傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

緩和ケアへの入り口 その3

2005年12月01日 | 在宅ホスピス
在宅ホスピス患者さんへの心理社会的支援をしたいと思った私は、在宅ホスピスについて勉強しようと思いました。

よしっ。在宅ホスピス先進国である米国で、研修してこよう!

しかし調べたところ…

医師以外を対象にした研修がなかったため、考えた末、

ボランティアとして活動することに決めました!

その後、ボランティアに行った先で、

San Diego Hospice で Education course がある

ということを教えてもらったんですがね…。

最初はフロリダ、ワシントン、ニューヨーク

(自分の好きな土地ばかりです・笑)

などのHopice を調べて電話でコンタクトをとりました

(e-mail のレスポンスはかなり悪かったため)。

なんだか冷たい印象だったのと、研修の時期があわなかったためどうしようかと思い悩んでいた

そんな時、

ふとハワイのホスピスに電話しました。

南国のせいなのか、日系人が多いせいか、

オアフ島もハワイ島もフレンドリーで感じがよかったんです。

一番は英語がゆっくり、というところでしょうか(笑)。

で、研修の日程が希望通りのところに決めたんです。

それがハワイ島HILOにある Hospice of Hilo。

20時間の研修を受け、
2時間のインタビューを受け、
私の知人へのインタビューをし、
ツベルクリン検査を受け、
レントゲン検査も受け、
検査結果を待って
・・・

やっとです、ボランティアに登録できたのは。

長かった…。

ボランティアでは、

患者さん宅へ訪問して見守りとか身の回りのお世話、送迎などしたり、

遺族のためのビリーブメントケアへの参加と発言、

オフィスワークの手伝いや、ニュースレターの準備、

月に2回のボランティア研修、

なんとご好意で薬局の密着見学もさせていただきました!!

ボランティアとは別に

ホスピス近くの病院の看護師さんと一緒に仕事をしたりして、


いろんな中から米国のホスピスを勉強することができました。


米国のホスピスは95%が在宅で提供されています。

私が行ったHospice Of Hilo も入院施設を持たない在宅専門のホスピスです。

ホスピススタッフの業務を見ていて、一番興味を持ったのが

Medical Social Worker でした!

心理社会的支援をする、という私の考え通りなんです。

Medical Social Worker の方には時間をもらって

いろいろ彼らの仕事を教えてもらいました。

帰国時点で、私がしたいと考えていること、そのイメージは

Hospice of Hilo でみた Medical Social Worker

でした。

それからほとんどイメージは変わっていません。

日本でも受け入れられたらいいのになぁ、と思うのです。