酒田みちみらい女性の会の道路現場見学会が17日に行われた。
まずは国交省酒田河川国道事務所で所長さんから説明を受けた後に、高速道路と県道353号線(酒田市ゆたか~六ツ新田)が立体交差する現場に向かう。
両側から橋梁を架けてきて、丁度県道353号線の上で繋ぐのは、19-20日の夜半に通行止めをして深夜作業で行うのだそうだ。
橋梁は工場で加工し、仮組みをして検査をした後に、一度バラして現場まで運ぶ。
現場で図面通りに組み立てる。
クレーンは重量用で、バランスを取る為にアームが3本に見える。450t吊りのトラッククレーンで、東北にもなくて、これもバラして運んで来たらしい。
ちなみに、クレーンの移動はタイヤが着いていた。
橋梁以外の工事も目に見えてきた。酒田みなとIC・新潟方面を見る。
次は、日光川に架かる橋を見に行く。
この青い橋は、仮設の橋で、これでも充分な強度を持つ。奥に見える大型クレーンや重機、大型ダンプが行き交ってもビクともしない。
我々がこの青い橋を渡ると、日光川に大きな群れを作って遊んでいたカモ達が、一斉に川下へ逃亡を始めた。余程ピンク色の軍団が恐かったのだと思う。
こちらの橋梁もかけ始めていて、橋の総延長は294m。
このクレーンもバラバラにして運び込まれたようだ。こちらはキャタピラが着いている。
穂積の跨線橋とは形が違う。やはり川の上に架ける橋なので、BOXに製作しており、この方が強い。
BOXの穴は、メンテナンスで人が通れるそうだ。
一定間隔に上屋が建っているのは、ジョイント部分の作業を考えて、強風や雨から護っているのだが、ボルトの締め付けをした後に塗装するのに雨が当たると拙いからだそうだ。
両側が内側に傾いているのも、雨水を切る為かなと思う。
川の中に建っている橋脚部は、これ1本である。なるべく川の流れを妨げないように本数は少なくしたものと思う。
形も一部流線型になっていて、左右の橋梁が最後にこの場所で繋いで架設が完了する。
次は、令和2年度に完成する遊佐比子IC近くへ移動する。
この架橋の上は道路ではなく、砂丘の松林を繋げたい為の工事である。
仮設の階段は、これの上にも着いていて、2度上がって頂上に着く。
黒松の植樹がされていた。この植樹をしたのは小学四年生で、10歳。この日沿道の延伸にGOが出されて工事が始まって10年。
子供達と日沿道は、同じ歳なのである。
奥は2車線。手前は4車線になる。遠方に見えるのは月山。この日は少し雨模様だったが、日光川とこの比子では雨も上がり写真の撮れ具合は抜群だった。
こちらは比子IC側。秋田方面を向いている。ダンプが上ってきている所に電柱が見えるが、県道347号線が通っていて、高速道路の下を潜って左に向かうと青山邸に出る。
風車の奥の横一直線は、海の水平線である。道路から水平線が見えないかなと期待するのだが、多分無理だと思う。
帰りは、その県道347号線から、国道7号線に出て走ったが、この砂丘の道路工事は、国道からは全く見えず進捗状況も判らない。
誰も道路工事をしているとは想像も出来ない。本当に令和2年度に比子まで開通するのか心配に思えたが、実際の工事は重機の数もダンプの数も多く、急ピッチで行われている。
さて、話は変わって、このアンケートは通称ウエストライン(国道47号線)の新庄酒田道路の物である。
QRコードで酒田河川道路事務所のHPからでも良いし、
市役所や夢の蔵にも用紙が置かれる予定であるが、是非アンケートに参加して欲しい。
どんなにウエストラインの高規格道路が必要なのかの情熱を、国に伝えて欲しい。地元が欲しがらない道路は、後回しになるからだ。
声を大にして要望し続けなければならない。
山形中央道は、上山市から米沢まで繋がり、福島にも届いた。道路工事の進捗は予算とも大きく関わってくる。
酒田が声を上げないと、内陸では中央道の延伸も勿論のこと、米沢-新潟の坂町への高規格道路をもくろんでいる。
内陸はどうしても声が大きく力も強い。温和しくしていては道路は繋がらない。