まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

もっと、外交というものを知りたい

2006年08月17日 | 政治
最近、思考状態不良で、イメージ力やら想像力が、一緒か、減衰していて、
書き終えた後、本当にこんなこと言いたかったのかなぁ、と悩むことが多い。
とはいえ、付け焼刃の知識。
あっさり、蓄えがなくなったのかなぁ。
吸収力が落ちたのかなぁ。

多分、話題、出まくっていると思います。
密漁警備、近年厳しく ロシア 漁船銃撃事件

  袴田茂樹・青山学院大教授(ロシア研究)は周辺諸国の政権交代などを巡り
  欧米との関係が冷え込む中、プーチン政権内部で大国主義を目指す治安関係者
  が勢力を伸ばしていることが事件の背景にあるとする。「銃撃に踏み切った国
  境警備隊の姿勢も、政権内の強硬論の表れとみるべきで、日本政府として強く
  抗議しなければいけない」と話す。

  日ロ国境問題に詳しい望月喜市・北海道大学名誉教授は「カニはロシアにとっ
  ても重要な外貨獲得手段なので、漁業資源の枯渇に神経質になっている」と指
  摘。国境警備隊の強硬な姿勢の一因になっていると分析する。

  第1管区海上保安本部によると、北方海域の方が豊富な水産資源がとれる根室
  周辺では、終戦翌年の46年から少なくとも、延べ9千人を超える人が拿捕さ
  れた。旧ソ連の監視船に追突され、海に沈んだ人や、収容所の独房で自殺した
  人もいるという。

このニュースが出るまで、自分はここまで、この地域が緊迫していることを
知りませんでした。
コンブ漁のために、年間、1億円以上のお金をロシア側に納めている。
こういった事実も知りませんでした。

例の鈴木宗男氏、そして佐藤優氏が逮捕。現在、どのように公判が維持されて
いるのかわかりませんが、対ロシア外交が、ストップしているという話を聞きます。
小泉さんも、ほとんど北方関係には興味を持っていないという話も聞きます。
しかしながら、現在に至るまでに、9千人もの人間が拘束。そしていくばくかの
人間が、命を落としているという事実。

北方領土問題に関して、ここまで、ナイーブな事実があるとは、本当に知りませんでした。
すでに60年経過したこの地域。定住者もいることだし、平和的な解決方法は
ないものだろうか、そうも、安易に考えておりましたが、
「領土問題」は、著しく「外交問題」、「国益」問題なんだと。
よくわかりました。

先にも書きましたが、食料資源は、間もなく、世界的な争奪戦を迎えます。
ただ、ヒステリックに事を言い立てるのは簡単ですが、
今回使用された「銃」は、間違いなく、警告の域を超えた、殺しに来ている武器です。
ええ、ショックでした。
で、ああ、こんな風にして、あらゆることが敵愾心につながって、
何かに火がついて、大きな盛り上がりをみせるんだろうな。
そういうことを考えると、さらに、気持ちが沈んでいくのがわかります。

お隣の韓国のように、巡視船をこちらが出しただけで、「体当たりも辞さず」
というフレーズを臆面もなく識者がメディアを使ってコメントを出す。
そういうあり方は、恥ずかしいし、子供みたいなこと、そう今でも考えています。
今のところ、この日本では、冷静に、こちらの手落ちも含めて、
もちろん、中・露関係には、慎重な報道機関ですが、
極端な報道は、されておりませんでした。

ただ、思うのは、今までであったら、報道もベタ記事。
政府も、まともにコメントを出さない。
そんな時代が長かった気が致します。

何かに火をつけない、そのためにも、政府がしっかりとした対応をされ、
そういう「大国」との付き合い方を、我々に認識させ、
何ができて、何ができないか、我々も冷静に学ぶべきだと思います。
いい悪いで判断してはいけないのが、「外交」だということも、
この数年、理解し、学んだことですから。
ただ、死者がでたことは、ショックなことでした。