五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・9・14

2021-09-15 05:51:58 | 日記
今日は火曜日。週に一度、下の弟が夕方まで来てくれるので一日を有効的に過ごす計画を練る。まずは母を風呂にいれ、一緒に老老ブレックファースト(鰯の甘酢和え、もずくときゅうりの和え物、それに母は納豆雑炊、俺は卵かけ御飯)を食べた後、母を部屋に送り届けてから10時に予約してあった茅場町のT歯科クリニックへ。クリーニングをして貰ってから12時に新宿で編集者のYさんとランチしながら小説の展開について相談に乗って貰う。そしてその後今日のメインイベント、下北沢のスズナリで公演中の新宿梁山泊公演「娼婦 奈津子」(作・趙博、演出・金守珍)を見に行く。特別避けていた訳ではないのだけど、梁山泊の芝居は初めて。今回は十数年前からの知り合いで、去年は俺の芝居「デコボコ」に出て貰った蜂谷眞未さんが主役なので、何がなんでも見に行かなくてはと思ったのだ。その終演後、俺は今彼女のことを十数年前からの知り合いだとか、俺の芝居に出て貰ったとか、いかにも親密な関係であることを誇示しているのがおこがましく思えてしまった。何故なら彼女が途轍もなく魅力的で、これまで密かに隠し蓄えていた才能を全面的に開花させた芝居だったからだ。それは昔、六本木の自由劇場で「上海バンスキング」を演じる吉田日出子さんを初めてみた感動に似ていた。蜂谷さん、こんな素敵な芝居に出会えてよかったね。今まで地道に女優を続けてきてよかったね。この芝居はこれからも何度となく再演される、あなたにとっての代表作となる筈です。こんな幸せな日はとことん飲みたい気分だ。この芝居は20日まで下北沢スズナリで上演中。