まほろば自然博物館

つれづれに、瀬戸のまほろばから自然の様子や民俗・歴史や見聞きしたおはなしをしたいと思います。

栗の実が はじけて落ちる 朝である

2014年09月14日 | お役目ごくろうさまであらっしゃいます。

 さぬき市地方は高気圧に覆われて晴れていた。気温は18度から28度、湿度は84%から58%、風は1mから2mの南南西の風が少しばかり。明日の15日は、はじめは高気圧に覆われて晴れるけれど、昼過ぎからは気圧の谷の影響で次第に雲が広がり、夜には雨の降る所がある見込みらしい。

 

 今日は、集落内にある「山の神神社」の秋の例祭ということで、朝の7時から境内の掃除や準備作業ということで、6時半過ぎに出掛けて行った。もう、ほとんどの方が掃除をやっている。ここの集落は常に30分前に集まる。

 

 私は、このしめ縄飾り係。境内や参道の掃除(落ち葉かき)が終わると、のぼりを立てる。

 

 本殿と摂社のしめ縄も私が作ってきたものを巻き付けておく。農民の間では、春になると山の神が、山から降りてきて田の神となり、秋には再び山に戻るという信仰があるという。すなわち、1つの神に山の神と田の神という2つの霊格を見ていることになる。農民に限らず日本では死者は山中の常世(とこよ)に行って祖霊となって子孫を見守るという信仰があった。農民にとっての山の神の実体は祖霊であるという説が有力らしい。正月にやって来る年神さんも山の神さんと同一視される。ほかに、山は農業に欠かせない水の源でもあるという。

 

 この集落は11戸だが、今朝は10人が集まってのお掃除になった。

 

 山仕事(植林や伐採など)やたきぎ取り、炭焼きなどの山の衆にとっての山の神は、自分たちの仕事の場である山を守る神でもあった。農民の田の神のような、やってくる神の観念はなくて、常にその山にいると言われている。

 

 掃除は30分ほどでおしまいになって解散。おまつりは15時から自治会館で行われる。だから、家に戻ってシャワーを浴びて着替えて休憩。

 

 汗が引いたら、いつもの作業の続き。例の「さぬき市の偉人」のパンフレット作成。幾らかの推敲・修正・加筆訂正・校正もやってみた。まだ、完全ではないと思うが、あくまでの「参考作品」で、会長の目を通してからになりそう。

 

 我が家のプリンターは、カラーの両面印刷ができないものだから、こうして、三色のページを印刷して、それをページごとに組み合わせて貼り合わせるという面倒な作業になる。

 

 これは表と裏を貼り合わせて色に変化をつけたページになっている。これを製本すると、こうなる。

 

 左側が「さぬきの偉人たち」という冊子になった。右側は私のブログの抄録。お友達の「櫻谷さん」という権(ごん)大先達さん用に作ったもの。明日、自宅まで持参することになっている。

 

 これが、今日、作り上げた本である。会長さん宛には郵送することにした。

 

 さて、山の神神社のおまつりは15時の案内なのだが、「お頭屋(とうや)」という当番に当たっている我が班は、30分前の14時半に集合して会場の設営をしなければならない。その前に、この神社にお参りしてから集会場に集まる。

 

 こうして、テーブルを並べ、座布団を並べて、簡易の祭壇を作って御神酒や洗米、塩などをお供えする。直来(なおらい)用のお食事は、菓子パンとお茶になっている。

 

 今日の掲示板はこれ。「けさ 目がさめたらまっさらの命 今日もキラキラ」というもの。時間がまだあると思うからこそ、今じゃなくてもいいと思ったりする。今度、またにすればいいやと思ったりする。でも、私たちには肉体の期限はある。明日、事故で肉体を失うことだって、ありうるのだ。ところが、私たちは永遠の命だと信じ込んでいる。だから、またにすればいいと思うのは、本当は 自然なことなのかもしれない。今朝目覚めたら、空気感がまるで違った。秋らしいさわやかな朝だった。まっさらな命をかかえた朝だった。今日もキラキラとした朝だなぁと実感する秋の朝を迎えていた。

 

じゃぁ、また、明日、まっさらな朝に、会えるといいね。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。