まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

激化する食料資源の争奪戦をダイヤモンドが特集

2006年08月15日 | 本・映画
買いっ放しだった「週刊ダイヤモンド」を読んでいます。
お盆とはいえ、銀行が開いている限り、会社に休みはありません。
15日ということで、朝から見る番組がありません。
どこをつけても、靖国、靖国です。
他の方のブログで引用されていた、東海新聞の記事。
  山崎、福田、加藤といった親中派が「十五日以外なら中国は問題にしない」と
  説得したせいだとは知りませんでした。なのにその通りでなかったことに激怒  
  したあなたは、いつか公約をはたす日をうかがっていたのでしょうね。
面白かったです。この記事。
  米国内からも非難があるとメディアは外圧を借りますが、原爆が「戦争を終結
  させるために必要だった」という国の人間にいわれたくはありません。

なるほどね。

さて、ダイヤモンドが特集していたのは、「危険な食卓」。
読むまでは、これを食べたら危ない!みたいなものかと思っておりましたが、
色々、踏み込んで書いております。
それにしても、毎度、毎週、よく色々と取材して、頑張っています。

目に付いたのは、「遺伝子組換え」に関して。
全体を通して語られる内容は、食料に関して、世界的に「供給不足」という
深刻な問題です。
魚類の買い付けですら、日本の独特な細かい仕入れが、諸外国には不評で、
世界的な魚食ブームの中で、「競り負け」続けている。
あの牛肉に関しても、アメリカは生産量より消費量が多く、知りませんでしたが
輸入によって、国内消費をまかなっている。
もう、日本に出さなくっても、いい、そういう事態になる可能性すらある。

もちろん、日本が好む「はらみ」「たん」など、アメリカでも、少しづつ、
需要が上昇しているという事実。
日本自体では、消費量のわずか半分が自給率である。

そんな中で、遺伝子組換えという作物。
諸外国と、日本では、根本的な意識の違いがあります。
日本では、人体への影響が重要視され、30年後、50年後、子孫の代に
どのような影響があるか、さらには、そういうメカニックなものに、
拒絶反応があります。

一方で、欧米では、遺伝子組換えの作物のほうが「環境に優しい」という
見方が主流だということです。
「農薬や除草剤の使用が3分の1以下に減った。手間やコストが削減できて
 今まで手が回らなかった環境対策にも着手できた」
「農薬まみれの従来の農法を続けていたら、将来よりも”今の生態系”が
 ダメになっていた」
という立ち位置です。

例の有機野菜がいまいち主流にならないのは、
もともと日本は、野菜類の生育に適さない環境らしく、農薬は不可欠らしい。
というのは、リンゴにしても、農薬を使用しない場合、
何かの害虫が発生した場合、そのエリアはほぼ全滅。立ち直るまでに、数年以上
かかる。そのリスクは、その農家を直撃する。

さらに、日本は特別なエリアを除いて、農業は、零細・兼業農家が主体。
法人格を認めていない。
そして消費者。
「農薬は減らせというくせに、青虫が付いていたという苦情の電話は頻繁に
 かかってくる」
「キャベツは包丁で切れば、染み出たキャベツの天然成分により断面が黒ずむ。
 なにもしなくてもリンゴは表面にツヤが出る。それらを農薬の影響と勘違い
 する苦情は多い」

農薬も嫌い、虫も嫌い、遺伝子組換えも嫌い。
一方的に安全とおいしさと安さを求める、野菜を知らない、知識の無い、
そんなエゴの塊の消費者。

激化する食料資源の争奪戦の中で、この特集は、日本の食糧安保問題の深刻さを
主眼にしている。
そのくせ、事の本質を無視した「報道」が、消費者の不安を増大させる。
そういう書き方になっておりました。

確かに、増え続けていく、アレルギーや疾患。
不安な要素は、いたるところにあって、情報は、洪水のように溢れています。
今日の新聞にも、折れ曲がった「うなぎ」の写真が掲載されておりました。
不自然に栄養過多になったうなぎ、ということらしいですが、
そうは「受け取れない」。そんな深刻な「妄想」がもたげてきます。

普段の日曜日でも、夕食時に、なぜかマックがファミリーでにぎわっています。
これが、夕食らしいです。
炭酸、がんがん、飲んでいます。
横で、親は、シェイク、一気飲みです。たばこ、吸いまくりです。
(最近は、禁煙時間帯があるマック、多くなりました)
昔、生理用品のCMで、使用した「色」が青。これは今も変わりませんが、
自分のと違うといって、「苦情」があったり、
例のおしゃぶりを5歳まで使用させ、歯の発育に障害が出たと言っては、
訴える親がいたり。

意見なり、消費者の声というのが、どこから、どういう人達からでているのか、
報道は、そういう意見を、フラットに紹介しすぎかもしれません。
視聴率、あがるからね。不満なり不安を煽るニュースは、飛びつきますよね。
自分も、色々な情報を、冷静に取捨選択できる、
そういう目を養うよう、気をつけていかねばならない、
そう考える次第でした。