「山野ビル建設中 -タワーのある風景ー」
お願いだから、湿度をもう少しだけ下げて頂戴。
気温は受け入れるからさ。
「日本列島亜熱帯化」(月曜夕刊記事)なんてウソですね、既に熱帯地方に組み込まれてしまってます。
でもね、おじさんの若い頃は、東京は温帯だったんだけどな。
熱帯夜なんか一夏に数夜でしたよね。
今では逆だもんね。熱帯夜にならなかった夜が、ニュースになっちゃう時代だもんなぁ。ここんところそんな話も無いけどね。
マラリア患者が普通に出てくるなんてことが、もうそこまできてるらしいよ。
そこって時間じゃなく、九州のちょこっと先ってことだけどね。
東京でクマゼミが生息してるってことは、知ってますか?
昆虫の分野、不得手なおじさんではありますが、この事実は数年前に知ってました。
西日本、四国、愛媛、宇和島育ちのおじさんです。
クマゼミは極当たり前にいました。
茶色のアブラゼミより、緑がった透明な羽を持つ大型のクマゼミのほうが、少年たちにとっては価値が高いものでした。
だから東京にもクマゼミは普通に生息してると思ってました。
というか、どんな蝉がいようが、まったく関心ありませんでした。
子供じゃなくなったおじさんにとっては、ジィージィー、ジャージャー、ミーンミーン、いい加減にせいよ、暑苦しいし、癇に障るし、とにかくうるせいんだよ!って、そのくらいの関心しかなかったんですがね。
今はまったく逆です。
積極的に蝉時雨を浴びてます。
クマゼミが東京で生息することは、異常なことなんだと、数年前、10年くらい前だったのかな、その時初めて知ったんですがね。
クマゼミは、南方原産の昆虫です。
クマゼミを東京で見かける原因として、当初は街路樹などに使用される大型樹木が増えたせいだと言われてました。
樹木が増えるとクマゼミも増えるの?
いえいえ、犯人?は樹木の根の回りの土です。
大型樹木の移植ですから、それなりの量の土が、縄や藁筵に包まれて運び込まれてくることになります。
街路樹等の需要を満たすために、西日本各地から大型樹木が、どんどん運び込まれてきたんでしょうね。
余談ですが、そのあたりからですよ、ヤマモモなどの照葉樹の街路樹がやたら増えたのは。それ以前は、ヤマモモの木など、滅多にお目にかかりませんでしたからね。
その土のなかに、クマゼミの幼虫が潜んでいたということです。
地理的には、クマゼミが成育出来る北限を超えているので、1代限りで終るだろうと言われていたんだけどな。
今や東京では、南方系のクマゼミが、普通に生きていける環境になっているということですね。
成虫のまま越冬する蚊も、出始めているらしいです。
東京でマラリア患者続出、なんてことも、充分考えられることですよ。