嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 






急に不安になることがある。
少し視野を狭めて考え事に集中していると、ふと、
自分がどこに居るのかわからなくなることがある。

人生迷路の迷子というような比喩の類の話ではなく、
実際に、自分が今、自宅の部屋に居るのか、
街に居るのか、学校に居るのか、外に居るのか中に居るのか、
北がどっちなのかわからなくなったり、
今、自分が部屋のどっち向きに座っているのかわからなくなったりすることがある。

たいして恋をしているわけでもないのに、
急に失恋するのが怖くなったり、
誰かに話しかけるのが怖くなったり、
嫌われるのが怖くなったり
謎の不安に襲われることが増え
 そんなときは
  たいがい
背筋や首筋のあたりがウゾゾっと寒くなってくる

決まっていることが一つある。
「働きたくない」ということだ。
これは、以前のようなNEET時代の発想とは少し違っていて
どちらかというと、働いたことの後悔からくるものだ。

まだ働いたことが無くて、働くことが恐ろしいというのは、
まだ女性を真剣に好きになったことがない頃の失恋恐怖状態に似ている。

実際には、僕にとって失恋はとても清々しい感情でいっぱいの、
そしてまた、葛藤と残酷な感動の連続だったのだけれど、
その話は今回ここでは省く。

今、自分の中にある不安は、
子供心に、夢いっぱいの希望を持っていて、
自分がいつかきっと凄い立派な人間になって、
社会や世の中で大活躍できるという、
半ばヒーローになりたいという幼い願望や、
勧善懲悪を信じていたら、この世界は善悪で計れないことに気付いてしまった喪失感や、
お金持ちになりたいと真剣に思っていたのに、
お金よりも大切なものを見つけてしまって自分が気が狂う感じにも似ている。

結局のところ、
怖いのは自分の形が変わることなのだ。
自分の殻を捨てたり、
ポリシーを捨て去って、
全く違う物差しで世界を測り直すことが怖いのだ。

いつも僕は迷子だ。
そして僕はこの迷子状態を心底気に入っていて、
もう自分探しが楽しくて楽しくてしょうがないくらいに、
ずっと馬鹿な子供のままで居たいのだ。

(『あるいは、子供のままで居たかったのだ』)。

ほどなく、終わりが来て、
強制的に大人になるか、
あるいは自決するかを選ぶ時が来る。

そのときに、
子供らしい生に無頓着な我が侭自分勝手の自尊心{プライド}と、
なんら絶望も希望もなく、生に執着する延命措置のような{本能的理性}と、
僕は、どちらを大切にするだろうか。

判決の日が来るのが、とても恐ろしい。
自分に自信がない

今の僕は、いつも不安だ。
でも、偽物のSOSしか、
僕は発信していない。


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