ヤマハギ・山萩
ー笑顔への辛抱ー
故郷を目指して帰省する車の列が、大渋滞になっている様子の新聞写真に添えられていたタイトルです。
好きですね、こういう感性は。
悪天候のため、昨日は行けなかったマイリビング。
雨さえ降らなければ、もっと言えば最悪の暑さでもいいからと願っていましたが、どちらともいえない様子でした。
起床したときは曇り空で、湿気が纏わりつく不愉快極まりない様相でした。
夕方の時間には、傘マークが付いてますね。
行くしかないでしょう。
何度も書いていますが、ここ数ヶ月は僅かの例外を除き、マイリビング行は週に1度だけにしています。
理由ははっきりしてます。
極々個人的な、こころの問題です。
駐輪場に入って、直ぐ気付きました。
一角の見通しがすっきりしてます。
照葉の林の斜面が、やたら見晴らしがいいのです。
涼やかな風が吹き抜けてくると形容してもいいくらいです。
実際には吹いていませんでしたがね。
原因は明白です。
公園を管理してるかたたちによる、駐輪場横の潅木や下草の伐採、それに樹木の枝打ち作業によるものです。
今まで目隠しされていた公園の住人の青いテントが、駐輪場から丸見えになっています。
年間計画による公園管理に則った作業なのか、ここ1年目に付いている「公園の住人追い出しプログラム」の一環なのか、はてさてどちらなんでしょうかね？
おじさんにはもう少しリアルな心配事がありました。
剪定されて丸坊主状態になってしまったアジサイたちの一角は、昨年、ヒヨドリジョウゴをゲットした場所です。
クリスマスリースに利用した、あの赤い実をつけたヒヨドリジョウゴです。
自転車を停めるのもそこそこに、急いでチェックしましたが・・・
このままいけば、大丈夫でしょう。
蔓？枝？茎？の成長は、これからが本番です。
この場所ではありませんが、既に青い実が育ち、色付きも間近だろうというものもありますが、ここのヒヨドリジョウゴも心配していませんよ。
これからも枝を伸ばし続け、その都度花を咲かせ、実を付け、また枝を伸ばしと、成長環境の限度まで頑張ることは、昨年の観察でわかってます。
一安心しました。
後はいつも通りに公園を一回りして、定席近く（休日の代々木公園で、お気に入りの席の確保は無理です）に落ち着きました。
途中マイク越しに聞こえてきたキャンディーズのメロディに惹かれて、演奏してるグループに近付いてしまいました。
公園脇の道路で、休日毎に繰り返されている若者たちのパフォーマンスですが、今まで興味を持ったことなど滅多にない、というより、迷惑な騒音としか思っていなかったので、こんなことは初めてです。
♪あいつは あいつは 可愛い～～ 年下の男の子～～
もちろん口ずさみながらね。
5～6人編成のバンドで、ボーカルは女性2人。
ふたりとも20代前半のそこそこの美人でしたが、大人っぽい顔立ちのせいでしょうかね、可愛いらしい振り付けがわざとらしく感じられて、鼻白みです。
新人ＯＬの宴会芸といったら言い過ぎかな。
足を止めることなくその場を後にしましたが、散歩中の鼻歌は「年下の男の子」でエンドレス。
とまあ、こんなエピソードもあったりしましたがね。
ベンチで小川洋子の「博士の愛した数式」を一気に読了しました。
作品について語り出したら長くなりそうなので、ここでは一言だけ。
こころの暖かい部分が感応して、溢れる思いを隠すのに苦労しました。
枯渇してた食料を調達して帰ってくるころには、すっかり暗くなっていました。
今日は母親の命日です。
線香の1本すら供えるわけでもありません。
故人を弔うのは、思い出し語り合うことに尽きると考えていますが、これをやっちゃうとグズグズになってしまうので、控え目にしときました。
今日もまた、穏やかに一日が終えられたことに感謝いたします。
