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クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

小串カタクリの里 R- 7- 3-25

2025-03-26 05:24:44 | 高崎・甘楽・藤岡方面
頃合い良しと踏んで吉井・小串カタクリの里訪問。すでにここの
公報で「3月17日カタクリの花はつぼみ。3月21日咲き始め」と
知らされていたから。

城南大橋からr-71で南下、R-254との丁字路を左折すれば現地。
予想に反して駐車場は満車に近く片隅の隙間に漸く停められた。
車道にほぼ平行した遊歩道には大勢の人がいたが、肝心の
カタクリは全く影が薄く皆さん不満顔。

実は入口近くの遊歩道周辺ではなく木道を登り切って一旦上の
車道に出て左に下り西へ新規に展開する長い遊歩道を行けば
まずまずの群落がいくつも現れる。この傾向は夏場の
きつねのカミソリでも同様で入口付近で探しても良い被写体には
出会えない。

今回は念願だった一本の長くて先端分裂の雌しべ、長短三本つづの
雄蕊、花粉の入った黒い袋の葯などを確認できる画像が撮れたし
丁度日差しに恵まれたので花被片が開き背面で交差するほど極端に
反り返っているのが殆どだったのでラッキーだった。



今日の状態は満開とは言えないようで蕾状態のものもあるし未だ葉のままのも
のも多くある。但しこの葉の状態の全てが今年に花を咲かせるのではない。
カタクリはウバ百合などと同じで着床から開花までは8年から10年という
忍従の年月を耐えて漸く開花するのだ。

小串カタクリの里


蛇足
3月末から4月中旬に落葉広葉樹林の冷涼な北斜面に咲くこの花の
種子はアリが運ぶため、群落の広がる範囲が極めて狭い。
種子にはアリが好む薄黄色のエライオソームという物質が付いて
おり、アリに拾われて巣に運ばれることによって生育地を広げる。
そしてカタクリが1年のうちで地上に出ている期間は、春先の
4・5週間足らずに過ぎず葉で光合成をして栄養分を鱗茎に蓄えて、
夏には葉を枯らし、翌年の春まで土中の鱗茎のまま休眠状態で
大半を過ごしている。
光合成ができる期間が、1年のうちで葉が出ているわずかな期間しか
ないため、栄養を蓄積するまでに長い時間を要してしまうことから、
種子から発芽して花を咲かせるまでに10年ほどの歳月を必要とするのだ。
地下茎は意外と深く、長さ4-5㎝、直径1cmほどの大きさで、デンプンを
蓄えておりかつては、球根から片栗粉が作られていたが。精製量がごく
僅かであるため、現代ではジャガイモやサツマイモから抽出した
デンプンが代用されている。





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