タビトリプ

旅行大好き、ブログで旅日記を作りたい

欧州鉄道旅行 ②

2012年08月07日 | 海外旅行

鉄道旅行記①から続く

7日目 ベルリンへ 市内観光

ワルシャワ駅から ベルリン行き一等車に乗り込む 6人掛けコーチの窓側席だった
    

窓の外へいつもの落書きがある どこの国へ行っても同じような文字の落書きだ
風景や漫画がないのが不思議 

途中から父と息子が乗ってくる  父親は携帯で大声で話をし、息子はタブレットでゲームを開始
こんなコーチ型よりも日本の2人掛けのほうがプライバシーがあっていいと思う  
時間が早いが食堂車に逃げだす

私はポーランドの餃子、夫はラムのステーキをビールと一緒に窓の風景を見ながら楽しむ

3時過ぎ、ベルリン中央駅に着く でもホテルは三つ先のZoo駅前だった
乗り換えてたどり着く


ホテルに荷物を置くとすぐに 「ドイツ技術博物館」へすべりこむ
5時閉館までの時間を大急ぎで見て回る

  

ベルリンは二人とも以前来たことがあるので1泊のみの観光
周辺を歩いてみて、ポツダム広場を探す 多分ここだと思うが記念碑的なものは判らなかった
 クリック

地図を見るとすぐ近くに「ソーニーセンター」とあったので行ってみる
ガラスの大屋根の広場があった
 クリック

この辺りは再開発が進み新しいビルが建ち道路も広い
そんな道路に「ベルリン壁」のパネルがあった

そのまま少し行くと今度は異様な感じの公園
ユダヤ人犠牲者記念でお墓のイメージである(花火や飲酒禁止の指示があった) 

道はブランデンブルグ門に続き、再びこの門を見ることが出来たが、
今回も幕を張って、舞台を作っていてすっきり見通せなかった

近くにある重厚な連邦議会議事堂をみてタクシーでホテルへ帰る

この歩いている間に見たエコな乗り物
面白そうだが、道路の狭い日本には入ってこないだろうなぁ・・

 

8日目  フランクフルトへ &市内観光

 朝zoo駅からベルリンへ出て、昨日 座席指定を取って置いたICE817 ワゴン11号車に乗る
座席はテーブル付だった

昼過ぎにフランクフルト着 駅の感じはベルリンと似ていた

駅前のホテルにチェックインした後、街へ出る
二人とも昔来たことあるが感じが違う 欧州中央銀行のビルが目立っていた
  

ゲーテ広場もこんなに広かったかなぁと思い、ゲーテの家の入口が変わっていた
 

モダンアート美術館へ行き、ムゼウムスーハー・チケット(全館切符15€)を買う


モダンアートは写真展だったから、さっと見て近くのユダヤ人街記念館へ行く
ビルの中に町の様子が保存されていた
隣にあるユダヤ人墓地の塀には名前のブロックが並んでいた

マイン川沿いに博物館、美術館があるのでそちらへ向かう
河沿いは広々として緑が多く美しかった
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応用工芸博物館でドイツの工芸品を見、 映画博物館を見て、シュテーデル美術館へ入る
ここの絵画はフラッシュなしのカメラ可で写真が撮れた

沢山の絵を見て満足してホテルへ向かう 途中駅で明日のケルン行きの座席指定を買う
順番券をとっての買い方にも慣れてきた

 

9日目 ケルン途中下車 ブルッセルへ

朝の列車でフランクフルトを発つ、ICEの一等車はテーブルのある同じ型
9時半へケルンへ着く スーツケースをコインBOXに預けるのが大変だった

私が見たかったケルン大聖堂は本当に壮大だった
日曜日だったのでミサをやっていて、澄んだ讃美歌を聞くことが出来た
クリック カメラに入らない大きさ

    


ケルンはこの大聖堂だけの観光、昼前の列車に昼食を買って乗り、車内で食べる
ベルギーへ入ったわけだが国境は判らなかった 風景も変わらない

1時半 ブルッセル着 ホテルに荷物を置いて 美術館へ急ぐ(明日月曜は休館だから)
ぜひ見たかった「マグリット美術館」へ直行するが、内容は期待外れだった
ゴッホ美術館と同じで有名品は他の美術館所有なのだ カメラも不可だった

隣の王立美術館へ入る ここは充実していた ゆったりとした展示を満足してみて閉館時間となる

王立美術館は高台にあってこのあたりの町の様子は素敵だった
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クリック


ホテルへ帰る途中に立派な教会があり入ってみる ステンドグラスがきれいだった
王室の行事の結婚式や、戴冠式が行われる教会だそうだ 伝説の少女の像もあった
  

教会の前庭に何か展示してある
よく見たら福島の浪江町 津島の様子が写真と3か国語で書かれていた
 こんな所で日本の原発事故の事が!と驚く
 クリック

ホテルの近くに市庁舎前広場 グラン・プラスがあった
ベルギーの花祭りで「花の絨毯」が作られる所、周囲を美しい建物が囲む
昔のギルドは競って作った建物は見飽きなかった

   クリックで拡大

このグラン・プラスのすぐ近くに有名な「小便小僧」の像があり、人だかりしていた
前の店のベルギーワッフルはクリームゴテゴテ甘そうだった
 

夕食はホテル近くのレストラン街で名物のムール貝とパエリアのシーフードを白ワインと一緒に食べる
貝の粒は思ったより小さかったが味は良かった

 

10日目 終日ブルッセル観光

朝起きたら雷の鳴る土砂降りの雨 朝食はこの雨を見ながら取るが、8時過ぎたら止んで来た
hop・on & hop・offのバスで市内観光をすることにして、まずは一周乗って街全体を眺める 
バスには8日国語のイヤホンガイドがついていたがアジア系は中国語のみだった

      

 月曜日なのでミュージアムは休み、開館していた郊外の万博記念公園へ行く
1958年ベルギー万博の記念モニュメントに登り、見下ろす
その後、すぐ横に作られた「Mini・Europe」に行く
  

「ミニ・ヨーロッパ」は欧州の有名な建物をミニサイズで作った公園
建物は正確にしっかり出来ていて、本物そっくりだから歩くとガリバーになった気分で各国を楽しめる
グラン・プラスの花の絨毯のミニもあった

  

時間はあったのに、月曜で休館が残念なブルッセルだった


11日目  ロッテルダム途中下車  アムステルダムへ

朝の列車でアムステルダムの向う 列車の数は多く席はフリーだった

ヨーロッパの港といわれるロッテルダムをついでに見ようと予定外だが下車する
ロッテルダム駅は工事中で荷物預けが判りにくかった
駅前からトラムに乗って港へ行く
 

クルージングを勧められたので乗ってみる 中学生たちが乗っていてにぎやかだった

  

数時間の滞在でアムステルダムへ向かう
  

午後3時過ぎにアムステルダムに着く、初日と同じ駅前のホテルへチェックインする
前回行けなかったアンネの家に地図を頼りに歩いていく

観光客で一杯の行列にだった、荷物検査を受けて入る(カメラ不可)
この家の隠し部屋に2年間住んだと言う 昼はカーテンを閉めて話し声や音も立てない様にして・・
クラクフのアウシュビッツを見た後だけに悲惨さが身に浸みた

今回の旅行の最後の日なので食事は楽しもうとガイドブックに出ている店を探す
やっと見つけて入ったら、日本語のメニューが出てきた
おかげで選ぶのは楽だった ワインを頼んで美味しく頂く
 クリック


12日目  アムステルダム空港から 帰国
 

荷作りを飛行機用に詰め替えて、ホテルをチェックアウトする
中央駅から空港までは普通電車で行く
 

KLMのチェックインシステムは自分で座席指定までしなければならなかった
また荷物預けも機械相手に自分でする 初めてで戸惑う
安全チェックは待合室から飛行機に乗るときに行われ、腕をあげての透視の上ボディチェックまであった

11時間乗った後 無事関空へ帰着

追記
図書館で「トーマス・クック」の時間表を繰って、この計画を夫が立てた
予定時間通りに列車が来るかと心配で事前に駅へチェックに行ったりしたが、
この区間の列車運行は正確で、スムースに旅行出来た

旅行中危険を感じることはなかった。
人々は忙しそうに歩き、建築中の建物も多くてこれらの国の経済は好況だと思った
同じユーロでも違うようだった

列車旅行記  終わり


欧州鉄道旅行 ①

2012年08月02日 | 海外旅行

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 一度はしてみたいと思っていた、ユーロパスを使っての個人鉄道旅行を実現。
下記がそのコース地図 

 クリックで拡大

関空から アムステルダム入り ここから個人列車旅行を開始する。
使用したパスは、ジャーマン・ベネルクスパス と ポーランドパスの一等車で、
オランダ、ポーランド、ドイツ、ベルギーの4か国を観光した
ホテルは10ヶ所は事前に、「駅近」を条件にして旅行社で予約手配した。

1日目  アムステルダム到着

  

 

 2日目  アムステルダム観光 

時差で早朝に目覚めたので、朝食前に散歩する
アムステルダムは地図の通りの運河の町だった
歩くごとに橋と運河が現れる、水は濁っているがゴミはなかった
建物は間口が狭く細長い、一軒つづ形が違うのに統一が取れているのが不思議だ



  

 トラム(路面電車)に乗って国立博物館へ行く(入場料14€)
重厚な建物でフェルメールやレンブラントの絵画で有名

    

でも私は沢山の浮世絵コレクションに驚く
またドールハウスも家のミニチュアで, いつまで見ても飽きない感じだった
    

広い公園を通り抜けて、ゴッホ美術館へ行く
途中、マレーシアから来たという家族連れと写真を取り合う

ゴッホ美術館は期待外れだった
彼の生い立ちや関係者の展示は多いが、有名な作品は他の美術館の所有なのだ
それより、地下の収蔵展の作品にいろんな作家が見れて面白かった
  

昼食後は運河クルーズボートで街を眺める
狭い運河の橋を次々とくぐって下から街を見た


帰国後TVでオランダの水位管理局の放送を見たが3cm単位で管理しているそうだ
日本のように豪雨のある国では不可能な風景と思った
  

駅へ行き、夕方乗る寝台列車の時刻とホームを確認する
個人旅行では欠かせない作業だ。
欧州の駅には改札口がないので勝手にホームまで上がれるので便利でもある
夕方、ホテルに預けて置いた荷物を受け取って寝台列車に乗る

3日目  寝台列車 クラフク着 ヴェリティカ岩塩鉱 

アムステルダム駅のホームで待っているとワルシャワ行の寝台列車が入って来た
コーチ番号を確認して乗り込む 上下2段の寝台だった
定刻になるとアナウンスも合図もなくて静かに動き出した すぐに車掌が切符をチェックに来た
         

郊外に出ると山が無い平原が続く どの土地も作物が植えられていてしっかり農業されている
山が無いから空がとても広く見える
  

夜9時過ぎてもまだ明るい、 翌朝も4時には明るくなった 樺太と同じ緯度である
いつ、オランダからドイツに入ったのか、途中ベルリンで止まり車両の付け替えがあったようだが
私は気づかず眠っていて、目覚めたら列車はポーランドに入っていた 田園風景は同じだ

11時ワルシャワに着く クラフク行きの列車を探して、ホームを移動する
ホームに人が少なくて不安になるが、表示通りに列車が入ってきた
今度は向い合せ6人掛けのコーチだった
  

クラクフは雨だった タクシーでホテルへ行く
ポーランドはユーロが使えないが運転手は受け取ってくれた

ホテルのチェックインの時、ヴィエリチカ岩塩鉱とアウシュビッツを申し込んだら、
岩塩鉱は夕方のコースに間に合う由で、タイミングよく観光出来る事になる

ヴィエリチカ岩塩鉱は
ポーランド王国の経済を支えた世界的に大規模な岩塩採掘鉱が観光化されたもの

地下に教会や塩のシャンデリアがあると聞いて期待したがまるで地下都市だった
グループごとに案内されて地下へと下がって行き帰りはエレベーターで昇った

馬も働いていた内部の様子
 

クリックで拡大 教会を見下ろす 正面が祭壇

周囲の壁の彫り物と塩のシャンデリア

4日目 アウシュビッツ終日  夕方・クラクフ観光 

8時半、ホテルへ来た迎えのバスに乗る
着いたら、駐車場はバスや車でいっぱい、観光客であふれていた

ユダヤ人の他、共産主義者 反ナチ活動家、同性愛者などがこの収容所に送られたそうだ
今は世界遺産の博物館として保存されている
本や映像で見る以上に、現場に立つと無残さが身に染みた

本によく出る 入口ゲート (クリックで拡大)

11号棟(死のブロック)と銃殺場
 

周囲は鉄条網で囲われる
 

この後、2km離れた第2アウシュビッツ(ビルケナウ)も見学
広大な場所にガス室の煙突が残され、殺人工場と言われた場所だそうだ
線路が引かれた広さがショックだった
クリックで拡大

  

クラクフ観光 
4時過ぎ、暗い気分でクラクフへもどり、切り替えて市内観光へ

クラクフはポーランド王国の都だった所、城壁がしっかり残る 
9時まで明るいのに、王宮は5時で閉館。美しいと言われる内部が見れなかったのが残念

中心の楕円が王城

歩いてみたクラクフは保存のよい古い建物が残る街だった
  

   

5日目  ワルシャワへ &観光

朝の列車でワルシャワへ、昼前に到着する 駅で次のベルリン行きの座席指定を買う
ホテルはすぐ駅前 荷物を置いて観光へ出る

ポーランドの首都ワルシャワは大都会だった
 目の前にソ連時代の名残りの「文化科学宮殿」があり、展望台へ登り街を見渡す
  クリック

正面にサッカー場
 

ポーランドは今年のユーロカップ開催国で町全体がサッカーで盛り上っていた
広場には観戦場が作られていて沢山の人が楽しんでいた
  

歩き疲れてビアテラスでピープルウォッチングをする
長靴がここのトレンドで日本の夏の紐サンダルは無かった

  

6日目  終日ワルシャワ観光

  一日トラム券を買って、街を見ることにするが、ルートがよく判らない
適当に遠くまで行くのに乗ったら、旧ソ連が作った住宅地に着いた 日本の昔の団地に似ていた

サッカー場の前を通ったので降りてみる もちろん中には入れず外部だけを見る
持ち込み禁止の多いのに驚く きっとチェックも厳しいもだろう
    

ワルシャワの歴史地区へ行く
大戦で破壊された街を絵画を基にそっくり元の形に復興したそうだ
だから15世紀の街並みは新しく綺麗だった
クリック 1947の写真 破壊された街
    

王宮も再建されたもの 内部の調度品は疎開してあったそうだ

  

この旧市街に「キューリ夫人博物館」あると探すが、入口は普通のビルだった
2Fに写真や業績、実験道具などが展示してあった 
クリック 窓があいているテラスが展示室

 

この後、モスクワ大学、コペルニクス広場を通って歩いてホテルへ帰る

国立博物館、軍事博物館も見た
ワジェンキ公園はショパンの像を見ただけだったが見る価値ありそう・・

ワルシャワ、クラフクを観光しただけだが見る所が多いポーランドと思う
パック旅行にあまり入ってない国だが、これから多くなる気がする

鉄道旅行記②に続く