まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

あらゆる場面で、個人が主張し始めるについて。

2007年02月28日 | 社会的全般
どこの街でも見かける風景。
駅前に、商店街が設置している「時計」。
当たり前だが、正確に時を刻んでいるものもあれば、
なんとなく、時を知らせているものもある。

ほのぼのともしているし、意外にも、街の顔だったりもする。

合ってようが、不正確であろうが、今までは特に問題でもなかった。
いつのまにか、止まっていたり、
慌てた商店街の人間が、脚立を持ち出して、直したり、
高架専用車の料金に「目を飛び出せながら」、直すこともある。

が、最近は、止まったままにしている所を見受ける。
張り紙をするところもある。
要するに、1分でも、「間違っている」と、
それによって、「被害」を受けたと、訴える住人が出てきたからだ。

北海道で、池のある公園。
悲惨な事故だが、親子のバーベキューが開催され、
「目を離した隙に」、子供が池に落ちて亡くなった。

大きな公園で、昨日今日できた公園ではない。
長くそこにあって、池全体に柵を講じていることもなかった。
が、裁判で、市に2500万円もの「損害賠償」が課せられた。

水戸で、3月10日、どうやら「水戸納豆の日」らしいんだが、
昨年から、記念行事に、納豆早食い競争なるイベントが開催されていた。
昨年は、自由参加ということもあって、
「腹」に自慢の参加者が、わきあいあいと......。

本年から、参加費を500円だが、徴集することになった。
そして、グループ制で、女性を含んだ3人を単位とした。
それは、昨年、大会を聞きつけた、ホームレスの人達が、
繰り返し、集団で、参加し、それが、どうみても「ただ食い」に
見えたのが、今回の措置につながったようだ。

最近のニュースでは、顔にモザイクのかかった「関係者」が、
ほぼ匿名で、インタビューに答える。
それを必ず、セットでとりあげるテレビが多くなった。
昔では、考えられなかったことだ。

報道は、記者が、ある意味、記名形式で発言することで、
その能力なり、責任を前提にしていた。
安易過ぎる、「関係者」の発言を集めたものが、
記者そのものを、単なる「媒介者」に仕立て上げることを、
存在理由を毀損させていることを、
理解しているのだろうか。

そして、「関係者」や近隣に住む「住人」が、
責任の意味を履き違えて、安易に発言することを、
増長させてしまったか、
そういう「武器」を、安易に与えてしまったのか、
テレビは、もう少し、真剣に考えたほうがいい。

2チャンネルを、目の敵のように「危険」なものとして、
各マスコミ、新聞、テレビなどは、そう論じるが、
実は、一番厄介なのは、まじめに「世論を喚起する」「世論を導く」など、
それを当たり前のように言ってのける、
新聞だったり、テレビだったり、する。


こういう「特ダネ」も、文化なのかなぁ。

2007年02月27日 | 雑感(日記)
また訳のわからないことを書いて申し訳ないんだが、

怒り収まらず川内氏“鳴くまでまとうホトトギス”

記事の内容はどうでもいいですよね。
これぞ、本格的なワイドショーネタ と言ってもいいんじゃないかと。
こちらから見ていると、非常に困ったお爺さんにしか見えません。
インタビューを長々と見ていると、
「一度もおごってもらったことが無い」

そういう台詞が、ポンポンと出てきます。
あはははは、老害以外の何者でもありません。
見た感じでは。

森進一さん自身、人付き合いが苦手そうな感じですし、
気前のいい人ではないと、そういう話がでていたのも事実。
そういう人格的なものを含めて、
歌手という「商品」が、存在しなければならない理由はどこにもないんですが。

「歌わせない」という発言に対して、
それが可能なのかどうなのか、最近お得意のはずのテレビも、
なんだかあえて、踏み込みません。
が、すいません、どうでもいいですね。

女性問題“そのまんま”?東国原知事の自宅に美女2人お泊まり

これも記事の内容は、どうでもいいですよね。
最近、はじけているなぁ、週刊現代。
鉄道で売られている夕刊紙。
個人的には「夕刊フジ」のほうが好きなんですが、
日刊ゲンダイも、毎日、はじけている新聞です。

日刊ゲンダイで、何かを「褒めている」記事に、出会うことが珍しい。
とにかく、けなす、くさる、罵倒する、
そういうイメージを強く感じる新聞です。

その「親玉」感がある、週刊現代。
ポストのお株を奪うような、相撲八百長疑惑に始まって、
陰々滅々に、色んな劣情を煽っています。

結局、東国原知事の、この件に関して、
日テレが絡んでいたことが、他のキー局もマスコミも我慢ならなかったこと。
「同誌はマンションに入る美人社長と日本テレビの巨乳新入社員をキャッチして」
という文章自体、現代の真骨頂です。
これが、書きたかったことなんでしょう。

最近の週刊誌。
あの週刊朝日さんでも、散々、子供の教育への提言をしている割に、
サンデー毎日のお株を奪うかの、大学ランキングやら、
東大合格者一覧など、最近の「だぼはぜ」のような方針。

電車通勤なので、車内吊りといわれている、雑誌の広告。
これに書かれている「見出し」で、案外、読まなくても満足。
雑誌も、マンガも、実は、大変になってきているのかなぁ。


スイングガール、テレビで見ました。

2007年02月26日 | 本・映画
昨晩、映画「スイングガール」を見た。
「のだめ」のテレビドラマは、映画出演者というか、
上手い具合に、コラボされていたんだなぁ、と今更ながらに理解。
全然、詳しくなくて、すいません。

のだめを全部見た人間として、そっちを最初に見た人間として、
ごめんなさい。
スイングガールは、何が何だが、映画館で上映できる代物なんだろうか?
という感想に終始してしまった。

よく、DVDなど、リメイクを好んでみるんだが、
例のMI3のメイキングで、唸らせた、作り手の「作業」。
これと比較して、どうするんじゃ、とも言えるんですが、
一つ、勝手に理解したことがあります。

テレビドラマは、かけられる時間やら予算やらで、
コマ割というんですか?
カットカットのオンパレードで、「鬼渡」で評判の「長回し」?
を極力避けるような作り方をしています。

MI3のように、一つのシーンを作るにしても、カメラ10台。
そんな予算や、スペースも人間もいやしませんから、
スピード感やら、緊迫感を含めて、
ドラマでは、カットをつないで、編集の腕の見せ所が、良し悪しにも。

ところが、スイングガール。
テレビなんで、何かがはしょられていたんでしょうか?
展開が、映画だからと、ファンタジー的に解釈してもいいんでしょうが、
ちょっと、それは、ご都合的じゃない?というシーンが目に付きました。

さらに、ドラマとは違うんだ、という感じなんでしょうか、
カットの連続ではなく、長回しに近い映像。
役者さん達が、不慣れなことも、しょうがないかと思いますが、
引いた映像、破綻が目に付いてしょうがなかったです。

30人、40人の全体映像を撮ることの難しさ。
ドラマでは、近くに寄った映像で、何とかクリアできそうな問題点ですが、
映画では、あのスクリーンです。
俯瞰した映像やら、全体を見せる映像は、必要なんでしょう。

リアリティーを、全員が出すことの難しさ。
この映画で、実感いたしました。

例えて言うのであれば、テレビドラマと映画の、中間の感じ。
座りの悪さが、ちょっと、目に付いてしまいました。
内容としては、比較するものが自分にありませんが、
テーマが、青春なのか、コメディータッチなのか、本格物なのか、
それとも何なのか、自分の中の落とし所に
当て込むこともできませんでした。

なので、最後の演奏会?。
演奏自体は、非常に感激いたしましたが、
ええっ?それがクライマックスなの?終わりなの?
のだめのほうが、色々な思いが詰まっていたので、
訴求力がありましたが、
スイングガールには、それが、まったく、なんていうか、無い。

映画に関しては、もう、本当に素人なんですが、
それにしても、映画作りは、難しく、大変なんだなぁと、
つくづく、そう思ってしまいました。
言いたい事を言って、すいません。


ある業界関係者の話を聞きました。

2007年02月25日 | 教育、文化、少子化
参加人数が、年とともに減ってきた大学時代の同窓会。
理由はいくつかあるんだが、
まぁ、いいや。

今回の「ちゃんこ鍋」は、いやいや、大変おいしかった。
座敷かと思いきや、テーブル席。
昨年の、レトロといえば聞こえがいいんだが、シュールな居酒屋。
幹事も、今日の仕事は、グッジョブ!であった。

揃った人間も、毎度の顔馴染み。
同窓生の多くは、高校の教師ということもあって、
色々な話を聞くことが出来ました。

例の、国旗・国歌の問題。
現場は、相当凄いことになっています。

それぞれ、主義主張なり、思想信条も含めて、彼らも色々とあって、
当たり前だけど、常識人です。
が、ここにいる連中は、少ない人数だけど、国旗・国歌には、反対。
それも、結構、強い感じで。

さらに、東京新聞の関係者もいて、
場は、石原都知事にまで、話題が展開していきます。
ええ、思ったとおりの展開です。

自分も「常識人」なので、良く話を聞くことができますので、
聞いてみると、
教育委員会の「監視」システム、凄いです。

始業式、卒業式。
教育委員会の人間が、必ず、立ち会います。
事前に、「教師」の座席表が配布されていて、
5番の教師が、「歌っていなかった」とか、
12番の教師が、「礼をしなかった」と、いちいち、チェック!

小学校でも、壇上には、大きな日の丸が。
一番最初に、起立、そして国旗に、礼、だそうです。

凄いことになっている。
先の、チェックは、当然、事後、教育委員会にて査定。
悪質であれば、呼び出し、そして何ですか、研修室?送り。
さらに言うことを聞かなければ、当然、「島流し」か、引退。

いやいや、ここまでこうなるには、色々な事があったから、なんでしょうが、
どっちにしても、あきれ返るばかりでした。
ついつい自分も、国旗・国歌に執着して、反対を唱える方に、
異論じゃないけど、あれやこれや、言うはしましたが、

学校の現場では、冷静な理論を超越した、
情けない「子供のけんか」が、どうやら、公然と行われているようです。
先生の、ご苦労を思ってみたり、多くの熱心な活動を取り上げてみたり、
それなりに、リスペクトしてきたつもりですが、

この業界の人たちって、面白いくらい、社会的に、潰しの利かない、
近視眼的な連中だ、なんて、つい、思ってしまいました。

どうやら、平和と国は、あって当たり前。
個人の思想信条が、最優先されて、当たり前。
それを阻害するのが、国家権力だと、
お金の苦労も、なんら、ご心配も無い方々が、おりました。

別に、国旗・国歌を、ことさら「強制」するもんではなかろうに、
とはいえ、行事のときは、当たり前のように、あったり、演奏をするも、
ことさら形式ばって、瞬きもするなごときに、
真剣に歌うことを強いるなんて、
これは、どう考えても、成熟した「大人」が考えることではありません。

あえて、反感を持つような、そして、確執を生むような、
いやいや、問題は、そこじゃなくて、
どうやら、現場と上部の「闘争」なんじゃないかと。
単に、国旗・国歌が、だしに使われているんじゃないかと、
それくらい、話を聞いていると、
矮小的な内容に終始しておりました。

「だって、学校には、日本人だけがいるんじゃないんだぜ、
 そういう中で、国旗・国歌をいわせるなんてどうかしている」
なんて、簡略化するとこんなことを言っていましたが、
会社では、
「当社なんかにこだわってはおりません。様々な会社から転職してきた
 社員がおりますから、どうぞ、全ての商品が商材です」
なんて言ったら、間違いなく......ですよね。

ああ、ちょっと、矮小的すぎな言い方。すいません。
純粋すぎるのもいいけど、
この先生と呼ばれる方々がいる、この業界。
政治家さんにも感じるけど、
やっぱり、どうも、遊離している。
変な世界。


「消え逝く」マンガ雑誌。

2007年02月24日 | 雑感(日記)
多くの方が話題にされているのかしら?
「月刊少年ジャンプ」の休刊について。

「月刊少年ジャンプ」休刊へ 集英社、部数低迷で

  集英社の漫画雑誌「月刊少年ジャンプ」が6月6日発売の7月号で休刊するこ
  とが23日、分かった。今秋から新たな漫画誌を創刊する。
  同社によると、同誌の現在の発行部数は約39万部。休刊について「部数低迷
  もあるが、新しい時代に対応した雑誌作りを始めるため、早めに手を打った」
  としている。連載中の漫画の扱いや新雑誌の名称に「ジャンプ」が残るかどう
  かについては未定という。

  同誌は昭和44年、「別冊少年ジャンプ」として創刊。49年から月刊化さ
  れ、平成3年9月号は150万部に達していた。

月刊少年ジャンプ。まるで縁がなかったなぁ。
確か、物凄く、分厚い本。
コンビニでアルバイトをしていた時分、かなり迷惑な厚さだったことを
思い出しました。

月刊というペースが、どうしても馴染めなかった。
しかも連載。読みきりであれば、そこそこ意欲もでてくるんだが、
今の子供達に、そのペースは、ありなんだろうか?

少年誌といわれるジャンルでも、週刊であれ、隔週刊であれ、
部数が落ち込んでいると言われている今日、
集英社さんにも、講談社さんにも、小学館さんにも、
多分、瑣末ながら、継続的に貢献しているんではないかと、
勝手に思っているんだが、

コンビニでの立ち読み。
あれは、部数を落とす、最大の原因だろうと、考えております。
違うか....。

電車やら、何かの待ち時間、あるいは、家での過ごし方。
思い出せば、マンガを読むとか、本を読むとか、家ではテレビを見るとか、
何かに、とりつかれたように、走ってみるとか、
ベランダにでて、体やら心やらを、開きっぱなしにしてみるとか、

今は、全然、目に付く風景が違いますねぇ。
帰宅時、電車の車内、座席に座る、男女7人。
ずらっと、携帯片手に、目が、開きっぱなしです。

あるいは、例のポータブルゲーム。
などなど、マンガを、それでも車内で、堂々と読んでいる私なんぞは、
結構、レアな存在になりかけております。

にしても、ヤンジャンとか週刊タイプのマンガ雑誌にしても、
月に1回なのか季刊なのか、別冊が出ておりますし、
コロコロなんかに比べると、いまいち、足の下ろしどころが不明確な感じ。
編集者のタイプによって、雑誌が「ごろり」と変わるのも、
今となっては、昔の話。

ていうか、多すぎだろう、マンガ雑誌。
月刊にまで、お金がもちませんてば。
ハンターハンターが休載?伝説?になって以来、週刊少年ジャンプが
個人的に「落ち」てしまい、
最近は、ヤングマガジンも、控えどころな気分です。
ああ、こんなこと、どうでもいいですね。

薬害というキーワードに関して。

2007年02月22日 | 社会的全般
このまま、東京は、「冬」という季節を通り過ぎ、
秋から春へ、一直線。
多分、色々な問題も、弊害も、そこにはあるんだろうが、
四季折々の風景も肌感覚も、「温暖」であればよろしいに、
そんな気分を、気象予報しにしても、キャスターにしても、
言葉の端々に感じられる。

昨年の、激烈な「インフルエンザ」も、どうやら大きな問題には
なりそうにない。
が、
その特効薬として、今最も効果が高いと言われている「タミフル」。
少年の異常行動との関連性が問題になっている。

昨年も、その報告の真偽が問われ、
一応、関連性を認められないという決着をみたようだが、
先日のテレビ報道では、
何とか、タミフル「由来」の問題を喚起しようと、熱が入っていた。

「薬事書」という、市販されている薬の箱の中に入っている
普通、1枚程度の説明書。
薬局で手渡される際には、普通、薬事書を見ることが出来ない。

そのテレビでは、タミフルの薬事書を引っ張ってきて、
副作用の項目を映し出し、
異常行動、妄言、など、記入されている「事実」を公開し、
注意を喚起していた。

つまり、薬事書にも書かれているわけだから、メーカーも認めている事例。
だから、「起こるんだよ」という説明らしいが、
最近の薬事書は、真偽が確かめられなくとも、
そういう報告があれば、自動的に、可能性も含めて、
記載することになっている。

もちろん、結果的にお亡くなりになった方がいる以上、
言葉を選んで書きたいんだが、
科学、化学というものは、当たり前だが、「再現性」が重要な要素になる。

異常行動に関する「データ」が、仮に因果関係を証明するにしても、
昨年、1080万人に処方されたタミフル。
厚生省の報告によると、昨年、死亡が確認された件数は、

  中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)※1及び腎不全※2による死亡2例につい
  ては因果関係を否定できないものの、それ以外の24例についてはタミフルと
  死亡との因果関係は否定的であるとされています
  ※2 タミフルと腎不全との因果関係が否定できない事例が、これまでに10例 
    (死亡例は本例のみ)報告されています。
  ※3 タミフル発売(平成13年2月)後に厚生労働省に報告された事例につ
    いては上記のとおりですが、これとは別に、タミフルの製造販売業者は、
    そもそもタミフルとの因果関係がないものとして死亡8例を把握している
    と聞いています。

完全ではないのだが、合計で、疑わしいものを含めて、
2足す24足す10足す8で、44例。
いずれも、平成17年度のものだが、
0.000004%。

今現在、多分、この「数値」が、ある種の判断基準になっていることは
間違いないことだろう。
報道では、厚生省が、「認めない」ことに対して、
苛立ちや不作為を「非難」していたが、

確かに、過去の薬害の事例を見るまでも無く、
起こってからでは、遅い。
しかも、過去の事例から言っても、「信用」が無い。
特に、厚生省に対してだ。

ただ、昨年、インフルエンザ由来で死亡した人数は、1800人。
今年は、暖冬のおかげ?で、大きな問題にはならなかったが、
すでに、薬局では、タミフル報道にともなって、
患者に間で、緩やかな不安が漂い始めている。

何しろ、罹ったかな?というタイミングで投薬されないと、
効果が出ない薬である。
しかも決められた日数、服用しないと「耐性」すら持ちかねない
そういうウイルスである。

現に、ウイルスとは「戦い」だと、そう宣言できる状況の中、
インフルエンザを「なめ切って」はならないし、
そういう覚悟を持って、このウイルスに立ち向かわなくてはいけないはず。
確かに「薬害」を認識することは大事だが、
誤解を恐れずに言うのであれば、
不安を煽るのは、こっちのほうでは、無いはずだ。

断片的に感じる、粋爺の取り上げられ方。

2007年02月21日 | 社会的全般
朝日新聞の日曜版だったかしら、定年後の「暮らし方」という
コラム記事。
うろ覚えなんだが、他国が、スポーツ、レジャーなどをあげるなか、
「何もすることがない」が、確か、一番多かった気がする。

昔から、仕事だけが人生だと、家庭を顧みない、あげく熟年離婚だ、
定年後、生きがいを見つけられずに「生を絶つ」など、
いわゆる社会問題的に取り上げるマスコミも多かったが、
未だに、自分の人生をコーディネートできない高年者が多数を占めているようだ。

今朝の番組でも「粋じい」「粋爺」。
こういうライフスタイルをとりあげていた。
あきらかに、格好がよく、颯爽としていて、加齢臭も感じさせない
そういう方々が登場していたが、

特に、出版関係社が、こういう層にターゲットを定め、
いわゆる団塊世代、引退した高年者のライフスタイルを
なんとか取り込もう、「啓蒙」していこう、
要するに、消費意欲のレールを引いてさしあげたい、
という魂胆が、見えも隠れもしている。

マスコミも「絵に」なれば、また、そういう方々の消費活動は、
そのままスポンサーの収益に結びつくわけで、
利害関係者としては、どうのような切り口で報道していくか、
自ずとわかるようなもんだが、

ただね、見ていて思うんだが、
社会と「遊離」している感じが、どうしても否めない。

言わせていただければ、
単なる、格好のいい、消費者のスタイルなんか、むしろ、どうぞ、ご勝手に
なんで、
もう少し、社会と関わりのある、格好のよい高年者を、
上手く取り上げてはどうか、と思うんである。

諸外国を例にするわけではないんだが、
レジャーにしても、スポーツにしても、
「集団」なりコミュニティーが、生き生きとそこにある感じで、
その周りには、その地域の生活者との交流が、ベースにもなっている。

別に、ボランティアをしようよ、とか、お台場の科学技術館のように、
ボランティアで、見学者に説明をしようよとか、
強制はしないが、
どうも、日本は、一人で格好良く過ごす、そういう人生に焦点が集まりすぎ。

自分も、NPOとか、バザールとか、どうも関心が無いせいか、
元気で、コミュニティーを大切にしている高齢者にめぐり合う機会が
無いからかも知れないが、

最近のマスコミで取り上げられている、高齢者。
どうも、俺だけ、満足していれば、
そのほかのことなんて、関係が無い。
みたいな連中に見えて、どうしようもないんだが。

こう見えてしまうこと自体、自分も、心の病に侵されているのかもしれないが、
「粋爺」を目指そうとするトレンドは、
相変わらず、バブルの頃を彷彿とさせる、
趣味なのか、何なのか、そりゃ自己満足は当然ではあろうが、

他者を拒絶するような、
「お金を儲けて、何が悪いんですか?」というフレーズと、
さして変わらない雰囲気を感じるのは、
私だけでしょうか?

せめて、この層から、何らかの、つまり、なんだ、
その「美しい国」を、目指すんだったら、
もっと、考えたり、行ったりの、あれだ、そうそう、
ビジョンというか、発信を、
まぁ、強制はしないんだけど、
もう少し、していただけたらなぁ、なんて、
多いんだから、結構、人数が。
変わると思うんだけど、無理かなぁ、無理かなぁ.......。

多分、将来、言われると思うんだよね、
あの時代を作って、壊して、突き上げられたジェネレーションとして。

この数年の中国という国の動向が楽しみです。

2007年02月20日 | 隣国問題
考えてみると、北京オリンピック。心配だ。
他国のことを悩んでもしょうがないんだが、
日本では、東京が立候補。
当たり前だが、最近の傾向は、「国」ではなくて、都市が立候補する。

この国でも、全国的に見て、冷ややかな連中もいれば、
なぜ、東京なんだと、怒る人もいれば、そもそも必要が無いと発言する人もいる。
まぁ、持ち回りの「国体」が、どういう事情なのか、数十億円もかけて
地方財政を圧迫し始め、「やる意義」あんの?
ということからすれば、その「でかい版」として、意味はわかる。

が、中国は、たまたま北京であって、本体は、中国という「国」が行う。
最近にしては、こういう「国をあげて」というスタイルは、レアですよね。

中国人はたん吐き、割り込みが常識? 北京五輪に向けマナー向上に躍起

  「北京五輪」開催まで1年半を切った中国が、対外イメージ改善をめざす市民
  のマナー向上に躍起になっている。外国人に評判の悪い中国人の日常的な割り
  込み行為や往来でのたん吐き、ごみのポイ捨て、汚い言葉での罵(ののし)り
  あいなどの追放運動で、ボランティア動員などによる街頭キャンペーンを繰り
  広げている。

  18日に旧暦新年を迎えた北京市では五輪成功に向け、今年を「決戦の年」と
  位置づけ、「文明的市民」意識の普及を急いでいる

ディズニーランドの開園で、その傍若無人ぶりを世界にさらしてしまった中国。
でもね、別に、いいじゃない、という気が済るんですが。
だって、何を目指すにしても、もう、そういう国というか文化なんだから、
あえて、何を「文明」というのか、
アラブが、一人突っ走っている今日、
中国イズム全開で、いいんじゃないかと、個人的に思うんだが。

欧投資銀、世銀総裁 中国のアフリカ援助を批判、重債務招く

  中国がアフリカの資源獲得を狙って援助や投資を拡大していることに対し、欧
  米諸国は、内政に干渉せず条件を付けないことを原則としているため腐敗を助
  長したり、借金漬けを招いたりする恐れがあるとして、批判している。

   中国のアフリカ援助について「良いガバナンス(統治)を促進しようとして
  いる国際社会を中国が阻害することは回避しなければならない」と主張。中国
  がアフリカとの経済関係強化を進めていることに関しては、「中国自身の利益
  のためであるのは明白だ。
  特にアフリカの天然資源が目当てだ」と語った。

そんな、今更こんなことを言ったって、世界のテロ国家と名指しされている国々に
武器やら弾薬を提供している国ですから、
天然資源が目当てだなんて、当たり前で、義侠心とか、ボランティアで、
借款をしているなんて、「考えていたとでも」思うんでしょうか?

すったもんだの、イラク・イランだって、
あんだけアラブを混乱させたのも、やり方は違えど、
目標は、アメリカさんやら、ヨーロッパの資源獲得競争が原因だし。

というのは、日本なり一部インドなり台湾、韓国など、
結果的に西欧スタイルというものを、定着させて、
いわゆる共通・共有文化を示すことによって、
なんとか、「先進国」というフィールドで、活動の場を得られたわけで、

それは、歴史的に、もう、どうしょうもない事実で、
中国なんか、それに頼らなくても、人・もの・金なんて、
その気になれば、どうだってやりようがあるじゃん、と思うんだが。

何が言いたいかって言うと、
西欧は、多分、こいつら同じ「感覚」をもっているんだろうと、信じているし、
中国は、本当は全然違う感覚をもっているのに、同じです、って
丸め込もうとしているし、

いつものように、西欧は、ギブアンドテイクとか、ウインウインを
建前的に示そうとする、ジェントルな精神を、一応、持っているけど、
ご覧のように、中国は、心底、テイクアンドテイクが「指針」になっているし。

アメリカの方々のお節介ぶりは、今度のイラクで、充分なんだが、
あの日中戦争前夜、どれだけ宣教師を送り込んで、何人もの人間が
殺害されても、お節介ぶりは、「不変」だったのを考えると、
執着的な魂胆があるのか、それとも、キリスト教という宗教が持つ「業」なのか。

にしても、この度の、北京オリンピックやら上海万博?
中国が1枚岩なのか、それとも、中国と国民は、別物なのか、
それとも、キリスト教の西欧スタンダードを受け入れるのか、
何だか、楽しみなんですけど。

所詮、この年代の人達の考え方って....。

2007年02月19日 | 政治
多分、こういう人なんだろうな。
確かに、処理能力とか作業能力なり、そういうものの評価はあるんだろうが、
行政の長として、大臣を任されているのにもかかわらず、
「管理してやっているのは、こっちんなんだから」
という、物を見る視線が、
根本的に、今の時代の空気に合っていない。

厚労相またまた問題発言「労働時間だけが売り物」 撤回へ

  柳沢氏の発言は、15日の参院厚生労働委員会で答弁したもの。柳沢氏は事務
  職の一部を残業代の支払い対象から外すホワイトカラー・エグゼンプションに
  関連し、「工場労働というか、ベルトコンベヤーの仕事。もう労働時間だけが
  売り物というようなところでなく働いている方々の現実に着目した労働法制を
  つくることが課題だ」と述べた。

「子は国の宝」に噛み付いた、民主党の女性議員の「知性」には
驚いてしまったが、
さんざん、賑わせていた、「産む機械」発言。
確かに、「逆撫で」するには充分な表現であった。

そして今回の発言は、どうやら「止め」になりかねない。
つまり、女性や現場労働者、つまりブルーカラーの、
「歯車」として、自分のことを揶揄して言うんだったらまだしも、
それを、相当の地位にいる人が、言っちゃ、お仕舞いだろう的な発言。

「工場労働というか、ベルトコンベヤーの仕事」をやっている人間は、
労働時間だけが売り物。
なんて事言っては、物作り日本を標榜するこの国としては、
おいおい、結局、国民の目線に立つとか言っておきながら、
本音は、そこか、になってしまいかねない。

多分、どっかの議員が、女性と労働者は、「国の奴隷か!」
なんてセンスレスな発言をする可能性がありそうだが、
もともと、このあたりの年代の人間は、
そういうことを、普通に考えたり言っていた人達。

未だに修正ができていないんだな、という感慨だけなんだが、
くどいようだけど、
こういう感覚の方々が、結局、ボランティアだとか、
教育だとか、年金だとか、
なんだかんだと仰っているが、

「底」が、こういう形で露呈してしまうと、
結局、国が悪くなっているのは、俺のせいじゃないから、
国民の頑張りが足らないから、こういうことになってんだよ、
俺たちの指導にも、限界ってもんがあるからさ、
本当に、黙ってやりゃいいんで、なんだか、頭悪い国民には、ほとほと
疲れちゃうよ、  という風にしか、聞こえないんですが。


複雑な思い。携帯電話の購入金額。

2007年02月18日 | 雑感(日記)
いつも感じるのだが、
携帯電話の「値段」。

相変わらず、「新規」での購入。破格な金額が、広告でも店頭でも、
ゼロに近い数字が踊っている。
「パイ」が決まっている中、どうしても、他社のシェアの分捕り合戦であることは
認識しているのだが、
継続利用者への「配慮」が、この、購入に関しては、ほとんど無いといってもいい。

各社によれば、長期利用者へは、使用年数に応じた、基本料金の割引など、
継続的なサービスで賄っていると説明をするんだろうが、
3万円近くもする、携帯購入費用が、ほとんど「ただ」になる、
新規を、毎度、見るにつけ、
いつも、複雑な思いに囚われる。

というのは、例えば、携帯が「水没」した場合、
本人の完全責任なのは道理として、まず、修理費が高額だと。
だから「機種変更」したほうが良い、にもって行かれる。

機種変更の値段を見ると、継続10ヶ月だ、12ヶ月だ、24ヶ月で、
ほんの少しだけ、費用が異なっているが、
新規購入の破壊的な値段を見ると、大人げも無く、
意味も無い、怒りがわいてくる。

こんな時に、「魔が差す」というのであろうか。
だったら、ポータビリティーを利用してしまおうか。
となるんである。
毎年、会社変更をしまくれば、基本料金の割引なんて、たかが知れている。
3万円が「ただ」の破壊力に比べれば、大したことは無い。
そう思うのが、当たり前なんである。

確かに、携帯会社の「事情」もわからないでもない。
事務手数料が3000円とか、すでに、電波法による、中継基地としての
手数料が全廃されている中で、
この3000円は、どうすれば、でてくるのか不明だが、
この収入だって、馬鹿にならない。

ただ、10年以上も継続している人間にとって、
それなりに、頻度が高い利用者。
新しい機能がついた携帯を、使ってもらい、提携サービス各社にも
還元させようというのであれば、
むしろ、この長期利用者への配慮があっても、いいんじゃないのかなぁ?

という訳で、意地でも変えておりません。
同一モデルで、2年を軽く超えております。
勝手に、エコ人間だと、自称もしております。
環境に、瑣末ですが、配慮のある人間なんです。

「釣った魚に餌を与えない」、という言葉が、
ドコモのショップで、ふと、浮かんでしまった訳です。

PS3はしばらく買わないでしょう。DSは3台ありますが。

2007年02月17日 | 社会的全般
デジタルエンタメ天気予報 大画面テレビが、高画質ゲームを苦しめる 

  大画面テレビの普及は、日本市場でのPS3やXbox 360の立場を、むしろ苦しめ
  ることになるんじゃなかろうか と、大胆に宣言しておきましょう。
  なぜなら、据え置きゲーム機というのは、「テレビを“間借り”しなければな
  らない娯楽品」だからです。

  日本の家庭では、テレビは「みんなが集まっているリビングルームにあり、人
  がいる限り常に何かの映像が流れているもの」。もちろん例外は多々あれ、
  据え置きゲーム機を遊ぶためには、「1人がゲームを楽しむ代償として、家族
  の団欒の道具になっているテレビ放送を消す」必要が生まれるのです。

   一方、家族みんなで楽しめる「Wii Sports」や「はじめてのWii」はミリオン
  セラー目前。「1人でゲームを遊び、他の家族は何も楽しめない」タイプのゲ
  ームが苦戦していることは、このデータからもうかがえます。

  「大画面テレビが普及すれば、画質に優れたPS3やXpox 360が盛り返す」と予
  想するのは、私にはいささか無茶だと思えます。

評論家さんというのは、大変なお仕事だと思います。
今までのところ、PS3が売れていないのは、良いソフトが出ていない。
まずはこれに尽きると言っていいでしょう。

個人的な感想ですが、
誰も、高画質で、ゲームをしたいとは、思っておりません。
そもそも論として、違うんじゃないかと、思っております。

確かに、「ゼルダ」が苦戦しているようですが、
あれは、アクションロープレで、その名を借りた、難しい、パズルものです。
ドラクエや、ファイナルさんとは違って、
マリオとも異なって、ゼルダは、ピン芸人です。

そろそろ、彼が、修行なのか、時の間を行き帰るのか、
設定が難しくなったのは間違いないでしょう。
しかも、どことなく、暗いし。

それはさておいて、これだけ高画質になってしまった場合、
どうでしょう。
今までのゲームに対して、勝手に「移入」していた感情を、
最近の、すっきりくっきりの主人公に、重ねることができるのでしょうか?

これでは、映画を、自分の手で動かすことの、かったるさを、
逆に際立たせてしまうのが、おちなんじゃないかと、危惧しております。
確かに、様々な、ツールがあふれかえる今日、
攻略本ですら、「殺人的」な道具として、厚みを増しておりますし、
手を止めて、勝手に流れる「サービス映像」も、
まるで、コマーシャルの感があって、ワンオブゼムのアイテムしては、
とてもヘビーなアイテムです。

まさに、PS3が結果的に目指している世界が、
高画質、メガな容量とあいまって、
まさに映画と競合してしまう可能性がある。

ということは、語りつくされた、ストーリー。
どのように、斬新的で、革新的で、感動的な設定を作り出すことが可能なんでしょうか?
恐ろしい。

収集、謎解き、飼育。
考えてみると、どれもこれも、意外にも、他人と「競う」「自慢」を誇れる、
勝手に自己満足な部分を満たすものが、ゲームとして、
万全の地位を売り上げを築いている。

ユーザーは、案外、アイデンティティーを、ゲームの中で、
それぞれが、勝手に投影もし、反映もし、確認もし、という作業を、
どうやら行っているのは確実で、
それに意義を見出せないものは、結果的に、やらない。

ミスリルやエクスカリバーや、そういうものが普通名詞となってしまった今日、
すでに語りつくされた「レジェンド」を、
再構築する作業。
どれほど、難しくなっているか。

キャラクターに依存を深めている、ホビー関連が、多分、
その難しさを表しているのではないだろうか。
リアリティーは、ほどほどに、と、思うんですが。

日本ミツバチとロボットスーツ

2007年02月16日 | 雑感(日記)
新しい眼鏡が出来るまで、原則、長時間のPC作業を抑えるようにと、
自主規制中の只中です。
ええ、もちろん、現在、クリエイティブな精神状態でないのも
関係しておりますが、
皆様は、いかがお過ごしでしょうか。

お茶を濁すわけではないんですが、
自分がよく訪れる「小太郎ブログ」。
毎日楽しんでおります。
YUOTUBEの画像。

Japanese honeybees
昆虫の生態は、色々研究されておりますが、
日本ミツバチ。彼らは、凄い。

スズメバチの侵入に対して、身を張って抗戦する姿には、
本能を超えて、感動さえ覚えます。

解説によると、西洋ミツバチはやられっ放しらしんですが、
日本ミツバチは、いったん巣の中に入って、「待機」。
スズメバチが入り込んできたら、映像でわかるように、
果敢にいった数匹が「押さえ込む」と、一斉に数百匹が取り囲む。

押さえ込むようにはとても見えないんですが......。

日本ミツバチは最高、48度までの熱に耐えられるそうです。
で、スズメバチは45度が「限界」だそうです。
映像で、黄色く光っている部分が、「戦場」です。

にしても、大きさが、全然違います。
なんなんでしょうか、この「ハンデ」のありすぎる大きさ。
かじられて死ぬ日本ミツバチ。かじられる、という生易しいもんじゃありません。
一斉に飛び掛る映像。
本当に、本能で語れる世界ではないです。

いやー、勝手に感動してしまって、
ついでですが、

重労働にロボットスーツを 関節サポート、大和ハウスがサイバーダインと提携


  サイバーダインが開発したロボットスーツ「HAL(ハル)」は、スーツ内部
  のセンサーが着用者の筋肉の動きに反応し、関節部分などをサポートするモー
  ターが駆動する。このため、足腰などに負担をかけずに重労働ができる。

量産型が、50万円ですって。
普及させていただきたいものです。
ぜひ、購入したい。
買いたいです。ものすごく、意味もなく、欲しいです。

HALというのは、皆さんもご存知でしょうが、知ったかぶりをします。
IBMの一方上を目指す、というのが語源でしたね。

ええ、それを言ってみたかっただけ、もありました。


しがらみのない「有権者」に期待?するしかない。

2007年02月15日 | 本・映画
まだ読みかけの段階なんだが、
田中康夫氏の「日本よ」という本を読んでいる。
本日は、宮崎県知事の東国原氏の所信表明があったようだが、
「しがらみのない」県政というものが、
どういうものか、この本を通して、少し理解できたようだ。

彼が本であげている統計だが、
これだけ、地方財政の財政難を言って、小さな政府を国が標榜している中で、
「1995年を100として、2004年までの十年間の歳出総額を
 国と地方で比較します。
 国の歳出総額は108.1%と増加しています。
 他方、地方の歳出総額は85.6%と減少しているのです。」

これと同時に公務員の数の数値をあげているが、
国家公務員の数は、2001年を100とした場合、
1.5%減、に対して、地方公務員は7%減。

一方で、独立行政法人の平均給与は、国家公務員の給与を100とすると、
107.4%と、いわば焼け太りをしている、などの数値。

彼は、新党日本の党首でもあるわけで、野党的な発言を了解した上で
読み進めなければならないが、
自民党が進めてきた「構造改革」は、
どうにもこうにも、国の放漫経営の「つけ」を、
地方財政を名分にして、尻拭いさせている?そんな感じを受けるし、

本当に財源移譲をさせたいんだったら、
徴税機能は、全て、地方にやらせて、国への配分を、後渡しすればいい話。
まぁ、中央集権国家体制が崩壊するのは目に見えているんだけど、
さらに言うと、独立行政法人が、
音を立てて崩壊していく「効果」もありそうだけど。

さてさて、県知事が、このように、行ってきたことを、
考えていることを、かような本にまとめることなんて、
多くが出来ることではないだろうけど、
田中氏が、事実、行ってきたことが、非常にわかりやすく書かれている。

そして、国からの助成金を、排除しながら、県政というものが、
どのように出来て、維持できるかも、可能性を示してくれる。

ただ、昨年の選挙で、財界からの支持を失った理由も、よく理解できた。
だって、国からの助成金や、補助金を当てにしなければ、
特に、金融機関なんて、ただの「箱」です。
国が、何十億もの金を、車で持ってくるわけではないからね。

支払いの決済だって、地元の金融機関を通すわけで、
手数料収入だって、減収するだろうね。
さらに、補助金で建てる、何するにしても、地元の会社には
彼が言うように、3割程度の仕事しか回ってこないのも事実で、
多くは、都市圏のメガ企業が持っていく。

とはいえ、そういう「規模」の公共事業は、端的に雇用を生じもし、
税収に寄与することはないけれど、
金融関係や、地元の「経済」には寄与するのは確実。

彼は、確かに、「やり過ぎた」のかもしれない。
キャラクターが、万人に受け入れられるとはとても思っていなかったが、
ばっさばっさと切捨てた事業なり補助金。
手作りの公共事業。

長野県の市長、村長など、田中氏を支持する者がいたのは、
事実でしょう。
リーダーは、彼の手法を見て、感じ入ることがあったはず。
でも、選挙には、勝てないかもしれない。

そうなると、いくら高邁な理念なり、手法を持っていたとしても、
マスコミも、財界に媚を売っているし、
金融関係も、中央に媚を売っているし、
産業に携わっている人たちも、財界、中央に逆らえないし、
「大人の利害関係」って、
考えれば考えるほど、盗んだバイクで走り出す若者の気持ちがわかろうというもの。

結局、しがらみのないのは、「有権者」という結論になるんだが。
だめかな、若者たちは。

我々には、もう少し理解を深めていいことがある。

2007年02月13日 | 社会的全般
ここまで暖冬であると、不安視されていたインフルエンザに罹患する患者も
数が少ない。
寒い、乾燥している、体力が弱っている、などが、幾分にでも
緩和されているのだろう。

普通、病院などは、日曜日、祝日はお休みである。
時間外診療など、それでも多くの病院は行っていて、
積極的に、ホームページで公開しているところもある。

が、会計が閉まっているために、例えば、5,000円なり、
一時金で「後日会計」を行うことが多く、
急場の時に、お金を調達できない場合、二の足を踏むことも多い。

昨年は、インフルエンザB型が猛威をふるい、タミフル特需で、
メーカーも最高益をあげたシーズンであったが、
当然ながら、この時間外診療も、てんてこ舞いであった。

時間外といえども、待合室で待たされる患者も多く、
急遽、呼び出しを受けた医者も、かなり憔悴しきった感じで、
ヘビーワーク、そのものであった。

案外知られていないのが、各都道府県、に存在する「医師会」が経営する
診療所。
 
  地区医師会とは、各区市町村において、その地域の医療・保健・福祉に貢献で
  きるような事業を実施している団体です。

  それぞれの医師会では、会員がかかりつけ医として、地域の医療、保健、福祉
  にかかわるのみならず、医師会として以下の各事業を行っています(地区医師
  会によって若干の違いはあります)。

  ・住民のための基本健康審査
  ・各種がん検診、骨粗しょう症検診
  ・予防接種
  ・乳児検診
  ・学校医(小、中、高)、園医活動
  ・休日診療
  ・小児平日準夜間診療
  ・産業医活動
  ・介護施設の運営(訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所など)

例えば東京都医師会では、都内に57もの診療所を持っている。
診療所と言っても、設備を完全に持っているわけでなく、
あくまでも、地域医療を「補完」するためのシステムで、
かかりつけの医者や、その他の病院をないがしろにするものではない。

薬についても、平日に、かかりつけの病院なり医院にいくまでの
つなぎとして、1日分とか2日分をせいぜい処方するだけで、
当たり前だが、症状が「大事」であれば、救急医療を備えた病院を
つないでくれる。

まさに当直の医師は、医師会に加盟している、各病院から「派遣」される。
ボランティ的で、こういう地域医療体制を敷いていることに、
実は、驚かされたりもするが、
もちろん、どの専門の医者が担当するかは、その日になってみないと
わからない。

当たり前だが、整形外科が専門の先生が当直の場合、
風邪等の諸症状に、どう対応できるか、不安なこともあるが、
実は、薬を扱う、薬局も、薬剤師会が経営する「会営」薬局がある。

連携して、不慣れな諸症状に関しては、
都度「疑義紹介」を通して、フォローアップするシステムが構築されてもいる。
もちろん、この会営薬局も、平日は専用の要員でまわしているが、
休日などは、各薬局から、薬剤師が、その為に派遣されている。

地方で、どのような地域診療があるのか存じ上げないが、
意外にも、こういう体制を敷いていることを、我々は知らない。
健保医療システムが、崩壊の危機を迎えているとはいえ、
こういう医療システムは、もっと、誇るべきだろうと思う。

医療も教育も、そして警察も。
時折、理解しがたい問題を目にすることもある。
が、実は、営々とした、普段目にも留まらない、地道な作業が、
我々を支えてくれていることに、
もう少し、理解を深めても、良いのではないだろうか。

ちょっと経験しておきたい、パビリオン巡り。

2007年02月12日 | 雑感(日記)
最近、頭痛がひどいのは、眼鏡の度が合わなくなったんだと、
解釈して店に出かけた。
ここまで度が悪いと、1日で引渡しができない。
一般的に言われる「視力」でいうと、すでに0.03になるらしく、
もはや弱視だ。

通常のレンズでは、笑えるくらいの「牛乳瓶の底」になるため、
案外、お金も掛かる。
ここまでくると、近視は当然として、乱視もひどくなっているので、
生物としては、用無しと言って過言ではない。
ええ、眼鏡がなければ、一人では生きていけません。

数十年、自分の素顔を、鏡で確認したことがない。
鼻、目、口、というパーツだけは、間近に寄ることで確認できるんだが、
全体像は、写真でしか確認したことがない按配。
身元不明で確認を求められても、
多分、眼鏡が無い自分を、自分でも確認できないんじゃないかと、
笑えない寂しさを感じてもいる。

さて、映画ではバブルを描いたものが上映とのことだが、
なんだか、「住まい」も、じわじわ価格をあげてきて、
不動産も、バブル、カンバックを旗印に、強気の営業を始めている。

神奈川県の川崎市。
西口が、大規模な再開発が進み、ラゾーナをシンボルに約30万ヘクタール、
生まれ変わろうとしている。
雨後の筍のように、高層マンションが林立するらしく、
週末の新聞に入ってくる「チラシ」は、丸めると、結構な打撃能力を
持つほどだ。

最近のマンションのモデルルームは、
もちろん、バブル当時は、図面で「完売」といった凄さで、
モデルルームなんて、実は、最近盛んになっているとの事なんだが、
結構、凄いことになっている。

何が凄いかって言うと、
モデルルームに入ってから、出るまで、
ええ、完全にスケジュールが組まれていて、
建物の説明から、素材の説明、最先端の技術、もちろん周辺環境のコーナー、
そしてモデルルームが2部屋、さらに、オーダーメイドのバリエーションを
説明するコーナー.......。
商談の部屋に行くまでに、おおよそ、1時間は平気でかかる。

まずは、受付で登録を済ませると、
シアタールームに導かれる。
非常に凝った創りの映像を、約20分くらい。
CGフルで作成された「映画」によって、
あたかも「住人」になって、マンションライフを満喫する自分が
まざまざとイメージできる、そんな「完成度」。

フィルムが終了し、室内がまだ、暗く、余韻が漂い、
ぽわーと、そんな感じに「客」が浸っている
その瞬間、
ぐわーっとスクリーンが上に引き上げられ、
なんと、その奥に、サラウンドな音楽とともに、
周辺のジオラマをバックにし、ライトアップされた、
マンションの30分の1の模型が、
突如、我々を「圧倒」しながら出現する。

「おおおおおお」
多分、全員、心の中で、叫んだに違いない。

もう、こんなのを見せられると、
手には、全員、「実印」を、持って無くても、握り締めるに違いない。

完全に計算されたスポットライトと音楽にあわせて、
控えめなコーディネーターが、さらに詳細に、説明を加えていく。
もはや、客は溜息だけで、
一切の言葉を失っている。

もう、その後は、連れて行かれるままに、
あれやこれやの説明など、もう、夢心地の体で、
用意されたモデルルームは、
完璧にコーディネートされた家具、デザインに、
庶民である我々は、「...いいねぇ....」なんて、
腑抜けたあえぎ声をあげるのが、精一杯だ。

恐ろしい。
とんでもなく、恐ろしいことになっている。
「冷やかし」だと、そういう気持ちで入った自分でさえも、
わが身の金融ステイタスが、ぼろぼろだと、知っていながらも、
貼り出された各部屋の「成約」状況を見るにつけ、
残されたわずかな部屋に、慌て始めた自分を自覚し始めている。

ええ、3つも、見てしまいました。
その都度、「おおおおお」と感動しながら、
馬鹿みたいに「いいねぇ」なんて、あえぎながら、
3つも見てしまいました。

相変わらず、帰りには、一体幾らするんだ、という豪華なパンフレットを
紙袋でいただき、
見送る営業マンが「ゲットだぜ」を、抱かせるような、
そんなキラキラとした顔を、見せながら、
3件も、見てまいりました。

でもね、モリモトさんのモデルルーム。
ゴージャスで、よそと同じようなシステムなんだけど、
海外のトップモデルを、使うわ、映像に俳優をつかって、気取った内容に
しているはで、
実は、一番、「痛々しかった」です。

ええ、まさに、客を舐めている映像でした。
多分、頭ン中が、バブルに侵されていると、こういうプローモーションを
作りたくなるんだろうな、
そういう雰囲気が、すけすけに見えて、
かなり、気持ちが悪かった、です。
まさか、3時間も、ここで費やすと、思ってなかったんで、
ちょっと、恨みがましい事を、言いますが......。