外部を真っ直ぐに見ることが出来ないのは
そこに美しい景色が無いからだ
激しい憧れも、呪いの鬼火も、
そこで美しく光らないからだ。
世界が本当に美しいのなら、
その美しさを根拠とする位置に立脚し、
性欲は一つの欲望となるだろう。
だが、本当に美しい光は外部には無いのだ
なればこそ、純血は、ただ死のために
ただ生にひざまづく今のために、
正しい在処を探すだろう、
もしもまだ、死に神を敵と思うほどに、
純血が、生をとくとくと紡ぐなら、
その橋である自分には、なるほど未来があるだろう。
だが違う。
未来とは異質な他者だ。
未来とは死を展開した矛盾の中にあるものだ。
それゆえに、
僕は何度でも叫ぼう。
今、この世界が、死を求めて止まないことを。
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