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GSゲルマニウム原人の退屈な日々

見わたせば、気になることばかりなり・・

ブルースセッションでもどう?

1971年位

2009年02月03日 09時04分50秒 | 徒然なるままに
たぶん、高校1年の頃の放送だと思う。

帰ってきたウルトラマン「怪獣使いと少年」を夕べMXテレビで再放送していた。

いわゆる京浜工業地帯で町工場の子供だったから同級生には在日朝鮮・韓国人の子供が何人もいた、いや正確には親の会話などでうっすらとA君やB君、Cさんがチョット事情がある家らしいことくらいしか知らなかったけれど。おおかた、鉄くずの買取業者だったり工場で働いていたりする家で、我が家と何らかわりもない訳で、高校になって郵便配達のバイトをした時にA君の家に北から届くハングルの年賀状をたくさん配達したので「あぁ、やっぱりそうなんだ」と思った程度。(だからといって、何も変わらなかったけど)

高校に行くと色々な町から色々な環境の子供達が集まってくる、電車通学で他校との喧嘩の自慢話も良く聞かされた。必ず「朝鮮高校」がらみの話も多くて、なんでそんなに嫌な話し方をするんだか当初は理解出来ず、その差別構造がわかってくると非常に腹が立ったものだ。

そんな気持ちの中で放送された「怪獣使いと少年」

宇宙に帰ることが出来なくなって廃屋に住み死を待つ宇宙人と、その宇宙人を親のように慕って生活する孤児。

この話の中にはたくさんの差別と偏見のイメージがちりばめられていた。

宇宙人(メイツ星人)は顔がただれ廃人同様、さらに地球名(通名のような……)は「金山」一概には言えないが名字に「金」を入れたことで在日韓国人を伺わせ、河原に廃屋に住むということでドヤ街やのイメージもあるのだろう。

実際、我が家の向、川崎側の多摩川の土手には在日の集落がさほど昔ではない頃まで残っていたし(今は立ち退かされた)この作品のロケ地も川崎辺りという話も聞いたことがある、明らかに京浜工業地区のエントツや工場群とおぼしきシーンも出てくるし。

少年をやっている子役も大陸的なアジア的な顔立ちの子をあえて選んだのではないだろうか、そしてこの少年の出身地は北海道……アイヌ差別も盛り込んでいるのか?

さらに登場する怪獣の名前「ムルチ」未確認だが韓国語で「水」を「ムル」と言うらしい。この話の中では公害病患者の宇宙人と言うことでその辺の問題も扱いつつ、韓国語で水の意味を持つ怪獣……明らかに魚をモチーフにしている所から奇形魚とも言えなくもないかもしれない。

まぁてんこ盛りに差別と偏見の問題をちりばめたこの作品だったから強く印象に残っていたんだろう。

近年の作品「ウルトラマンメビウス-怪獣使いの遺産」で一応、穏健なかたちでこの後日談をまとめてくれたのでいくらか気持ちがスッキリした。たしかに穏健なだけに賛否両論有ったようだが、もとの話のあまりの後味の悪さからすればこれくらい甘くても良いかと思った♪

それほどにきつい話なのだ、そして私にとって重要な話だった。
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4 コメント

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見てませんでした (SUNNY)
2009-02-03 11:53:20
帰ってきたウルトラマンはそれなりに見ていたと思うのですが、この作品はまったく記憶にありません。
グーグルで調べたら、超問題作なのですね。

第33話だと分かったのでさっそくツタヤレンタルに予約しました。
今週中にも見られると思います。

見てから感想を書き込ませてもらいます。
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できたら (ゲルマニウム原人)
2009-02-03 11:57:05
メビウスの「遺産」の方もみるとなんとなくココロが落ち着くと思います♪
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東京でも (妖怪)
2009-02-03 15:52:26
俺らが小さい頃は東京でも差別みたいなものが残ってました。小学生の頃仲の良かった子がその辺に住んでいて、彼も雰囲気を察知していて一線を越えてこちらの方になかなか来て貰えなかったことを思い出します。現在の都会生活は隣は何を知る人ぞ、ですがある部分では救われているのかも知れませんね。
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そうですね (ゲルマニウム原人)
2009-02-03 16:05:39
いわゆる被差別は東京には案外多かったです、元々被差別のゆえんとなった不可触民的な組織の元締めは浅草花川戸でしたし、の元締めも新吉原の裏や京急青物横町の辺りに居を構えていましたから確実にあったはずですが他県よりの流入者がとても多く地域が曖昧になってしまって関西地方などに見られるほどの「被差別であるが故の」差別は少なかったと思います。

そうなるとやはり東京での差別の対象者は在日の人たちだったんじゃないかと思いますね。
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