名古屋の白ウサギ・1964年生・

別名、ウサギ仙人・・職業・会社員

一番恐いもの

2014-11-09 | 宗教

生きて行く上で、どんな場合もライバルが存在します。
会社勤めをしてても、
自分で事業や商売をしたいても、
何らかの非営利活動をしていても、
慈善事業をしていても、
人が集まって何らかの同じ活動を一緒に行うとき、
必ず、競争意識というものが芽生えます。

‘競争意識‘ 自体はある意味、健全な意識であるはずです。
経済も、社会も、文化も、技術も、
競争意識がなければ進歩は望めません。

しかしながら・・・
この競争心(ライバル意識)は、
自分自身にとって、大きな危険をはらんでいます。

A君が 同僚のB君に対して、仕事上で
強いライバル心をもった。

A君とB君は、別に険悪な仲でも、対立する間柄でもなかった。

A君は、B君を、良きライバルと思い、仲良く
お互い共存共栄してゆきたいと思っていた。

しかしながら・・・残念なことに・・・
いつしか、B君は、A君の足を引っ張りはじめた。
これは、出世欲から来る行為だった。

B君は、A君が仕事上のことで不利になるような
嫌がらせを、水面下で行い始めた。

A君は、同じ土俵で戦うつもりはない、
B君が汚い画策をしてきても、
ヤラレたからヤリ返す、などという事はしなかった。

あくまでも、自分のやるべきことを黙々とこなした、
「 真面目に、正しく、コツコツとやっていれば、
他人は見ていないようで、見ている。それは必ず評価される」
と信じた。

でも・・・悲しい事に・・世の中そんな綺麗事や美談のみで動いてはいない。

その結果、
A君は、出世コースから振り落とされ再起不能の状態まで追い詰められた。

B君はこう思っているだろう・・・

「 自分は、家庭を守らなければならない、
その為にはライバルとなる人間は振り落として
やるしかない、それをしなければ、
いつ自分に危険が降りかかるかわからない。
これも、家族の為だ・・・可愛い子供のためだ・・・」

そして、自分に言い聞かせているだろう。
「A君には悪いが、止むを得ない当然な行為だ」

そんなB君に天罰は下るのか?

そんなB君は、因果報応で将来それ相応の
悪い事が起きるのか?

私は思う。
天罰などない。

神は人を裁かない。
神は全ての人に公平である。
それ故、神なのである。

因果報応 で、それ相応の報いがあるある訳ではない。

だが、B君は必ず将来、それ相応の損失が発生する。
それを、「 因果報応 」 云うのかもしれないが、
この場合、この言葉は、最終結果 を言っている言葉であり、
その‘ 結果‘ にいたるまでのカラクリが重要なのです。

B君は、想定外の困難や、障害や不運に襲われるだろう。
これは、
B君は、周りのひとを欺いたからではない。
悪い因縁を造ったからでもない。
神が処罰を与えるわけでもない。
自分を欺いたからだ。
他者は欺く事ができても、「自分自身」を欺く事ができない。
「自分自身」 とは、言葉を変えれば 「 真実の自分」
「 真実の自分」とは何か?
神の分霊
仏の化身

人間の本質、生命のホントウ姿は、
神であり、仏である。

これこそが、宗教の行き着くところの極致であり、頂点、
人間の本質は神である。
神とは、善であり、儀であり、調和である。

それ故、彼がいくら
自分を正当化しようとも・・・
優越感に浸ろうとも・・・
虚栄心を満足させようとも・・・

彼の内に宿る、神(ホントウの自分)はそれを許さない。
それ故、本当の自分が、偽者の自分に対して、処罰をはじめる。
恐れるべきものは、
自分の外側にはない。
自分の内側にある。

表面の自分は「 これでいいのだ!!! 」 「 自分は正しい!! 」
と思っていても、
彼の内に宿る神は囁く。
「 それで良いのか!!! 」 
その声は、無意識のうちに、自分にとって不利な行い、思考を誘発する。

未来の運命とは、「今現在の自分の行動」の結果である。
ならば、‘ 行動‘ の原動力はなにか?
今現在の 自分の意識 に他ならず。

人間には 運命選択の自由が与えられている。
今現在の行動の判断は、理論的思考のように見えるが、
実はそうではない、
そのほとんどが、直感的な要素が支配する。

人間、の判断は、理屈だけでは決定できない。
そんなことをしていたら、 恋などできない。
旅行にいったり、娯楽をする事もできない。
着飾ったり、勉強したする気にもなれない。
何かに夢中になるこもできない。

理屈のみでは、夢がもてないという事だ。

夢がなければ、毎日が真っ暗だ、
大なり小なり、夢を持つことによって生きている。

結局のところ、人間は、自分の夢 を基準に、
直感的な判断で行動する。
夢があるから生きてゆける。

この直感的な行動選択が、 運命を左右する。

自分に有利な選択をする事もあれば、その逆もある。

行動の選択 = 未来

1・心  →  2・行動 →  3・結果 

結果は、この3ステップで形成されるのだが、
この部分は、近代心理学 、 最新精神科学の領域で十分説明できる
限りなく、物理現象に近い現象である。

これ以前の問題を解き明かしてこそ、
宗教の意義がある。

人間は神の分霊であり、仏の化身である。
人間はこれを悟る事を目的に、生まれて来た。

これこそが、釈迦の悟り、仏教の真髄
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