傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

疼痛緩和専門薬剤師って必要?

2005年11月17日 | 薬剤師
病棟の薬剤師が疼痛緩和を管理する現場で大活躍している様子を、2年前の癌治療学会ランチョンセミナーではじめて知り、衝撃を受けました。
発表は私立秋田総合病院緩和ケアチームによるものでした。
がんの痛みのネットワークSCORE-Gという全国にある緩和医療チームを結ぶネットワークに入っている病院です。
痛みのないこと、を目標に医師と相談しながら薬剤の選択と量を決めておられました。
患者さんは医師にではなく薬剤師に痛みを訴えるようになったというのです。

本来の薬剤師業務を行いながら、患者の痛みの訴えに耳を傾けることが求められる、薬剤師としてとても魅力ある仕事の一つと思えました。
じゃ、在宅緩和ケアでも在宅訪問しながら同じことができないかしら、とその時突然そんな考えが頭をよぎってからその考えはいまだに頭から離れません。
病棟でも重要な役割がある、在宅で医療者の管理下にない患者さんにとっては、もっともっと重要なのではないか、と思えてならないのです。