クタビレ爺イの山日記

諸先達の記録などを後追いして高崎近辺の低山中心に歩いています。

三角点・大野の探索 H-20-6-17

2008-06-18 07:34:27 | 倉渕・長野原・草津・嬬恋
梅雨の中休みも一両日限りの予報を聞いて手首は治りきらないが
気になっている高ジョッキに行く事にした。
何が気になっているか?実はこんな事だ。ハイクを始めた頃、と言っても
H-16-9に丸岩に行く積もりで間違って高ジョッキに行ってしまった
ことがある。其の後、地形図を見るようになったり三角点に興味を持つ
ようになってからこの山が三角点山の1209m山と思い込んでいた。
登山雑誌の投稿や著名HPの記述でも三百山の1200mを除くと
1209mとしているものが多いし、国土院地形図に山名が無いから
尚更だった。だが、記事には三角点の事を書いてあるものは無い。
そこで漸くこれは別の山だと気づいたが、點名・大野1208.66mを
探すのには高ジョッキを乗り越えて吾妻・長野原堺の稜線を探索し
なくてはならない。そこで今日は高ジョッキと言う次第に相成った訳。

ゴルフ場通いで走りなれた29号線で室田、406号線に乗り換えて
長い長い倉渕を西進、権田で北に向かって大戸の関跡で左折。


浅間隠山へのシャクナゲコースに繋がる浅間温泉卿入り口で飲料補給。


須賀尾の里・万騎峠分岐、これを左には入れば管峰万騎峠登山口だ。


登り蛇行道の頂点は東吾妻・長野原の境界線、ここの路傍が駐車場所。


早速、身支度して出発(10.30)。あれッ首無しだった子育て地蔵さんに
石が載せられ顔が復元したように見える。粋な事をする人も居るものだ。


昔の姿はこれ。



おまけに登山口の道標まで付いているご親切。四年間も来ないと
色々と変わっている。


直ぐに尾根と合流して爺イにとってはややキツイ一本登り。
新緑の木々は気分が良いが左右の景観が全く得られないのは残念。
耳を聾するばかりの蝉の声、短い命を精一杯生きているんだろう。
赤テープの所に抜け殻が一つ。


やがて目の前に大岩、左から通過してヤセっぽい尾根に転ずると


間も無く烏帽子岩との分岐(10.58)、かつてここから丸岩に行こうとして
断崖で逃げ帰った事もあつた。



道は東に向いてアップダウンの稜線歩き、約240m程で最初のピーク、


だが、頂上には何も無い。このコース、境界線の癖に標柱一つ無い
味気なさ。但し、道はハッキリしていて岩場には乗り越え、迂回の
マークが必ず付いているので爺イでも逡巡する事無く気楽に進める。
やがて二つ目のピークの前、一寸面白い岩尾根を通過すると


岩場の急登になつた。もう高ジョッキ本体へ掛かっているらしい。
傾斜は厳しいが岩角が丁度階段替わりになるので思ったより楽。
途中で溜まりの様な場所で振り返って丸岩の景観を楽しむ。


このハゲ山は白根方面だろうか?


後から単独氏が追い付いてきた。東京から電車で来たという
この御仁、同じく写真を撮り二言三言言葉を交わしてから
凄いスピードで登りだし、あっという間に見えなくなった。
これが普通なら爺イの登りスピードは矢張り亀以下だな。


岩角頼りで一歩一歩慎重に登って漸く高ジョッキ到着。
かつて見た事のある白塗り墨書の標識


小型でG氏のタイプ、1200mと標高入り、山名に括弧で(高突起)と
但し書き付き、確かに300山でも高ジョッキは突起を意味する
朝鮮語系の言葉とあつたな。しかし、判らない地名の語源は
直ぐにアイヌ語が発祥とか朝鮮語からと片付ける傾向が
あるのも確か。


下のほうに隠れて金属板の彫金叩き出しの標識、同じタイプを
川手山で見た事がある。


展望は部分的、東に薄ボンヤリと赤城らしい山、北のほうは
王城山や高間山と「あおちゅうさん」の記事に書いてあったが
区別がつかない。先行氏に言われて南側の展望台風の所から
眺めると、浅間は矢張り靄の中だが直ぐ右は管峰か?
正面のこれは浅間隠らしいが確信は持てない(11.47-11.57)。


頂上での爺イ。


一休みしていよいよ本番の三角点探し。位置を確認すると
ここから東315m、確かに一山見える。樹葉が濃くて稜線が
よく判らなく独立峰の様に見える位なので小野子三山縦走程度の
登り下りの覚悟を決める。
だが、今来た西からの道以外の三方は断崖で動き様が無い。
しかし、地形図では確かに東西に境界線になっているから稜線が
ある事は確実。そこで四つん這いになって動物の目線で藪の崖を
観察して降り口を探した。いつも藪突破の時に使う手だ。
するとやっぱりあった。藪にトンネル状の隙間があり良く見ると
踏み跡らしきものが崖を這っている。
早速、尻をついた状態で体勢を低くして降下開始、さっきと違って
岩は全く無く落ち葉のザラ道なので無理な姿勢のまま軽アイゼン装着。
約70mの下降で無事に尾根に降り立つ。テープもあつてホッと一息。


さっきと似たようなアップダウンの尾根を進むと大コブの下。
三角点まで直線で130m、標高差60m。
ふうふう言いながらコブを登り切ると大岩、
そこから90度右に旋回して再び登りで直線75m、漸く錐の先のような
狭いピーク、その先は二又に稜線が分岐している。その真中に草に
埋もれた三角点・大野がひっそり。


三角点以外には標示物も埋設物も全く見当らなく展望皆無の頂上。
休憩と昼食(12.47-13.04)。
ゆっくり休んで下山に掛かったが高ジョッキへの登り返しtが
凄くて大苦戦。
頂上で標高を確認したら三角点で高度調整した我がナビは1241mと
標示するので困ったものだ。若しかするとホントは1200mではない?
又もや、大休止のあと岩場を慎重に降りて分岐に向かう(13.36)。
往路では余り気にならなかった小ピークが多くて楽ではない。
お地蔵様のお出迎えを受けて膝がガタガタになりながら駐車場着。
(14.25)
高ジョッキと三角点・大野の位置関係が解明できてすっきり。

因みに高ジョッキはN-36-31-22-1 E-138-40-18-7
三角点・大野は N-36-31-18-9 E-138-40-30-6
緯度は1秒31㍍なので3秒差は高ジョッキから南に90㍍、経度の1秒は
北緯35度の25㍍を使えば12秒差は高ジョッキから東約300mとなる。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
HPを移動 (tomo)
2008-06-19 21:57:50
写真が多くサーバー容量を圧迫したため、HPを移動しました。
たびたび迷惑をかけますが、リンク変更をお願いします。

5月26日谷川岳西黒尾根・27日平標-仙ノ倉・6月10日谷川稜線縦走・15日大源太山(新潟)・18日谷川岳巌剛新道と谷川山系ばかりの山歩きです。

谷川岳西黒尾根には、かわいらしい「ホソバヒナウスユキソウ」が咲きだしました。
ロープウェイは、20日まで点検で休止中です。

Tomoの奥利根山歩き http://okutone.web.fc2.com
掲示板         http://okutoneyama.8.bbs.fc2.com/

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リンク変更 (爺イ)
2008-06-20 07:07:25
tomoさん
リンク変更しました。
何時も見事な写真を見せて頂き有難うございます。
先日の平標山からのパノラマ写真には十分堪能させられました。コマーシャルの「行った積もりのホッカイドー」的に言えば
「行った積もりの谷川岳」の気分になります。
今後とも宜しく ご健勝を
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