まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

確かに利便性という言葉は「簡単」だ。

2011年03月07日 | 社会的全般
医薬品の通販を認めるかどうか
事業仕分けでテーマになっているようだ。

色々な意見がネット上、喧々諤々。

中には、家電と、リスクを含めどこが違うんだという意見もあった。

例の楽天での抗議もあって、いまさらネットで買えない方がおかしいのではないか。
業界の利害を、政治が調整しているのではないか。

など、現在のこの社会では、医薬関係は、マスコミに「普通」にネガティブな扱われ方をされているので、
一般の方を交えた論議は、見ていて途方にくれてしまうことがある。

楽天で、あまた扱われている、いわゆる「くすり」関係。
この売上の多くは、健康補助品目。ビタミン系とか、やせる系とか、
もしくはコンプレックス商品系が占めている。

もちろん、妊娠検査薬とか、毛根系とか、肥満系とか、交配系とか、
対面ではどうも、ちょっとというのも売れてはいるものの、
通販自体のシェアでみると、どうなんだろう。
真剣に、議論すべき数字が、そこのあるのだろうか。

もともと、薬店で売られている薬は、1,000円前後のものが多い。
家電と云々とか言う人間は、
その単位あたりの金額とか、得られる利益率も含め、
商売をする側からすると、比較したくなるようなものではない。

また例えば「ブロン」とか咳を止める薬だが、これは2類。
ひょっとすると、このままの議論では、通販で買えるかもしれない薬だ。
ええ、あのブロンです。

通販をする側の規制をすれば、とか、必ず言う人間がいるが、
ネットの世界を、そんなに甘く見てはならない。
処方箋がないと「買えない」薬が、
なぜか、どんじゃらネット上で売り買いされている。

ヒルロイドローションなど、子供の「肌」に重宝されているものだが、
当然ながら「0割負担」で、親である自分の分まで、ただで
持っていく親とか、本当に親なの?とか、言う方々が、ネット上でその入手方法を
軽々と「伝授」している。

色々な意味で、ネットは、軽々しく、見てはならない。
この時代、すでに、日本だけの市場を性善説で設計できるものではない。

最終的に、誰がどのように責任なりリスクをとらなくてはならないのか、
それを考えると、
あのこんにゃくゼリーですら、
マスコミをバックにつけるだけで、
やってはいけない!と告知も、印刷もされている「食べ方」で、
不幸な「事故」も、大きな社会問題になってしまった。

さあて、杞憂にならなければいいんだが。