▼おかえり!はやぶさ!感動したよ!
小惑星探査機「はやぶさ」が7年間、約60億㌔㍍の宇宙の旅を終えて、日本時間2010年6月13日午後11時過ぎに地球に帰還した。小惑星「イトカワ」の砂を耐熱加工のカプセルで持ち帰ったという。もちろん、世界初の快挙である。
▼日本の科学技術の最先端を見た
詳しい情報は新聞やテレビに譲る。ただ、Ustreamの実況の映像と、ほぼ実況に近かったテレビの映像には少なからず感動した。イオンエンジンなどの日本の科学技術の素晴らしさ、数々のアクシデントを想定したスタッフの綿密な設計、そして生まれ故郷に遡上する鮭のようにロボロの身になりながら健気にも最後まで目的を遂行しボ帰還した「はやぶさ」!最高のドラマを堪能させていただいた!科学技術の最先端の出来事でありながら優れて人間的である。
▼ガラパゴスどころではない日本の教育
だが、日本のこういう優れた側面はいつまで、どこまで可能なのか。今日の日経(14日)を見ると、<日本の大学「ガラパゴス化」>という見出しの記事がある。慶応大学の前学長の記事である。だが、よく読むと──前に読売新聞にも載っていたことだが──「中韓の学生の方がよく勉強するし、元気もあってハングリー精神も旺盛」とある。これが実態だろう。もはや「ガラパゴス化」どころの騒ぎではないのだではないか。
▼日本の教育はどこに向かうのか
同じページに、運動に重きを置いたり、もと不登校だった子ども達が通える単位制・通信制高校の記事もある。これは高卒を実力とするよりは資格と考える(だから、学業的にはレベルはさほど問題ではない)高校の姿である。それを「多様化する高校の現実」と紹介している。
同じ高校段階の教育とは言え、この両者には越え難いほどのレベルの高低がある。そして、そのどちらも日本の教育の中で求められているものをそのまま反映しているとも言える。これらを統合する物差しはどこにあるのだろう。
学校教育ってなんだろう。世間の求める「高卒」って何だろう……そんなことを改めて考えた。
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