老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

お馬さんの調教

2009-05-14 00:16:05 | ベトナム
競馬の世界では調教師のことを先生と呼ぶことになっていて、タケユタカのような天才でも、大レースに勝った後のインタビューでは、先生の言う通りに乗っただけです、みたいなふうに答えるのが美徳とされている。そういうのを封建的な師弟関係の中でカレラも苦労しているんだろうなーと思って見ていたワタシは、最近急に調教師ってスゴイって思うようになった。というのは別にこっちに来て乗馬を始めたからじゃなくて、、これから先は国際親善上問題があるかもしれないのでちょっと遠まわしに書くと、ベトナム人にいろんなことを教えてこっちの言うように仕事をしてもらうのはお馬さんの調教と同じくらい大変だと気付き始めたから。。って、全然遠まわしじゃない。

ハッキリ言って同じことを10回言っても絶対に間違えを改めようとしないし、みんなで集まって議論をして決めたことでも翌日どうなったかと思って見に行くと勝手に変えていて、どうして変えたのかと聞くとこっちの方がいい、とかしゃーしゃーと言ってのける。
今日はあるオトコに計算をさせてある数値の割合を出すように、紙に絵を描いてコレ分のコレのパーセントを出してちょー、みたいにして紙に描いた絵を色分けまでして渡して、夕方やっとできたと言って持ってきたのを見たら、なんか数値が予想より高かったのでコレはコレでソレはソレだよねー、って確認してたらとんでもないことをやっているのを発見して、こんなのだめよーって言ったら、いやこれで正しいって言って絶対に譲らないもんだから思わず泣くふりしたら困ったような顔して何が間違ってるんだって真剣に聞くもんだから、ハッキリ言ってコイツ××かと思った。

ある部分の割合とは部分/全体だから当然その部分は全体の一部でなければならないのに全体の中に入れてないものを部分に含めて計算している。ソレおかしーじゃん、って必死に説明してもわからない。こんなことやったら100%超えちゃうじゃん、みたいに。そこにちょっとネジのはずれたシャチョーがきて、電車の乗車率が200%とか言うじゃん、みたいに言うもんだから話がこんがらがってきて、それは電車の定員というものが必ずしも全体を意味していないからだと言っても、じゃあこの計算の全体は全体なのか、みたいな方向に話がエスカレートしてしまって、コレはそういうオ約束のもとでの数値なわけだからヨケーなこというなってついついシャチョーを怒鳴りつけたらベトナム人がそれを楽しそうに見ていた。

まあ本社からメールで好き勝手なこと言ってくるヤツらはソレ以下だからコッチのほうが少しはマシ。相手はお馬サンだと思って、言う通りにしたらニンジンでもあげて調教していくしかない。来月からはぷりぷりの牝馬も一頭くるし。