日常よく耳にする救急車のサイレンと言えば、みなさんは「ピーポーピーポー」を想像すると思うが、子供たちも救急車を「ピーポーピーポー」と呼ぶくらいだから、身近な音になっている。
しかし、救急車は「ピーポーピーポー」とだけ鳴らしているわけではない。安全面を考えて、サイレンを使い分けていることは、あまり知られていない。
今回は、4種類もあるサイレンの音の違いを紹介しておこう。まずは、みなさんご存知の「①ピーポーピーポー」、この音は救急車が緊急車両であるため走行する際は、義務付けられている音である。
また、同じ「ピーポーピーポー」でも夜間や住宅街等、「②弱」のモードも存在する。音の大きさは救急車の20m先で約96db(※電車が通る時のガード下で約100db)の仕様となっている。
次に、「ウー」と鳴るサイレンである。「ウー」にはボタンで押す「③低音のウー」、助手席の足元にありフットペダルで押す「④高音のウー」がある。この「ウー」サイレンは、「ピーポーピーポー」以外に特に注意喚起を促したい時に鳴らすのだが、消防車との混乱を防止するため、ほとんど鳴らさない。
この4種類のサイレンの存在をご存知であっただろうか?