傾聴ボランティア~緩和ケアにて~

~薬剤師・社会福祉士による小さなボランティア活動~

在宅ホスピスの行き先

2005年11月15日 | 在宅ホスピス
日本死の臨床研究会に参加して感じたことパート2です。

在宅ホスピス・緩和ケアと一口にいっても、日本全国にある在宅ホスピスサービスは、個々の思いと力で独自に進めていて、全体として同じ流れが生まれるには至っていない印象があります。
つまり、全国どこででも同じサービスが期待できるわけでないと受け止められます。

米国ではどのホスピスも看護師、医師以外にメディカルソーシャルワーカー、スピリチュアルカウンセラー、ボランティアが必ず配置されています。
各職種は各職種同士がホスピスの枠を超えてつながり啓蒙しあい、成熟しているため、どこのホスピスでもある一定のサービスが提供されています。

これはやはり米国の医療制度である、Medicare と Medicaid から支給を受けるための基準があるためと考えられます。
制度上で報酬のバックアップがある、そのために揃えるべきスタッフが決められている、ということが日米の差を生む要因になっているのでしょう。

緩和ケアの方法は百人百様で、例えば癌治療のガイドラインのようなものを作って統一させましょうという画一的な方法で足並みをそろえることができません。
それならばサービスを提供する各職種が専門に特化し、横のつながりが強化されれば、全国どこででも同等のサービスを受けることができるかもしれません。

果たして、それが正解なのか否かは、謎です。

しかしそれを求められたら、メディカルケアプランニングはその一員として活躍できると考えています。