傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

終末期の食事

2007年06月21日 | 緩和ケア
がんの終末期、どうしても食事量は減ってきます。

食事量が減ると点滴で栄養や水分を補給するという選択肢があります。

一般病棟では高率で点滴をし、緩和ケア病棟でも点滴へ移行することが多いとのこと。

ちなみにホスピス先進国であるアメリカやイギリスでは、

ホスピス緩和ケアを受ける終末期の人に点滴することはあまりないんだそうです。

自分の手で、自分の口で食事をとること、これこそが人間の尊厳だという国もあります。


じゃどういう基準で栄養と水分の補給をするのか、そのガイドラインが日本緩和医療学会から出されています。

複雑で・・・長い(苦笑)。

そばで支える人達は、食事ができない、という不安や悩みが多いのです。

そういうときに添える言葉はないかと思いガイドラインを見ましたが、

端的な言葉などなく、医療チームもどうするか悩んでいることを伝えるしかないです。

難しいです。

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4 コメント

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Unknown (hana)
2007-06-22 01:16:31
 現在NST(栄養サポートチーム)に関わっているものですが、終末期の栄養というのは本当に難しいですね。同じような状態に見えて、基礎代謝が上がっている人も下がっている人もいるという状態ですからね。お一人お一人と向かい合うしか無いようです。そして関わったのなら、きちっと経過を見ていくということが更に重要なのだと思います。
 難しい…
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末期 (9期男)
2007-06-23 20:58:52
明日、見舞いへ行きます。
身内で、末期がんの人がいます。
何か出来ることがないか、真剣に考えています。
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hanaさま (いしだゆき)
2007-06-24 15:13:10
コメントありがとうございます。
NSTの活動をされているんですか。
大変なんでしょうね。
栄養を入れるか入れないかの判断は医師により仰ることが違うと感じます。メリットもデメリットもあるそうですね。

hanaさまが仰る、お一人お一人と向かい合うしか無いこと、きちっと経過を見ていくということ、というコメントがとても嬉しく安心しました。

家族への説明も大変ですよね。
本当に難しいのだとお察しします。
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9期男さま (いしだゆき)
2007-06-24 15:18:28
そうだったんですか。
お見舞いに行かれましたか。
できること、はシンプルですが容易ではないです。
宣伝になりますが、私のホームページ
http://www.mc-p.jp
のセルフケアのところに何かしら書いてあります。
何かヒントになることがあるかもしれません。
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