傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

混在する人の心

2007年01月16日 | 在宅ホスピス
がんの患者さん、特に死を意識するとその心はとても複雑です。

死について話をしたい時と、全く否定して明るく楽しいことだけを夢見ていたいこともある。

なんかわかる気がしますよね。

こういう二極の考えを抱え、その時々で顔を出す感情はまちまち。

がん患者さんだけじゃないかもしれません。

不安を持っている事柄についてはみんなそうじゃないですか。

そうやって少し視点を変えると、ネガティブな言葉もとてもわかりますよね。


さっきまで死ぬという覚悟について話をしていたかと思えば、今は次の旅行先を考えている。

それが瞬間にかわるのを感じます。


どれもこれも全て真実。嘘ではありません。

人の心はいろんな思いが混在しています。対極する2つの思いがあるんだなぁって、感じる瞬間です。


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2 コメント

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しょうがないよ。だって人間だもの。みつを。 (たきもと)
2007-01-18 01:28:27
人間なんて本当に弱い生き物だと思います。
もともと、一貫性なんて持っていなくて、その場の気まぐれに支配されているけど、「どうすればトータルで自分の立場が有利なのか?」という事を意識・無意識のもとで算段している。そんなケチでちっぽけな生き物だと思います。

ソフトウェアの世界で仕事をしていると、いつも「人間の不完全な部分を、どうカバーするのか?」というテーマに向き合わされています。

その中で、もっともエクセレントでスマートなソリューション(←かっこいい表現を使ってみました)ってのは、「人間の弱さをお互いに認めて受け容れて、足らざる部分を補強しあう」じゃないかなぁと思います。

学生時代は背伸びしてトンガッていた時期もありましたが、
今では、人間って、お互いの弱さを受け容れるところから、何かが始まるんじゃないかなぁ~って思っています。
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たきもとさま (いしだ)
2007-01-18 10:36:37
仰る通りです。すばらしいですね~~。

若い頃は弱い自分を否定していましたが、今は弱くていいと思うようになりました。
自分も他人も弱いことを理解して受け容れたら、楽になりました。

またコメントお願いします(笑)
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