嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

栗栖先輩に怒られた

2016年07月19日 06時55分05秒 | 仕事
今日から僕は新しいサークル(会社?)に体験入部した。
ハサミを持っていなかったのでサークルの小物入れ(複数棚に分かれた透明なプラスチック製引出し式小物入れ)の左下から
持ち主不明の黄色いハサミを借りた。

ハサミを使用後、僕は何故か返却時にハサミをどこにしまうか考え、
元あった場所ではなく、右上の方にある場所にしまおうとした。
その様子を見ていた栗栖先輩が「それ●●先輩の○○ハサミだから右上二段目。」
僕はよく聞き取れず戸惑いながら右上一段目にしまおうとした。
「違う、その右上から●●●。」
僕はまた声をよく聞き取れず、とりあえず上から二番目にしまった。

それを見ていた先輩は突然こう切り出した。
「手帳って使ってる?」
「以前少しだけ使ってましたが、今は使ってないです。」

「どうして使うのやめたの?」
「きちんと整理して書くことが出来なくて、全体が真っ白の余白ページに左上から書き留めるばかりで、
うまく使いこなせなかったから、次第に使うのをやめてしまったんです。」

「--------って、--------------だから、手帳を使いこなせない人が多いんだよね」
これもまたよく聞き取れなかったが、
やんわりと僕が整理下手で手帳を使いこなせない人である事を注意したようだった。

僕はちょっと精神的にショックを受けて先輩にすごく怒られたと感じた。
動揺しながら僕はいつもと違うルートで木製の昇降口を降りて下履きに履き替えて帰ろうとした。
そして先輩に挨拶し忘れた事を思い出し、元居た場所に戻ろうとしたが、
そこからは元の物語に戻ることは出来ず、別の親しい後輩との新しいストーリーに分岐した。
僕が車をうまく運転出来ない話に変わり、後輩が女の子とキスをしたところで僕は夢から醒めた。

思い返してみれば亡くなった栗栖先輩は半笑いで声高にツッコミを入れるような先輩で
僕に真顔で厳しい口調で注意をするような事は一度も無かったと思う。
先輩のおちゃらけた明るさや面白さに敬意を払っていたし、僕は苦手な人でも無かった。
そして肝心な要素としては、先輩はとても整理下手で、ひたすらオタク系のマニアックな雑学知識を吸収し続ける人で
膨大な知識量を誇り、ゴミ屋敷のような散らかった広い部屋で大量のオタクグッズと資料に埋もれて暮らす変人だった。

僕は整理よりもひたすら貪欲にオタ知識を吸収するその先輩の生き方が好きだったのかもしれない。

僕は今でも整理下手のままだし、
車の運転も下手だし、
女の子とのキスもした事は無い。

夢の中に現れた複数のコンプレックスの中で
最も表層にあるものから順に書き出せば

①整理下手
②運動音痴
③性的体験不足
という事になるが、逆説的に考えてみると
現実世界での重要度は

①性的体験
②運動不足解消と身体を鍛える事
③部屋の掃除と整理整頓

ということになるのだが、①に関しては恐ろしい事に
男性との初体験と女性との初体験という選択肢が存在することになる。
それともこれは雑念だろうか?

綺麗に着飾り整理された車の中で女性とカーセックスを楽しむ事で運動不足を解消するような
[銀の弾丸]を僕は望んでいない。
判断のつかない問題と悩ましい選択肢に埋もれて、
哲学的命題を抱え 問題と一つ一つゆっくりと丹念に時間をかけて
自分を問い質していくような誇りを持った生き方がむしろ僕らしい。

そう思いながら、僕は未解決の世界で頭の迷宮と心で向き合う。
やがてこの道が、君と繋がっているのなら、それはとても幸福なことなのかもしれない。

追記した僕の日本語的弱点が誤読される日々をぼくはここでゆっくりと思い出している。

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