まなびの途中

色々な仕事をしてまいりました。
色々な出会いがありました。
勘違いもありますが、
学んだことを書いてまいります。

最近のヒットラーの使用方法

2012年03月30日 | 政治
自分程度の者が、これをテーマにして言っていいものかどうか、
物凄く 怖い。自信がありません。

最近、橋下氏の政治手法なり、そのやり方が、もう本当にヒットラーだと、
ヒットラーを想起させるものだと、
いまの日本は、ヒットラーなるものアンチ的に大ブームになっております。

ヒットラーを語るときに言われる内容は、
また、言われて、イメージできる内容は、案外シンプルで、

「独裁者」
「扇動者」

雁屋哲氏 今日もまた 「橋下氏のこと」

 ヒットラーは、ユダヤ人をドイツ国民の敵としての標的に掲げ、
 ついでゲルマン民族の優秀性を説いて、ナショナリズムを掻き立てた。
 ヒットラーは無力の小グループであるユダヤ人を標的に選んだ。
 ヒットラーは売れない画家で、軍隊では伍長止まりだった。
 そのヒットラーが総統にまでなったのは、人々を扇動する能力に長けていたからだ。

とブログに書かれるように、大概のイメージはこんなものなんではないだろうか。

ところが、いかにも胡散臭そうで、背が小さく、ちょび髭で、七三の男が一人出ただけで、
どうして、あの、ドイツが、世界を巻き込んだ惨劇の中心になってしまったのか。

この程度の説明で、本当に、あのヒットラーをわかった気になって、いいのだろうか?

意外にも評価が高かった初期のヒトラーの政治手腕 1998年

●今となっては意外に思われるかもしれないが、初期のヒトラーは当時のドイツ国民から圧倒的な信頼と支持を受けていた。
●政権を握ったヒトラーは、まずドイツ国民の暮らしを安定させた。
●このヒトラーの功績は奇跡的なものであった。
●いずれにせよ、ヒトラーの最初の4年間が過ぎたとき、ドイツはかつての不況がウソのような繁栄を謳歌していた。
●ヒトラーが時代を先取りしていたのは「労働問題」だけではなかった。
 「国民の健康と環境衛生」の向上にも全力で力を注いだ。
●更にヒトラーは、「公害の防止」にも非常に熱心だった。
●ヒトラーの国家的な健康管理は、想像以上の効果をあげていた。
●更にヒトラーの国内での人気を高めたのは、経済政策と並ぶ対外政策の成功であった
●1935年春には、それまで国際連盟の管理下にあったザール地方が、住民投票で91%の賛成を得てドイツに復帰。

文芸評論家の加藤弘一氏は、「ヒトラーの政治」について次のように述べている。

意外に思う人がいるかもしれないが、ナチスが合法政権だったことは否定しようのない事実である。
レーニンは暴力によって権力を握り、選挙に負けると国会を閉鎖したが、
ナチスは世界で最も民主的だといわれたワイマール憲法の下で、公正な選挙によって政権を取り、
その後も何度も国民投票を行なって民意を確認しているのである。

『強制収容所』などはレーニンの施策から取り入れたものだが、ヒトラーは暴力革命路線と民主集中制は採用しなかった。

抜き出しだけで安易な展開で申し訳ない。
一応、付け加えておくが、あの惨劇は、歴史的にも「不幸」といって済まされるものではない。
擁護しようとしているのでもなく、賛美するつもりもない。

ただ、ヒットラーの「使用方法」として、本当にわかってつかっているのか?
というのが、ここにおける問題点なのだ。

見ての通り、明らかに、国民のみならず他国をも熱狂の渦に巻き込んだのである。
決して、ただの扇動者ではなかったのである。
お口だけの洗脳者でもなかったのである。
そんなんで、あれだけの人数が、そもそも熱狂するのかね?

そう、これが、民主主義の「危うさ」なのである。

ヒットラーがやっていることは、そのまんま、社民党なり共産党が唱えている
「高福祉国家」「弱者救済」
しかも、あの状況下で、たった4年間で達成させているという事実。

議会を軽視することなく、民衆の支持と、民衆の思いを言葉に表し、具現化する能力。
ユダヤの人々も、当初はこぞって国籍を放棄し、ドイツに転籍した事実。

もし、この4年間のみで、彼の命が尽きていたなら、
歴史的に「最高の指導者」として、刻まれていたに違いない。

とまで、言われてしまっているヒットラー。
確かに、その後の彼を中心にしたあの戦争に焦点をあてれば、
先に使用されたように、あのヒットラーという、「敵をののしるには」うってつけのフレーズかもしれないが、

彼らが叫ぶ、民主主義の危機。
違う違う。
これが、民主主義の恐ろしいところなんである。
とっくに、取り扱い危険で、不完全なシステムだと、古今東西、そう理解されているものなんである。
いまさらなんですが。

ということは、彼らが、橋下氏を語る際に言うヒットラーなる文脈を
世界的に理解されている内容で解釈すると、

橋下を支持する連中は、あのヒットラーが出現したドイツのように、
大多数の意見を担保に、民意を最大限、政策に掲げ、
自国の繁栄を最大にし、個人の幸せを追求しようとする最低のやからだ!

とブーメランのように、我々に意見をいっているものだと。

えっつ?

だよね、こういう理解になるんだけど。
今、新聞雑誌、マスコミで、普通にマイルドだけど、同じこと言っているような気がするんだけど。

あれ?

あの戦前の日本も、絶対的な「指導者」はいなかったけど、
確か、同じような民意の総意があって、あれに突入した気がするんだけど。
天皇のせいなの?洗脳があったの?ふーん。国民ほとんどが洗脳されちゃうんだ。すげ。

橋下氏を攻撃しているのはわかるし、
その手法なり、スタイルを危険視しているのもわかるんだけど、

それを支持する人間たちが、本当は、もっとも怖いんだと、
そう素直に言えばいいのに。
橋下よりも、維新の会を支持する、お前ら、庶民が怖いんだと、

どうして、マスコミも、学者も、そう言わないのかなぁ。
だから、橋下氏に、何をやっても勝てないし、揚げ足取りにしかみられないんだよ。


有給休暇だって

2012年03月29日 | 社会的全般
有給休暇に関して、目に留まった記事があったんだが、

異議あり! 有給休暇 - 守井 嘉朗

僕は経営者として以前から疑問に思っていることがあります。
それは有給休暇という制度に対してです。
お勤めの方と経営者側ではそもそも180度見解が違うものですが、
僕にとってはこの有給休暇ほど、不思議な制度はありません。

一方で、有給休暇は当然の権利です。

自分が経営者であることを書いた上でこのようなことを言うのは「私はバカです」と言っているに等しい。
なぜなら、「働かないのに給料がもらえる」のではなくて、
給与なり人的リソースの配置は有給休暇を前提として決めなければならないものなのに、
それをしていないばかりか、自分が無理解であることをネット上で吐露しているからだ。

とまぁ、まったくもって、当然のやり取りが展開される。

1980年ぐらいであろうか、
外資がどうのこうのということで、「週休2日」というものが、
この世の中にあるんだと!と、認識が深まったのは。

その頃の外資にお勤めの方が、土日に休みをもらっている。
これだけで、いわゆる「外資ブーム」がおこったくらいだ。
でもね、このあたりは、物凄く、就職難で、オイルショック以降に見られる、
氷河期と称された、一番目あたりの頃。

人気のいない、ディズニーランドにお出かけ、というのも、
まさにこの頃に誕生したアミューズメントと相まって、
次第に「半ドン」なる土曜出勤も週休2日に移行始める。

と同時に、デパート(そろそろ死語になるのか!)の花木(はなもく)!
木曜日に集客しようとしたのか、結果、人が集まっているのか、
それが、「はなきん」に時を同じくして移動。

1年間は約、52週です。
これに2日の休みをかけると、単純に104日です。
さらに祝日。これが15日。
そんで、年末年始。
うまく、土日にかからなければ、数日。

120日は、年間休日になるわけです。

ええ、単純にならすと、2日行って、1日休んで。
てなくらい、
この日本の労働環境は、その完全週休2日族に対しては、
どう考えても、立派過ぎる、ものだと。

さらにだ、有給!
これがある程度社歴があれば、20日だ。

軽く、年間休日140日だ。

労働日数 225日。

1週間のうち、4日と午前中働いて、2日と半日以上は休み。

良いか悪いかではない。
こういうのを、日本は、健康的で文化的な、標準の日本国の労働環境と言っているだけなのだ。

特に、経団連に所属している法人クラスは、全部そうだと、いうことだ。

えっつ?
どこの国の話?

てな方々が、非常に多い。
サービス産業が、増加をきたし、観光立国を目指す!なんていっている輩もいるくらいだから。
東京では、取りたくても、人がいないんだから、休めません。
交代制なんて、夢物語ですね。

(採用する年齢を上げればいいなんて、平気で言う方もおりますが、
 商売する側にとっても、来店いただける方々にとっても、
 簡単にはいきにくいテーマですので。)

で、子供手当に所得制限をかける!なんて議論があったが、
有給休暇は立派な「所得」だ。
これに、取得休暇制限なんて話は、聞いたことも無い。

100日切ったら、ブラックだなんて、平気で言われてしまう昨今。

議論が、いつも、大雑把なくくりで戦わされるから、(上の引用ね)
できれば、自分も、ぜひ、120日くらいはとりたい!
有給とか、そんな、あれば尚、嬉しい。

が、有給なんているのか?っていう経営者。
どんだけ、自分の会社で休暇日数をとらせているのかがわからないし、
さらに、
合わせて140日も取っている連中から、
当たり前のように言われると、なんか、むかっときますね。

ごく一部の不届き者を、普遍的な尺度で語るおかしさ

2012年03月17日 | 政治
この手の話題が、今、お気に入りって訳ではないんだけど。
いや、気に入っているのかもしれません。

橋下市長の入れ墨ルール化に「幼稚」の声

大阪市職員が市児童福祉施設で子どもに入れ墨を見せていたことが先月末に発覚。
橋下徹市長は「何かが狂っている」と怒りをぶちまけ、市は入れ墨禁止のルール化の検討を始めた。
一方、何から何まで規則で縛るという市の対応に、民間企業から「あまりにも幼稚」と皮肉る声も出ている。

だって。

 「そこまでやらないといけないのか。稚拙すぎる」と首をかしげるのは大手銀行の広報担当者。
髪の色などを定めた基準集を行員に配布しているといい「常識の範囲内で判断してもらう」と話す。
もちろん基準集に入れ墨禁止は入っていない。

この大手銀行の広報担当者。
思うんだけど、この人、実在するのかなぁ?
またマスコミは適当な「作り」をしてんじゃないのかなぁ。

確かに、色々、この刺青に関しては、意見があるのを目にするけど。
また、外国では、とか言い始める人もいるんだけど。
日本では、ダメでしょう。

この刺青は、タトゥーと違います。

最近では確かに、その今までの日本における枠からずれた違った世界が展開しているのは存じておりますが、
銀行員で、刺青をしている「行員」がいるってだけで、
必ず、マスコミは「記事に」するはずです。

あっはっはっは。絶対。

そもそもそういう行員がいれば、「民間企業」はある意味で競争の只中で、
試練に立たされることは間違いないでしょう。
さらに、そういう「現実」をわかりすぎるくらい「理解」できる人間が所属している、
そういうクレジットが銀行にあるわけですから、
そういう「行動」に出ない。担保されている。

違うだろう、大阪市の職員は。
というところから、「稚拙」な対応をしているのが市長でしょ?

免職できる私企業。風評(ちょっとナーバスな単語になっているけど)次第では潰れてしまう可能性がある私企業。
全然、無関係な公務員という位置づけの中で、
せめて最大公約的な規律くらいは意識しなさいよって話。
給与は民間に近づけるなんて話はすんなりするくせに、
いくつかのところは、いきなり普遍的な話をしだすし。

ごく一部の人間が、組織に、システムにどういうダメージと、その後の負担を強いてきたか、
よーーーく知っているのに、これだ。