まなびの途中

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医療費増加は、高齢者だけをどうのこうのじゃないと考えるんですが

2015年11月11日 | 社会的全般
社会保障。とりわけ医療費に関して。

大きな問題の提起やら、身近なあれこれに関して、マスコミ含めて様々に論じられているが、
こんなに低価格で、気安く医療が受けられる国は、
日本をおいて世界では類をみない。

昨今、児童医療費の助成が、各自治体で「導入」されているが、
「世帯数」、しかも生産人口「世帯」を増やすために格好のテーマなんであろう。

医者にかかる際には一律100円 とかね。
薬剤に関しては、小学生までは無料 とかね。

対外的な効果も含めて、いわゆる「世間様」向けにおいても、PR力は抜群かもしれない。

実感では、
物凄い「来客数」になっているのをご存知であろうか?

インフルエンザ、ノロウイルスなど、感染性が高いと認識されている「病気」に関して、
現在では、「すぐに医者に行く」ことが普通になっている。

まぁ、いいと思います。

が、子供に関する「状態不良」は、今や、「絶対正義」に近い「信仰」を感じる。

まず、具合が悪いという「症状」は、教育機関はその「考えられる責任の所在」を含め、
素人の判断を避け、病院での「診断」をエビデンスとして求めるのも、下支えになっているのかもしれんが、
良いか悪いかはおいておいて、一部の話ではなく、大概の話として、
子供のあらゆる「状態不良」は、無条件に「要求」を叶えてもらえるもんだという感じ。

もう、小児科、内科は、大フィーバー中である。

肌荒れから、虫刺され、切り傷から、なんであれ、
OTCで済むであろう「症状」でさえも、「ただ」だから、もう、医者にかかりまくる。

財布をお持ちにならない。

さらに政府が懸命にジェネリック転換をすすめていようとも、
薬局に70%やら将来100%の導入を、厳しく規則をつくろうとも、

「子供はただだから、先発品でお願い」
「私は、お金がかかるから、ジェネリックで」

さらに、学校では、本人が具合が悪くなった際に、急場で処置するために必要な「薬」のストックを
学校に「置いておく様に」という、たまげた指示さえでている。

とうことは、修学旅行の際には、今や、OTCで購入する一般薬ではなく、
トレンドは、処方された「薬」を子供たちは「携帯」する世の中になっているのだ。
胃薬とかさ、目薬とかさ、解熱剤とか、酔わない薬とかさ、、、、。

案外、数字的に、いい感じの「医療費」になってんじゃないのかしら。

良いか悪いかとか、どういう点で考えるかによって一概に言えないんであれだけど、

こういう風な感じになっているんだよって、
これが普通の風景になっているんだよって、
考えてみるのもいいと思います。

以前、テレビにて東京新聞の誰それが、「院内処方」と「院外処方」に関して、
なんで「薬」を外に出したんだと、利便性の観点から、費用の観点から、
いい塩梅の年齢の方だったように思うんだが、言っておったけど、

まず、医院と病院の区別を明確にしようよ。

さらに、医薬分業が始まる前、病院の会計時と、薬の受け渡しに「気の遠くなる」待たされ方に
物凄い「論議」があって、散々パラ世間が盛り上がったことを、
みんな、とっくに「忘れて」しまっているのかしら?

にしても、本当にこの国は、このめちゃくちゃ安価な医療サービスを
当たり前のように思って、かつ、
病気、大好きなんだなぁ、と、
本当に、大変な方々が、すっかり見えなくなってしまう、いつもの世の中の在りように、
面白いともいえず、ただただ、見入ってしまいます。