老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

ラオス~タイ国境

2008-12-23 10:33:50 | 旅行
ラオスのビエンチャンへはハノイから飛行機で1時間、東京と大阪くらいの距離だが空港を出ると雰囲気は全然違う。ハノイではバイクと車がお互いに譲らずクラクションを鳴らしあって、そのすきまを人がくぐり抜けていく感じで、歩くだけでかなりの緊張を強いられる。特に旧市街は道幅も狭く、町中がアメ横か渋谷のセンター街みたいな雰囲気でいるだけで疲れる。
それに対しビエンチャンは首都とは言っても人も車も少なく空気も澄んでいる。道幅も広くて緑も多いし、、クラクションなんか鳴らしたら何か起こったのかとみんなが振り返りそうな感じ。人の表情も穏やかでのんびりしている。

まるでジュール・ヴェルヌのSFに出てくるいい国と悪い国みたいで、金儲けするなら悪い国のほうに行かないといけなくて、それでも儲かれば儲かるほどそこでは結局何のために生きているのかわからないような生活を送るようになっていく。まあ、臭い作り話だ。
とはいっても東京に比べたらまだまだハノイはニンゲン的な感じはする。カエルとかタニシとか、そこらへんでつかまえてきたのを道端で食べてるくらいだから。食の安全とか、ブラックボックスの中身まで確かめないと生きていけないような行き詰った感じはない。

だからこのビエンチャンはまったく天国のようなところで、その空気にしばらくひたっていたいと思いながらもそれはまたいつか後にして、目的地に向かうために一度タイに入ってまたラオスに入って、、国境線を何度も行き来した。
国境のゲートとか、普通写真に撮ったりしてはいけないんだろうと思っていたがここはまったくのんびりしていて、車の通関手続きに時間がかかっている間、ニンゲンは歩いて行ったり来たりできる。トイレがラオス側にしか見つからなかったから。
まずラオス側の国境で出国手続きをしてゲートを過ぎると中間地帯みたいなのがあって、車は時速20キロくらいで走る。で、500mくらいで今度はタイ側のゲートがあってそこで入国手続きをしてゲートを通る。まあ、こういうのも一つのケジメ、というか、ニンゲンが生きていく上で必要なことなんだろう。

タイに入ると道が急によくなる。道は国家ナリ、っていうのはある意味事実だ。