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禅的哲学

禅的哲学は哲学であって禅ではない。禅的視座から哲学をしてみようという試みである。禅を真剣に極めんとする人には無用である。

信州の春

2020-04-10 07:57:12 | 旅行
 このところコロナの話題ばかりで気が滅入りがちですが、少しでも読者の皆様の気持ちが和みますように、信州松本・安曇野の美しい春をご紹介したいと思います。ちょうど1カ月前のこと、いつもの年ならならまだ寒さ厳しい早春の頃ですが、今年はとても暖かい春日和でした。

冠雪したアルプスを背景に国宝松本城が美しい。

穂高駅前の老夫婦が経営する自転車屋さんで、自転車を借りて安曇野をまわることにしました。

広々とした安曇野から北アルプスを望む。


大王わさび農場の水車小屋。安曇野は水に恵まれた豊かな土地。

同じく大王わさび農場の梅林。紅梅白梅が美しい。まさに信州の春。

早春賦の碑の近くで自撮り。私が小学校4年生の時、合唱部で最初に練習したのが「早春賦」。特に思い入れ強し。今頃はここの桜も開いているはず。

この道を自転車で走っていると、「青い山脈」を口ずさみたくなります。正面に見える台形の山は有明山です。

碌山美術館です。約50年前にも来たことがありますが、建物そのものの印象はほとんど変わらない。ただ周囲の雰囲気は全然違う。なぜか分からないけれど‥。


碌山美術館の近くの喫茶店で一休み。うららかな陽光の中で、飲む一杯のコーヒーが美味い。



松本を去る前にアルプス公園へ立ち寄りました。そこからは、安曇野と北アルプスが一望できます。素晴らしい眺望をご覧ください。

アルプス公園は素晴らしい公園です。ここで出会う子供たちはただ一人の例外もなく、みんな屈託のない明るい表情をしていました。頼もしい子供達です。

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鎌倉花だより

2020-03-26 21:00:06 | 旅行
【 晩春の暮方、二人は石に腰掛け、海棠の散るのを見ていた。花びらは死んだ様な空気の中を、まつ直ぐに間断なく、落ちていた。樹蔭の地面は薄桃色にべっとりと染まっていた。あれは散るのじゃない、散らしているのだ、一とひら一とひらと散らすのに、屹度順序も速度も決めているに違いない、何んという注意と努力、私はそんな事を何故だかしきりに考えていた。驚くべき美術、危険な誘惑だ、俺達にはもう駄目だが、若い男や女は、どんな飛んでもない考えか、愚行を挑発されるだろう。花びらの運動は果しなく、見入っていると切りがなく、私は、急に厭な気持ちになって来た。我慢が出来なくなって来た。その時、黙って見ていた中原が、突然「もういいよ、帰ろうよ」と言った。私はハッとして立上り、動揺する心の中で忙し気に言葉を求めた。お前は、相変らずの千里眼だよ」と私は吐き出す様に応じた。彼は、いつもする道化た様な笑いをしてみせた。 】 (小林秀雄「中原中也の思ひ出」より)

 小林秀雄・中原中也ファンクラブ南関東支部の幹事である私は、毎年この時期になると頻繁に鎌倉を訪れます。小林と中原が眺めていたという花海棠の咲き具合をチェックし会員の皆様に報告するというミッションを果たすためであります。
で、本日も比企谷(ひきがやつ)の妙本寺に行ってまいりました。

これが妙本寺の山門。棟にあしらわれた金色の笹竜胆が眩しい。

境内の桜はまだ5,6分咲きというところでしょうか。本堂の前のピンク色に見えるのが花海棠です。この寺はもともと観光寺院ではなく、平日に訪れる人はあまりいなかったのですが、近年は人力車に乗った着物姿の若い女性をよく見かけます。

ちょうど今頃からが見頃ですね。濃いピンク色の蕾もかなり残っているので当分楽しめそうです。

近県の方はぜひ一度お立ち寄りください。


※注 「小林秀雄・中原中也ファンクラブ」なるものは存在しません。念のため。
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鎌倉花だより

2019-03-27 19:06:28 | 旅行

「東京の桜は満開」の報を聞いて、鎌倉はどうかと思い出かけました。やはり、さくらは青空の下で見たい。明後日からは曇り空になるという予報なので、あせってでかけたのです。が、しかし‥‥

段蔓の桜はほとんどが蕾のままです。鎌倉は東京より桜の開きがかなり遅いようです。


桜はいまいちだけれど、人の賑わいの方はご覧の通り、平日にもかかわらず小町通は人でごった返しています。

気を取り直して、妙本寺の方へ向かいます。

綺麗な着物を着ている娘さんがいたので、許可を得て写真を撮らせてもらいました。妙本寺はもともと観光寺院ではなく、4,5年前までは小林秀雄や中原中也ファンが訪れる程度でしたが、近年は穴場としてだんだん知られるようになってきたようです。花の季節になると人力車の観光コースにも組み入れられているみたいで、貸衣装の着物を着て人力車で訪れる若い人も多いようです。

海棠の花は3分か4分というところでしょうか。週末か来週にかけてが見ごろでしょう。

 

海棠はまだですが、さくらは既に八分咲きで満開間近です。他の地域よりここだけなぜか早い。


今度は長谷寺の方へ足を伸ばすことにします。

海街diaryのポスターにもなった景色です。今日は少し風が強く、波が立っています。長谷寺は素晴らしい観音像があることで有名ですが、花の寺としても知られています。外国人観光客もとても多い寺です。

ミツマタの花は黄色が多いけれど、ここのは赤花でとてもきれいです。


ミツバツツジの鮮やかな赤紫が強い日差しの中で映えます。


緑の苔の中のすみれが可憐です。

 

小さなシャクナゲ?  と思ったら、「吉野つつじ」と書いてありました。ツツジとシャクナゲが近縁種であることを実感しました。

 

こんなに綺麗なのに「ボケ」と呼ばれるのは気の毒な気がする。

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シアトルは美しい街です

2016-01-12 08:05:21 | 旅行

シアトル滞在もはや4週間となりました。1月15日に帰国の予定です。本格的なブログの更新はそれ以降になりますが、その前に少しシアトルのご紹介をしたいと思います.

シアトル周辺の地形は陸と海が非常に複雑に入りくんでおり、しかも西はオリンピック半島、東はカスケード山脈の峻険な山々に囲まれ、天候さえよければとても風光明媚な町です。

上記の写真はシアトルの中心部をクィーン・アン・ヒルという高台から眺めたものです。(写真をクリックして拡大してみてください。)中央左の高い建物はスペース・ニードルといって、1962年の万国博の際に建てられたアメリカ北西部の代表的なランドマークです。テレビドラマ「ダークエンジェル」を見た人ならご存知だと思います。そのドラマでは毎回主人公が、スペースニードルに立って電磁波戦争で荒廃したシアトルの街を見下ろすシーンが挿入されていたので。(ダークエンジェルはジェームス・キャメロンの作品の中でもっとも面白い。見ていない方には是非DVDで見ることをお勧めします。)

シアトルは日本の北海道よりも北にありますが、海流の関係で北海道よりは気候は温暖です。西岸海洋性の気候であるため夏は冷涼な晴天が続きしかも高緯度なので極端に日が長い、観光に訪れるなら是非夏に来ることをお勧めします。

すごしよい夏とは逆に、冬は曇天続きでしかも日が極端に短い、人々は屋内でコーヒーでも飲んでいるしかない。そんなわけで、スターバックスもタリーズもこの地で生まれたというわけです。いまでは「シアトル系コーヒー」などという言葉もあるようです。

上の写真の中央にはうっすらと富士山に似た山が写っていますが、当地の日系人からは「タコマ富士」と呼ばれているレーニエ山です。森永乳業の「マウントレーニエ カフェ・ラッテ」の商標にもなっています。

上はタコマ空港付近から見たレーニエ山。

シアトルのウォーターフロント

ウォーターフロントから見たオリンピック半島の山脈

アルカイビーチからピュージェット・サウンド越しに見るダウンタウン

パイク・プレイスにあるファーマーズマーケット

ブルース・リーの眠るレイク・ビュウ墓地

トム・ハンクスとメグ・ライアンの「夢で逢えたら」の舞台となったレイク・ユニオン。

 

どうです、あなたも一度シアトルに来てみませんか?

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