まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

戦争をやりたくもなければ、望まない、国

2006年07月31日 | 政治
電通総研・日本リサーチセンター編「世界60カ国価値観データブック」

  世界数十カ国の大学・研究機関の研究グループが参加し、共通の調査票で各国
  国民の意識を調べ相互に比較する「世界価値観調査」が1981年から、
  また1990年からは5年ごとに行われている。
  各国毎に全国の18歳以上の男女1,000サンプル程度の回収を基本とした
  個人単位の意識調査である。

たまたま、色々と見ていたら発見しました。
「もし戦争が起こったら国のために戦うか 2000年」
この調査は、2003年あたりに、電通総研より3000円近くの値段で
売られているはずです。本として。
この、辿り着いた記事では、最近取り上げているようですが、
過去に何度か、話題になっているものでしょう。


  もし戦争が起こったら国のために戦うかどうかという国民意識には、先の大戦
  が如何に大きな影響を与えているかがうかがわれる。戦争はもうこりごりだと
  いう感情が強いためと単純にとらえるのがよかろう。

  これに加えて、日本国憲法は、他国の憲法にない戦争放棄条項を有しており、
  憲法に対する遵法精神の上からは、この問は答えにくい内容をもっているとい
  える。
  日本は、「はい」が一番少ないだけでなく、「わからない」が37.7%と世界で
  最も多い値を示していることからもそれがうかがわれよう。

この方と言ったらいいんでしょか、解説を加えておりますが、
第2次世界大戦の敗戦国、及び戦争放棄条項をもつ憲法を有する国ということか
ら、こうした回答結果となっているのであって、日本の若者が軟弱になっているか
らといった素朴な見方はあてはまらないことが、こうした国際比較から分かるので
ある。  と考察しております。

愛国心の欠如、日教組の影響とか、もちろん解説を加える方々もいますが、
この管理人さん?は、一概にそうとは言えない、と考えているようです。

えー、自分の、勝手な意見を、勝手ながら言いますと、
戦争は割りのあわない手段であって、起こしてはならない。
ということは、日本国憲法の教えからいっても、教育の効果は良く出ている。
戦争と言う、悲惨な手段について、起こすこと自体、ナンセンス。ということに
自分は異論、ございません。

ただ、設問にあるように、もし戦争が起こったら。という質問ですが、
日本の連中は、万が一にも、自国が、他国に対して、宣戦布告をするという
可能性は「無い」と考えているはずです。

どう考えても、「命の値段」を考えたとき、自国が他国を攻める、そういう
事態を「天秤にかける」とすれば、全く、割に合いません。

よって、日本人は、まず、戦争といえば、「攻め込まれる」としか考えておりません。
そして、多分、ここからが、意見の分かれるところですが、
なぜ、「攻め込まれる」のか。

日本に悪いところがあるからだ。
日本が邪魔だからだ。
日本がおいしいからだ。

いくつも、あろうかと思いますが、最近の傾向として押さえておかなくては
ならないのが、この「なぜ」ということです。
この考えられる選択肢が、ものすごく、増えてきた、ということです。
自分の若いときには、もう、一つ二つくらいしかありませんでした。

結局、どういう説明が、「現在」効果的なのか。
何を主張して、何が道理が通らないのか。
毎度、8月にかけて、靖国問題を契機として、中国・韓国などに関連した
報道が繰り広げられますが、
それも、なぜか。
戦争などしたくもないのに、なぜ、あそこまで、彼らに言われなければならない
のか。
どういう「対話」が効果的なのか。

むしろ、戦争に関して、「好戦的」なのは、そちらではないか。とか。
この当たりを、充分、考えていかなくては、
こちらに、する、理由がありません。今のところ。
この記事をみて、ふと、そう思いました。





大人は不潔だと、刷り込んできた、時代の結果

2006年07月30日 | 社会的全般
自分も、そんな「年齢層」に突入しているわけで、こういう内容を書いているから
といって、免責されるものでもない。
大人、というか、おじさん、に見られる、相対的な「地位」「見られ方」の
低下が著しい。

そういえば、あんまり見ていないんで、独断と偏見があるかもしれないが、
テレビドラマ。
最近のもの。刑事、検察、弁護士。ここいらは、「権威」を保って入る気がする。

悪役は、だいたい、企業の金の絡みや、政治家絡みの件が多く、
そういえば、時代劇の悪代官と越後屋の関係は、未だに王道なんだろう。

簡単に言ってしまうと、年を取っている奴に、金を持っている奴に、偉い奴に
「善い奴」はいない。
そんなイージーだが、恐ろしく強いイメージを、ドラマなんかが、発信している。

実際、昔から「清貧な者」や「高潔な者」に対する評価は高く、
お金に縁遠い人間が、尊敬を集めてきたのは、言うまでも無く我々のバックボーン
として、誰もが肯定できる「あり方」である。

こう言ってはなんだが、戦後、大人達は、思想的、価値観的な、理想像を、
どうやら作り損ねてしまったんではないかと思える。
貴族がどうの、王族がどうの、といったスタイルを、殊更言うわけでなく、
こういう大人でありたい、そういう世界を、作り損ねた。

どうしたって、政治家を見ると、人相が悪いし、張り付いた笑顔だし、
敵を作っても言わなければならないことを、絶対に言わない感じだし、
何かにおもねる感じだし、お辞儀が慇懃さ満点だし、
クラブとか料亭で、赤ら顔でお姉さんに言い寄っている気がするし、
なんだか、分厚い封筒が、根拠はないけど好きそうだし。

企業なんかでも、重役とか社長とか、その持っている社会的な責任やら
仕事のハードさなんか関係なく、
派閥の組成に熱心だし、専務は必ず社長派だし、常務は必ず副社長派だし、
なんだか、派閥で敗れたものは、子会社に出向だし、いきなり取引先に
無理難題を押し付けて、その取引先の社長は自殺して、息子が復讐を企てるし、
絶対に愛人はいるし、ポロシャツはズボンの中に入れているし、
様にならないサウナで汗をかいているし、ゴルフでは、部下がナイスショットの
掛け声で声をからし、にんまりしているし。

先生は、もう、若い女生徒に挙動不審だし、やたらお前のことを考えているんだ
みたいにボキャブラリーが不足しているし、やくざを目の前にしては、人を盾にして、
遠くから叫んでるし、教師の子供は必ず非行に走るし、親を殺すし、
最近の校長は、なんだかテレビでこの不祥事は、ってな感じで謝っているし。

マスコミも、当たり前なんだけど、事件を反射的に報道するのは、使命です。
とことん追求していくのも、使命です。
ただね、ただね、やりすぎて、もう、大人の立つ瀬がないくらい、
ぼこぼこにしてしまっている気がするのは、私だけでしょうか?

ドラマも視聴率が使命です。「うけた」ものをモディファイしながら、何度も
同じテーマを企画するのは、もちろん、王道です。
でもね、もうエスプリだとかなんだとかの域を、とっくに超えて、
大人が物笑いになってきている気がするのは、私だけでしょうか?

PTAが見てはいけない番組とか、意見をされているようですが、
これは、バカをバカとして笑えるんで、そこまでのダメージがない分、
セーフだと思うんですが。
ドラマのほうが、なまじ、あれだから、ダメージは大きいよ。

こういう感じで、メディアが子供、大人の時間の区別なく、シャワーのごとく、
多感な時期に降り注ぐと、行き着くところまで行ってしまう気がする。
知らないことがあってもよいし、行ってはならない場所があってもいい。
偽善的な考え方かもしれないが、見えるところで、もっと、気をつけて、
しっかりとしていかなくては、ならない。
取り繕っていいから、大人のオーラーは何かを、もっと真剣に考えたほうがいい。
子供におもねても、いいことはない。

そしてマスコミも各メディアも、そろそろ、こういう方針で行き過ぎると、
信用も安心も何も期待してはいけない、自分が大事みたいな、
社会を、結果的に作ってしまいそうな気がする。
というか、もう、なっているか。

医療崩壊に関する本。学べます。

2006年07月28日 | 本・映画
正直、自分でも、どのように考えていったらいいのかわからない。
ただ、漫然と、不信感をもっている。
医療の進歩は、華々しく、一方で、この高齢者社会。寿命が延びる。
また我々も、この現代で、救われる若い命を、何度も見聞きしている。
高度医療は、生死の実態を、何か曖昧にもさせている気もする。

もちろん、深いダメージを与える「過誤」も多い。
残されたもの、未だその病から身を苛まされている者。
事が命に関わり、その人間の一生の問題にもなりうる、医療。
生半可な言葉で、到底語れるものではない。

医療崩壊―「立ち去り型サボタージュ」とは何か 小松秀樹著 朝日新聞社刊

小松氏は、虎の門病院泌尿器科部長という現職の方。
決して、医療側の立場から、一方的に書こうとしたものでもなく、
システムとして、どのように、「病」に立ち向かえるか、
具体的な事例をふんだんに、各国の現状を踏まえ、
現場の現状を細かく検証しながら、対策にまで踏み込んで書いておられます。

医療水準。この言葉ほど、この本を読んで、不明確なものはないんだと、
理解いたしました。
個々の人間の数だけ、症状があって、時代が進むほど、「病名」は加速度的に
増えていく。
一人の医者が、長きに渡ってその人生を歩む中で、過酷な労働時間の中で、
全部の医者が、同じ知識、技量を持ち合えるというのは、「幻想」である。

医療費抑制の為に、考えられないほど悪化した労働環境を強いられている病院。
離散する若い医師。「偽医師が年収2000万円」という報道の中で、
「病院」勤務者は、アルバイトをこなさなければ、家庭ももてない。
開業医を促進する「日本医師会」。

患者本意、医療費抑制の末、末期状態に陥った「イギリス」。
2000年英国犯罪調査によれば、看護従事者は保安要員についで2番目に
「暴行」を受ける危険度が高い。
患者と接する医療従事者は3殻年に一度は患者から「暴力」を受けている。
すでに「医師の士気の破滅的崩壊」が真剣に討議されている。
もちろん、看護士への成り手は、無い。

マスコミが「世論」という名の下に、システムに目をむけることなく、
医療過誤を引き起こした人間を「断罪」する。
深夜100もの病床で、2名の看護士。起こり得る「事件」。
捜査の名の下に、取調べと称して何日も身柄を拘束する警察。
多くの医療機関が、結果的に、医療過誤をシステム的に内包し始めている。

当然ながら、旧態依然とした「医局」の傲慢さ。
技量不足の医者。非常識な医療過誤。
救済されえなかった過去を持つ我々の怨念は、声を上げざるをえなかった理由を
持っている。
マスコミと警察による、現場「踏み込み」「犯人特定」。
喝采をあびることもあり、溜飲を下げることもあるが、
悲しい現実として、産婦人科、外科への成り手が、急減し始める。

あの「エイズ訴訟」。
安部被告、郡司被告を「悪の首謀者」として、断罪しまくった時期があった。
2005年に行われた「HIV感染症と血友病 回顧と展望」のシンポジウム。
東京訴訟の原告の中心であった川田氏。郡司氏。訴訟弁護団の徳永氏が参加。

 「産官学(産官医)が癒着して、エイズの被害が生まれた」という、いわゆる
 薬害エイズ神話は間違いであり、そこを乗り越えないと、真実も、今後に役立つ
 教訓も導き出せない、という点では、一致した。
 ジャーナリズムともども、犯人探しに終始してしまい、今もその後遺症が残る。」

厚労省も、専門的に「現場」を知らない。
ヒステリックな「後遺症」を抱えて、非現実的な対策しか講じられない。
行政も病院も、末期症状を呈している。

思った以上に「医者」は窮地に立たされている。
社会に投げかける言葉も持ち合わせていない。
最悪のタイミングで、最悪の医療過誤が発生する。
どんどん「下僕」に成り下がっている、士気が下がっている。
まるで、今の教育現場を見ている気がする。

何が、公共サービスを劣化、破壊していくのか。
そのものか、ヒステリックなマスコミか我々か?
真剣に育てていかねば、単なる「利用者」として、目をそらしていくと、
「格差医療」の侵入は、多分、防げないであろう。

教育も、その通り、格差教育が叫ばれて久しい。
金のあるものが、そのサービスを、「正当な対価」という名分で、享受する。
医療も、必ずや、今のままでは、そっちへ行く。

意外にも、マスコミの報道のあり方が、この国の「何か」を劣化、破壊していく
そんな歴史に、我々は、立ち会っているのかもしれない。

あらゆる意味で、押さえておきたい「本」です。
ちゃんと対策も提言されていて、参考になります。お奨めです。


 

「北斗の拳」を久しぶりに打つ。

2006年07月27日 | ギャンブル?
昨日、久しぶりにスロットの「北斗の拳」を打ったんだけど、
なんだか、5,6設定とかいう「イベント」で、大賑わいの店。
他の台が空いてないし、北斗の拳SEという新台も入ってない。
でもね、この店、この駅周りに競合店ができないんで、一人勝ちです。
でも、良心的だと、鉄火場なんだけど、勝手にそう「信じて」
やりにいってるんだけど。

そうそう、そのケンシロウ。ちょっと、この時期には使ってはいけない金額、
使ったんだけど、当たって、嬉かったんだけど。

もう1発目から、ラオウ、剛掌波!
辛いね。悲しいよね。
それまで、3回しか当たってない、言ってみれば「くず台」。
北斗で当たって、レインボーオーラ!なのに、1発で撃沈。
そんな経験をしている自分にとっては、もう、悲しい事実を受け入れる用意は
できておりました。

出ました、トキ登場。継続でした。
2発目。また剛掌波。ひどい話。でもね、リンで復活。
3発目。また剛掌波。たまらないよね。いやいや、またリンで復活。
4発目。おいおい、剛掌波。自力で、よけてくれました。

なんだろうね。

5発目もラオウの攻撃。6発目もラオウの攻撃。7も8も9も10も。
すごいよ、闘おうよ、ケンシロウ。
ああ、クリキンの音楽が流れてきました。
この10発目も剛掌波。継続が確定しているんで安心なんだけど。
11も12も13も。ケンシロウ、全然、攻撃しません。

13で、単なる「パンチ」で撃沈したんだけど、いやー、お財布の復活が確定。
その後、70ゲーム目で、また当たりました。
3発目までいきましたが、一向に、ケンシロウ攻撃しません。

これって、ガンジー?無抵抗主義?

このまんま、20回継続いって、最終画面のラオウの最後までいったら、
ラオウの自殺?

見たかった。こういう展開。
というより、よかった、この時期に、少し、お金が増えて。
またしばらく、しない。

知りませんでした。訴訟の裏で進む「米国化」。

2006年07月27日 | 社会的全般
朝日新聞の「私の視点」というコーナーで、
「知的財産訴訟 弁護士らの報酬に透明性を」という寄稿があった。

知りませんでした。
  弁理士は01年、弁護士は04年に「報酬規定」が撤廃された。
  規制緩和の流れを受けたものだが、法律専門家を選択するために他の
  「モノサシ」がない結果、「報酬の相場」は予想し難い「時価」になった。

本文で問題にしたのは、弁護士や弁理士の報酬について、裁判や特許出願の終了後
法外な請求を受けた、という窮状を訴える、中小企業、大学、自治体があったからだ。

  特許権侵害訴訟に勝訴した後、弁護士から「成功報酬は損害賠償の4割」と
  請求された。「不満なら訴訟しましょう」とも言われた。
  成功報酬についての契約はなく、訴訟に疲れていた中小企業の社長は
  泣く泣く要求通りに支払った。
  わずかな賠償金から、訴状の印紙代、着手金、必要経費、弁理士費用、
  税金などを払うと、赤字になった。

  成功報酬が和解条件に組み込まれ、「和解条件は公表しない」という契約を
  していたので、訴訟の未知が閉ざされた例もある。

皆さん、ついに、アメリカへの道が始まりました。

がっつんがっつん、訴訟をして、取れるところから、ふんだくろう!という
世界がやってきます。
そういえば、こんなところで書くと、ご遺族の方、お亡くなりになった方に
申し訳ないので、引用をいたしませんが、
とある公園で、ベンチからひっくり返った「幼児」が、花壇の草木の「枝」。
これが頭にささり、脳挫傷で死亡。
管理主体の市に、損害賠償が請求され、裁判で1000万円が確定。

これ自体、自分もあれやこれや、言いたいのですが、
そこではありません。
多分、4割近くのお金。流れ的に、弁護士の「成功報酬」になっている。
でしょうか?本当ですか?ねえねえ、マスコミさん、教えて?本当?

弁理士。普通の方はご存じない方もいらっしゃいますが、特許、商標登録など、
今や社会的に、とっても忙しい方々です。
本文には、03年から、弁護士は今年からそれぞれのホームページで
報酬額の実績調査の結果を公表している、らしい。

日本弁理士会
ねぇ、どこ?どこにあるの、そんな所。
まったく、わかりません。ええ、調べました。
なんと「弁理士を探す」というコーナーに、ありました。
わかるわけないだろ。  と怒っておきます。

日本弁護士連合会
ここは親切。ちゃんとメニューに載っています。

どうりで最近、訴訟が多いんだ。
知っていました?民事訴訟。これが、いわゆる「損害賠償」を決めるものですが
刑事訴訟をして勝つと、損害賠償の額が「跳ね上がる」らしいです。
なもので、「警察介入」を求める被害者が「続出」。
いやいや、焚き付ける、弁護士が急増中です。

いや、いいんだけどね、それで市民も、マスコミも、それでよければ。
というより、私も市民でした。
でもね、これからどんどん、加害者を特定する風潮が促進されます。
これで、公園は、どんどん、植木もなくなります。遊具もなくなります。
むしろ、公園自体、無くなるかもしれません。
柵と、背もたれ付きのベンチだけ。

日本は、こういう世界で良いのだろうか?

ガスは、本来、危険です。

2006年07月26日 | ニュースに絡んで
朝の番組。「とくダネ」を見ました。
いくつかのテーマの後に取り上げたのが、「パロマ」。
被害者の、というよりご遺族のもとにパロマ側が謝罪に行った映像が。

興味深かったのが、映像を元に紹介が終わったあとの、コメンテータとのやりとり。
小倉さんが言いました。
「アメリカなどを例に取ると、まず因果関係なり、調査が終わらないうちに、
メーカーが謝罪するということは、まずないよね」
デーブが、
「中立の機関があって、必ずそこが調査を行いますね」

さて、面白かったのは、ここから、
多分、番組が始まる前から、この件のことで小倉さん、皆に下記の内容を
喋っていたふしがありました。
だって、この内容を話し始めたとき、全員が、慌てたように、予感していたように
話をさえぎろうと「努力」し始めたのが、手に取るように理解できました。

その内容とは、
「この青年は、温まらない、水が出ているという時点で、修理に頼むとか
疑問をもつとかではなく、そのままにして寝てしまった。
いやいや、僕が言いたいのは、命の危険性について、例え安全装置がついている
からといって、もともとガスや火は、危ないものですから、
確認なり、危険だという意識を持たないと、いけないんじゃないかと」

多分、こんな内容だったと思います。

慌てた感じだったね、周りの方々。
クレームに近い電話が鳴ってるんじゃないかしら。

確かに言っていることは理解できるんだよね。
でもね、アパートの、むき出し状態で、壁に据え付けられているガス湯沸かし器。
マンションやら、一戸建てにお住まいの方々など、理解できるのでしょうか?
むしろ、換気ダクトなんか無い、そんなアパートもあります。
ええ、住んでいました。
もちろん、パロマ。
台所の壁に、ご存知の据付用の「板」が貼り付けてあります。

そういうアパートが多かったのも事実。
風呂だって、湯を沸かすものだった。
突然、湯が、水に変わったり、燃焼が悪くなったり、そういうこともありました。
でもね、換気だけは、必要以上にやっていました。
冬も寒いんだけど、こいつを動かしているときは、必ず、窓を開ける。
それくらいのことは、しておりました。

当然ながら、20年以上前のことですが、ガスの元栓を閉めて出かける。
そういう「文化」があった時代です。
だから、ガス器具は、信用してはならねぇ、とか、都市ガスで自殺はできない、
などガスに関わる情報は、色々あったのも事実。
だもので、なんだっけ、87年くらい?パロマの死亡事故があったの?。
多分、このときは、世の中的に、「換気管理不十分」という
利用者側の「怠慢」みたいな、そんな風潮があった時代だったと記憶しております。

現在は、ガス器具の安全管理は、もう完全にメーカー側の責任なっています。
使用者に「落ち度」など、想定すらされておりません。
また、危険意識すら「持たなくていい」という感じになっております。
考えてみると、ガス暖房器具なども、転倒すると消化する機能がついていますが、
面倒なんで、その簡単なスイッチ。テープで貼って、消化できないように、
している「馬鹿」もいたくらいです。

経済産業省も、いまだ、原因を把握しておりません。
死亡者一覧がファイルで公表されているだけです。

ガスです。これ、死者を出します。とても危険な代物です。
アパートの所有者。あんな板切れを貼って、ご自由にしてね、というのも
考えもんです。換気口すらない。
完全に、ガスを手なずけた気分でいると、とんでもないことになりそうです。
とは言っても、パロマをさらす、マスコミのやり口は、いつものことなんだけど、
パロマも今時の危機管理に疎いね。

医療の将来。医療の進化と劣化、同時進行。

2006年07月25日 | 社会的全般
たまたま「医療」に関する本を読んでおります。
人によっては、ナイーブな問題でもあり、現在当事者の方もおります。
全部を読んでから、ご紹介したいと思いますが。

そういえば、治療中の「鼻」。
副鼻腔炎と診断されましたが、あれから2ヶ月近くたちました。
知らなかったんですが、鼻腔、当たり前ですが、左右、繋がっていないんですね。
当然か。

当初、左側のほうに、「花茸」という、今風に呼ぶところのポリープが発見されました。
こいつのせいで、成人してこの方、ティッシュが手放せません。
勝手にダンディーを気取ることも、許されません。
薬餌療法によって、どうやら毎時間のティッシュ。これが軽減されてきました。
ちょっと、ほっとしております。

ただ、初診のとき、撮ったレントゲン。
問題な左ではなく、右の副鼻腔。本来、空洞。映る画像は、真っ黒のはずなのに、
見た画像は、真っ白。
さんざん質問されました。
「臭いがしないんじゃない?」とか「痛みはありませんか?」

ええ、まったく、普通です。痛みも、臭いの不具合もありません。
医者は首をひねるばかりでした。
そして、次の次の診察のとき、また別の医者に、右の副鼻腔を説明しました。
取り寄せて見た画像を目の前にして「CT撮ろう」。

そして撮ってきたら、当日は忙しかったのか、ロクな説明もしてくれません。
自覚的な症状が出ていない以上、医者は、実は、効力を発揮できないのです。
特に、この副鼻腔に関して。
薬の投与が中止。様子見ということになりました。
何度聞いても、CT画像の、一面真っ白な「理由」なり、「なぜ」について
首をひねるばかりで、「酷くなったら、また来てください」で終了。

先に紹介した医療の本。
この世には簡単に言うと、開業医と勤務医に大別されるそうです。
そして医療改革。中央社会保険医療協議会なるところが日本医師会から人選を
得て、政治の働きかけをしているようですが、
利害の誘導は、もっぱら、開業医に有利に進展している。

本によると、診療料金の1.9倍もの格差が開業医、有利に展開されているという。
病院医療よりも、開業医に、そして病床を持たない、最先端の器具を持たなくともいい
開業医に有利に展開されているという。

医者の成り手が少なくなっているという報道。特に、外科、産婦人科の成り手が
少なくなっており、将来、危険な状況になりかねない、とされているが、
今までいくつか手がけられた法案は、むしろ、病院勤務、病院経営を「否定」し、
開業医になれ、とも言うべき展開になっている、という。
さらに、この開業医。ちょっと手に負えなくなると、すぐに病院に紹介状を書く。
大丈夫か?日本の医療。

さらに過失致死という文言で、強制的に捜査をすすめる警察。
もちろん、医療側の不適切な対応によって、この「不信」は引き起こされている。
むしろ、世間もマスコミも、この警察の介入を頼みにしている「節」もある。
ただ、このままでは、本当に「崩壊」しかねない。
病院経営が成り立たない。

お金を持っている人間でないと、診察を受けてくれない「アメリカ型」か、
コストを抑えまくって、疲弊して何の高度医療もできない「イギリス型」か、
このさい、考えていかねば、恐ろしい事態になりそうだ。
王監督の手術なんて、あれ、一般の人は、文句無く受けられない。
むしろ、受けたくない。
そういう知識すら、マスコミはスルーである。

もちろん、拝見しているブログの方で、「誤診」にもにた「被害」にあわれている
方もいて、身近だからこそ、怒り百倍!
自分は軽微な「病気」程度なんで、心持、まだ何とかなっているし、
不明と言われようが、おとなしくもしていられるが、
人によっては、癌とかの情報を仕入れて、脅かしにかかる人もいて、
それは勘弁。

医者をころころ変える事が、一時期、タブーとされ、今でもそんな感じ。
でもね、人体のことで、人によって症状がまちまちで、普遍化できないのは
知っているんだけど、それだったら、何人もの医者に聞くことが
普通にできる、嫌味をいわれない、そんな感じにしてくれなければ、嫌だ。
しかも、それを伏せて行くと、また高額なレントゲンにCT撮影?
まさに、開業医が、ホームドクターでもあり、そういう「ケア」も含めて
最前線に立つことを自覚してくれないと、
医療システムは、どんどん劣化していく気がするんだけど。

五輪を招致するのはいいんだけど.......。

2006年07月24日 | 政治
そういえば、東京は五輪招致をしているんだった。
16年夏季五輪 無関心に危機感、都が「都民集会」開催

  2016年夏季五輪の開催を目指す東京都は20日、招致機運を盛り上げよう
  と千代田区の日比谷公会堂で「都民集会」を開いた。
  福岡市と争う国内候補地決定は8月30日。都民の無関心が指摘され、危機感
  を抱いた都が計画したもので、メダリストらが「東京五輪」の魅力をアピール
  した。また、都はこの日、五輪開催の経済効果を4兆1019億円とする試算
  値も発表した。

2016年東京オリンピック基本方針

  アジアで初めてとなる2回目の東京オリンピックでは、アスリートたちに最高
  のパフォーマンスの場を用意し、大きな感動と夢を全世界の人々と分かち合う
  とともに、東京の持つ優位性を最大限に活かして、成熟した東京の姿を世界に
  明らかにし、世界の諸都市に「範」を示していきたいと思います。

今や、本気でオリンピックをアマチュアリズムで語る人はおりません。
アメリカで開催されたロンサンゼルスオリンピックの頃からか、
「商業主義」という文言が言われる様になりました。
さらに経済波及効果も、招致する際には必ず、添えられる文言です。

万博もワールドカップなんやらかんやらもそうですが、こういった世界規模の
「祭典」は、今や、国家規模の戦略といっても過言ではありません。
イギリス大使館のホームページでは、それが高らかに謳いあげられております。
2012年ロンドン五輪招致

"私たちにとって一生に一度のチャンス"
 
 未来の世代に向けての永久不変の遺産

 ロンドン大会は厚生、住宅、雇用、そしてもちろんスポーツの分野で、
 未来の世代に向けての永久不変の遺産をもたらします。

ずばり、言い切っております。
つまりこういうことだろうと思います。
日本は、当然ながら、1国で経済、エネルギー、政治など文化も含めてクローズ
できるわけではありません。
金融政策も含めて、この国の舵取りをするために、世界にピーアールするのは
当然のことです。

そういう意味で、サッカーのワールドカップはもちろん、この五輪は、その最たる
位置づけになるでしょう。
福岡も、東京も、なぜこの五輪を招致するか。
福岡市民の意識調査によると、反対が賛成を上回っているようですが、
明らかに、「公共事業」「土建産業」と「政治家の大言壮語」に
胡散臭さを感じているようです。

91%が自治体存続に不安 全国首長アンケート

  小泉構造改革には厳しい見方が強く、「ポスト小泉」に期待するのは「地方財
  政への手厚い支援」が31%で最多で、地方の自立はまだ手探りだ。

「消費税率の引き上げには全首長の73%が容認姿勢を示した。」など、平気で
こういうことを言う、首長の大群が、この地方自治のリーダーです。
結局、何のために、首長になったのか、はなはだ疑問がわく連中です。

本当に、市民生活を考えているのか、何かをすることによって、
考えられるメリットとデメリットは何か、それをしなければならない理由は何か、
それを踏まえた、この国、この県、この市のグランドデザイン。
判然としない、我々の態度も、何をどうしたいのかが、見えてこない、
その表れなんではないかと思っております。

石原都知事においても、「税金を投入しない大会運営」。
これを主張しております。
ただ、インフラの整備については、民間の資金、もちろん国の後押しを目論んでいます。
税金を使うわけです。
この使った税金が、どのように「我々に」還元されてくるのか、
経済波及効果というものが、どのように我々に「波及」されてくるのか、
景気の回復が、雇用と賃金のアップに繋がるのか?
社会福祉に還元されるのか、税金が安くなるのか?

それとも、誰かの「総取り」になってしまうのか。
一流国の「義務」として開催を「命じられる」訳ではありません。
国民、市民がなぜ無関心かを、もっと、論理的に考えたほうが良いのでは
ないでしょうか?
でないと、アスリートさん達が、単なる「ダシ」に使われそうで、
申し訳ない気がいたします。

今や、「金鳥の夏、世界の夏」ということです。

2006年07月23日 | 社会的全般
夏になると発生する「小バエ」。多分、ショウジョウバエなんだろう。
この夏は、根絶を目指したい。
色々と調べて見ると、石鹸を溶かした「液」が効く、とか、
ビネガー、木酢、竹酢などが効果的。
さらに、ワインで日にちが経ったもので、酸っぱくなったもの。
置いておくと、勝手にダイブして死んでくれるなど、結構色々と手が打てるもんだと
参考になりました。

つまり、市販されている、殺虫剤など購入しなくとも、家庭の材料でなんとか
なるもんだということを、学びました。
いけるな、今年は。

日本の蚊取り、世界へ 蚊には強く人に優しく

  夏の風物詩・蚊取り線香や蚊帳が、アジアやアフリカなどに活躍の場を広げて
  いる。殺虫効果は高いが人体にやさしい点が、日本発の「蚊取りビジネス」の
  強みだ。蚊に刺されると病気を招きかねない常夏の国で需要が拡大しており、
  現地に新工場を建設するなどメーカーは対応に追われている。
  05年度のインドネシアでの蚊取り線香の売り上げは、02年度の1.4倍。
  市場占有率(シェア)も17%の3位に浮上した。お隣のマレーシアでも蚊取
  り線香のシェアが6割に達するなど好調

そういえば、大きな蝿。これ最近、見ません。
事務所で、空気の入れ替えに窓を開けていると、繁華街に近いためか、
たまに大きな蝿が突入してくることがありました。
もちろん、逃がしています。
あんなに子供の頃は、どんな昆虫でも「平気」だったのに、
あの「平べったい」スピーディーな最古の昆虫でさえ、問題なく、平気だったのに
今は、気を失うくらい、全くダメです。

恐ろしいことに、蝶やアゲハチョウも、すでに蛾と区別がつかなくなってきました。
末期症状です。あの、ぶよったお腹を見ると、自制が効かなくなります。

夜、寝付く間際に耳元で、「ブーン」という低音の羽ばたき音。
これに耐えられる方、いらっしゃるんでしょうか?
まぁ、刺される、かゆくなる、そんな程度のもんなんでしょうが、
考えられる、軽度の「拷問」に近い感じをもっております。

1年に、そう何度も遭遇する「音」ではないもので、アースノンマットやら、
ベープやら、慌てて「液」の購入に走ったりするもんで、
家には、「何種類」もの製品が転がっています。
だって、どっちの「メーカー」のものが家にあるか、
動転していると、そんなこともわからなくなってくるのです。
ですから、もちろん、「容器ごと」ご購入するわけです。

このノンマット?を設置したからと言って、気が済む問題でもありません。
物理的排除がなされるまで、自分に夜は訪れません!

そういえば、蚊取り線香。家には、豚の容器がございます。
もう、何年も、蚊取り線香を焚いたことがありません。
個人的には、この話題は、レトロな感じがいたします。
蚊帳なども、子供の頃、お世話になりました。
今では「『金鳥の夏、世界の夏』」ということだそうです。

10円玉で蚊、撃退 日本銅センター

  10円玉でボウフラを撃退?――銅を水に入れておくと、蚊が発生するのを防
  ぐ効果があることが、非鉄金属大手などでつくる日本銅センター(東京都)の
  実験でわかり、今年から屋外で実証実験を始めた。殺虫剤が効きにくい蚊にも
  有効だという。

  銅センターは今年6月、兵庫県西宮市の公園で実証実験を始めた。銅センター
  の斎藤晴夫・技術開発部長は「ボウフラが死ぬメカニズムの解明はこれから」
  と話す。

  銅には微生物を殺す効果があることがわかっており、抗菌グッズも市販されて
  いる。抗菌力は銅のさび(緑青)が出ていない方が強いため、10円玉を庭先
  の水たまりなどに入れて蚊の防除を試す場合は、「きれいな硬貨がお勧め」という。

ですって。
それにしても、「日本銅センター」となるものが、ある、というこが面白かった。
世の中には、知られていない、公益法人みたいのが、結構あって、
レアな会報誌などが売られていたりして、なんか頑張っているんです。
この日本銅センターの出版している雑誌の名前。
「銅」誌。
第162号が刊行中です。

「エキゾチック緑青」!という記事もございます。
「美しい緑青」!すいません、うかがい知れない世界が、ここにありました。
記事もPDFで読めるようになっております。
考えられないサービスです。
緑青は、なんと、無害なんだそうです。
知りませんでした。
気になった方は、読み応えのある内容です。ぜひ、どうぞ。

あっつ、虫の話でした。
話が、またずれてしまいました。すいません。


むしろ、持ち家率は結構高かったんだ。

2006年07月22日 | 社会的全般
「親と同居」20代後半男性の64%

1世帯当たりの規模が2.8人と過去最低になったが、男女ともに親と同居する
「パラサイトシングル」が増加していることが国立社会保障・人口問題研究所
04年に実施した世帯動態調査でわかった。

 調査は5年に1回行われ、今回は全国の1万711世帯から回答を得た。

親と同居している子どもの割合は増え続け、25~29歳では男性が前回よりも
5.7ポイント増の64.0%、女性が4.8ポイント増の56.1%が親と同
居する。30~34歳でも男性の45.4%、女性の33.1%が親と同居して
おり、その多くが独身で親から家事や住居面での支援を受ける「パラサイトシン
グル」と見られる。

かなり詳しく分析された調査で、簡単にご紹介することができません。
ただ、属性として、「住居」。
持ち家の割合なんですが、1戸建てに住む世帯が、約68%。
そして共同住宅。多分マンションとかそういうものでしょう。
これが、8%。合計で76%もの世帯が、持ち家です。

勝手ながら、自分的に、こっちの数字のほうが衝撃的でした。
というのは、生まれてからこの方、持ち家に住んだことがありません。
借家オンリーです。もちろん、親の職業柄、会社の宿舎に住んでいたこともあって、
恩恵はあったように思えますが。

また一方で、親が高齢になると、同居率はまたアップいたします。
85歳以上では71%という数字になってまいります。
もちろん継続同居というわけでなく、当然、子供は途中で別居いたしますが、
特に息子の、再同居が高い、という数値が読み取れます。

さて、前回調査してから5年経っているそうですが、新しく「世帯主」になった
割合は、前回が14%に対して、今回は12%程度と、明らかに減少。
さらに兄弟数も、調査ごとに減少。
それでも調査対象家族では、3人兄弟が平均値です。
もちろん、未婚率も上がっておりますので、子をもうける家庭ですら、
兄弟の人数が減っているわけで、「少子化」は、この調査からも、危険な状態が
見て取れます。

ただ、少々怖いのは、新しい世帯主。
ここまで踏み込んで分析をかけておりますが、その属性は、
当然、「独立による若年層男子」が筆頭ですが、親の死別による、「高齢女子」。
しかも独身で介護を続け、多分、結果的に世帯主になった、そういう女子が
増加しているという数字がでております。
これは、なんだか世知辛いです。

また、「35歳未満世帯主の配偶関係とパートナーの続柄」も調査をかけて
おります。つまり、ここでわかる数字は、「同棲」の動向です。
5年前よりは増加傾向だが、数字的には、まだ「稀」な数値だということ。
多分、少子化対策に一環として、婚外出産ですか、特に西欧北欧のいわゆる
英語圏で多い、未婚の出産。
これをテーマにした、育児システムという論調が、最近言われております。
案外、国は、色々な調査をやっているものだと、一応、感心しました。

なんにしても、この国の最小生活単位は、言ってみれば、「世帯」です。
今現在、この動向が、どうなっているか、まさに一番、調査しなければならない。
特に、保険、年金などは、世帯ごとにかかってまいります。
(社会保険、企業年金は違いますよ)
世帯が縮小ということになれば、その自治体ですら、地域のデザインの再検討を
余儀なくされます。

高齢者の単身世帯主の数字も、年々増加しております。

テーマを少子化から見れば、独立しない若年層と未婚率の関連を考えたくも
なりますし、働かない子供達から見れば、親との同居こそが、抑制要因だという
関連付けもでてくるでしょう。
一つのデータですが、これから社会学者に、どのように切り貼りされるか、
楽しみです。

その後に対しての想像力と対処方法

2006年07月21日 | 政治
特段のことをここで言うつもりは無い。
北朝鮮に対して、国際間で様々な言い様がされている。
特に、日本の態度が強硬すぎる、そんな意見も報道されていた。

印象に残ったのは、仮に、強行的な決議をしたときに、
その後訪れるであろう、かの国の行方に対して、日本のみならず、諸国は
どのような「受け入れが」できるかどうか、そういうイメージなり
対策を今から考えておくべきである。
そういう内容に関してである。

ある報告によると、
【中国】中国が食糧援助を急増、北朝鮮への支援が大半

  国連世界食糧計画(WFP)は20日、食糧援助に関する年次報告を発表した。
  中国は2005年にWFPからの援助を卒業し、世界3位の援助大国に急浮上した。
  援助の大半は北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に送られたという。
  21日付で英字紙チャイナデイリーが伝えた。

このほかアフリカ東部のリベリアやギニアビサウ、スリランカなどに対しても食糧
援助を実施した。ということである。
北朝鮮の「保護者」という現実が、ここでも読み取れる。
どうやら日本を抜いて、食糧援助国として、世界第3位に躍り出たそうである。

すでに産業も含めて、中国は北朝鮮にとかなりの交流があって、
彼らがその交流を「止める」ということは、簡単なことで、北朝鮮の国に終止符を
打てる、そういう結果につながるということだ。

中国軍の実質トップである郭伯雄・中央軍事委員会副主席は19日、ワシントンの
国防大学で講演した後、「北朝鮮のミサイル発射は、私には不意打ちだった。
多くの中国政府高官にとっても同様だった」――。と述べている。

北朝鮮に対して、そのリーダーシップを期待されている国が、こういうコメントを
幹部が漏らすこと事態、今後に展開される「事態」に備えて、
布石を置いているような気がする。
あの国が、崩壊しても、大量の難民が流入してくる訳だし、崩壊後処理に関しても
責任を負うわけだし、ひょっとすると、最後の何かをしてくる可能性もある。
あらゆるオプションを考えねばならないはずだ。

日本は、この体制崩壊後に備えて、当然、政府内部ではシナリオを考えていなくては
ならないはずだ。
それが例え、表面で論議されなくとも。

ソウル居住脱北者の70%「米国へ亡命したい」
中央日報からの記事である。

  北朝鮮から脱出した元北朝鮮住民ら300人を対象に行ったアンケート調査の
  結果は衝撃的だった。回答者の70.5%が「機会があれば米国に亡命したい」
  と回答しており、「第三国に移民する考えがある」との回答も66.4%に達した。

  とりわけ54.6%も達する回答者が「処罰がなければ北朝鮮へ帰りたい気持
  ちもする」と回答し、状況の深刻性が感じられた。
  これは18日に発売された月刊中央の8月号が、今年6月30日~7月4日、
  脱北者団体の「スンウィ同志会」の協力のもと、ソウル在住脱北者を対象に調
  べたもの。
  それらを困惑させる要素は差別だ。回答者の51.1%が「韓国人に差別を受
  けている」と指摘。

韓国の差別は、オフィシャルには述べられていないが、非常に根深くある。
特に日本で育った在日の2世、3世は、まず本国では受け入れられない。
忘れてしまったが、ある蔑称で呼ばれ、最悪、仲間にも入れてもらえない。
だから、アイデンティティーを喪失した者として、悲劇がある。
そして、脱北者も、「韓国で脱北者は二等国民か」ということが平気で論議されている。

北朝鮮がああいう国に、個人的には、何の話し合いも不可能な国だと、
そういうのん気な解決方法が無い国だと思っているが、
残された人達の「運命」を考えると、どのような解決方法があるのか、
それは、当然ながら、我々も考えねばならない問題のはずだ。

いやーん、時間がない、ちゃんと書けていないかも。





はじめた人間がとる責任の重さ

2006年07月20日 | スポーツ
もうかなりの方々が取り上げていると思う。
萩本欽一氏が主催する、ゴールデンゴールズ。
その記者会見で語られた「解散」の発言。

朝から、泣けた。
色々なご意見があると思うし、ある種のパフォーマンスと取る向きもあろう。
ただ、会見をきちんと見ると、本当に、全身全霊をかけてコメントを
しておられる。

茨城ゴールデンゴールズ解散へ…山本の暴行事件で欽ちゃん涙

止めますと言いつつも、「茨城の人、止めてくれよと心の中では叫ぶ気持ちもある」
と切ない本心を述べている。
苦しい会見だったんだろうと思わざるを得ない。

「責任がある山本が反省して、どっかできちんと仕事するまで私に責任がある」
との発言も、よく仲間を連れて、面倒を見てくれた、にもあるように、
彼が犯した反社会的行為をわかりながらも、全面的に彼の人生を非難はできない。
こういう難しい立場にいる自分のことも、かなりご自覚があるようで、
見ていて、本当に、胸が締め付けられる、
そんな会見だった。

「始めた自分に責任がある。」

実に重い、言葉であった。

我々を構成する、最小単位の物質

2006年07月20日 | 本・映画
「はじめての“超ひも理論”―宇宙・力・時間の謎を解く」 川合光著 講談社現代新書刊

以前、エレガントな宇宙―超ひも理論がすべてを解明する という本を、
本当に、根性を入れ、絶え間なく訪れる「意識の飛び」を振り払い、最後まで
読んだことがあります。

正直、目で、イメージで理解することが、難しい世界であります。
何しろ、一方で、150億光年という、とてつもない規模が片方にありながら、
この宇宙の仕組みは、真逆。原子のさらに小さい構成物質の追求。
これまたスケールが、全然イメージできない。

考えてみると、この人体。何でできているのか、と考えれば、「細胞」とまでは
普通答えられますが、その細胞の構成はどうなっているのかにかかると、
途端に、怪しくなってきます。
この学問は、そのさらに深く、そもそも、この我々の世界を構成する最小単位は
なんでしょう?というところまで、やってきます。

それこそ10のマイナス33乗とか44乗とか、「見えるのか?」という
世界です。
まさに「超ひも理論」の前段階において、謎だらけなんです。
そうして、得られるものは、その最小の物質が、どうやらひも状の物質だと、
いう話で、あらゆる方々が、まさに物理学、数学的な「検証」作業をして、
その結論にたどり着いております。

そういう物質を特定することで、もう少し大きめの、確定できる物質の動きやら
作用やらの説明がつく。そういう話しなんです。
僕は、てっきり、ひも理論。ひも状の何かという、ある種のイメージだと思って
いたんですが、ひも、だそうです。
これが輪ゴムみたいになったり、激しく動いたり、一本になったり、
その存在自体が、考えてみれば当たり前なんですが、時間とイコール。
プランク時間とかそうも呼ばれているものを「生み出します」。

ただ、中盤から、数式的な解釈に突入いたしますので、泣く泣くギブ寸前。
だって、この「ひも」が、または、真空の空間にある「エネルギー」が、
とか言われても、「数式的にきれいに検証されます」と言われても、
もう、なにがなんだか。

しかも「そいつ」が、いわゆるビッグバンですか、この宇宙の始まりを作り出した
「素」といわれても、なんだか、声を荒げて「何が!」と言ってしまいたく
なる衝動を抑えられません。
4次元までは、到達可能な領域ですが、10次元となると、無理やり「感じこまなければ」
この頭では難しいです。さらに、「ほら円筒形の中に、6次元を丸め込めば、
4次元として、現象を理解できるのです」といわれても、
またしても「何が」と頭が言葉を荒げています。

この手の本としては、実は、大変読みやすく、著者自身、まさにオンタイムで
研究をされていて、話し方に躍動感が漂っています。
書き方も、いやいや、かなり上手い。これほどの内容ですから、ひょっとすると、
普通の人より、「言語能力」が発達しているからかもしれません。
でないと、ともすれば、「哲学的な内容」と揶揄されるテーマですから、
話し方が下手だと、もう、聞いている方は「悶絶」です。

それにしても、多分、これが「ひも」だ!なんて、見ることはできないんだろう。
我々は宇宙の果てを見ることができないように、我々の構成物質の最小単位ですら
見ることが出来ないんである。
それはそれで、もの凄い、不思議なことだと、思いませんか?

ある日曜の昼下がり。ヨーカドーにて。

2006年07月19日 | 教育、文化、少子化
イトーヨーカドー。
昼も過ぎると、2階にあるフードコーナーは、遅い昼食をとる子供連れの
家族で、ごったがえす。
どこにこんな数がいたんであろうか。
広いスペースにすえられているテーブルは、満席である。

今や、駐車場完備は当たり前で、その設備は、駐車料金を「無料」にしても
満車には、程遠いほどの容量。
当然ながら、食事だけをしに、ヨーカドーに訪れる客も少なくない。
なにしろ、安い。

いくつかの店が出店している。
しかしながら、一番の人気は、マクドナルドである。
ケンタッキーも、カーネルという新ブランドの店を出店しているが、
チリ系なもんで、子供には少々辛い。
自前の麺やらカレー、焼きそばなどをメインにした店も、かなり混んでいる。
重たい鉄板にハンバーグを乗せた店は、価格帯もお手ごろなんだが、
ほとんど客が寄り付かない。

土日はまさに、子供がメインということなんであろう。
ただ、そのハンバーグ屋さん。
注文をとる女の子。カウンターを一人、任されているが、これが、無愛想。
笑顔一つも無い。
これでは、客は、寄り付かない。ましてや子供連れで、殺気立っている状況だ。
そんな精神状態の親が、面倒くさそうに注文をとる、そのカウンターに
行くはずもない。

でもね、女の子を「採用」できただけでも、この店はラッキー。
多分、自家採用できないんで、「派遣」の子なんであろう。
ディズニーランドでさえ、大量の派遣社員を使っている。
このヨーカドーも、飲食関係、オープンしてからも、未だに募集を打っている。
なんで、派遣に登録するのか、かなり疑問。
だって、社員募集しているのに。
派遣で行くのは構わないらしい。就職するのは、絶対に嫌だと言う。
そんな連中が、もの凄く多い。

このフードコーナーの横には、書店が隣接している。
仕切りも、衝立もない、オープンスペースだ。
当然ながら、アイスクリームを片手に、おぼつかない足取りで、絵本のコーナーに
突進する子供達が後を絶たない。

どうやら親は喫煙コーナーやら、友達とやらで別のコーナーにて談笑中。
最近は、こういった、無節操な「公共的な広場」みたいなものを、民間企業が提供
しなくてはならないらしい。
しかし、そこには、暗黙の了解もある。
そういうものだという、諦めにも似た、「他人に干渉してはならない」という
ルールだ。

店だから、店員は、極力怒らない。
何をされても、何かが危険でも、むやみに怒らない。
例え、エスカレーター付近で子供達が、大騒ぎして遊んでいようとも、
注意できる「環境」ではない。
事故が起こった場合、それは、構造上の問題であって、監督者(親)の責任では
ないらしい。

こんな場を提供されては、地元の、マンツーマンで口うるさい店は、
あがったりだ。
大人のルールが適用される「場」が、こうして、無節操な「子供づれ」の
家族によって、どんどん、変容を遂げていく。
大人が大人として、しっかりと立場を見せ、わきまえる、そういう場が、
どんどん、家族連れに「占有」される。

どうやら、子供のために、といいながら、そういう大人の自覚が足りない
親の為に、そういう場所が、続々と作られ続けている。
少子化対策に関して、それなりに意見もあるし、学んでいるつもりだが、
時として、これはこれ、それはそれと、しっかり区別しなければならないものが
ありそうだ。
でないと、フードコーナーの横に、そもそも書店を置くほうがおかしい、と
そんな論点がまかり通ってしまいそうな気がするからだ。

この考えって、どのくらい「有効」なの?ミサイルを目の前にして

2006年07月19日 | 隣国問題
今日の朝日新聞の「世界の窓」フロムアジアネットワーク。
小倉和夫さんという国際交流基金理事長という肩書きを持つ方が寄稿。
タイトルは「普遍的価値 日米から深化を」というもの。

6月29日に発表された日米共同文書から導かれた言葉である。
  ここで言う普遍的価値観とは何か。共同文書曰く、自由、人間の尊厳及び人権
  民主主義、市場経済、法の支配。
彼はここで言う。
  一見至極もっともに聞こえる。
ところが、ここからがよく、自分ではわからないんだが、彼は
  これらの価値を(両国は)「推進する」と胸を張っていえるのであろうか。
  特に問題な点は、アジアの国々との関係だ。

そして、韓国は北朝鮮より米国のほうが圧倒的に脅威としていることや、
中国が利害共有国ではあり得ても、価値観を共有できる国からほど遠いこと。
加えて日本の植民地支配に対する反省や戦争責任の問題もアジアとの価値観の
共有には避けて通れぬ道だ、と言い切る。

要するに、アメリカも日本も、「共通の価値観」なるもの、それは軍事同盟に
かぶせた美しい着物であって、「偽善」になりかねない、と仰ります。
つまり、自分たちの行いを省みることなく、きれい事を並べては、
アジアにおいて「価値観」を共有していくことは、「難しい」というのである。

へーー、確かに、立派な考え方です。
誠に、ごもっともな考え方です。

普遍的な価値観。この文言の定義は、きっちりと述べられております。
どの国も、この価値観を、どうやら守ろうと、それこそ様々な試行錯誤を
繰り返しております。
確かに、こういうものが明確に行われていない、そういう観点から
欧米などが、アジアは遅れているなど、蔑視にも似た態度をとることが
よくありますが。

それを含めて、日米がこの価値観を深化させることは、当然と思いますが、
とりようによっては、こういう価値観が根ざしていない、中国、韓国、北朝鮮。
この国々が「理解」していない以上、もっと、我々が
しっかりしなければならない。
そういう、生意気な口調に取られてもおかしくないんですが。
多分、絶対、そんなことを言いたいはずではないでしょう。

だから、何が言いたいのかわからないのです。

つまり、植民地支配への反省が足りない。戦争責任の問題が片付いていないのに、
日本が、アメリカとこんな「大それた」ことを「言うこと」が、
どうやら「腹立たしい」んでしょうか。

最近では先の三国は「特定三国」と呼ばれて久しいですが、
確かに、この戦争責任問題を含め、この60数年間、政策上、外交上、
さらに、問題を悪化させている、この事態。
結果だけを見れば、当事者の大人たちは、確かに「無能」と呼ばれても
反論の余地はありません。
さすがに自分も、そうした批判を受けても良い年齢なんですけど。

確かに彼も言っております。大人ですから、相手のことに関しても、
それが国際人ですから。

  中国における民主化と人権尊重、韓国における権威主義と狭い民族主義の
  打破。

えっ、これだけ?日米に関する、長々とした多くの文章の割りには、これだけ?
なんか、言いたくないんだけど、とりあえず、言っておこうか、みたいな。
そんな感じに見えるんですけど。

このイランが核を開発するぞ、北朝鮮が事前通告も無く、ミサイルを発射するぞ、
という荒れた現実社会が現前としている中で、
つまり、日本もアメリカも、「言える立場」にないんじゃないの?
と言う事を、彼は、言いたいのであろうか?

じゃぁ、どうすれば、いいんだよ。
戦争責任問題を深化させることが、この国際問題において、どのような
積極的な「効果」を目指すことができるんだろうか?
あの、民主化もままならない国や、北のミサイルを非難することをせず、
日本の軍事国家、復活の「恐れ」を声高に非難する国に対して。
彼はこの考え方で、何を説得しようとしているのであろうか。
彼は、何の「役に立ちたい」と思っているのであろうか?

こういう考え方って、前から繰り返し発表されておりますが、
この切り口が「有効」だった「実績」、今まで、あったんでしょうか?