クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

志賀山・裏志賀山周回 H-27- 9- 5

2015-09-06 20:16:27 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
珍しく前線が南に離れるので五日は晴天と予報で出た。好日はたった一日だけと
云うので機会を逃さず山行きを決めた。目標は五年振りになる志賀高原の志賀山の
時計回り周回。
朝、六時半に出発。年寄は何時も早起きだからこんな時間でも一向に平気。
草津まで76K、前に遅い車が居たりして遅れ気味なので道の駅に寄らずに白根へ。
この道は噴火警戒レベルが2となったので規制が掛かっているが8-17時の間は
駐停車は出来ないが通過は出来る。だが周辺の立ち入り禁止で観光業は
大打撃だろう。

白根を通過して万座温泉分岐を過ぎると「山田峠」。ここは嬬恋村・草津町・長野高山村の
境界線が集まっているところ。遠くの山にアンテナが見えるのは方向からすると横手山かな?
因みに「山田峠」は全国で三箇所、福岡県遠賀郡岡垣町と鹿児島県薩摩川内市とここ。



更に進むと渋峠。標高2172mで日本国道最高地点が売り物。



横手山へのリフトは既に稼動している。この山は登る山と思っているのは
少数派で大方は気楽にリフトで山頂に行き展望を楽しみ散策する山になっていると思う。



向いの渋峠ホテルの壁面には「ぐんま」と「ながの」とあるからこの建屋の真ん中を
境界線が走っているんだろう。



展望場所で有名な「のぞき」の近くにはスカイレーター。路線は一本だが登りと下りを
交互に切り替え運転する頭の良さ。既に観光バスが一台待機駐車。
この後、リフトに乗り継ぐと横手山展望台の二階に直接達している手際よさ。



ここを過ぎると大きく下って硯川温泉街前。



目的の前山(1796m)への夏山リフトは反対側の台地の上に駐車場。



リフトは往復で600円也。標高差約100mを5分で運んでくれる(9.22)。



前山山頂は展望台。看板の奥に見えるのは笠ヶ岳2076m。この山にも二年ばかり
ご沙汰しているが茶屋のご主人は元気だろうか?(9.30)



南の山の斜面は広大なスキー場として開発されている。志賀高原全体がスキー場の固まりか?
見ているのは熊の湯スキー場かな?



正面に横手山の巨体を見ながらこの木枠段を降りて300m先の「渋池」に向かう。



渋池脇の説明看板。



渋池の様子、成るほど浮島もあって多くの人がカメラを向けていた。
モウセンゴケと書いてあるがどれがそれだかは分からなかった。





案内板も在る。現在地から左の赤線を辿って志賀山・裏志賀山・四十八池と
周回する時計回りの予定。



何となくジメジメと水気の多い遊歩道を僅かな登り傾斜で進む。



やがて分岐に出会う。右は帰路に使う予定なので左の志賀山へ(9.55)。
某著名サイトではこの地点を志賀山登山口としているが確かに納得の表示だ。



遊歩道は益々湿地の態をなしてくる。随所に木道が設置されているが
その他の場所でも泥濘が多くてスパッツを付けていないズボンの裾は
ドロだらけ。



間もなく、本格的な岩場登りが始まる。遊歩道歩きで既に60mも高度を
稼いでいるので残りは180m程。但し、最初から最後まで岩登りでは
厳しい(10.02)。



この程度なら足がかりも良いので見た目より進行は楽。



周囲には花の類は殆ど見当たらないが唯一、こんな赤い実が気分をほぐしてくれる。



偶にはこんな障害物も現れて通過方法に頭を悩ます。先行者が見えるなら
参考になるが生憎の事に追い越した数組は既に影も形も見えない。



木の根だけの箇所もある。連日の降雨で濡れているので気軽には足を乗せられない。



登山道は両側からの笹の張り出しによって狭くなっているので何となく圧迫感。
早くも下山者とすれ違いで、もう少しの声を期待して「あとどの位?」と聞いたら
「未だ相当ありますよ!」とつれない返事。



こんなところは細い木の根が頼り。



右の上部に見覚えの在る岸壁。「あれが見えたらもう直ぐの筈なのに」とブツブツ独り言。



小さな崩落場所は梯子でカバーしてあって助かった。



漸く上の様子が変わって頂上が近い感じ。先行したグループの賑やかな声も
聞こえる。



漸く、登山者で一杯の方位盤のある小広場。グループの一人が方位盤近くの
荷物をどかして爺イの写真を撮ってくれた(10.58)。



序に方位盤そのものを撮った積りだったが後で見たら半欠けの失敗。



ここは山頂ではなく「五葉松」と云われている。近くには小さな道標も
山頂の方向を指している。



隣の突起に移動すると三角点と頂上標識(11.00)。少し休憩。



前方に次に登る裏志賀山。但し地形図には山名は載っていないので不思議。
標高は2037mとされるから志賀山より2m高い事になる。
「志賀山は二つの峰からなりー」が正解だから表と裏の二つの総称が志賀山だろう。
だから地形図には裏志賀の名が記載なし?




遠方に四十八池らしき景色。



下に池が見える。四十八池とは距離が離れているので「鬼の相撲場の池」?
いや、若しかすると黒姫池? だが、知らない者が勝手なことを言っては無責任だから
小さな池としておこう。



斜面を下り始めると一面にリンドウの群落地。画面クリックで拡大、左上の左向き
矢印クリックで元に復帰。

                


鞍部まで73m程度を下って降りてきたリンドウだらけの志賀山斜面振り返り。



鞍部からは再び苦しい登り開始。ここから75mの標高差。



先程と劣らない難渋場所。



やがて漸く分岐到着。右に下ると四十八池だからここは左の稜線を登る(11.40)。



倒れている道標にははっきりと裏志賀山(行き止まり)と記されている。
この「行き止まり」表示に惑わされて裏志賀に行かない人が居るらしいが
それではこのコースの最大の目玉である大沼池の絶景が見られない。



右下にかすかに四十八池が見えて来る。



更に進むと右が大きく開けて展望場所。大勢が集まってお昼の真っ最中。
待ちに待った大沼池がコバルトブルーの姿を現した。だが、混雑しているので
写真を一枚撮ってから山頂に向かう。実は山頂の突端から身を乗り出すと
更に良い景観なのが分かっているので。



途中に又群落。画面クリックで拡大、左上の左向き矢印クリックで元に復帰。

   

神社の石宮前到着(11.51)。昼食と休憩。このやや人相の悪い奴は二人連れの
方に撮ってもらった爺イ。



頂上の行き止まりから乗り出して大沼池。リンドウとコバルトブルー、これが
志賀山周回登山の醍醐味だ。満足満足。



休憩後、時計回りに下山開始。分岐を左に下る。



暫くは往路と同じような岩場が続くが違いはこちらにはロープが付いている事。



足元ばかりを見ていると見逃すがこのルートにも花がちらほら。







やがて下降が終わって笹道の木道。



鳥居を潜る。掲額をみると「志賀山神社」、該当する宮は志賀山には無かったから
裏志賀山の石宮だ。確かにあの石宮には「志賀山神社」の表記があった。
若しかすると本来の志賀山は今の「裏志賀」なのかな?
志賀山に三角点が置かれたりして本家を乗っ取られたか?まさかね!(12.36)



四十八池の北口に到着。脚力に余裕があればここから大沼池を
見に行きたいんだかなーと暫し考えたが何しろ年寄りの一人歩きなので
無理は止め。
距離にして約3k位なのも往復を考えると大変だが問題は標高が1730mだから
落差が150mもある。往路の下りで楽したら疲れた帰りは登りだから。



説明看板。ここの標高は1880mと言うから裏志賀から160m下った事になる。



木道は南端の東屋方面に延びている。



湿原の花は意外にも少ない。おまけにその種類も数種の感じ。秋口には百花繚乱になるのかな?





池の様子。実際には60ケ程度の小池があると云うのに何で四十八なんだろう。
想像するに昔から大小問わず多数の滝や瀬が連なっていることを表すのに
48という数字を使うことが在ったらしいからその類かな?相撲の48手も実際は80手以上あるから。



南端に到着して振り返ると正面に裏志賀山。成るほど、この位置関係なら
鳥居と奥宮の結びつきは当然だな。



一呼吸置いてから帰りの遊歩道に入る。直ぐに分岐道標で横手山3.5kとあるので
ここまで来るのに大変なのに未だその上に3.5kでは爺イには矢張り横手山はリフトが
合っている(12.56)。



遊歩道を軽装の観光客と前後しながら20分位で往路と合流の分岐(13.18)。



このルートには随所に熊注意の表示があるがこんな熊よけも多く設置されている。



渋池近辺にも往路では気付かなかったリンドウが多く咲いていた。
相変わらず池に向かってカメラの方列。





やっとの感じで前山に帰着(13.41)。



リフトに乗りながら下界の硯川温泉を一眺めして本日のハイクは終わり(13.47)。



帰路に渋峠で恒例の到達証明を100円で買ってのんびり走行105kで無事に帰宅。




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