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熊野古道を歩く・・伊勢路編 12回目(最終) ・ 果無、本宮秘境ツアー

2015年04月08日 | 熊野古道を歩く

伊勢路 から続く

熊野古道を歩く(伊勢路編)

12回目(4月) 風伝峠・通り峠・丸山千枚田
熊野速玉神社・熊野那智神社・熊野大社参拝

一泊二日の最終回なのに雨の日となった 一回目のツヅラト峠が雨だったので雨で始まり、閉めた事になる

今回のバスは西名阪経由で伊勢道に入り、前回の花の窟の茶屋で駐車 雨の茶屋で弁当昼食

 風伝峠

雨歩きの用意をしてスタートする マムシ草が咲いていた

    

牛小屋跡 この辺りまで田んぼで耕作に使っていた 寺子屋跡の石垣も残る

    

石畳は濡れると滑りやすい スタンプは傘をさしながら押す

    

風伝峠は風の通り道で、この法界塔は太閤地検の一揆の処罰など重い歴史を語る
この辺りが交差点で要所だった 

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登った後は急な下り坂、滑らぬように気遣いながら下りる 15/15の標識で風伝峠は終了

    


浜街道 

バスに乗り 浜街道へ
 
峠のない七里ヶ浜を歩くのは楽に見えるが実は大変だったそうだ
 昔は橋がなかったから、海へ注ぎこむ川の河口を潮の引きを待たねばならなかった

  

  

熊野速玉神社参拝

再びバスに乗り 最初の参拝神社 熊野速玉神社へ行く
歩いた時よりも雨は強く 傘をさしながら参拝する

 

境内にはなぎの木の大木があった

    

弁慶の出自は熊野三党の一族だったとかで像があった 佐藤春夫の記念館も境内にある

     

この後、宿泊地勝浦温泉「浦島」に向かう

  

部屋から海が見下ろせる 夕食はバイキングでマグロの解体ショーをやっていた

   

洞窟温泉が有名なホテル 折角だから入ってみる

  

熊野那智神社参拝

翌日、雨は止んだが霧の中の参拝となる 

  

楠の大木も屋根の千木も霞んでいた もちろん有名な滝は見えない

   

隣に並ぶ西国一番札所の青岸渡寺もお参りする
この寺の方が庶民的だった

    

通り峠

最後の古道歩きで、三重県に戻る 途中から晴れてきて、快適にスタートする

  

石畳の道 木漏れ日の中を歩く

   

峠に子安地蔵が祭られている

  

ここでスタンプするが、一つ残る「横垣峠」は土砂崩れで通行止めだそうだ

 

ここから 千枚田を見るための階段をのぼる 170段もある

   

息を切らしながら登り あと25段を過ぎてやっと見晴らし場所に着く

   

丸山千枚田を見下ろす  山並みの中に人の力で作られた段々田んぼ
江戸時代には2240枚あったそうだが、今は保存会で復帰させても1340枚と言う

   

 

登ったら下るで千枚田の上側に着く

  

近くで見る田圃は水を張り、田植えの準備が進む

  

3株しか植えない最小の田んぼの説明  

真ん中にある大きな岩 千枚田の中心地? 大型機械が入らぬ田んぼで働く人の姿

  

波板で防水した田んぼ(左) と 土で防水(右)した田んぼ

  


熊野本社参拝

最後の参拝 熊野大社に着く

  

八咫烏のシンボルがある社殿で正式満願参拝、 太鼓が鳴りお祓いを受ける
この後、大社作りの神殿を参拝する

一年かかり熊野古道 伊勢路を完歩できたことに感謝したい

毎回もらった木札 と 完歩の大札 と スタンプ帳

   

おわり


果無、本宮秘境ツアー 

熊野古道を含む秘境ツアー1泊2日に参加した
伊勢路や中辺路を歩いているが、目的地の付くのはまだ先なので、楽に行けるツアーも試そうと思った 

谷瀬の吊り橋 

バスは大坂から南阪奈道路を通り、金剛山を右に見てR168を走る
川沿いの道路は山が迫り谷が深い 新しい道路を作っていた
   

曲がりくねった十津川街道を走り、谷瀬の吊り橋に着く
長さ297m 高さ54mの吊り橋は凄かった!
   

風で横揺れする吊り橋の板一枚の上を歩くのは、高い所が平気な私でも足がすくんでいた
この吊り橋は村民たちの力で作ったという 観光地になっているのに無料 申し訳ない気がした 

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十津川ホテル「昴」
 

十津川ホテルに入る
川の中州を埋めて、宿泊施設、温泉プール、多目的広場 温泉保養館を第三セクターで作ったという

   

ホテルの中は木工で作られた家具があり、外には足湯や飲み湯もある

   

ホテルの近くに「野猿」と言う人力で綱を引き川を渡る橋があった TVで見たそのままだった 

     

果無(はてなし) 

TVでこの果無と言う名前と山の尾根に住む人々を見た時凄い所だと思った
ぜひ見たいと思ったのでこのツアー参加したわけ

 ホテルに着いた後、小型の車に乗り換えて登っていく
周りの山が下に見えるほどの高さに果無があった 

 

   

尾根の上に住んでいて、熊野古道「小辺路」が住居の中を通っている
    

歩く人のための水飲み場もある
    

こんな高地なのに稲田がある、昔はここで自給自足で暮らしていた
今は住んでいるのは高齢者だけで、子供達は町で生活しているそうだ 

 丸山千枚田 

日本棚田百選に選ばれている、紀和町丸山地区にある棚田を見る
段々畑が連なっていた 

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 一番小さな田圃は稲が3株のみ お茶わん2杯分のコメの取れる
水利の関係でこの田んぼも必要なのだ 

高齢化と人口減少で維持するのは大変で、オーナー制度やボランティアで頑張っているそうだ 

     

赤木城
 

竹田城と同じ山岳城跡 戦国武将の藤堂高虎が1573~築城した
この辺りは十津川街道と北山海道が通り 吉野の木材、鉱山資源で重要なところだった 

    

   

兵庫県の竹田城のブームのように この赤木城も人気になるだろうか?
城跡から見た村の棚田は荒れていた 
 

熊野大社本宮 

毎月一回伊勢路を歩いているから 最終回は熊野三山に参拝予定
その大社に歩かずにバスに乗って来た
 

    

両側は杉並木で、階段を登る
手洗いの後、本殿入り口前でお祓いを受けて中へ入る
 

     

    

私たちは右側の第三殿「証誠殿」の扉の中まで入り 祝詞を聞く 

参拝道の横に熊野古道の道があった
次に歩いて来る時にはどんな待遇なのだろう 楽しみ・・

   
 

昔の熊野大社は熊野川の中州にあったそうだ
中州なので何度も水害に会いながらも再建され続けたが 1889年の大洪水でほとんど流された為
今の山手に移されたという

 

元の場所は大斎原「おおゆのはら」として国の指定史跡になっていてコンクリートの大鳥居があった 

   

順光側から見ると 参道と鳥居が大きい
次回歩くときはここを通りたいなぁ

  

 鬼が城

帰る途中に熊野市の「鬼が城」に寄る こんな奇岩がある場所とは知らなかった 

波の浸食でこんな形が出来た・・
以前見た風による浸食の「モニュメントバレー」や「ウルル」と似ている
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トイレ休憩の少しの時間と夕日の逆光が残念 次のチャンスはゆっくり見たいと思う 

     

 おわり