レコードでは記録される溝の幅(振幅)が低音と高音で異なります。
低音が記録される場合、高音と同じ音量を記録した場合幅が広がってしまい
記録時間や 針がレコード面をトレースする際、針飛びの原因になります。
そう言ったわけで、実際にレコードに記録されるときは、
高音は大きな音で、低音は小さな音(幅)で記録されます。
これを再生するときに逆の特性をもったイコライザーアンプで再生すると
元の音に戻るわけです。このカーブをRIAAカーブと言います。
さて、このカーブが狂っていると低音寄りだったり高音寄りだったりの音質になります。
さて、今回私のアンプをの修理明細はこんな感じです。
あれあれ、気になる文字があります。
そうです。MCカートリッジ側のRIAAカーブが狂っていたのです。
実は、L-570X'sを購入したあとしばらくしてMCカートリッジも購入したのですが、
なんか音がMM式と比較して高音よりでいまいち気に入らなくて使っていなかったのです。
その後、シュアーのV-15TYPEVxを買ってしまいMCのことは気にしなくなってしまっていたのですが
購入して、18年たって、やっと原因が分かったという・・・
実は私の買ったL-570X'sは最初からRIAAカーブが狂っていたということです(汗)
せっかくなので当時購入したMCカートリッジを引っ張り出して試聴です。
今では貴重なDENONのDL-103FLですぞ!
(そういった事情でほとんど未使用)
これはいい音です。シュアーはダイナミックで力強く
このDL-103FLは艶っぽい高音が魅力です。
それでいて線が細いわけでもなく女性ボーカルは心地よい音で鳴ります。
これはしばらくはこのカートリッジで楽しめそうです。
最初は、MCのアンプが安っぽいのかとも思ったのですが
定価約400,000円のアンプに付ける外付けイコライザーなんてとても買える代物ではないので
あきらめていたのですが買わなくてよかったです。
これで休眠装置が息を吹き返しました。