まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

一番注意書きが多い、中国旅行

2007年09月30日 | 隣国問題
という書き出しで、何がいいたいのかいまいち不明をお許しください。
子供が主体の「海外研修」「ホームステイ」「修学旅行」など、
最近は、中国だけでなく、台湾は言うに及ばず、インド、ベトナムなど、
多方面にわたってきました。
ああそうそう、韓国もそう。

ベトナムは、社会主義。
ソ連だ、中国だの社会主義に馴染んでいる我々大人としては、
いまいち、ベトナムの実情がわからない。
表現に失礼があってはいけないんだが、
いわゆる「清潔観」というものが、
文化的に異なるために、色々と驚くことが多い。

トイレなど、あれを開放的といわなければ、何を開放的だというんだ、
それくらい、「開放的」なトイレ。
仕切りが無い。
もちろん、お土産と称するものを売りに来る子供達やら、
道のあり方を含めて、
おおらかな世界と、言い換えるのが適当かもしれない。

ところがベトナム。
日本が、どういうわけか大好き。友好的。
多分、そういうことではなく、もともと、いい人たちが多いんだろう。
ただただ単純に、中国と、韓国が、歴史的な事情から、
その国だけは勘弁、というか、許しがたい、という反動もあるのかもしれない。

アジアでは、お国事情から、赤ちゃんに対して「笑いかけてはいけない」。
「子供の頭をなでてはいけない」など、
よくよく注意しなければならない、
そういう「文化」があるのは事実。

もちろん、スカートを履くこと事態「ご法度」な世界もあるので、
今時の「女子高生」の、たくしあげたスカート姿は、
もはや、タブーを侵すのも同然。
注意しなければならない事項は、色々な意味で、それが文化交流。
これもまた、貴重な経験であり、勉強なんである。

ところが中国。
そういう「注意」だけではないから、大変。
中国に修学旅行を敢行する高校は、結構、「親中的」な考えが多い。
もちろん、日本が過去に行った、歴史的な事実を経験、勉強するために、
例の「南京事件」の記念館に訪れたり、
あれやこれや、あるわけだ。

なのに、色々な意味で、中国に親近感を持たせようとする
「教育的」というか、「思想」というか、
そういう「配慮」が、当然あるんだが、
残念ながら、そういう思いは、なかなか、うまくいかないらしい。

というのは、その旅行に関する注意書き。
もう、どこの国を旅行するより、多い。

「必ず、男女混成の集団で行動せよ。」
泣く泣く、先生達は、この注意書きを入れているんだろうな。
簡単に言うと、女性が「連れ去られる」可能性があるからだ。
可能性ではなく、事実、過去、突然、腕を引っ張られて、連れ去られそうになった
女子高生がいたんである。
それも、全員で行動している最中にだ。

「トイレでは必ず2人で行くこと」
笑えるね。もう、順番待ちができない。
これは、揶揄でもなんでもなく、当然の事実。
我々日本人が、当たり前に並んでいても、平気で、空いたトイレに入る。
だから、体を張ってでも、順番待ちを敢行せよ、ということなんである。

「物売りの子供達を無視しろ」
というのは、中国では、子供が物売りのメイン。
どこでもそうなのかもしれないが、ここの子供達は、まさに体を張ってくる。
もし、何かの弾みで、子供が「倒れたら」、大変なことになる。
ええ、そういう「あたり屋」みたいな、やり方があるらしく、
親が近くにいて、監視して、いざっ、というときに出てくる。
すごいよね。

「必ず、物を買うときには、店員の目を見てから金銭を渡すように」
受け取らない振りをする。いい加減なつり銭を渡す。
さらにいうと、箱に入った商品は、必ず確認するようにという但し書き付きだ。

もう、思想的に中国が大好きな先生は、まさに断腸の思いで、
この注意書きを書いているんだろうな、なんて可愛そうにもなる。
とにかく、引率の先生の最大の仕事が、
とにかく「生水」を飲まないように、
細心の注意をもって、生徒を指導する、というんだから大変。

毎晩、各部屋を回って、
「お腹が変な人はいるか?」と言って、大量の薬を持ち歩く。
飲み水どころではない。料理に使う水に当たる場合があるからだ。
顔を洗う際に、歯磨きをする際に、うっかり飲み込んでしまう場合だってある。
どんだけ危険なんだよ、という世界だ。

ええ、行かなければわからない、そういう世界。
中国を走る、日本の技術で作り上げた、「中国の新幹線」が、
内装をほとんど「盗られて」丸裸で「帰還」したというのは、笑い話でもなく、
それこそ、日常的な中国「文化」なんである。

どこぞのバカな解説者が、多分、昔の日本を持ち出して、
日本も以前はそういう時代もあったんですよ、なんて牧歌的にいう奴が
いそうなんだが、
全然違います。
何かを「免罪符」にして、今の中国を無理やり「理解」しようとするのが
多分、間違っている。

むしろ、そういう「伝統」をもった国なんだ、とうことを
理解しておかないと、本当に相手を理解したことにならない。
すぐに、日本のあり方に「比して」語ろうとする輩がいるが、
そういう「馴染ませ方」は、必ず、現実的な悲劇につながると思う。

たとえば、台湾に味方するんだったら、
本当に、ミサイルお前に打ち込むぞ!と言う「声明」を、
どことなくスルーしがちなこの国だが、
いやいや、鉄板で、やってくる国なんだぜって、
知っておいたほうが、絶対に良い。

という中国が、本当に、無事、北京オリンピックを運営できるのか、
本当に、来年が、楽しみ。
必ず、何かが、おこるよね。
大気汚染で、まずは、選手の誰かが倒れるところから、
事態が急変してくると思うよ。


よくしらないけど、相撲の世界。

2007年09月28日 | スポーツ
いやー、三宅乱丈さんは、面白い。
早速、「イムリ」の単行本を、この時期、本当に無理して購入。
ペットの複雑さに慣れてる自分としては、結構とっつきやすく読めました。
でも、この方の「絵」は、読者を選ぶよなぁ。
読みたくない人もいるよなぁ。

辞めない理事長また放言…リンチ事件とりあえず謝罪も

  非公開で行われた謝罪や説明は約25分間で終了。副大臣室を出た北の湖理事
  長は「番付によってけいこの内容は違うもの。やりすぎはいけないが、指導に
  ついては部屋ごとにやるべきもので、よその部屋のことは分からない」と、協
  会トップとは思えない言葉を言い放ち、その場を去った。

  直後に記者会見した松浪副大臣は「公益法人である協会の刑事事件は重い。北
  の湖理事長は警察の捜査との食い違いを心配し、協会としてはどう動いてよい
  のか分からない状態だ」と、情けない状況を明かしたという。

公益法人なんだよね。考えてみれば。
大問題なはずなんだけど、
最近の大相撲は、この北の湖理事長になってから、
えらい大変な事態になっている。

八百長疑惑から、朝青龍、そして殺人事件?過失致死事件?
考えてみれば、今、部屋の数、60弱ですって?
親方の株を持っていれば、継承すれば、部屋を持たせてくれる。
いやー詳しくないんだけど、
部屋の数、多くない?

部屋を持つことが出来る、この「資格」って、あるのだろうか?
一門というのがあるんで、この一門の連帯責任もあるんだろうか?
報道では、全くそういうのも見えないんで、
部屋を持ったら、独立した責任になってしまうのだろうか?

相撲というのは、個人競技と考えられているけど、
考えてみると、部屋というチームに分かれた、案外、団体競技。
もう、そうなったら、そういうことで、チーム制にした団体競技という
認識でいいんじゃないのかなぁ。
ていうと、絶対、怒られるし。

指導者として、部屋の運営者として、教育者として、
どういう基準があるのか、
資金と、キャリアの実績、協会に対しての貢献度があれば、
誰でもなれてしまうような、そういう部屋制度に見えてしまうのは、
私だけなんであろうか?

ごめんなさい、高砂部屋でいいんでしたっけ、朝青龍問題の対応といい、
今回の事件の対応といい、「親方」に
いかにも責任者として能力に著しく欠けている人間を、
こう見せられると、
なんだか、がっくりしてしまいます。

政治の世界では、相変わらず「任命責任」とかが問われているのに比べ、
無いもんなぁ。
だから、協会も、他の部屋の事なんてわからないっていえるんだよなぁ。

すいません、こんな内容で。
いっぱいいっぱいなんで、最近。


はやし立てる新聞の報道に、嫌な傾向を見て取れます。

2007年09月26日 | ニュースに絡んで
ひょっとして、こういうことを考えているのは自分だけだろうか?
朝日新聞で、こういう記事が書かれている。

青白い顔、張りない声 おわびで幕 安倍首相会見

  やつれたような表情、張りのない声……。入院から12日目、東京都内の慶応
  大病院で記者会見した安倍首相にかつての力強さはなかった。辞意表明の時期
  を「最悪のタイミングだった」と自ら反省。辞任を決めた最大の理由は体調不
  良だったと強調した。会見のテレビ中継を見た識者らは、病状を気遣いつつ
  も、厳しい印象を口にした。

確かに、首相として、一国のリーダーとして、あらゆる意味で「残念」な
タイミングであった。
こういう辞任。
世界では、こういう場合、どのような報道がなされているか存じ上げないが、
厳しい「声」、厳しい「検証」がされるのは当然として、
責任問題となってくるのは間違いない。

その責任追及であるが、
政権交代が常道である欧米とは異なって、
日本は、長いこと、自民党が政権党であるからであろうか、
このような、「放り出す」結果をとった場合、
他国では、他の政党に、政権が移ってしまうはずで、
それが「叶わない」この国では、
報道の「反応」が、異なってしまうのはいたしかたないのかもしれない。

で、その記事の内容なんだが。

 コラムニストの石原壮一郎さんは「自分勝手な美学で情報を隠し、国民を混乱
  させた」と話す。

  辞任時に体調不良を明らかにしていれば無用な混乱はなく、イメージダウンも
  防げたのではないかと指摘する。

 「『アタシ、もうアベしちゃおうかな』という言葉があちこちで聞こえる。仕事
  も責任も放り投げてしまいたい心情の吐露だ。そんな大人げない流行語を首相
  が作ってしまったのがカナシイ」

どうなんだろう。
いつも思うんだが、こういう「人の声を借りて」記事を作るやり方。
当然、社内では、色々なルールがあって、
編集局長が、最終的に記事の内容を確認すんだろうが、

今回は、「理解」しているつもりもあるが、
あまりにも、石を投げつけるような、低俗な表現が立ち並ぶ。
品位が全く無い。
早坂氏の週刊朝日でみたように、応援し期待していた人たちに向かって、
もう大きい顔しないでね、みたいな事を平気で言ってしまう。

  高木勝・明大教授は「生気がなく別人のようだった」と気遣いつつも、「厳し
  いようだが、健康管理ができない人に首相の資格はない」。

こういう意見であれば、大人の意見として拝聴できるが、
ぼんぼんの気弱なにいちゃんが、みたいな文言は、いかがなものであろう、
と思ってしまう。

確かに、個人の「器」も含めて、結果的に問題があったのは、
事実として認識しているが、
過去に、それなりに期待されるような行動なり、政治家として、
任せて良いような言動があったのは事実で、
それすら、全く省みることなく、
叩けるだけ叩いてしまおうというのは、
タブロイドの夕刊新聞じゃないんだから、もっと、気品とインテリジェンスが
あっていいんじゃないか?

あえてもっと言わせてもらえば、
こういう世論を喚起してしまうような報道なり記事の書き方、
明らかに、「いじめ」に近い、陰湿なものを感じてしまう。
安倍さんがやったことは、どういう表現をもってしても、
到底表現できない、
そういう「感情」があったにしてもだ。

こういう「大人」が見せてしまう、
行き場の無いストレスを、こういう表現で言ってもいいんだと、
子供が理解してしまえば、
当たり前だが、どんな高い理念なり、ジャーナリズム宣言をして、
言葉を道具としようもの、

節操の無い、野卑で下品で卑怯で、いじめを先導してしまう
子供らと、何ら、変わりはないように見受けられる。

もう少し、品位をもった新聞であったように思うんだが、
何で、ここまで落ちてしまったのか、
理解に苦しみます。


比べてどうか、という問題ではないかも。

2007年09月25日 | 教育、文化、少子化
ごめんなさい、これがニュースになってしまう意味がわからないんですが。

大学受験料と通信教育費を負担 水戸葵陵高

  水戸市の私立水戸葵陵(きりょう)高校が、一部の生徒の大学受験料を肩代わ
  りしたほか、通信教育の「Z会」の受講料も負担していたことが25日、分か
  った。受験料の肩代わりは進路指導に利用するデータ集めのためで、合格実績
  づくりが目的ではないとしている。

これは、学校の実績において「虚偽」であるから、ダメ?
虚偽を、学校側が「自作」しているから、ダメっていうこと?
なんて、まぁ、真剣に食いつく話題ではないかもしれませんが。
どちらの学校でも、
卒業生より、合格実績の人数が多いのは、当たり前の話しで、
そういうんだったら、「予備校」の合格実績の人数を足すと、
この国には、「少子化」の問題など、無い。

むしろ、問題なのは、こっち。

「全入」目前、意欲低下 5人に1人、勉強せず大学へ

  大学進学者の5人に1人が高校3年の時に家でほとんど勉強せず、2人に1人
  は勉強時間が2時間以下-。
  「大学全入時代」が目前に迫る中、高校生の深刻な勉強不足の実態が22日、
  平成17年度時点で高校3年だった生徒を対象に、東大の研究グループが実施
  した全国的な追跡調査で分かった。

  少子化や大学定員の増加に加え、推薦入試、アドミッション・オフィス(A
  O)入試の拡大などで受験競争の激しさが緩和されたことが、高校生の学習意
  欲の低下に影響しているとみられる。

よく、学校の勉強を、競争化とか、詰め込みとか、
そういう言い方でまとめようとする方がいますが、
子供の頃、何か目標を立てて、それに向かってプランニングをし、
達成するという、アチーブメント。
なかなか、経験できない。

もちろん集団経験として、文化祭とか、体育祭とか、
共同作業で、何かを作り上げる作業、こういうのはあります。
これも一つの「経験」。
実は、この作業こそ、何はおいても、真剣に「取組ます」ことが肝心。
意味を理解させることも重要。

のはずなんだけど、安っぽい学園モノにも登場する、よくあるプロット。
必ず、ひと騒動が持ち上がる。
これを乗り越えた集団が、絆を深め....、という世界は、
茶化されるようだが、とっても重要。

自分をコントロールするのにも、何らのオプションもなければ、
単純な思考回路、いわば、一つか二つの目線しかもっていないから、
「他人の理不尽」を飲み込めるなんて、
当然、ありえない。
文句も出るだろうし、懸命に努力する人間が「ババ」を引くのは当たり前、
出来上がったものに、カタルシスが来るかどうかなんて、
ほとんど無い。

できなければ、損害賠償も、品質保証もない世界だけに、
緩みっぱなしの世界なんだけど、
でも、こういう作業は、絶対に必要。

おためごかしはともかく、こういう人間関係は、知っておいたほうが良い。
ただ、目標なり、ミッションを集団で持つことは、
そして、曲がりなりにも完成させることは、
その本人が、何かを経験するということ、
この「プロセス」と「関わり」と「結果」に関して、
後々の意味、理解させておくこと、
これは、全然、無駄でない。

一方で、受験なんて、他人を巻き込む作業ではないから、
さらに、純粋に、結果が評価される。
唯一、学生の時期に、ストイックに結果を求められるジャンル。
だから、あらゆる言い訳、言い換え、自虐的な解説、自己防衛、正当化、
これで、子供たちは、必死にボキャブラリーが増えてくる。

もちろん、ご家庭様々。
様々な事情があって、短絡的な言い方はできないかもしれないが、
どういう事情があっても、社会では、一応、
この「結果出し」が、自分自身の大きな財産になるのは、自明。
社会的な評価を、さらに受ければ、非常に良いのだろうが、
叶わなくても、「検証できる」という経験が積めればOK。

それを学校側が、どのような目的で、操作、介入しようが、
100人いても、結果を出せるのは、何人いるのか?
まさに、子供を誉めたい気分です。
たいしたもんです。
そういう子には、Z会どころか、色々とサポートしてあげたいものです。

ええ、達成力をつけずに、大学という「施設」に、入ってくる。
もちろん、日々の成績がモノをいうわけで、
ある意味、それも、たいしたものですが、
「全入」できるという時代。
ぶらりと、チケットを買えば入れるという感覚。
これに近くなると、大変なことで、

なんで、ここまで、大学作っちゃうんだろうと、
不思議な国なんだなぁ日本は、と、感慨深く思ってしまいます。


本物を取材できないメディアの末路。

2007年09月23日 | スポーツ
最近、スポーツ新聞で、落合監督の采配について、
「オレ流」という言葉が聞かれなくなった。
彼が監督を任され、いきなりキャンプにて、紅白戦を行う。
1軍登録を、開幕ぎりぎりまで発表しない。

多分、今まで、記者が取材をする中で、
前代未聞の「やり方」に映ったに違いない。
彼が選手の時、あしらわれた記者もいたことだろう。
そういうのが相俟って、
落合の監督業を、「お手並み拝見」と、取り合わない、
一種のちゃかした風合いが、記事から読み取れた。

勝手な言い分だが、日本では、面白いことに、
こういう野球選手のみならず、
メディアに携わる方々が、取り上げるスポーツ選手。
昔から、家族を取り出してみたり、
本人に「仮装」をさせたり、演技を強いてみたり、
何か、面白いリアクションをさせてみたり、

選手も、その気の人間が多いことも事実なんだが、
その人の、プロフェッショナルな部分を「脇に置いておく」
そういう扱い、扱われ方、
昔から、色物のように、紙面を構成していく。
これが、非常に、目に付く。

さらに言うと、
何でも話をしてくれる、「マスコミ受け」が良いことを、
非常に、重きを置いているような感じがして、
テレビでは、インタビューを「気軽」にこたえてくれた、
そういうことを、臆面もなく言ってしまう、
「レポーター」さえ、出現する始末なんである。

確かに、人格的にも、社会的にも、ある種、露出が多くなれば、
必要とされる、コミュニケーション技量というものがあるが、
求めるばかりで、こっち側に、何のルールも、心構えもない、
そういう気配が、ぷんぷんに見て取れる。

連日、スポーツ紙には、よく語る野村監督、原監督のコメントが出ているが、
当たり前だが、ヒルマン監督のみならず、広島の監督、
さらには、落合監督も含めて、
取材しにくい方々に関する記事は、本当に少ない。

メディアは、よく、読者が知りたいことを伝えてなんぼ、という
表現を繰り返す一方で、
権力を監視しながら、世論を造り上げていくのも使命と言い切る。

突然、政治の話しも混ぜて申し訳ないが、
スポーツ新聞は、もう、しょうがないかなぁ、と思うんだが、
なぜ、大仁田、やら杉村、桜パパ。
どうして、こういう方々の記事を、紙面で展開するのか、わからない。
要するに、取材がしやすいんだろう。

さらに、言ってしまうと、
ひょっとすると、取材する側のポリシー。
ちゃかすことができる人間が、最も「旬」だという認識。
もう、どうにでも、自分らを超えてしまう、
または、どう考えても、取材しにくい、
そういうのは、パス。

一番、影響力が高いのは、今でも、紛れも無く、新聞、テレビ、雑誌。
厳然とこの世の中に、足場を築いて、そういう立場にいながら、
実は、本物を、見分けることも、さらには、
専門的に、取材をすることができない
素人集団。
マスコミが信用を得ているのは、実は、幻想で、
どうにもこうにも、「レベル」が、著しく「劣化」しているのではないか、
そういう感じ?

されほど、オレ流、オレ流と、やることなすこと、落合監督を
茶化し続けていたマスコミが、
本物と見るや否や、突然、「去勢」されたかのような感じ。
どうも最近、メディア全般に、そういう傾向を見てしまうのは、
私だけなのであろうか?


1円パチンコの話。だから、今日はこんなネタですいません。

2007年09月21日 | ギャンブル?
すいません、パソコンの通信環境が悪くて、
どこにアクセスしても、数分かかってしまう、まるで、
昔のダイヤルアップ状態。
なので、関係の無い方にはゴメンナサイ、第3弾。

最近、1円パチンコだとか、5円スロットとかが、話題と言うよりか、
地方で実績をあげてきている。
特に、北海道では、多くの店舗が取り入れ、400台満席、
そういう事態にもなってきている。

ご存知の無い方には恐縮ですが、
1000円で、4円の貸し玉だと250玉。
これが1円パチンコだと、当たり前だが1000玉。
論理的には4倍の時間、遊戯できる。
そして、論理的には、4倍の確立を「当てられそうな」期待感がもてる。

その分、大当たりして、「出玉」をお金に換える。
4円パチンコでは、1回の大当たりで普通2000発。
等価交換であれば、2000×4円 ということで、8000円。
ということで、1円パチンコでは、単純に、2000円。

パチンコは、ギャンブルである。
ゲームセンターではない。
そういう見方もあった。
なんで、わざわざ儲からないギャンブルをしにいくのか。
行くわけがないし、そもそも、可笑しいだろうと。

ところが、この「ギャンブル性」を著しく「あげた」時期があった。
3年前になるだろうか。
当り確立、500分の1。
等価交換の店で、普通、1000円で、20回、回るとしよう。
2万5千円。かかる。

もちろん、1000円で引き当てる、「お座り一発」というラッキーもあるが、
中には、1500回まわしても、引けない人もでる。
1500回。
1500回。約、8万円だ。恐ろしい.......。

で、遊技時間、こんなもん、当らなければ、1時間で2万円くらい、
あっという間に無くなる。
本当に、怖い、怖い世界だ。

さて、これが1円パチンコになると、劇的に世界が変わる。
1万円が、4万円滞在時間に変わる訳だ。
それと、機種も、「甘デジ」というタイプ。
約100分の1の確立。
ええ、もう、1日遊べるわけだ。

結局、楽しめる、という時間を過ごす。
もちろん、脳内ドーパミン発生させる瞬間が欲しいわけだから、
低確率で当ればいいわけで、
「お持ち帰り」はそこそこでも、
明日、「うつ」お金が残っていればいいわけだ。

さて、そこで問題。
さきほどから、等価交換といっていましたが、
この1円パチンコ。
粗利40%。
普通、10%営業とか、15%営業とか、言ってみれば、
1万円使うと、9000円、客に戻す。
これが10%営業。

40%というと、1万円で、客に6000円戻す。
ええ、気づかれた通り、おそらく、「等価交換」していない。
約3分の2戻し。
ここです。
これからの方向は。

もともとスロットマシーン。
これですら、等価交換仕様になっていない。
パチンコ機だって、そう。
もともと等価交換なんて、最近のブーム。
4円で貸して、2円50銭返しが基本。
1000発打ったら、1000発戻す。
これで食ってきたのが、パチンコ業界なんである。

パチンコ遊技人口は、むしろ増加している。
当然ながら、減っているのは、スロット人口。
仮にもし、等価交換を止める。
出す喜びを、お客に与える。
それができるのであれば、
特段、1円パチンコなんぞ、やらなくったって、いいわけだ。

それでも、1円パチンコで、「満卓」になるっていうんだから、
ひょっとすると、庶民は、案外、柔軟性を持っているって事かしら。
5000円使って、8000円もどってくれば、
今日は、外食! でもありなのかもしれない。

確かに、5万円使って、何の戻りもなければ、
今日は8万円、お持ち帰りをしなければ!と言う気にもなるが、
遊びに行って、5000円損しても、
明日、7000円、取り返せばいい、という世界観。

やっぱり首を絞めていたのは、パチンコ業界だったのかもしれない。


週刊朝日を読んでみた。

2007年09月20日 | 本・映画
久しぶりに事務所におります。書かせていただきます。
にしても、今月は、きつさがピークだなぁ。
業務は、多分、順調なんだろうけど、
まったが効かないのは、支払日なんだよなぁ。

活字が「目に入らなくなる」という、相変わらずの精神状態な時、
週刊誌とかマンガに逃げ込みます。
で、週刊朝日。
もう、安倍さんが「落ちた」んで、狂喜乱舞。
「安倍逃亡」という文字を、週刊朝日という題字よりもでかく、赤く。
もう、総理大臣が、この時期において、
「いなくなってしまった」という事態。

はっきり言って、国内問題のみならず、対外的な問題が大きいのに、
組まれた特集でかかれる内容は、とにかく「ゴシップ」の嵐。
早野透、朝日新聞のコラムニストに至っては、
「岡崎久彦サン、櫻井よしこサン、みのもんたサン。安倍さんを囃した人たち、
 もう偉そうにしないでね」
いやー、子供の喧嘩状態。
囃した(はやした)人たち。だって、 すごいね。

一方、「政治とカネ」問題で、岩井教授と萩原経済ジャーナリストの対談。
これは、当たり前ですが参考になりました。
 「有権者と一緒に確定申告せよ!」
考えてみれば、当たり前のことですよね。

岩井「アメリカなんかは事実上そうなんです。普段は青色申告と一緒で
   政治家の活動費用は税務署が認める範囲に限られている。
   だから向こうの人間は、「何で日本は脱税で取り締まらないのか」
   って言うんですよ」

萩原「カネがないと政治ができないという状況があるから、人の目を
   くらましてもかき集めているわけですよね」
岩井「経団連が献金を再開する時に、財界の人たちは、バランスシートも
   見せずにカネがかかると言われても話が通らないと主張した」

萩原「特権の一つで「文書通信交通滞在費」ってありますね」
岩井「あれは 第2の給与 といわれるカネでね、年間1200万円も
   出るんです。杉村太蔵議員が喜んでいたカネです。」
  「ほかにも、年間300億円が税金から出ている政党助成金や、
   さらに立法事務費もある。
   議員にかけるカネとしては世界一です」

なるほど。これを見たら、政治家。2世、3世が多いの、納得できました。
父の代、それは、利害、利権など、地域に根ざした方々が多かった。
結果的に、政治家の力は、ものカネを地域に還流することがステイタス。

「地盤を引き継ぐ」という話が、今でも普通に言われているのは、
「政策を引き継ぐ」という話にならないことからも、「自明」。
2世、3世は、「ばんそうこう大臣」の覇気の無さをみても、
彼が、どういう風に、何を期待されていたか、
わかろうというもの。
そういう風にしか、見れない。

2重計上など、普通、「犯罪」です。

というか、この間、工学博士と世間話をJAXAの中でいたしましたが、
とにかく、政治家に、専門家がいない。
特に工学系、化学系など、理系の専門家がいない。
文系ばっかり、これでは技術立国など、言っているだけで、
話にもならない、と嘆いていました。
そういえば、IT革命、ITを、イットと呼んだ首相が過去にいたような。

つまり、カネの問題。
こういうど素人の政治家が、国家の予算やらカネの管理なんかできるのか、
もう無理だろうという話。
公務員改革とか言っているけど、
人件費を「圧縮」するのは、企業で言えば、
無能な連中が、最後にやる手段。
えへっつ。

最後に、神足裕司コラムニストが回答者だった、
「天下無双のよろず相談所」なんですが、本当に、神足さんが回答しているのか?

Q 「中国の食材が危険だと聞いて、家で作る料理しか信用できなくなりました。」
神足「ここだけの話ですが、もはやわれわれは中国製の商品なしには生活でき
   ません。
   でも、わずか30年前には日本製の食品もずいぶん怪しい添加物を使って
   いました。中国もそれくらいたてば、安全な食品を輸出できるのでは
   ないでしょうか。」

あっはっはっは。
日本が過去に「怪しい添加物」を使っていたのは知っています。
というより、どこの国も使っていました。
ただ、猫とか犬とか、人すら、それで死んでしまったこと、あったっけ?
ていうか、やってること、知らなかったとかいうレベルでなくて、
鉄板で「犯罪」でしょ、明確になった事実では。

しかも良く聞くと、工場も「騙されていた」と言っている。
偽のシールも出回っている。
明らかに、善意の取引を「騙して」、金儲けに走っている。
こういう背景と、過去の日本のいでたちを引き合いに出すなんて、
これ、本当に神足さんが書いた文章なんでしょうか?

それとも、彼独特の、その程度の「お国レベル」なんだから、
しょうがないよね、と、あえて突き放した、
言い方なんでしょうか?
まぁ、媒体が「朝日」なんで、書ける内容も慎重にしないといけませんから。


医者に行って、精神的なものと言われるのが辛い。

2007年09月18日 | 雑感(日記)
結局、なんでもなかったんだけど、
「胃カメラ」飲んできました。
医者に迷惑をかけた感じで、個人的に滅入りました。

胃の上部につっかえ感があって、飲み込む時に「違和感」。
痛みも少しあったんで、早期になんとかしようと考えた。
まぁ、おかげさまで、自己責任なんだけど、
てんこ盛りのストレスが体にかかっているのは事実。

1年前は、心臓の鼓動が、早く、とくとくした感じがあって、
その医者にかかって、心電図をとったけど、異常なし。
今も、寝入りばなに同じ感覚があるんだけど、
「大丈夫」といわれれば、それを信じるタイプ。

なんか、大げさな人間と思われるのが、嫌なんだが、
結果、大げさな人間として、認識されているかもしれない。
それが、滅入る原因。
にしても、なんだか、体は頑丈だ。
こればっかりは、親に感謝しないといけない。

で、胃カメラ。
予備知識なし。
ぼんやりと行きました。

もう嫌です。2度とやりたくありません。
最近は、2重3重に、麻酔やらで、昔ほど大変じゃないみたいだが、
これはきつい。
息が、ショック状態で、最初、どう呼吸したらいいかすら、
わからなかった。

後半は、落ち着いたものの、あれは、もうごめんだね。
ただ、映像をみながらの解説つきで、
それはそれで、結構、感動。
自分の「胃」を見る機会なんて、早々あるわけないんで、
貴重な体験でございました。

食道には、特段、傷も、できものもありませんでしたが、
「いやー、血の斑点だらけだね。」
ええ、胃炎であることは間違い無いようです。
ただ、面白すぎて、医者の問いかけも耳に入らず、
ちょっとの瞬間、見入ってしまいました。

ええ、なんでもないです。
胃の痛みが、のど、背中に来ることもあるようで、
「精神的な」ものがあったようです。まいったなぁ。
こんな、「やわ」じゃなかったんだけど。
しくしく。
胃薬ももらわず、「退散」してきました。


まだよく分からない、福田さんのスタイル。

2007年09月15日 | 政治
電撃的な首相の辞任。
昨日辺りから、麻生さんと福田さん、各メディアに出まくり。
思ったんだけど、
福田さん、71歳だった。
えれー、驚きました。

あの長きに渡る官房長官時代の福田さんのイメージ。
実際にテレビに出て、お話になるお姿。
凄く、慎重な方。
一切、具体的なことを言わない。
政治観も国家観も、一切言わない。
「話し合いを」強調するばかり。

各キャスターも、ほとほと困っているように見受けられました。

考えてみれば、あの小泉さんも、
立ち止まって、一言二言と、感想なり意見を言うときは、
わかりやすく、言葉の切れ味も凄かったように思うんですが、
討論会とかに出席されたときなんか、
非常に、心もとない感じがあったのは事実です。

ええ、ですから、一方的な「演説」とか、
国会での「掛け合い」と、テレビでの話は、
案外、別物だという認識をもっておりましたが、
それにしても、福田さんに今のところ、
「これがリーダーだ」というオーラーも何も感じません。

ただ一言、
今であるからこその「無難」な人選。
これが、昨日までの、勝手な個人的な感想で御座います。

一方、麻生さん。
案外、この方、話が長い。
話しながら、論をまとめている感じがして、
あっちこっちに「旅」をしながら、
本題に、いつ戻ってくるんだろう、そういう不安感がありますが、
必ず、できます、やります、大丈夫です。
出来ないわけが無い。

福田さんとは、まったく、真逆のスタイル。

今のところ、自民党が福田さんを「選ぶ」ということ、
すなわち、自民党が、本当に「てんぱって」いるんだなとしか思えない。
もう、キャラクターを前面に押し出した、
「無用」なリーダーシップに、
ほとほと困り果ててしまった、疲れてしまった、
そういう「後退的」な感じを持ってしまいます。

で、自分は、そういうリーダーシップ論とか、素人さんなんで、
こういう状況で、どういう「人選」が適当なのかわかりませんが、
また、所信演説とかで、
案外、凄いリーダーシップを感じられるような発言を福田さんが
するかもしれませんし、
まだわかりませんが、

昨日の福田さんのイメージでは、
また、以前の「調整型」の自民党。
寝技、腹芸、密室、談合、そういう見えない世界で、なんだか解決していく。
そういう自民党らしい、自民党政治が復活するんではないかと、
そういう「期待感」で一杯になってしまいます。

劇場型に慣れてしまった国民が、
安倍さんよりは小沢さんの方が、まだ、任せられる、
そういう判断で、「札」を入れているに過ぎないと思っています。
麻生さんの「聞き取りにくい」話し方は、
多分、結局は、もう支持されないでしょう。
まだ、福田さんの方が、耳障りが良い話し方をされます。

まぁ、我々が選べないんで、これはもう、自民党さんの判断です。
頑張って欲しいものですね。


気持ちはわかるけど、やっちまったパチンコ業界。

2007年09月13日 | 社会的全般
ご興味のない方には、本当にごめんなさい、第2弾。

商業地バブルの原因を作ったといわれているパチンコ店。
超1等地でもないのに、平気で坪10万円以上ものお金をつぎ込んだり、
お金も無いのに、店舗を拡大しまくったりと、
その先に、「上場」できる、そういう可能性があったにしても
(今は、まったくございませんが)
あまりにも、この業界はバブル過ぎましたねぇ。

北朝鮮問題に端を発した、金融の締め付けは、
どんどん風下に下りてきて、
あのオリックスですら、この業界に見切りを付け始めています。

例の「5号機問題」。
簡単に言うと、全国に100万台とも数百万台といわれる
スロットマシーンの機械。
全面的に「入れ替える」という事態。
1台、40万円。
確かに「死活問題」でした。

こういうのは、リースとか割賦とか、現金で買える会社はともかく、
こういう金融締め付けが厳しい昨今、
どこの金融機関さえも、新規で受け付けません。
機械を売る「販社」さえも、割賦だとか、手形販売、
これを自粛せざるを得ない、そういう緊急事態。

新しい機械を買いなおさなければ、「営業ができない」という、
どこの国だというくらい、世間ではあまりにも知られていない、
嘘みたいな「強権発動」が、徹底されました。

その結果、プツンと糸が切れたオーナーも数知れず、
特に、お金を借りまくって、
新規のお店を、がんがんとオープンしまくっていた店が、
一気に、黒字なのに、苦しくなっていきました。

だって、100台の機械。
簡単に言うと、4000万円の「設備投資」にも匹敵。
普通の町工場であれば、無理。
もちろん、パチンコ店には、大概、国民金融公庫とか
信用保証協会とか、国系の資金はつきませんから、
銀行とか、リース会社が引き上げたら、とんでもないことになります。

「本当に、俺達は、そこまで悪いことをしたのか」
なんて、思ったのかどうかわかりませんが、
彼らの一部、とんでもないことをしでかしはじめました。

ええ、分割として使われていた「手形」、そしてリース。
苦しくなると、
「ごめんなさい、少し待っててね」とか、
「1ヶ月づつ、ずらして、遅らせてくれる?」なんて、
そういうジャンプ相談が始まりだったんですが、

この情報は、簡単に言うと、あっという間に、広がります。
そういう「業界」なんです。
そうなると、もう、「浮上」できません。
昔より、強力な「アラーム」として、認識されていますので、
ジャンプ相談をしただけで、
今は、あらゆる金融が、「訪問」に訪れる感じ。

現金商売は、案外しぶとくて、金融機関も、つぶすよりは、
より建設的な話し合いをしようと、がんばります。
だって、売上が毎日あるわけなんで、
上手くすれば、時間はかかろうとも、回収できる見込みがあるから。

ところが、「掟破り」の行動に、とあるホール業者が打って出ます。
弁護士からの通知で、
「業績が回復するまで、一切、御社のリースをお支払することができません」

どういうつもりでやったか、理解はできませんが、
これが及ぼした効果は絶大で、
ええ、ほとんどの金融機関が、この業界への関わりを
完全に「絶つ」、そういう事態になってしまいました。

もちろん、優良に、法令を遵守し、固く営業を続けておられる
立派な会社さんもございますが、
ええ、一部のこいつらのせいで、
完全に「窓が閉められました」。

おそらく、来年の6月くらいまで、
強制的に「謹慎」させられるのではないでしょうか。
そうなると、「設備投資」ができなくなるわけで、
何百といわれる設備関係の会社が、言ってみれば「連鎖倒産」。
ホールさんよりも、先に、周辺業者が、飛ぶことになります。

こういうことを、結果的に、言い分もあるんでしょうが、
やっていては、到底、上場なんかできません。
ただ、こういう「淘汰」を、意図的に、国がやっている気配も濃厚なので、
3年後、そして5年後、
何かが始まる時、
再編された業界として、残った法人は、大恩典を受けることになるでしょう。


まったくどの時代にもなかった、親と子をとりまく環境。

2007年09月11日 | 教育、文化、少子化
研究所の「不具合」が原因で、本日は中止。
帰ってまいりました。
自宅から、なんだか、2時間もかかるところにありまして、
日程が延びれば、伸びるほど、毎日、とりあえず「遠足」です。

「失敗犯す」でも「少年犯罪には厳罰を」矛盾する子供観

  「子供は失敗するもの」「しかるときは言葉で納得させる」としている一方で
  「少年犯罪が増加した」「犯罪少年への厳罰化には賛成」-。大人の子供を見
  る目がゆらいでいることが、民間の教育研究機関「臨床教育研究所 虹」(所
  長・尾木直樹法政大教授)の調査で明らかになった。尾木氏は「大人自身がゆ
  とりをなくしている反映ではないか」とみている。

尾木さんは、テレビなどで拝見したことがあります。
わかりやすい説明をされていて、話を聞くことが出来る方だと記憶しています。

  結果によると、大人が思う「よい子」は「あいさつができる」(56・5%)
  「ルールやマナーを守る」(48・6%)「ハンディのある人に優しい」(4
  4・4%)が多い一方、「勉強ができる」は3・4%に過ぎず、内面を重視し
  ている傾向にある。

尾木さんの講演に参加した、「意識の高い」保護者さんの回答です。
もっと、ざっくばらんな状況下でのアンケートだったらと思うんですが、
案外、尾木さんの公演内容に流されてしまう、
そういうのって、ありますよね。

ただ、この結果は、どうなんでしょう、模範的で、いつの時代でも、
変わらないと思うんですが?
確かに、高度経済成長時期には、勉強ができる子供、という時代が
ありましたが、なんか、この回答は、どうなんでしょう、
「よい回答」を狙っているような感じがします。

  「しかる方法」(複数回答)としては「言葉で納得させる」が85・1%で最
  も多く、「大声で怒鳴る」(38・8%)や「手で軽くたたく」(23・
  4%)を大きく上回った。

  文部科学省が提唱した、細部まで罰則を決め、違反した場合は猶予なく処分す
  る「ゼロトレランス」には「少し反対」「まったく反対」を合わせて55・
  2%で「大いに賛成」「少し賛成」の計33・3%を上回った。

  自由回答で聞いた子供とは「宝物」「かけがえにないもの」「夢」「希望」な
  ど前向きな存在であると答えている。

模範的だなぁ。
子供って言っても、年齢によって、随分対応が異なると思うんですが、
このアンケートは、実戦向きというよりは、
なんか、「考え方」を聞いている様な気がします。
どういう「社会」を望みますか?みたいな感じで。

親として、随分、他人行儀的な、腹を括った「生き様」を感じることができません。
こういう回答を寄せながら、「これでいいんだよね」という、
テストを受けているみたいな、
最大集約グループに入らなくては、という
回答者の「意気込み」が感じられるような感じです。

思うに、「子」をいくら論じても、
ダメなのは、親のほうですから、
前から、個人的に、こういう内容のも、好きでありません。
ただ面白かったのは、このアンケート。
やっぱり、テレビとか、そういうのの影響力って強いんだなぁと、
感じました。

  「少年犯罪が増加した」との質問には「かなり増えた」(59・0%)「少し
  増えた」(21・2%)で計80・2%が増えたと感じている。実際の少年犯
  罪、特に凶悪犯罪の検挙数は昭和35年の約7500件(犯罪白書)をピーク
  に減少しており、平成18年は1170件に減少している(警察庁統計)。
  にもかかわらず、少年犯罪が増えたと感じているのは「普通の子の初犯が殺人
  というような特異な犯罪が増えているからではないか」と尾木氏はみている。

一時期、あらゆる番組では、検証をすることもなく、
「少年犯罪の増加」を、どいつもこいつも言っていました。
確かに、凶悪犯罪という現象が影響を与えている感じがしますが、
いえいえ、過去には、凄惨な事例もございます。
ただ、メディアへのアピール効果を狙った、
決して「バカでは考え付かない」ような、凶悪犯罪が出現している。

そういう意味では、「特異」な犯罪が目に付く、という感じです。

  「少年犯罪の厳罰化」には「大いに賛成」(3・7%)「少し賛成」(10・
  9%)だが、「成人と同じにすべき」が31・1%あり、これは現在より厳し
  くすることを意味しており、事実上賛成が45・7%となった。「少し反対」
  「まったく反対」の計34・6%を11・1ポイント上回った。

これも、マスコミ、メディアに翻弄されている内容ではないでしょうか。

あえていいますが、最近、「自分の子」と、「他人の子」。
分けて考えるのは、当然とはいえ、随分、あっさりと「違う」という意識、
持っているような気がしてしょうがありません。
以前と比べて、一層、「核化が進行した」。
自分のファミリーが中心で、できれば、被害に遭遇したくない。
そういう「関係性」が、際立っている気がします。

  弱者である子供に対し、寛大な精神が失われつつあるからではないかと分析。
  その理由として社会が余裕をなくし、大人の生活が苦しくなっているからでは
  ないかとしている。

と分析されていますが、一応賛成ですが、もっと言えば、
ひ弱で、社会性が脆弱で、しっかりとしていない、へなちょこ「親」が、
こういうこと、言うんだよな、とも思いました。
さらに言うと、歴史的に、
子育てを終わった「世代」が、こんなにも多く、社会の中心にいらっしゃる時代も、
そうなかったんじゃないかと、
それも、ある傾向に拍車をかけているんじゃないかと、
そう感じてもしまいました。


へー、ソーラパネルって、結構難しいんだ。

2007年09月10日 | 自分の仕事に絡めて
この数日、人間何かに「困っていると」、
全然、頭が働かないんだなと、良い経験をさせていただきました。
普通の方が、困らない「規模」で、
困っているので、昨晩は、いくら「羊」を数えても、
飛び方まで、あれやこれやと、イメージできる「余裕」がありました。

で、少々、峠を越えました。
今日は、その分、羊を数えずに、眠れると、考えております。

ええ、巨人が3連敗。
新聞を読む気もおこりません。
だから、何を書いて良いかも、わかりません。

ですから、今日もランダムです。
まずは、ソーラーパネルから。
今日聞いた話なんですが、
あれ、35℃を超えると、発電機能が低下する。

35℃って、「百葉箱」に入っている温度計ではありません。
それでも色が、吸収しやすそうな感じ。
東京の路面では、平気で45℃を超えています。
ええ、スペックの半分も「発電」できればいいほうだと。

で、寒いほう。
これマイナス5℃。
どうすんでしょう?ソーラーパネルって、中緯度地域しか、ダメ?
日本でも、春と秋しか使えない、そういう代物だったということ。
全然ダメじゃないんで、考えて使うしかないんですが、
10Kw発電で、今、市場価格が900万円。

普通、1万4千円くらい、ご家庭で電気料金払っている場合、
多分、1ヶ月、400Kwくらいの使用料です。
ソーラーパネルで、「売電」なんか言っている会社がありますが、
到底、一般人には、可能な話ではありません。

最近、その売電も、電力会社がNOと言い始めました。
なぜか。
数年前、ニューヨークで大規模な停電がありました。
あれは、売電のせいです。

というのは、売電といっても、「発電した時に売ります」では、
話しにならないからです。
日本全国、使っても、使わなくても、一定の電気は、くまなく流れています。
それを維持するために、どんだけ、発電してんだよ、という世界ですが、
電気は、永久不滅ではありません。
減衰していきます。

水道みたいに、ちょろちょろ流れてきたけど、まぁいいかでは、
話しにならないわけです。
そのため、「本当に、ギャランティーしてくれるんだったら」
売電を受け付けるのは、OKなのですが、
そんな保証をするわけがないです。

例えば、風が吹きませんでした。風車が壊れてしまいました、
曇りの日が、多くて、この夏、非常に気温が上がったんで、
という言い訳なんか、
通用しません。

この「言い訳が」あのニューヨークの大停電に繋がってしまったのです。
こうなると、普通、訴えられるのは、
文句無く、地元の電力会社です。
避けたいですよね、こういう話し。
だったら、無責任な、風任せ、お日様任せには、
任せておけませんよね。
という話しになってくるのは、明白です。

がっくり、また一つのことを長々と書きすぎてしまいました。
また、旅に出なくてはなりません。
コメントへのご返事も、書けていません。
ごめんなさい。
明日も、とあるところの「研究所」に缶詰です。
あさっても、缶詰です。

僕は、携帯で、ブログを書く技術を知りません。
さらに、携帯で、文章を打ち込むのが、非常に苦手なんです。
ええ、絵文字も、意識しなければ、
未だに、これは、怒っているのか、泣いているのか、
悩んでいるのか、笑っているのか、
わからない、状態なんです。(ToT)/~~~

この絵文字は、「適格」なんでしょうか?
それでは、すいません、でした。


この報道の仕方も、自分は嫌いです。

2007年09月07日 | 教育、文化、少子化
昨日、話題に取り上げた「高校生殴打事件」。
その後、高校生の母親が、事実は違うと抗議。
すでに、駅員から注意を受け、「バッグにしまっていた」、
その後、「難癖を付けられるように、引っ張られ、殴られた」と。

ええ、どうでもいいです。
こんな「バカ息子」のために、何日も紙面を割くこと事態、
おかしいです。

妊婦救急受け入れ、大阪の19病院が「満床」理由に拒否

  大阪市で昨年7月、市消防局に救急搬送を依頼した30代の妊婦が「満床」な
  どを理由に19病院で受け入れを断られ、病院が見つからないまま自宅で出産
  していたことがわかった。

  市消防局によると、昨年7月24日午後8時ごろ、臨月を迎えた大阪市内の女
  性が腹痛を訴え、自宅から119番通報。救急車は自宅近くで女性を収容した
  が、かかりつけの産科医がいなかったため、救急隊員が大阪府救急医療情報シ
  ステムのパソコン端末で病院を探すなどして、車内から電話で病院に受け入れ
  を要請した。

あっさり読んでしまわないように。

ええ、「かかりつけの産科医」がいなかった。
なんでしょう?
どういうことでしょうか?
かかりつけの産科医が、無くなってしまったのでしょうか?
まさか、一度も、通院していなかったんでしょうか?

もちろん経済的な事情も考慮しなくてはいけません。
一人で?
この辺の事情は、どうなんでしょうか?

今でも、簡単に「子を産む」という話を話題にしますが、
毎年、3000もの新生児(22週以降)が死産も含めて、亡くなっている。
この数値は、アメリカ、ドイツ、イギリスに比べると、
多分、半分の数値。
いかに、日本の医療システムが機能しているかの顕れ。

さて、その数値を支えているのは、
経産婦の方であるならご存知の通り、保健所からも医院、病院であれ、
その都度の診察を通して、経過をチェックしております。
当たり前ですが、「母体」の検診を通して、
出産に対するリスクを、それぞれにチェックする。

既往症というのもあります。
今まで、どういう病気にかかったか。
生活習慣はどうであるか。
その他、体の健康状態はどうであるか。
常備服用薬があるのかないのか。

こういうものが、前もってわかっていないと、
何かの事態が起こったとき、
最善の手を尽くすことが出来ない。

もし、最悪の事態になってしまったら、
ええ、問題になるのは、病院の対応です。
「過失」という事態になってしまうのです。
前回、取り上げたこともありますが、
奈良県では、産科の病院。全滅しました。

決して、軽く見てはいけない出産。
そして、何かが起こった時、その衝撃は、計り知れないものがあります。
機能がマヒしたまま生まれてきた子供。
自分には、想像すらできません。

あらゆる事態を考えると、
この「かかりつけの産科医がない」というご婦人。
残念ながら、今の日本では、一層、受け入れ先を見つけるのは困難でしょう。

もちろん、医療側に「改善」の努力を要求するのは当たり前ですが、
こと医療に関しては、「国の方針」が最も強い分野です。
保険制度で成り立っているからです。
そして、国民は、月々保険料を徴収されている側として、
受益者として、やっぱり、いいたいことは山ほどある。
さらに、「命」の問題として、
できれば、自分が向き合う事態は避けたい。

これほど、ギリギリの局面が、当たり前といえば当たり前なんですが、
それが医療現場。
すでにあらゆる現場で、それぞれが不幸の連鎖に見舞われています。
結果、病院は、限りなく「保身に走らざるを得ない」。
だから、これにしても、こういう
満床を理由に「拒否」という表現を使っての報道は止めていただきたかった。


ニュースが、犯罪者への手引き事例集に成り下がっている。

2007年09月06日 | 社会的全般
皆さんがとりあげている話題。
例の高校2年生を平手打ちにした警察官。
なんだか、警察を支持する「異例」の電話、メールが届いているらしい。

傷害警官:乗車マナー悪い高校生殴打、支持する声続々

  横浜市旭区で4日、神奈川県警大和署の巡査長(33)が乗車マナーの悪い男
  子高校生(16)を平手打ちし傷害容疑で現行犯逮捕された事件で、巡査長の
  行動を支持する電子メールや電話が続々と県警に寄せられ、5日午後4時まで
  に計300件を超えたことが分かった。監察官室は「警察官の逮捕事案でこう
  した反応は初めて」と戸惑い気味だ。

元の事件は、このように報道された。

巡査長を現行犯逮捕=高校生を平手打ち-神奈川県警

  横浜市内の路上で定時制高校の男子生徒(16)を平手打ちし、けがを負わせ
  たとして、神奈川県警旭署は5日までに、傷害の現行犯で同県警大和署巡査長
  小磯慶洋容疑者(33)を逮捕した。「大変申し訳ないことをした」と容疑を
  認めているという。
  調べによると、小磯容疑者は4日午後10時50分ごろ、同市旭区の相模鉄道
  鶴ケ峰駅改札前の路上で、男子生徒と口論の末、顔面を平手で殴るなどし顔面
  打撲を負わせた。
 
  高校生が電車内で回転式拳銃の形をしたライター(全長約36センチ)を乗客
  に向けて遊んでいたため、降車後に小磯容疑者が注意しようと呼び止めたとこ
  ろ口論になったという。同容疑者は同僚と酒を飲んだ後、1人で帰宅する途中
  だった。

巷間では、「同僚と酒を飲んだ後」に焦点が当てられ、
賛が多いものの、否が少なからずあった。
しかし、このライター。
案外大きく、人を「不快」にさせるどころか、
恐怖を与える可能性が高く、おまけに当たり前だが「火」も点く。
形状が、拳銃となれば、
「悪ふざけ」の域を超えているのは、自明であろう。

最近、公共の場にとどまらず、あらゆる場で、
明らかに「非常識」な行動をとる若者や、ご年配の方々を見る。
子供が、事の大小を考えもせず、
社会を舐めた行動に出るのは、時間の問題であった。

また一方で、最近のニュースでは、
例の電車内で、女性に乱暴を働いた逮捕歴もあり、収監もされた前科者が、
見て見ぬ振りをする乗客の「無責任」さを、合わせて報道していたし、
あるショッピングセンターの飲食コーナにて、
ごろんと横になっていた人間を「注意」した年配の方が、
いきなり暴力を受け、大怪我?亡くなった?事件もあった。

一昔前では、
これほどまでに、何度も何度もテレビで、こういった事件、
報道されることが無かった。
深夜の時間帯で、ちょこと、非常識な人間たちの「事件」を、
ストーリー仕立てで、面白おかしくやっていたはずであった。

確かに、知ることも大事だし、知ろうとすることも大事である。
が、あまりにも、こういう「過度」の内容は、
自粛したほうが、良いのではないだろうか?

一時、様々なメディアも含め、ネット社会の「弊害」として、
「情報の洪水」をテーマに、
情報の過多が、人間の判断基準を混沌とさせるみたいな内容が、
議論されていたように思うが、
まさに、現実社会が、立証してきているのではないか?

何しろ、平手打ちをされた「子供」は、
どう考えたって、注意された大人に「口論」をしかけることに、
いい悪いの判断がつかない連中だ。
止めさせるために、どうやら結果は、平手打ちになってしまったようだが、
いやいや世間って面白い。

子供がやった「非常識」な行動を問題にするのではなく、
やった大人の「暴力」を問題にしてやがんの。

普通だったら、こういうことをしてしまったら、
「どうされたって文句はいえねぇ」という価値判断が社会的に
用意されていたはずだ。

それが、そういう「事の是非」を飛び越えて、
その行為を、どうあれ、やめさせた大人の行為が「問題視」されている。
これはまさしく、あれやこれやのすさまじい情報が、
あらゆるニュースの形をとって、
考えるまもなく、「脊髄反射」を促すがごとく、
どうやら社会を、人間を、洗脳してしまったかのような「反応」だ。

確かに「暴力」は、歯止めが利かない。
良い暴力、悪い暴力なんて基準なんか無い。
ただ、明らかに常識を超えた行動を、悪意を持った行動を、
やったとしても、「理由」さえ、明確にさせれば、
どうにかなってしまうかも?
という理解は、特に、若年層に広く蔓延しているように思う。

いわゆる「やったもん勝ち」という認識が大手を振って、
たしなめる、注意する、反攻される、仕方なく行動に出てしまう、
が、明らかに注意した側が、圧倒的に「不利」な状況下では、
鉄板で、見てみない振りが、反射的に行動プログラムされるだろう。

万引きで、取り押さえた店員が、「誤って」殴り殺してしまうという
事件があった。
やってはいけない「結果」だった。
ただ、あれやこれや、毎日、ほぼ同時並列に、
あらゆるニュースが流れ込んでくると、
何をどう、バランスとっていったらいいか、
普通、わからなくなるだろう?

最近のニュースを見たりしていると、
どうも、犯罪者の「手口」を、または、犯しても犯罪の回避の仕方を、
懇切丁寧に解説してくださる、事例集を、
ニュースという形をとって、
各種報道番組がやっているように思えてならない。


トップクラスのヘビーな省でしょう。厚労省は。

2007年09月05日 | 政治
皆様には、全く関係のないことなんでしょうが、
個人的に、大きな「山場」を迎えておりまして、
複雑な利害関係を、あれやこれやと、生産的に処理しております。
ええ、生産的に。
本当に、そうなればいいんですが、ともすれば、不毛な打ち合わせの連続にも。
徐々に、クリエイティブな感性が、
あるのかどうかは、おいておいて、劣化しております。

新米ナース急増の恐怖…大病院がナース大量囲い込み

  昨年度の診療報酬の改定によって看護師の配置基準が変わったため、増収を狙
  う大病院が厚遇を掲げて看護師をかき集めたが、今春も新人看護師を大量採用
  したことで、国立大病院では5人に1人が新人という状況に。
  大病院が看護師の大量採用に走ったのは、昨年の診療報酬改定が原因。「看護
  師1人で患者7人」という手厚い看護師配置(7対1)をした医療機関は入院
  費が一律増とした。7対1報酬の新設は手厚い看護体制を敷くことにより入院
  日数の短縮を狙ったものだったが、現実は増収を狙う国立大病院などの大病院
  が看護師を大量に囲い込む結果に。

  厚労省の調べでは、一般病棟のうち7対1病床の割合は6.2%から23.1
  に急増した。「大学病院や国公立の病院なのに試験をせず面接だけで採用して
  いる所も多い」(業界関係者)というほどなりふり構わない看護師集めを大病
  院がすすめたことで、地方や中小病院での看護師不足には拍車がかかった。

メディアの感覚って、よくわかりません。
「増収」を狙い、って書いてありますが、看護師が現状維持であった場合、
実は、大減収になることを、どこにも書いてありません。
昨年どおりの「営業」ですと、現状維持もままならない。
そういう「からくり」をきちんと抑えておかないと、
いたずらに、世論を誘導しかねません。

特に、病院が悪いんではなくて、
とにかく、大病をしていても、1ヶ月で「出て行かせる」という
大命題を、厚生労働省が現場に押し付けている。
だから介護保険のシステムを作ったんだ、
自宅で死んでもらうようにしなさい。

ええ、こういうシステムにしたわけで、
むしろ、在宅医療でお亡くなりになった場合、加算点が増えてしまう。
さっさと、集中看護で、患者を「退院」させるための
7対1。
せめて、こういう観点から、そっちよりの報道をしてほしかった。

長期医療は、別立てで、
介護と組み合わせているのは事実。
病院としては、「国」の命令だから、
しかたなく、介護士を集めているわけで、
昔から、その「弊害」も、行き渡らない地方の医療も、
大問題になっていた。

だから、こういう報道は、何の解決にもならない。

さらに、薬学部が、6年生に移行する。
諸外国では、医薬分業が徹底されている中で、
日本も、徐々に改革がされているが、
薬剤師が、「不足」している。

40処方箋につき、1名の薬剤師というルールは理解できる。
が、相変わらず、薬漬けというより、薬好きの日本人。
今でも、薬局が、薬店が増加している。

潜在的に薬剤師の数は、実は足りているが、
看護師と同様、女性が多いこともあって、
結婚後、現場を離れる人材が多く、
厚労省が、「足りている」という観測は、いつものように、
的を得ていない。

実は、20万人も超過している!
なんて数値を出したこともあるが、
大笑いなのが、90歳の薬剤師をも、免許の数で、単純に合計したに過ぎない。
相変わらずの、官僚の仕事振り。
どこもここも、先に結論ありきで、
今時、90歳のご老人、どこで「活躍」しているのか、
というより、誰が、引っ張りだすんだよ!と、
突っ込みを、ツッコミを、入れたくなるよね。

そういう、誰がレポートを出してんの?というのは、
先にあげた看護師にも当てはまって、
医療過誤では、システムの大混乱により、
警察の過度の「干渉」が、現場をかなり萎縮させ、
かえって、難しい手術、難しい病気は、「受けない」という方向へ。

万が一、起こってしまった医療過誤。
過去に、看護師を守るべき「責任者」を、病院が、守って、
スケープゴートとして、看護師を「差し出す」こともあって、
退職者続出。

今度は、看護師の人数で、医療報酬を決定していく。
なんだ、このやりとりは。

自分は、素人なんで、詳細にはわからないが、
ざっと見てまわるだけで、こういう印象を受けてしまう。
確かに難しい問題には違いないが、舛添さんが、今や時の人なんで、
お手並みを拝見したい。
というか、簡単じゃないよ、このジャンルは。