まなびの途中

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LEDに変えて、原発13基分?いつの時代の数字なのかしら。

2012年06月14日 | ニュースに絡んで
昨日のニュースにて、LED照明を強力に推進することが報道されていた。

白熱電球がその「使命」を終えようとしているのは、この数年で理解していた。
今や「100円ショップ」でしか、40W 60Wは買えない。
寿命尽きるときに、一瞬、強く光って消えてしまう。
あの喪失感にも似たあの気持ちも含め、また一つ遠いものになる。

経済産業省所管の財団法人・日本エネルギー経済研究所の試算

 日本中の白熱灯や蛍光灯を消費電力の少ないLED(発光ダイオード)照明に換え
 た場合、国内の年間電力消費量の約9%に相当する922億キロワット時の節電に
 なることが、経済産業省所管の財団法人・日本エネルギー経済研究所の試算で分か
 った。節電分は原子力発電所13基分の発電量に相当し、同研究所は「導入促進は、
 即効性が高くて持続性もある省エネ対策となる」と指摘する。

日本エネルギー経済研究所の試算。
2011年5月に発表されたものである。
1年前の「報告」。 今になってなんで?

そしてもう一つ。

産業部門で、白熱電球を使っているところ、どんだけあるのか?

今やダイソーでしか買えない「電球」であるが、60Wに替えがきくLEDは、
確かに消費電力は少ない。
にしても、研究所の試算でいう8分の1。7.5Wなのか?

最近発売された「日立アプライアンス」の白熱電球型LEDは、

 国内のLED電球の一般電球形(E26口金)広配光タイプで、業界で初めて白熱電球80W(ワット)形
 に相当する明るさ(1160ルーメン)と、業界トップクラスの消費効率を実現したLED電球
 「一般電球形(E26口金)広配光タイプ 電球80W形相当(昼光色相当)」を、2012年6月15日に発売する。
 白熱電球60W形に比べた場合、消費電力は約5分の1、定格寿命は4万時間と40倍長持ちする。
 白熱電球80W形相当の明るさでかつ消費電力が11.4Wと少ないため

白熱電球で、おそらく、5分の1。

ようやく、5分の1。

そうそう、事務所、施設は、ほとんど「蛍光管」の世界。
直管と呼ばれる、駅にも工場にも天井についている、あの長い蛍光管です。
20Wとか40Wのもの。

というより、これがほとんどでしょ。事業所は。
まぁ、飲食店とか、工場とか、まだ白熱電球が「現役」のところはあるかもしれませんが、
槍玉に上がっているパチンコ店には、白熱電球は1個もありません。

その蛍光管。
20Wの代替品LEDで、その消費電力は、なんと13W。
半分にもいってません。
40Wで、26W。
アイリスオオヤマ製でごめんね。

別に日本エネルギー経済研究所をどうのこうの言うつもりはありません。

言うつもりはないのですが、
一言。
どこを、どう調べれば、こんな数字になるんだよ。

昨年から、LEDへの切り替えに対して、助成金が出る。
そういう絡みで、相当数の会社が、コンサルと称して動き回っておりました。
そして、そのほとんどは、照明をLEDに!という営業でしたが、
その電力消費量を見て、驚愕しておりました。

大して、効果が無い。

そりゃ、半分でも、大したものかもしれませんが、
実際、節電と称して、数を半分にしたり、点灯時間をカットしたりして、
どこの企業も、結構な省エネを実行しております。
その半分に近い位の「量」を。

それで、昨日のニュース。
LEDに全照明をチェンジ!
原発13基分に相当!

これだ、原発13基分ね。これを言いたいのね。

こういう数字ばっかり出しているから、信用されないんだよね。多分。



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