無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

GEA

2017-07-05 13:26:29 | 建築・都市・港

この日の最後の行き先は、寒河江駅前のGEAだった。

寒河江駅?寒河江駅の記憶が無い。あれだけ山形新幹線開業の時に、駅舎めぐりを行ったと言うのにと考えた。何のことはない。寒河江駅は北山形駅から枝分かれしたフルーツライン左沢線の途中に有り、西寒河江駅、寒河江駅、南寒河江駅と3つもあるのだ。どの駅前だろうと迷うも、運転手のFさんは詳しかった。

GEAは、佐藤繊維株式会社の石造りの工場を利用して、小物と洋服の店舗にイノベーションした建物だ。

 

外観は、外壁はそのままに、建具などがリニューアルされている。

Fさんは、内部の撮影の許可を取ってくれた。これは珍しい。このような店舗だと、撮影は断られるのが常なのだ。

昔、使っていた織機がオブジェで置かれている。店舗の名前のGEAもこれから名付けられたのかな。

内部は、明らかに中央の店舗デザイナーの手によるものと思う。

黒い柱は鉄骨で、2階の木製の床梁を下から支えている。多分、荷重的には大丈夫なのだと思うが、万一を考えての補強だろう。

店内の商品を撮すことはしなかったが、一品物の個性的な洋服が売られていた。

鉄骨階段を上る。この部分も2階の床を外してあるので、水平力は弱い。

小屋組は元のままだが、トップライトで店内は明るい。

中央には、亜鉛溶融メッキの鉄骨で、空間を仕切り造ってあった。洋服も、店舗も、何処を見てもお洒落である。

一度外に出て、小物を販売している隣の棟に移動する。

壁面植栽も綺麗だ。

奥のレストランには、こちらから入るが、中では繋がっている。

おいそれと買える金額では無い物が並ぶが、しばらくすると麻痺してきて、欲しくなる。雰囲気がそうさせていると思う。

以下、建築関係の人でないと興味がないと思われる2枚。

石の壁(厚さ300mmほど)と、小屋材との接合部分。

屋根は同じ面で仕上げられているのだが、あきらかに左右で別の構造体になっている。石の大きさの違いからも、おそらくどちらかが後で増築された物だろう。石材ももしかすると地元産を使ったのではと思われる。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

げんキッズ

2017-07-05 10:44:25 | 建築・都市・港

安達農園に行き、サクランボを買ったり試食したり、遠くへ発送を頼んだりし終わって、酒田チームは天童のげんキッズへ向かう。他のメンバーはまなびあテラスで、銀細工のペンダント作りに精を出している頃だ。酒田チームは6名だったが、金属アレルギーとペンダントに興味が無い面々の多数決により、別ルートで動くことにした。

ここは、私のお薦めの天童の児童施設である。この日は日曜日だったのを忘れていた。

天童のイオンモールとはす向かいの敷地に有り、子供達と保護者達で溢れていた。休日の遊びには、もってこいの施設である。

建物は以前に撮影したので、今回は端折る。

それで、気がついたこと。新潟の豊栄図書館、米沢市立図書館、まなびあテラスと図書館を見て、光の使い方の違いを考えた。まなびあテラスはロールブラインドで光を調整している。豊栄も米沢も、その必要の無い設計で、うまい光の使い方をしていると思う。

このげんキッズの玄関の上の2階のホールの窓には、新発田市役所の印刷されたペア硝子のような物が見えた。

光をうまく調整するのに役立っているなとだけ思っていたら、その正体がこれだった。もし、故障が少なければ、これは絶対に良いと思う。屋根に載せたパネルは、見栄えが悪い。

外に出ると、これまた子供達が水遊びをしていた。

流れる人口の小川。

 

こんな、冬期間も遊べるように、子供達の為を考えた施設が、酒田にはないのだ。子供を大事にする地域と、蔑ろにする地域の違いか。山形市のべにっこ広場・こども館・山銀こども館、天童市のげんキッズ、東根市のけやきホールと続けて施設はある。これは何とかせねばならないだろう。

この芝生の広場の端には、屋外トイレと、ミストを発生させる機械が設置されており、暑さを防ぎたい若者達が集まっていた。子供達の層は、幼児から高学年までと幅広い。大人達は冷房の効いた2階で、子供達があきるのを待っている。特別にレストランがあるわけでも無いが、ミニキッチンと自動販売機が並んでおり、飲食は可なのだと思う。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まなびやテラス

2017-07-05 10:30:34 | 建築・都市・港

午後はまなびやテラスから始まった。図書館や美術ギャラリーを持つ複合施設である。ここは何度も来ている。

 

受付案内には女性がいて色々と説明をしてくれるが、電子案内板は自分の手を動かすと、画面が着いてくる。子供達の方が操作は巧い。

米沢市立図書館の、伊藤忠太のコーナーを思いだし、受付案内係の女性に、東根出身の作家を聞いてみた。著名な作家はいないが、画家はいると言う。図書室には彼の絵(羽黒山の五重塔の雪景色)が掲げられていた。その為か、市民の画力は高く、市民の作品展示の機会は多い。無料なので入って見る。

別室には、シルクスクリーンの作品展示がされていた。

図書室の中を散策する。撮影するには、受付で撮影可のシールを貰う。それを服の見える部分に貼り、人物の顔と本を特定出来ないようにしての注意を受け撮影する。

この図書館も、米沢市立図書館と同じ設計事務所の作品である。チームが違うらしい。

 

椅子の色が可愛い

パンパカパンツの子豚を思い出した。

 

 この部屋の本棚の高さは1.500mm。棚向こうの人の気配が感じられるか微妙な高さである。勿論、私には高い。

 

 

 

駐車場に繋がる回廊。雨の日には特に嬉しい。

ともかく、綺麗だと思う。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お腹がペコリーノ

2017-07-05 10:23:26 | 食べ物

東根のイタリアンレストラン、ペコリーノに到着する。外から見ても普通の民家である。中に入っても、民家だった。

仏間も着いた二間続きの座敷に案内される。椅子テーブルが並んでいるが、この二間は、女性部参加者32名の貸し切りだった。年々参加者は増えている気がする。女性部は元気だ。

さて、ここで、オムライスとミートソース、海老たらこ入りスパゲッティの中から選んで先に予約注文していた物を受け取る。これにカルパッチョ風サラダと飲み物とデザートがついた。美味しかったので、全部を食べたら、お腹はパンパンになった。周りを見渡すと、デザートを残している人が多い。くっそ==かっこ悪~!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

おおとみ保育園と、特別養護老人ホームおおとみ

2017-07-05 09:59:41 | 建築・都市・港

山形県建築士会女性部のふるさと探検隊は、東根のおおすみ保育園から始まった。保育園と特老を同じ敷地に設けるやり方は、幼児にも高齢者にも良い影響を与える。

広いテラス。ちなみに、屋根には雨樋はない。雨の日、流れ落ちる雨の雫が綺麗なんだそうだ。

雨はすのこに落ちる仕組みになっている。冬の雪の雪庇の防止は、考えていないそうだ。東根も天童に次いで積雪が少ない地域だと言う。屋根面積は大きいと思うのだが。

玄関を入ると、右側が事務室ほふく室があり、左側に保育室が連なっている。

保育園は柱梁、それに斜材も木造で造られており、トラスやラチスとは違う構造計画がされている。構造担当は名古屋在住の設計事務所だそうだ。

事務室とほふく室入り口

ぞうさんの衝立+ペーパーホルダーが可愛い。

今日の献立が飾られるBOX

遊戯室から、調理室が見える。ただし、こどもの目線では難しい。

高さの違う手洗いスペース。どちらもこどもにとって、高いように思われる。

保育室

各部屋に手洗いがあった。

さて、次は特老である。木造枠組み工法(耐火)2階建て。2階部分に住居が一定面積あると、どうしても耐火や準耐火になる。

建物の計画は、先に特別養護老人ホームがあった。その後、保育園がついてきたらしい。

 エレベータルームを見る。

中央の地域交流室。

定員60名、1ユニット10名が6ユニットに別れている。ユニットにはキッチン、浴室、リビングが着いている。

各ユニットには、この地域の地名が書かれており、これは住む人には優しいなと感じた。

階段室は、耐火防火の面で、通常は閉められている。徘徊を防ぐにも、ロックされている。

住居部分は各室個室で、WCが配備されているが、そのドアが3枚ドア形式で、車椅子用に全開することも出来る。既製品のドアだが、少し故障が多いようだ。メーカーの○○、しっかりせぇ~!力自慢の人間が使うんじゃないんだぞ。

 

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ロンドン火災

2017-07-05 09:32:07 | 防災

グレンフェル・タワーは、1974年に竣工したが、あれだけの建物なのに、何故2方向避難がされなかったのか、それとスプリンクラーの未整備は、日本では考えられない。考えられないと言えば、その平面計画であるが、周囲に住居、中央にEV2基と階段が1箇所。この階段とEVルームは縦方向へ繋がっており、まさに巨大な煙突になっている。今回の火災で助かった人も、黒煙が酷くて呼吸が出来ず、階段を探せなかったと言う。

消火活動の妨害だったのは、2016年5月に行われた外装工事だろう。既存の躯体はコンクリートで、その劣化を防ぐ為に外側へ断熱材と空気層、仕上げは3mmの金属パネルだった。所謂、外断熱だが、空気層が煙突の役割をし、断熱材を燃やすも、金属パネルが邪魔をして消火が出来なかったと言う。外断熱の空気層も、縦方向だけで無く、横に通気止めが着いていたが、それが逆に水平方向に延焼させる事になったのである。

イギリス国内には、このグレンフェル・タワーのような外壁を持ち、不適格な高層住宅が60棟余りもあると言う。こんな事を言ってはなんだが、比較的低所得者の人達が住んでおり、改善するつもりはあるのかなと疑わしい。イギリスは最近難民や移民の受け入れを縮小する動きを見せている。国民の職業先が奪われているのと同時に、イギリスの無料の医療制度を利用して、高額な手術などを受けるだけに訪れる旅行者や偽移民もいると言う。それにテロのおまけ付きではたまらない。今回の火災の救助活動が進まなかったように見えるのは、私の勘違いなら良いのだが。

最後に、財産の全てを失った被災者達に、翌朝、地域の人達が自分たちの家から救援物資を持ってきて「救援物資BOX」に次々と入れるところがBBCで放映されていた。国の動きよりも、住民の動きが速くて暖かいなと感じた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする