角岸's blog (Kadogishi s' blog)

酒、酒&映画・・時事問題?

衆院総選挙、自民党圧勝に思うこと・・・「憲法改正」

2012-12-18 18:29:14 | 時事問題
師走の衆議員選挙が終わりましたね。
結果は、メディアが予想報道していた通りに「自民党圧勝」というか「民主惨敗」の結果に。

自分も生放送で見てたのですが、勝ってる割には自民首脳部の表情が硬かったのが印象的です。
なんでも、カメラマンたちがあんまり笑わないから、「一度でいいので笑顔になってください」安倍総裁石破幹事長にお願いしたと伝えられています。

んで、そん時の一枚だと思われるのが、これ!!


これ見てて思ったんですけど、早速昔のスクラップメモ引っ張り出してみると、ありましたありました、多少煤けて。
3年前、'09年の8月31日です。見てください、この鳩山さんの何とも知れない嬉しそうな表情。




で、小生、この鳩山民主党初代総理と、返り咲いた安倍次期総理の二人を見る時、何か因縁めいたものを感じてしまいます。

二人の共通のキーワードがこれです。 「憲法改正」!!

 そう、突出した「憲法改正論者」であるように、思われがちな、安倍総裁ですが、実は自民党立党の目的は「自主憲法制定」こそにあるといわれています。

 そしてこの民主党鳩山さんも実に熱心に「憲法改正」の研究してた時期が、あっていわゆる「鳩山試案」と呼ばれています。

↓↓↓「鳩山試案」 興味のある人は読んでみてください。
http://www.hatoyama.gr.jp/tentative_plan/

ちなみに、以下を読めば彼のお祖父さんもこの憲法改正に深く関わっていたことがわかります。
----------------------------------------------------------------------

 さて、この現行の「日本国憲法」なんですが、日本が先の大戦に敗れて、独立権を失っている昭和21年に占領軍であった連合国GHQに押しつけられた(一応は帝国議会の審議を経たことになっているが)ものであることはよく知られています。
 従って、日本が独立権を回復した(サンフランシスコ条約)、昭和27年、改正するチャンスだったんですが、最初にそれに挑んだのが、それこそ鳩山一郎その人なんですね。
 で、それを成し遂げるためできたのが今の「自由民主党」です。昭和30年(1955年)、「自由党」と「民主党」合併。
 そして、初代総裁である鳩山一郎「平和主義、民主主義及び基本的な人権尊重の原則を堅持しつつ、現行憲法の自主的改正をはかり、また占領諸法制を再検討し、国情に即して改廃を行う」(公領6)と高らかに宣言したのです。

1955年国会
 
 でね、こっから面白いんですが、まぁ世界200カ国各国それぞれに、いろんな憲法あるんですが、日本の現行憲法は古いほうから数えて14番目らしい(駒沢大西修教授調べ)だそうなんです。

 ところが、昭和21年(1946年)から、66年間一度も改正していない・・・・というよりは96条の「国民の投票」へのハードルが高すぎて(総議員の2/3以上の賛成)、そこから直さないと無理なわけ。

 こんなこと、護憲派の人が見たら起こるかもしれませんが、世界の例を見てみましょう。

下記は昭和20年(1945年)~平成22年(2010年)までの「憲法改正」の回数です。

・中国、韓国はともに9回

・米国6回  ・カナダ16回  ・イタリア15回

・フランス27回  ・ドイツ57回 等々

そして、我が国、日本は0回・・・・・

世界で14番目に古い憲法なんですが、一度も改正していないため、「世界最古の憲法」になっちゃったんですねぇ

アメリカ建国の父であり「アメリカ独立宣言」の作者である、第3代大統領のトーマス・ジェファーソンは以下のように述べています。

 人間の作品で完全なものは無い。時代の流れの中で、成文憲法の不完全さが顕になるのは避けられない。さらに、時代の経過は憲法が適合しなければならない社会に変化をもたらすのである。

 それゆえ、憲法を改正するという現実的な方法を定めておくことは、絶対に必要なのである。

  文明化した社会に対して、まだ未開であった祖先のころの制度を存続させようということは、人に、子供のころにきていたコートをずっと着るように要求するものだ。 

 合衆国第3代大統領:トーマス・ジェファーソン(Thomas Jefferson, 1743年~1826年)


 


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
憲法の改正数なんか自慢しても意味無いよ。 (アンディ叔父さん)
2013-01-05 02:44:53
私は憲法9条の第二項に自衛権と自衛隊を明記するのは賛成だけど、自民党の2012年の改憲案のQ&Aを見て立憲主義と自由主義の否定が明記されているので自民党の改憲案は絶対に反対だ。

ちゃんと自民の改憲案のQ&Aを確認してみたら?

自民党案はQ&Aでちゃんと人権規定を歴史、文化、伝統を踏まえると書いてあり、さらに人権の制約は、人権相互の衝突の場合に限られるものではない、と明記されている。

どちらも自然権と自由主義の基本を否定する文章だ。

自然権は社会が誕生する前に存在するので、歴史、文化、伝統を踏まえた人権は自然権を否定するし、自由主義は、人権の制約は、人権相互の衝突の場合に《限る》ので自由主義を否定する。

そして自民党の改憲案と同じ内容なのが、ナチス党の綱領だよ。

25カ条綱領>ナチス党の党綱領
http://ja.wikipedia.org/wiki/25%E3%82%AB%E6%9D%A1%E7%B6%B1%E9%A0%98
> 公益は私益に優先する。

この公益は私益に優先するという思想こと全体主義であり、ナチズムの正体、本丸なんだけど。

それでも自民党の憲法改正を支持するのかな?
返信する
 まず「Q&Aを確認してみたら?」と確認していないことを前提に言ってますが、もちろん、読んだ上で賛成しています。 (hide.k)
2013-01-07 18:09:05
第一に憲法の改正数など自慢してはおりません。
事実を言ってるだけです。

自民党案の「歴史、文化、伝統を踏まえる」って誠に結構じゃないですか。現行の「日本国憲法」はJ・ロックの社会契約説に依拠して書かれているので、日本の歴史伝統からはかけ離れた「米国独立宣言」に似た内容なんですよねもともと。
 しかし、よくまぁ「自然権」だの持ち出して良くこんなひねくれた解釈ができるもんだと感心するばかりです。

それにね、「自然権は社会が誕生する前に存在する」なんて当然の如くいってますが、そんなもんフィクションですよ。懐疑的だったベンサムじゃないけど、自分もそもそも自然権なんて成立しているとは思えません。

一番おかしなのがナチス綱領のごくごく一部である「公益は私益に優先する」を持ち出してこの部分がナチズムの正体、本丸と決めつけている部分です。

これは、全く詭弁で普通に考えればナチスとは、「国家という公(おおやけ)」の上に「ヒトラーという私(わたくし)」が君臨した異常な社会システムだったのであり、むしろ真逆だったと言えるでしょう。

 もっといえば、ナチス党が親衛隊(SS)、秘密警察(ゲシュタポ)などの「テロ私兵」を用いゲルマン人の血の優位性を唄い強制収容所に代表される「国家的な」計画的な殺人を繰り返すたのが、ナチズムの正体、本丸です。

ひねくれた解釈で「自民党案」と「ナチス綱領」をイコールで結ぶなんてどうかしてます。

そもそも、「憲法」と「党の綱領」は本質的に違うじゃないですか、なんとかオジさん。

 あなたとは、人間観とか国家観が違うようですので、小生なんぞ説得してもらわなくとも結構です。
 どうか、「自然権」だのを信仰するお仲間と議論してたらよろしいと思います。
返信する

コメントを投稿