GSゲルマニウム原人の退屈な日々

見わたせば、気になることばかりなり・・

ブルースセッションでもどう?

ジャミラ

2005年09月08日 10時30分27秒 | 徒然なるままに
故郷は地球・・

このところ水曜日には東京MXTVで放送している初代ウルトラマンを欠かさず見ている。特撮の素晴らしさも有りつつジラースみたいに円谷プロ所有の怪獣の改造リサイクル(原型がゴジラ)探しもかなり面白い。それとヒロイン・フジ隊員の桜井浩子、当時大分おねーさんだなぁと思っていたけどせいぜい二十歳位だったんだね、なんて思いながらワクワク見てるのだけど。

夕べの放送作品「故郷は地球」そう、元フランスの宇宙飛行士(女性飛行士だという説もあり)が灼熱の金星に不時着、そのまま救助されずに生き抜く為に怪獣のような姿になって自分を見捨てた地球に復讐に帰ってくる異色の怪獣【ジャミラ】が登場した回だ。
ウルトラシリーズの中でも全体的に画面が暗い影のシーンや顔のアップ、わざとのアウトフォーカスが多く、イデ隊員やフジ隊員が自分たちの行動に疑問を持つという作品を多く作ってる「実相寺昭雄監督+佐々木守脚本」の作品である。
この組合せにはずれはない!【ガヴァドン】【スカイドン】そして傑作怪獣墓場の【シーボーズ】

科特隊員のなかでもイデ隊員は3枚目キャラで頼りないけど理科系に強く、新兵器の開発に力を発揮するという役どころ、根っからの狙撃兵アラシ隊員の解りやすいキャラと違いイデ隊員は自分が作った兵器で、怪獣が殺されることや、自分たちが何をやっても無力で結局最後にはウルトラマンが何とかしてくれることに無力感を感じたり、実はウルトラマンシリーズ中もっとも悩み多きそして大好きな3枚目だった。(二瓶正也さん最近見ないね)

ジャミラの回では自分たちが殺そうとしている怪獣は元々人間であり、それも宇宙飛行士という自分たちと同じ、そして自分たちも第二のジャミラになりうることなど、イデ隊員は戦闘放棄をしてしまう。

「俺、ジャミラを倒すのはやめた!考えてもみろ!俺たちだっていつジャミラと同じ目にあうかわからないんだぞ!」
しかし科特隊キャップは「たとえジャミラが人間であっても地球人にとって危機である限り、ジャミラをたおさないわけにはいかない。地球人を怪獣の危機から守ることが我々科学特捜隊の責務である!」と、ジャミラ討伐を決定するキャップ。
しかし復讐心から小さな子供にまで被害が及びそうになった時イデは叫ぶ「ジャミラ、てめえ!人間の心まで失っちまったのかよ!」その声にじっと動かなくなるジャミラ(フランス人なのに日本語に・・・などとは思ってはいけない)

最後は人口降雨機とウルトラマンの放水によって粘土のような体は溶けていく・・・このときの断末魔の声は実際の赤ん坊の泣き声を加工した物だという。

故郷地球の土に戻ったジャミラには墓碑が与えられる「地球の英雄ジャミラ、ここに眠る」イデ隊員「いつだってそうだ・・・・・・、言葉だけは立派だ」

そうなのだ、いつだって危険な所に権力者は出て行かない、行かない者ほど戦いを好むのだ、そして犠牲者達に与えられる言葉だけはいつも立派なのだ。
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3 コメント

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ジャミラ (ryo0115)
2005-09-08 12:30:34
再放送ですが、初代ウルトラマンは見ていました。

ジャミラの回はすごく悲しかったのを覚えています。

ジャミラとシーボーズの回はウルトラマンの中でも

特殊だなとは思っていましたが監督と脚本家がそう言う組み合わせなんですね。

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どうもです (ゲルマニウム原人)
2005-09-08 13:04:51
実相寺監督はウルトラセブンも何本か、シルバー仮面も最初のの2本撮ってますね。

TVが多いですが最近の作品は京極夏彦原作の映画「姑獲鳥の夏」がそうですよね。

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うーるとーらーまーん! (ダイアナ・シールズ)
2005-09-08 17:26:40
実相寺さん演出のオペラ「魔笛」…見たかった。バルタン星人とか出たらしい(笑)です。



「マン」は大好きです。「ジャミーラ」っていう女性名があるんですよね。本当に女性なのかな??

大学時代、酒の席で芸をしろといわれて、着ていたセーターを頭からかぶって「ジャミラ」と言ったら、えらく受けました…。そんなことするキャラじゃないって思われていたらしい…。そんなキャラなのに…。
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