無題・休題-ハバネロ風味-

私の視線で捉えた世の中の出来事を、無駄口、辛口、様々な切り口から書いてみました。

嬉しいこと

2018-06-30 11:52:01 | 社会

2018 FIFAワールドカップロシアでの、侍ジャパンの決勝トーナメント出場おめでとう!
ポーランド戦の最後の10分に、イチャモンがついているようだけど、あれは正しい采配だったと思う。
これがドーハの時に出来ていれば、ドーハの悲劇は生まれなかったと思うし、選手をベルギー戦まで休ませる意味で替えた事も正しいと思う。

と、その前に、ハリル監督の突然の解任で、西野監督になり出場選手が替わったことに、心の中でブーイングをして済みません。きっとリーグ戦で敗退するだろうと思って済みません。口には出さなかったけど、私が間違っておりました。済みません。済みません。済みません。

 

話は変わって・・・科学博物館に展示されていた「初代はやぶさ」

それからもう一つ嬉し事は「はやぶさ2」が、無事にりゅうぐうに着いたこと。実際はりゅうぐうから20km距離を置いて留まっているのだが、秋には本格的に調査を開始できるのだと言う。
イトカワを目指していた初代のはやぶさのような劇的なこともなく、あまりに順調に進んで来たので、話題になることも少なかった。りゅうぐうが見えてきてからは、今日はどんなかなと覗いて見てきて、ようやく鮮明な画像が送られてきてほっとしている。りゅうぐうは四角い煎餅のようで、0.9kmしかない大きさだそうだ。こんな小さな惑星に、よくピンポイントで着けるよねと感心することしきり。秋になっての本格的な活動を楽しみにしている。

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ブルーベリー

2018-06-29 11:50:31 | 食べ物

今年は桜の花の咲く時期とブルーベリーの時期が重なった為か、ヒヨドリによる蕾の襲撃は免れたようだ。お陰で実の着き具合も良い。

少しづつ紫色に色づいてきたのは知っていたが、収穫はまだ先だろうと安易に考えていた。ところが、27日に台風並みの天気になり、雨はまだしも風が強くなって実が落ちてしまうことに気がついた。雨降りの中を傘も差さないで摘み取っていたが、頭は勿論、腕も枝から伝わった雨水で袖まで濡れ、断念することにした。翌日の成果がこれである。

ブルーベリーの木が生長しすぎて、上の方や奥の方の実に手が届かない。枝をたぐり寄せて摘み取るには、手が2本では足りないのだ。こんな時、千手観音だったら、どんなに便利だろうと思った。

その翌日

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坂茂氏設計の建物に旅して

2018-06-29 00:12:45 | 建築・都市・港

 6月28日は、建築士会の酒田支部が真っ二つになることが起きた。安藤忠雄氏の講演会と、坂茂氏の現場見学会が同時刻で開催されたからだ。どちらを選ぶかは自由なのだ。

 

と、言うことで、私は酒田支部の研修部の方の車に乗せて貰い、鶴岡に向かった。宿泊滞在複合施設・SUIDEN TERRASSEの現場だ。

 

屋根が特徴的な構造である。この山型で梁と屋根を受け持っている。□や○の空いている壁は、木造で言う所の筋違いである。
屋根の上に、煙突が見えるが、この下には厨房があるらしい。この建物は完成し引き渡しが終わっている為に、今回の現場見学会では見ることが出来なかった。

宿泊棟である。ブリッジで繋がっている。

東側を見ると、坂茂氏らしい建築物が見えた。こども棟である。

宿泊棟共に、工期が8月末までと言う。無理ではないのか、大丈夫なのか。そんな急がしい時に見学会を行って邪魔では無かったのかと思った。ただし、我々が今回見学出来たのは宿泊棟とその周りだけだった。

現場事務所で説明を受けた。画面が光って見にくいが、手前がサイエンスパークで、奥が今回の宿泊滞在型複合施設である。

坂茂氏は、鶴岡のこの場所を訪れた時に、田園の美しさに惚れたんだそうだ。なので、この施設にはSUIDENと言う名が付いている。

温泉を発掘し、温泉施設も設けられている。ちなみに温泉は61.7℃で出たらしい。

こども棟のパース。屋根からも採光が取れるようにしてあるが、いつもの坂茂氏の建物は格子形の梁にテントで覆われているのだが、別の仕上げになるのかな。

こども達は大喜びするだろう。

現場事務所近くに造られた、屋根のモックアップ。一度模型を造ってみれば、実際の作業は捗ると思う。

かなりの人数の参加者がいた。

現場へ向かう。

メインの通路は、道路にヒーターが埋めてあり、除雪はいらない。所謂ロードヒーターだが、温泉が使えるとするならば、熱交換でも巧く行くだろう。

ブリッジの薄さに羨ましく、また惚れ惚れする。

床スラブが厚く見えない。

 

テラス部分。月山がとても綺麗に見えるそうだ。

全容がまだ見えない温泉棟

南側の宿泊棟ともブリッジで繋がれていた。

ぐるり回って西側に着いた。

宿泊棟の内部に入る。ただし、内部は撮影禁止である。色々と仕掛けを見せて貰って、外に出る。

宿泊棟の足元、基礎とスラブが綺麗だ。

宙に浮いて見える。この場所に限らず、スラブを薄く見せるのがとても上手いと思う。

 

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この時期の山形は・・

2018-06-28 10:45:49 | 食べ物

日曜日に、Nさんと一緒に東根の安達農園へさくらんぼを買いに走った。買うと言う行為に間違いは無いのだけど、実際は遠方へ送ることが目的だった。新しく出来た大石田-村山道路を走り、一般道へ出た辺りから、これは変だぞと気がついた。渋滞が酷いのである。
渋滞の続く国道13号線から仙台方面へ抜けると、こちらも車は進まない。安達農園の向かいの公園で、何か大きな催し物が開かれていて、それで混雑しているのかと思いきや、上りも下りもエラク混雑しているのである。

安達農園に入って、渋滞の原因が判った。皆さんのサクランボ買いの影響なのである。安達農園は臨時のアルバイト店員も増やして、客に当たっている。いつも顔なじみの店員さんは、申し訳なさそうに「昨日23日と今日は、戦場です。」と言いながら、箱にさくらんぼを詰めていた。私とNさんは、沢山のさくらんぼの試食をし、遠方に送る送付状を書き、自分の分を買い、他の客に邪魔にならないようにと店を出た。

丁度お昼頃だったので、近くの龍上海に寄ろうと計画していたのを、駐車場の車の列に怯えて断念した。そもそも龍上海に入れないほど道路が混んでいる。それなら暑い日にピッタリの冷たいそばを食べようと、カーナビに大石田次年子の七兵衛にセットし、一刻も早く渋滞から抜けるべく車を走らせた。

しかし、やっと七兵衛に到着すると、橋から登って店まで車が並んでいた。人間も並んでいた。状況を把握しようと店に入ると、丁度電話中の店の人が「1時間はかかるね。」と話していた。予約だろうと思う。私には1時間半それ以上の混み具合だと判断し、別の店に移ることにした。路上駐車の車のナンバーは県外も多かった。

そんな訳で、そば街道をちょっちょっと入った辺りで、「おんどり」と言う店を見つけた。なんでも温泉にも入れるらしい。この店も混んでいたが、七兵衛ほどではない。

メニューもそばで、切り方と量の違いがあるだけだった。面白いのは、蕎麦粉10に繋ぎが1で、11割蕎麦なのだそうだ。近くの席に座った若い家族連れが、どんどんお代わりを注文する。そんなに量が少ないのかと心配もしたが。

十分な量だった。美味しく頂いた。水は葉山からの伏流水らしい。これも美味しさの一つなのだろう。

そうそう、土曜日に道の駅米沢から買ってきたウコギだが、袋に調理法が書いてあった。

実は、まだ読んでいないのである。

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福島県矢吹町7 東北中央道と道の駅米沢

2018-06-26 09:36:54 | 防災

福島JCTから東北中央道に入る。

奥羽山脈を横切る為に、小さなトンネルを何カ所か通る。

そしてこれが東北一の長さの栗子トンネルだ。あと数年で他に抜かれると言う話もある。現在の長さは8977m。やはり長い。
トンネルの途中に福島と山形の県境ラインが壁に描かれていた。

トンネルを抜けてしばし走ると、左手に水窪ダム湖を見た。

米沢の街並みが見えてくると、米沢ICの近くに新しく出来た道の駅米沢が見えてきた。

一般車の駐車場は混んでいた。今日が土曜日なのを認識する。バスは大型の駐車場に誘導される。

道の駅は国交省の管轄だが、それにコンビニと産直&おみやげ、レストランが繋がっている。一部のコンビニと米沢牛のレストランは隔離されていたが、道の駅部分がオープンなのが面白かった。ゆっくりと休憩することは出来ないにしても、この方が当たり前の感覚を覚える。

この山形ワインの並びに道の駅部分が繋がっている。

産直で見かけた米沢らしい農産物。右側がウコギ、左側がひょう。我々には雑草としか思えないひょうが高い。

米沢北ICから米沢南陽道路を抜け、一般道に降りる。こちらも高速道路の延長工事が行われている。本当に山形県は高速道路が少ない。しかもブツブツに切れている。これが全て繋がれば、どんなに楽に運転出来るだろうと思う。

月山道に入ってから夕陽が見えた。楽しい一日だった。

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福島県矢吹町6 大木代吉本店と大正ロマンの館

2018-06-26 00:36:46 | 建築・都市・港

大木代吉本店へと向かう。この建物も震災の被害を受けた。この辺りから雨が降ってきた。

信号に気を取られていたが、もしかしてこの交差点は駅に向かう通りとの交差点かな。
(駅の新しい駅舎を見逃した本人談)

今日の行動予定では、矢吹町の最後で買い物を出来る場所だったのでは無いかと思いながら入る。

さぁさ、自慢のお酒を試飲して下さい。自慢の漬け物も一緒にどうぞ。うまかった。

冷蔵庫の中のお酒達

お酒の名前は同じだったが、作り方でサブテーマが載っている。見事に味が違っていた。どれも美味しかったが。

被災した建物から移動してきた建具。やはり古い建具は味がある。

今はなかなか作られない長障子。

通常はスタッフオンリーの2階も見学させて頂いた。

素敵な建具。

一見、料理屋に見えるが、酒蔵つまり工場である。

ハーブ・アラカルト

向かいは、大正ロマン館

バルコニーが良い。

玄関。

花だけを浮かべるのと、葉っぱを入れるのとは随分と雰囲気が違う。センスの良さだと思う。

この壁の仕上げは、漆喰壁を落とした後の木摺を綺麗にし磨きを掛け、何度も塗装を行ったらしい。町民の中でも高校生が手伝ってくれたが、大変だったらしい。

大正ロマン館は大正9年に病院として建てられた。

その後、別の目的で使用されたが、震災前まで使用されずに放置されていたらしい。

震災後、原型を残す努力を、町民の手で行われた。2階の現在学習スペースに使われている部屋の天井。中学生達が勉強していたのに、快く撮させて貰った。

バルコニーに出た。左官小手仕上げも修復したそうだ。

案内してくれた星さんには失礼した。左官仕上げを旧山形県庁の天井仕上げを見ていた私には、ぼさぼさした仕上げにあらっと思って口に出た。もしかして素人が作った物だったかも知れない。文化庁の裕福な予算での仕上げとは、別物だったろうに。

 

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福島県矢吹町5 みんなの家とポケットパーク

2018-06-26 00:16:54 | 建築・都市・港

今回の設計者で参加して頂いた中で、唯一の女性。妹島和世事務所卒業のあこさんの設計。みんなの家。

あこさんは素敵な人だった。この建物は矢吹町の商工会の敷地の中に建てられた。従来のみんなの家は、太平洋側の沿岸部に設けられる物だったが、妹島さんの「沿岸部だけ被災したわけじゃないでしょ。」の一声で、矢吹町にも建てられることになったが、みんなの家は通常の建築とはコンセプトが違う。

この放射状に伸びるタルキは、サイズ(太さも長さも)まちまちで、地元の子供達に3色に塗り分けして貰った。それを施工ししたのだが。

まるで、大友克洋のAKIRAに出て来る一場面のような迫力である。

この敷地は、商工会の物で、小さなポケットパークのようである。梅の実が塾していた。

ウルトラマンがいた。

矢吹町庁舎があった場所には、ポケットパークとは呼べないほどのパークが出来ていた。矢吹町は軽トラ市が盛んな所で、今までは狭さに難儀していたが、この広場のおかげで、ゆっくりと開くことが出来る。商品は地元で採れた農産物が主なようだ。

舞台裏

舞台。若い矢吹町職員が説明してくれる。

敷地の色別で、使用目的を分けるらしい。水飲み場。少し高さが高いと思われる。子供達にはちょっと無理かな。

広場の向かいの蔵は素晴らしかった。この前面の道路は、勿論奥州街道である。こんな建物が昔は並んでいたんだ。

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福島県矢吹町へ行く4 第3災害公営住宅

2018-06-26 00:02:53 | 建築・都市・港

設計に関わった建築家の内、唯一と言ってはなんだが今回参加しなかった人の建物だ。最も遅く竣工し、設計者も地元だそうだ。木造大断面の共同住宅である。敷地の狭さも相まって、設計に苦労したと思われるが、第1第2と比べると普通のアパートに見える。

ただ、こちらは唯一災害公営住宅の中で和室(畳敷き)がある。内部の作りも普通の住宅に近づけようとしている。

棟木の高さを利用して吹き抜けとロフトが準備されている。ただ、建築設計としては、単なるロフトとアルミのハシゴはどうなんだろうと思う。

中央のダイニングキッチンを挟んで左右に和室があった。北側の部屋には床の間があった。最近の共同住宅では床の間を設けるのは難しい。

南側の和室。右側の壁の板は長押だそうだが、これは在来工法の和室の長押とは似ても似つかわしくないと思われるのだが、何でも県か国かの共同住宅の基準にこれが載っているそうだ。私には新しい壁に釘を打ちたくない為の策略にしか見えない。

 実は復興住宅にも落とし穴がある。入居出来るのが被災者に限られる為、一般の人が入れない。第1から第3まで、全部が埋まっておらずにこうして内部の見学が出来るのだが、当初の矢吹町の人口を増やそう、奥州街道の街並みを取り戻そうとする試みには相反する部分がある。補助金とは有り難いものではあるけど、脚を引っ張る場合もあると言うことだ。実に悩ましい。

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福島県矢吹町へ行く3 第2災害公営住宅

2018-06-25 23:36:10 | 建築・都市・港

昼食を終えて、第2災害公営住宅に向かった。北側に下がる斜面上に敷地を持ち、最も大きな団地となる。愛宕山から吹き下ろす風が、それぞれの住空間を通り抜けるように配置されている。

普通の共同住宅のような重層タイプと大家族向けのメゾネットタイプも用意されている。この屋上は、大変に眺めも良く気持ちの良い場所だと想像できる。

この第2災害公営住宅の特徴は、縁庭と通り間である。

玄関の他に、縁側(冬にも使える縁庭)が設けてある。都会とは違い、地方では外から土間を通って家の中に入る便利さがある。それを共同住宅に作った。

夜になると住宅からの灯りが、行灯か提灯のように外部を照らすことで、地域の繋がりを保ちたいとする計画である。

ただ、実際に住んでいる人たちは、それほど地域に貢献すると言うより、プライバシーを重視して住みたいと願っているようだ。カーテンや目隠しは住んだ後にそれぞれ設けられたようである。

色彩計画は、矢吹町カラーである。ただし、木部の彩色は数年で劇的に変化する。次第に濃くなって行き、塗料が剥げるとどんどん灰色になる。

内部にも入らせて頂いた。子供のいる女性は、この開放する下部の建具が恐いという。オトナになれば開口出来る方が良いと思うが、確かに危険ではある。
細かなでティールが面白かった。大変に工夫されていた。参考になることが多い。階段部分の採光が優しい。

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福島県矢吹町へ行く2 第1災害公営住宅

2018-06-25 23:01:50 | 建築・都市・港

自治会館から目と鼻の先、奥州街道を自己責任で横切って(ちょいと歩くと信号と横断歩道がある)最短距離で復興共同住宅に着く。

中央の広場(歩道)を、左右に連続した共同住宅が建っている。階高が違っているために、片や準防火建築物である。この円柱の柱は塗装が防火塗料で施してある。

町作りを実行して行く中で、矢吹町の建物のカラーとして無彩色と木部の塗装の色が決められた。色彩を統一すると、町並みになじんでいく。ただし、奥州街道のそもそもの色は、漆喰の白と黒い木部(蔵を想像して欲しい)だったと思われる。

2階建共同住宅と3階建共同住宅が並んでいるが、安直に鉄骨造やRC造にせずに、木造プロトタイプで計画した。地域産材を用い、プランが出来ると住民と話し合いを何度も行った。広場(中央)を通り庭とし、見守り型やデコボコのある町にした。

地域を考慮し、出入り口はなるべく引き戸とした。

内部も見学させて貰った。

バルコニーから、反対側の共同住宅が見える。

実は構造が面白い。特に防火構造の為の防火壁の使い方、それを逆手に取ったデザインは、本当によく考えられたと思う。

設計者と見学者が入り乱れての発言の場となる。

 

細かい納まりも、実際に見ると面白い。そしてこのピンク色。

 奥州街道面には水色が使用されていた。この極少量の彩色がまた生きている。

 そして自治会館に戻る。

 昼食は矢吹町で作られたお弁当だった。盛られていたのは手作りのお総菜で、それぞれ懐かしい味がした。

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福島県矢吹町へ行く1 自治会館

2018-06-25 20:35:20 | 建築・都市・港

↓前回の記事:せっかくNHKの回し者になったのにも関わらず、本人が見落としたと言う番組「西郷どんの教え今も」
そんなものです世の中は。

と、話は変わって、6月23日(土)朝6時半(予定よりちょい前)に、酒田を出発し鶴岡で2名が乗車、計11人で矢吹町へ向かった。建築士会酒田支部女性部の遠征見学会である。昨年、S氏が参加したJIAの見学会がとても好評だったので、参加出来なかった私はこの日の来るのを心待ちにしていた。往路は山形道から村田JCを抜けて福島入りするのだが、復路は新しく出来た山形中央道の福島-米沢間の、特に東北一の長さを誇る栗子トンネルを走る予定である。ついでに米沢の道の駅にも寄ろうと計画して貰った。女性部長のFさんと矢吹町役場の星さんとの緻密な計画が実行されようとしている。何と、今回の見学会には、矢吹町の様々な設計に携わった建築家の方々が、遠い所をわざわざ矢吹町にいらして、我々の為に説明をして下さることになっているのである。どきどき

こちらは道の駅ならぬ国見SA。最後のトイレ休憩を取る。牛タンの匂いが香ばしい。

巣からはみ出るほど大きくなった燕の雛がいた。

矢吹町出口の看板が見える。出口から料金所を経て、あっと言う間に町内に入る。

そして、ちょっと道を間違えたら・・・。

斜面の下に綺麗な建物が見えた。これが自治会館だった。先方に到着時刻は10時半と伝えていたが、9時頃から準備を始めていてくれたらしい。役場の車が駐車場に停まっていた。

裏側から入る事にする。

テラスと濡れ縁が着いている。

これが例のシェルベンスキー・トラス。勝手に中へ入って、勝手に見学をしている。

内部の仕上げ色は白を基調としているので、木部の色が映える。

窓の外は木のルーバー

木部で圧縮、鉄部で引っ張りを受け持っているが、どちらも細い物で済む。接合部は鉄である。

壁から出たフックが印象的だ。設計者はここに住民達のマイカップを下げて欲しいと願ったのだそうだが・・。洗濯したタオルが掛けてあった。

廊下左の奥に大会議室、右が事務室や畳敷きの小会議室がある。10室の正方形の部屋を組み合わせて、この自治会館は計画されている。
中央は、大きなテーブルと調理台が繋がっている土間なのだ。本来なら、第1災害公営住宅と第2災害公営住宅との中間にある自治会館なので、土足で中央の土間を通ってお互いに行き来出来ればと計画されたが、あまりに綺麗に仕上がったので、住民は土足で入ることをためらったらしい。

テーブルも組み立てたり外したり出来る。(裏側の留め金部分も撮してきた。)調理台に高さを合わせたので、背の高い椅子が必要になった。(ニトリかイケアで安価に調達出来たらしい。)

和室でレクチャーが始まった。沢山の資料も準備して戴いた。立って説明をして下さっているのが、矢吹町役場の星さんである。平日は役場での仕事があるので、土日なら見学会を引き受けられると言う不思議な人だった。普通の人なら、休みは家族の為や自身の為に使いたいだろうに。彼だけでは無く、他に数名の役場の職員と県の職員、それに設計を担当した建築家の面々も、自腹で参加して下さった。旅費も講演料も取らない、矢吹町の為に喜んで参加すると言う。この方達を支えている情熱って何だろう。

矢吹町のまち作りは、平成8年頃からマスタープランを設け、将来的に28000人に人口が増加する目標で、東大生産技術研究所と矢吹町とで町づくり計画を開始する。どちらの町でもお馴染みの、郊外の大型店舗と住宅地の開発で、昔の奥州街道の宿場町としての矢吹町の顔が消えて行く。ならば町のコンパクト化と、奥州街道沿いでの街中居住を進めようと計った。

そこに3.11で震度6弱の地震を受ける。矢吹町は軟弱地盤(猪苗代湖由来)で、かなりの被害を被った。陥没亀裂を生んだ道路、それに道路面から土管が1.5mも突き上がる。被災建物の数は4700を超えた。被害を受けた建物の補修、復興災害住宅の計画を、若者の視点でとプロポーザルを実行することとし、着々と工事を進めて行った。その拠点がこの自治会館である。

(小屋裏通気の有孔板が見える。)

普段から人が集まって、調理などして食事会が出来るなら、災害時でもいつものように調理が出来るだろうと考えられた調理室。将来はここで喫茶店も行えるのではと考えている。

この空間は、自治会館の内部にも使われているが、面積の1/3を「福祉避難所」として、国の予算を別個に引き出すことが出来た成果でもある。星さんを始めとする役場の方々は、この補助金を間違いなく使える為に、通常ではない努力をされたようだ。時には県を窓口にせず、直接に国と交渉をしたそうだが、あの3.11後の東北の特に福島県では、早急に進めるにはその方が断然良かったと思われる。

背の低い人間は使いにくいだろう釣り戸棚も、こんな跳ね上げ式の建具なら使い易い。

福祉避難所の一部の備蓄倉庫。外部からも入ることが出来る。この他にも多目的室とした避難した際の部屋があった。

第2災害公営住宅側の出口と通路。

こちらは奥州街道方面。多分正面。

これは多分御輿か山車を保管しておく建物。自治会館に敷地あった。

第1災害公営住宅から見る自治会館。

写真に写っている方々へ 肖像権など固い話はどうか許して下さい。これも矢吹町のPRの為と割り切ってお願いします。

 

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ある時はNHKの回し者となり

2018-06-21 10:43:36 | 映画・TV

 ■ごごナマ 東北ココから「西郷どんの教え今も」 

総合テレビ 6月21日(木)午後3:08~4:00(全国放送)  今日です!

 西郷隆盛の半生を描くNHK大河ドラマ「西郷どん」。西郷と深いつながりがある
  山形県庄内地方を高橋光臣さんと、迫田孝也さんが訪れ、今も息づく西郷どんの教えに迫ります。 
(山形県・宮城県向けに5月13日に放送した番組の全国放送です)

  http://www.nhk.or.jp/yamagata/  

 

■さわやか自然百景「山形 飛島 初夏」

 総合テレビ 7月8日(日)午前7:45~8:00(全国放送)

 酒田市の北西40キロに浮かぶ飛島。暖流の対馬海流のおかげで温暖。春は渡り鳥が羽を休める重要な中継地になっています。
   海中の浅瀬は、国内サンゴの北限地のひとつ。暖流の恵みに支えられた春から初夏の飛島の自然を描きます。

 

■もふもふモフモフ「荘内神社のニャンコ」

 総合テレビ 7月12日(木)午後10:25~10:45(全国放送)

ワンコやニャンコなど「もふもふ」たちの魅力をたっぷりご紹介する「もふもふモフモフ」。
今回は、鶴岡市の荘内神社に暮らすニャンコ「王子」が登場。神社での1日を徹底追跡します。

  

■うまいッ!「砂丘メロン」

 総合テレビ 7月22日(日)午前8:25~8:55(全国放送)

 鶴岡市・酒田市・遊佐町にまたがる庄内砂丘で栽培される「砂丘メロン」を紹介します。
なぜ砂丘という特殊な土地で、甘くておいしいメロンを栽培することができるのか?その秘密に迫ります。

  

歴史秘話ヒストリア「解明!驚きの縄文ワールド ナゾの土偶が物語る日本人1万年史」

 総合テレビ 7月25日(水)午後10:25~11:10(全国放送)

7月から東京国立博物館平成館で開催される特別展「縄文-1万年の美の鼓動」(縄文展)。
山形県立博物館保管の「土偶 縄文の女神」を含む、縄文の国宝全6件がはじめて集結します。
一見ばらばらに見えるデザインの多い縄文の土偶や土器ですが、実は最近ある仮説が生まれました。
番組では、縄文人がそのアートに秘めた、壮大な暗号を解き明かします。

 

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2018 発見!酒田みなとの探検隊

2018-06-20 11:40:32 | 建築・都市・港

平成30年7月14日(土)午後2時より、「2018 発見酒田港の探検隊」を開催します。
内陸からの参加者は山形県庁から送迎バスでお出でください。
庄内地区の皆様は、海洋センターにお集まりください。

申し込み締め切りは、7月4日になります。小学生とその保護者30組、参加費は無料です。
ニュー飛島で、酒田港クルーズをしませんか?

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道路工事現場見学会・ウエストライン

2018-06-20 01:59:13 | 建築・都市・港

日本列島の東北地方で、横幅が一番短いことから酒田-石巻道路をウエストラインと呼んでいる。その中でも新庄酒田道路は工事の動きがよく見え、完成した所から供用が始まっている。3月18日に開通した新堀-余目廻館を含めた酒田ー廻館間は、従来よりも10分ほど通行時間が縮まったと喜ばれている。

今回の見学会には、まだこの道路を走った事のない方も参加され、あっけなく余目を迂回する道路に驚いていた。

午後からは、この酒田-廻館の高規格道路(自動車専用道路)を走って、戸沢村の高屋道路の猪ノ鼻トンネルに向かう。

現場に着いたのは1時頃だったと思う。残念な事に12時半で発破作業が終わり、岩盤を砕いた砕石の搬出が行われていた。今回は参加人数が多かった為か、現場を案内と説明して頂いたのに、よく聞き取れなかった。

昨年の12月7日に、酒田みちみらい女性の会で見学した時の方が詳しく載っていると思う。この時は発破も体験出来て、その動画も残っている。
↑ クリックしたのに、記事が出て来ない件をクリアしました。済みません。

発破工事の動画

一日4mづつ距離は伸びているそうで、もう2Km以上の掘削が終わっているそうだ。トンネルは緩やかにカーブを描いている。

前回は見られなかったトンネル内の土砂は、一部の軟弱地盤の底版補強(インバートコンクリート)に用いられるとのことであった。

その部分。

最前線に向かう。

タイヤのチェーンが凄い。

発破の後の掘削で、塵埃が空中に舞っていて、先が霞んで見えた。ただの埃と侮るなかれ、一定の濃度に達すると色々と危険な事が起こる。

写真を撮る人々を撮る。

丁度湾曲した支柱を設置し、コンクリートを吹き付けている所。

カメラのフラッシュに反射する着用されたベスト。これは各自の個人所有の工事用ベストである。

終戦記念日ではなく、坑道から1945mでもなく、設置された支柱の本数だそうだ。地盤の良い場所は1.2m@で、悪い場所は0.9-0.75m@まで狭くすると言う。

判りやすい。

その支柱。H-150×150

一応の説明を終え、戻ることになった。

予定では、今年の暮れには貫通する見込みとのこと。貫通後に、道路の舗装やら電気設備などが入るのだろう。完成は平成32年7月16日の予定。無事に開通しますように。

例の濃度。酸素とガスの濃度にも気を付けているらしい。地下水の出水は考えていた程のことはなく、今までにない程の良い岩盤(新第3紀の体積岩類の硬質泥岩)だったらしい。一部弱い所(酸性凝灰岩が薄層介在し、硬質泥岩と互層構造)には、底版補強の(インバートコンクリート)を用いている。

※硬質泥岩はハンマーで叩くと火花が出るほど固い岩。酸性凝灰岩は火山灰が主成分の堆積岩。何故こんな所に火山灰?

トンネルの中は涼しいかと思いきや、マスクのお陰で汗がびっしょり。
この工事は大成建設が行っているが、現場に女性もいた。建築は勿論のこと土木の現場にも普通に女性が居る時代になった。

現場を後にし、白糸の滝ドライブインでトイレ休憩。水分補給が必要で、自動販売機に群がった。

滝の下の神社に人が集まっている。私は残念ながら一度もあの場所へは行ったことがない。

カヤックかカヌーで渡ったようだ。子供達かな。

ドライブインの駐車場で、国交省の方々とお別れをする。どんどん道路の進捗具合を他の皆さんにも広めて欲しい。地元で盛り上がり、少しでも多くの予算が付き、一日も早い全線開通に繋がるようにと、応援団を募集中。

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日沿道工事見学会

2018-06-19 11:20:35 | 建築・都市・港

6月18日、酒田商工会議所の建設部会主催の道路見学会が行われた。天気が良くて暑い日だった。いつもならこの手の見学会は十数人程度なのに、この日は倍の34人が申し込んだ、事務局と国交省職員も併せると大部隊になる。バス1台で動くはずが2台に便乗しての移動となった。

待ち合わせ場所の建設業会館の駐車場は、他の行事とも重なって、夥しい数の車で埋まっていた。部会長の挨拶

各自、ヘルメットと長靴で参加。このスタイルなら誰が見学者で誰が現場員か見分けがつかない。

私は2号車。国交省の車を先導に、みなとICまで移動。

IC脇の駐車場に入る。

こちら側の工事はNEXCO。(南側)

こちら側(北側)が国の直轄工事。

まずは説明。この場所は地盤が非常に悪く、盛り土をして自重で地盤を安定させるプレロードを行ったそうだが、3.8-4.0mも沈下したそうだ。酒田みなと-遊佐区間では、最も地盤が悪い所だそうだ。

プレロードの工事は、2013年に酒田みちみらい女性の会で、現場見学会を行っている。あれから5年経過したのかと、時間の流れに驚く。(本当はもっと早く完成して欲しいが、急激にプレロードを行うと、廻りの土地に悪影響が起こる。)

この用水路を迂回させ

このコンクリートの橋の中に、用水路と農道を確保して、高速道路の下に設けている。

左側が用水路、右側が農道。鉄筋が組まれていて、このあとコンクリートを流す。結構なボリュームである。

再びバスに乗り、もっと北側の六ツ新田西側の現場に向かう。途中の道路には、ヤマボウシ(若しくはハナミズキ)の並木があった。

こちらは土地を切り込んで造る道路である。この掘った土も再利用される。

高速道路の上を通る高架橋の基礎が行われていた。

こちらが下り坂の方。

こちらが上り坂の方

もう、誰が現場監督か判らない。見事に雰囲気に合っている。

高台から見下ろす。

北側のこれから工事が進む方面。

美しい花で、しばし目を休めて下さい。

花よりだんご。昼食は酒田市内で。午前の部、終了。

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