最高裁

2017-03-11 01:55:17 | 日記

Nさん、おやすみなさい。
メールではご挨拶させていただいたので、コメントは明日、書かせていただきます。

実はこんなことは初めてでした。他の方はぼくとの関係でそうしたことがあったかもしれません。
という、そうしたことというのは、Nさんとぼくが時を同じくして投稿をしようとしたことなのです。
先ほどは、ほんとうにびっくり仰天してしまいました。そうなのです、新規投稿をクリックしたら、
バアーと文字が並んでいたのです。あれっ!……
でもすぐに了解できました。それから、ときどきスマホでアクセスして投稿を確認したりしたのです。
でもそのときには、ぼくもこのPCのメモ帳に記事を書いていたのです。ですからまったく時間の
ロスはありませんでした。そんなほんとうに初めてのことがあって楽しませていただいたというわけ
なのでした。

窃盗罪問われた元中国放送アナに逆転無罪判決 最高裁
千葉雄高、久保田侑暉2017年3月10日19時21分 朝日新聞デジタル

「……最高裁によると、07年以降で、一、二審とも有罪とした判決を最高裁が破棄し、
差し戻さずに無罪としたのは煙石さんで10人目という。……」
http://digital.asahi.com/articles/ASK3B4FT0K3BUTIL018.html

皆さまも、テレビのニュースでご覧になったかと思います。
昨日のテレビ解説でも、異例の最高裁判決になりそうだとは予想されていました。
そしてそのとおりになって、実にうれしいです。ほんとうに喜ばしいニュースでした。
でも、その事件の概要をテレビの解説を見たかぎりでも、その検察側の立証があまり
にも雑でお粗末だったのは明らかなように思いました。そして更に、1、2審ともに
有罪判決とされてしまったのも信じ難いことでした。

朝日の記事では、「最高検は『主張が認められなかったのは遺憾だが、最高裁の判断なので真摯に
受け止めたい』との談話を出した」とあります。こうした言葉は検察側が敗訴したときの常套句
なのだと思います。でも、このコメントはおかしいと思いますね。「遺憾」と「真摯」が同列的に
使われていることに違和感をもつのです。
「遺憾」は広辞苑だと、思い通りにいかず心残りなこと。残念。気の毒。「真摯」は、まじめで
ひたむきなさま。
最高検察庁が、もし本当にこの判決を「真摯に受け止めたい」と言うのだったら、その「遺憾」
という言葉の使い方は間違っているのではないか、と思うのです。

遺憾(⇒残念⇒口惜しいこと、無念⇒広辞苑)という言葉は、自分たちの判断(挙証責任)が否定された
ことについての、反省や総括をすることを嫌がるため息でしかないのでは。その最高検の談話は、その
最高検察庁検察官としての、自身の重職への無自覚さを象徴する言葉でしかないのでは。

そしてその言葉に決定的に欠けていることは、憲法で保障された主権者・国民である、被告とされた
当事者への視線・眼差しではないのか。つまり、そうした無自覚的な意識の欠落ではないのか。
最高検のそうした常套句には、水戸のご老公さま物語の「一件落着」のような、いつもどおりの
仕事を片づけたという職人的感覚を感じるだけ。しかし、ご老公は勧善懲悪劇の主人公だ。言ってみ
れば、この世の善悪のすべててを見通すことのできる阿弥陀様の化身・象徴だ。最高検が生まれ変わ
り真実の一件落着と言えるようになるためには、億万回もの輪廻転生が必要ではないのか、と……

この判決で、裁判官4人中、反対意見は1人。東京高検検事長だった小貫芳信裁判官。この5年間で
小貫判事の反対意見はこの1件のみ。(下記ヤフーニュースと最高裁HPに記載)

“煙石博さんの無罪を勝ちとる会”HPの「事件・裁判の経過」です。
http://enseki.noor.jp/?page_id=275

判決は、裁判官4人のうち3人の多数意見。検察官出身の小貫芳信裁判官は無罪に反対する意見を述べた。
ヤフーニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170310-00000110-jij-soci

小貫芳信裁判官の裁判官としての心構え、「事実に対しては謙虚,判断に際しては公正でありたい
と思っています」
最高裁HP http://www.courts.go.jp/saikosai/about/saibankan/onuki/

小貫芳信裁判官 wiki
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E8%B2%AB%E8%8A%B3%E4%BF%A1

 


Nです。退院を報告します。

2017-03-11 00:20:20 | 日記

画像は東京大学構内の「三四郎池」です。「迷える子羊ね」なんて言われたら・・・

みなさん、コメントを寄せてくださってありがとうございます。私にとって大きな励ましとなりました。
10日に無事退院しました。この朝にスマホで投稿しようと試みたのですが、いただいたコメントへの書き込みでしかログインすることができず、帰宅していま改めて書き込んでいます。

今回の入院治療の正式な名称は「脊髄刺激療法トライアル」でした。本格的に脊髄刺激療法をするかどうかを決めるための試行です。この療法を本格実施する前には必ず試行するのだそうです。
私は27年前の平成2年2月、750ccのバイクで通勤途上、交差点で四輪車との接触事故で左腕の神経を引き抜き損傷しました。半月ほどは意識が戻らず「いたいよお〜」などとわめいたいたそうです。事故の日の朝のことから意識が戻る瞬間までの記憶はありません。
数日後に医師から「左腕はもう動くことはありません」と言われましたが、その瞬間に納得しました。動く動かないはどうでもいい、とにかく痛みを取って欲しい、と訴えました。
神経叢剥離という、損傷した腕神経叢の血糊を除去する手術は受けましたが、痛み軽減に効果はありませんでした。主治医は整形外科医でしたが、痛みについては無頓着でした。
この事故で脳挫傷もしたので、脳外科の医師にも受診していました。この脳外科医が哀れんで?麻酔科の医師に僕の痛みについて相談してくれました。当時、この病院に疼痛緩和の科はありませんでした。麻酔科の医師は手術後の時間に星状神経節ブロックをしてくれました。効果はあったように思います。この頃も主治医は「ブロックは気休めだ」などと言っていました。

受傷後一年ほど経って麻酔科医が「持続硬膜外ブロック」を施行してくれました。脊髄の硬膜外に針を刺したままにして麻酔薬を投与するのです。これで、いちばんひどい痛みの頻度が減りました。左手の親指の付け根あたりにクギを刺し込まれる感覚で数分おきにありました。死んだほうがまし、と思えました。
このひどい痛みがかなり減り、なんとか仕事ができるようになりました。一級建築士やケアマネの試験に合格し、独立開業しました。
以来、近医(開業医)ペインクリニックでの神経ブロックと内服薬服用を断続的に20年以上続けてきました。

東日本大震災後には2年3ヶ月間でしたが、福島へ応援職員として赴任できました。単身赴任生活もやり通せたわけです。
今回、OT(作業療法士)の娘が、勉強会で知己を得た東京大学付属病院の医師の受診を勧めてくれました。減ってはいるけれど、僕がいつも痛みをこらえているのを見ていますから。
「今更、いい歳して新しい治療も面倒だなぁ」と、この助言を聞き流していたのですが、妻の勧めもあり外来受診したのが昨年の12月。この時「いま処方されているリリカ(神経障害性疼痛に特化した鎮痛剤)の量は、あなたの症状には少な過ぎる。1/3から1/5程度の投与量です」と指摘されいささか驚きました。そのうえで脊髄刺激療法を勧められたのです。MRIやエックス線検査も実施し、私の痛みの機序からこの療法についてもくわしく説明を受けました。

以下は今回の入院での経過です。入院当日、妻と娘が幼い孫を連れてきていましたが、医師は快く術前説明に同席させてくれました。保育園児の孫は「じいちゃん、お背中に注射するのぉ〜」とかビビっていました😳私がいまいちばん痛みを感じているのはどこなのか、どのように痛いのかを確認し、模型を使って手術と治療の詳しい説明を受けました。

翌日に手術。部分麻酔、うつ伏せになって脊髄のそばにメスが入りリード(電極)を挿入し通電しながら「どこに刺激がきますか、強さは、どのように感じますか?」など確認し、リードの位置を探っていきます。いちばんひどい痛みを感じるのは親指の付け根です。しかし、上腕から小指側に刺激をはっきり感じるのですが、親指側にはわずかにしか感じません。10度ほど位置を変えても親指側への刺激はなかなか強くなりません。それでも、最も強く感じる位置にリードは埋め込まれました。執刀した主治医から「事故の際に脊髄自体が損傷を受けていて、理想的な位置にリードが入りません。ここが最善と思われる位置です」と説明があり了解しました。
ジェネレーター(電気を送る装置。4cm四方ほど)は鎖骨の上付近にテープで固定。

八日間、脊髄刺激療法をトライアル試行しました。
電気刺激は自分でコントロールします。既存の技術を活用する手法ですが、コントローラーはiPod touchを使い、ジェネレーターとはBluetooth接続です。3種類の周波数と、振幅値(これが電流の強さのようです)をいつでも自分で選択調整し、もちろん止めることもできます。
結果として。痛みが数割は軽減したと感じました。脊髄への電気刺激は、いわゆる低周波治療を内側から通電しているような。私はペインクリニックで低周波治療を受けたことがありますが不快な感触があり続けたことはありません。しかし、脊髄に直接電気刺激を送るのは感じかたがだいぶ違います。心地良いのです。

病棟での生活はほとんど制限ありませんでした。日曜日には外出許可をもらい、歩いて上野にあるプロテスタント教会で礼拝を守ることもできました。この日には8km以上歩きましたが、何の支障もなく大きな痛みもありませんでした。

入院中に病棟の看護師さん(複数の!)から「この療法は適さないことも多いんですよね〜」なんて否定的意見を聞いて(医療従事者がこんなこと言うたらあかんやろ)驚きましたが、私には適しているように感じました。なるほど人によって適不適があるので、本格的な採用(リードとジェネレーターを身体に埋め込む)の前に「トライアル」するんですね。

昨日、リードを抜去。この時、主治医にききにくいこと尋ねました。「脊髄刺激療法がダメなら次の一手は?」いやな顔もせずすぐ答えてくれました。「麻薬的治療薬の投与。あるいは、試験的に始まっている、鏡を使うバーチャルリアリティ療法。さらには、阪大でやっている脳に電磁石を埋め込む・・・」最後のはちょっとご遠慮申し上げたいです😥サルにナニカを埋め込む実験を映像で見たことがあってその印象が強く残っていて・・・

このようにトライアルは終了しました。しかし、なんということでしょう!(◎_◎;)このリード線を抜いて1時間ほどした頃、年に1〜2回に減っていた、クギを刺すようなひどい痛みが左親指の付け根にきました。冷や汗が出る痛みです。食後のリリカ75mg2カプセルのうち一つを頓服代わりに服用し、しばらく横になりました。もちろん看護師さんには報告。この痛みは徐々に良くなり、ひと晩明けて快復しました。

今月末に外来を受診、痛みがどう変わったかを報告し、脊髄刺激療法を実施するのかどうか今後の治療法を決めていきます。

私の脊髄刺激療法トライアルは、試してみる意義は十分あったと思っています。周波数や出力をコントロールしてことごとく心地よく面白くも感じました。痛みがすべてなくなったわけでもないし、カラダに装置を埋め込むことの影響があるものかどうか、若干の不安もあります。でも、生きているうちに少しでも良くなる方法を試してみたいという好奇心もあります。

私の受傷時に小学生だった娘が「とうちゃんの腕を良くしたい」と思い作業療法士になったと、彼女の結婚の時に聞きました。きょうもメールで「生活の質が少しでも良くなることを祈っています」とメールくれました。良くなりたい、と私が思う動機でもあります。

また経過を報告しますね。