まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

障害者を支援されている方から話を聞く

2006年08月23日 | 自分の仕事に絡めて
とある方の話を聞いた。
障害者、と言っても、身体的なものから知的なものまで、範囲は広い。
その教育から、仕事の雇用までを含めて、それこそ全財産を投げ打って
尽力されている方である。

非常に知識がおぼつかない問題であるので、かいつまんで話すことも
今の自分には、力及ばないことなんだが、
その障害者の学校は、例えば、一般の教科課程を修了したとしても、
「資格」が得られない。
つまり、大学などの受験資格が得られない、という。

その為に、その方は、一般過程の教育ができる学校を、己の力でつくる。
もう、頭が下がる計画をお考えになっている。
随分の年月を通して、行政、民間、様々な問題に向き合ってこられた。
ただ、最近は、資金の手当てに追われ、本来の活動ができない、とこぼされていた。

その方が仰るには、そのような教育を、そして支援を終えて、
作業能力が、変わらない、その方々の雇用の問題にも直面されている。
例えば、大手の配送会社。
能力も変わらない、そういう作業ができる。それは、客観的に見てもそう
判断できる。
なのに、給与は、3分の1。
多分、その会社では、助成金がでているはず。
心底、憤慨されていた。

ただ、その方も含めての、地道な活動によって、ここまでのことが実現できた。
そういう意見も、一方ではあります。
物事を、全て、ダークにとることも、多分避けねばならないでしょうが、
悪用される、そういう制度も、また、あるのも事実です。

そこまで調べはつかなかったが、56人以上の雇用をされている会社は、
障害者を1.8%の割合で雇用する、そういう法律があるらしい。

  常用雇用労働者数が300人を超える事業主で障害者雇用率(1.8%)を超えて身
  体障害者や知的障害者を雇用している場合は、その超えて雇用している障害者
  の人数に応じて1人につき月額27,000円の障害者雇用調整金が支給されます。

さらに本当に多くの助成金が用意されている。
独立行政法人 高齢・障害者雇用支援機構
いわゆるOA関係の作業が、ジョブトレーニングでもさかんであるし、
求人もWEB関係が多いのも事実。
ただ、年収が200万円から250万円が、当面の現実である。

先の機構なんであるが、昨今の統廃合もあって、もともと障害者のための
内容であったが、高齢者の問題も統合されたようだ。
ただ、予算が約930億円。だが、高齢者用に557億円。
純粋な障害者用の勘定は、266億円。
うーん、まだまだ、踏み込める知識が無い。
結果的に、社会で生活するということは、仕事が中心になります。
事業者への「啓蒙」も含めて、広報活動からして、大変な作業であることは
理解ができます。

軽率なことを申し上げるわけにはいかないんですが、
こういうときこそ、企業の財団とか、寄付行為が、大いに評価されるんでは
ないでしょうか。
また、地道な活動も含めて、我々には、ほとんど情報が入ってこない。
知ることの難しさが、ここにもございます。
考えなければならない問題であります。