五反田発リスボン行き急行列車

五反田駅からリスボン行き急行列車に乗ることを夢想する前期高齢者の徒然

2021・9・9

2021-09-10 05:18:45 | 日記
東京外大から父の在籍証明書が届く。先日届いた父の軍歴証明書で外大の英語科を卒業したことはちゃんと知っていたが、入学年や卒業年の9月から入営する翌年2月まで英語とは別にドイツ語までやっていたことなどが判明する。こうして大学の在籍証明書、軍歴証明書、更には戸籍などで父の履歴を辿ってみると、中学を卒業してから昭和20年の10月に招集解除になるまでの経歴が正確に分かったことで、俺はこれまで父をモデルに小説を書こうとしていたのに、こうした資料を取り寄せることもなく、ただ噂と推測だけで父の人生を書こうとしていたことを深く反省。これまで書いてきたことを反故にしてしまいたくなる欲望にとらわれる。こんな日は酔いたい。老老ディナー(月見うどんと精進揚げ)の後、母の口のケアとオムツ交換をしてから町にでる。と言ってもお酒を飲ませてくれるところはいつもの焼鳥屋しかなく、日本酒を二合ほど飲む。お金が勿体ないから自分の店で飲めばいいじゃないかと云う勿れ。こんな時、自分の店なんかで飲んだら自棄になってなにをやるか分かったもんじゃない。反対にこうして外で飲むといくらデスパレートになっていても酔えない。その証拠に今朝は2時起きで、それから仮眠もしてないと云うのに睡魔が襲ってこないので、9時から始まった「緊急取調室」(脚本・井上由美子)を最後まで見てしまう。1話と2話に出演した妹のKが回想でやたら出て来る。こんなやり方があるのかと感心。番組終了後、10分後にはさすがにベッドでダウン。父をモデルにした小説は、俺の妄想話として処理しようと思ったけど、こうして資料が出てくるとそうはいかない。もう一度やり直す覚悟を決める。