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熊野古道を歩く・・伊勢路編 12回目(最終) ・ 果無、本宮秘境ツアー

2015年04月08日 | 熊野古道を歩く

伊勢路 から続く

熊野古道を歩く(伊勢路編)

12回目(4月) 風伝峠・通り峠・丸山千枚田
熊野速玉神社・熊野那智神社・熊野大社参拝

一泊二日の最終回なのに雨の日となった 一回目のツヅラト峠が雨だったので雨で始まり、閉めた事になる

今回のバスは西名阪経由で伊勢道に入り、前回の花の窟の茶屋で駐車 雨の茶屋で弁当昼食

 風伝峠

雨歩きの用意をしてスタートする マムシ草が咲いていた

    

牛小屋跡 この辺りまで田んぼで耕作に使っていた 寺子屋跡の石垣も残る

    

石畳は濡れると滑りやすい スタンプは傘をさしながら押す

    

風伝峠は風の通り道で、この法界塔は太閤地検の一揆の処罰など重い歴史を語る
この辺りが交差点で要所だった 

   クリック

登った後は急な下り坂、滑らぬように気遣いながら下りる 15/15の標識で風伝峠は終了

    


浜街道 

バスに乗り 浜街道へ
 
峠のない七里ヶ浜を歩くのは楽に見えるが実は大変だったそうだ
 昔は橋がなかったから、海へ注ぎこむ川の河口を潮の引きを待たねばならなかった

  

  

熊野速玉神社参拝

再びバスに乗り 最初の参拝神社 熊野速玉神社へ行く
歩いた時よりも雨は強く 傘をさしながら参拝する

 

境内にはなぎの木の大木があった

    

弁慶の出自は熊野三党の一族だったとかで像があった 佐藤春夫の記念館も境内にある

     

この後、宿泊地勝浦温泉「浦島」に向かう

  

部屋から海が見下ろせる 夕食はバイキングでマグロの解体ショーをやっていた

   

洞窟温泉が有名なホテル 折角だから入ってみる

  

熊野那智神社参拝

翌日、雨は止んだが霧の中の参拝となる 

  

楠の大木も屋根の千木も霞んでいた もちろん有名な滝は見えない

   

隣に並ぶ西国一番札所の青岸渡寺もお参りする
この寺の方が庶民的だった

    

通り峠

最後の古道歩きで、三重県に戻る 途中から晴れてきて、快適にスタートする

  

石畳の道 木漏れ日の中を歩く

   

峠に子安地蔵が祭られている

  

ここでスタンプするが、一つ残る「横垣峠」は土砂崩れで通行止めだそうだ

 

ここから 千枚田を見るための階段をのぼる 170段もある

   

息を切らしながら登り あと25段を過ぎてやっと見晴らし場所に着く

   

丸山千枚田を見下ろす  山並みの中に人の力で作られた段々田んぼ
江戸時代には2240枚あったそうだが、今は保存会で復帰させても1340枚と言う

   

 

登ったら下るで千枚田の上側に着く

  

近くで見る田圃は水を張り、田植えの準備が進む

  

3株しか植えない最小の田んぼの説明  

真ん中にある大きな岩 千枚田の中心地? 大型機械が入らぬ田んぼで働く人の姿

  

波板で防水した田んぼ(左) と 土で防水(右)した田んぼ

  


熊野本社参拝

最後の参拝 熊野大社に着く

  

八咫烏のシンボルがある社殿で正式満願参拝、 太鼓が鳴りお祓いを受ける
この後、大社作りの神殿を参拝する

一年かかり熊野古道 伊勢路を完歩できたことに感謝したい

毎回もらった木札 と 完歩の大札 と スタンプ帳

   

おわり


果無、本宮秘境ツアー 

熊野古道を含む秘境ツアー1泊2日に参加した
伊勢路や中辺路を歩いているが、目的地の付くのはまだ先なので、楽に行けるツアーも試そうと思った 

谷瀬の吊り橋 

バスは大坂から南阪奈道路を通り、金剛山を右に見てR168を走る
川沿いの道路は山が迫り谷が深い 新しい道路を作っていた
   

曲がりくねった十津川街道を走り、谷瀬の吊り橋に着く
長さ297m 高さ54mの吊り橋は凄かった!
   

風で横揺れする吊り橋の板一枚の上を歩くのは、高い所が平気な私でも足がすくんでいた
この吊り橋は村民たちの力で作ったという 観光地になっているのに無料 申し訳ない気がした 

  クリック 


十津川ホテル「昴」
 

十津川ホテルに入る
川の中州を埋めて、宿泊施設、温泉プール、多目的広場 温泉保養館を第三セクターで作ったという

   

ホテルの中は木工で作られた家具があり、外には足湯や飲み湯もある

   

ホテルの近くに「野猿」と言う人力で綱を引き川を渡る橋があった TVで見たそのままだった 

     

果無(はてなし) 

TVでこの果無と言う名前と山の尾根に住む人々を見た時凄い所だと思った
ぜひ見たいと思ったのでこのツアー参加したわけ

 ホテルに着いた後、小型の車に乗り換えて登っていく
周りの山が下に見えるほどの高さに果無があった 

 

   

尾根の上に住んでいて、熊野古道「小辺路」が住居の中を通っている
    

歩く人のための水飲み場もある
    

こんな高地なのに稲田がある、昔はここで自給自足で暮らしていた
今は住んでいるのは高齢者だけで、子供達は町で生活しているそうだ 

 丸山千枚田 

日本棚田百選に選ばれている、紀和町丸山地区にある棚田を見る
段々畑が連なっていた 

    クリック

 一番小さな田圃は稲が3株のみ お茶わん2杯分のコメの取れる
水利の関係でこの田んぼも必要なのだ 

高齢化と人口減少で維持するのは大変で、オーナー制度やボランティアで頑張っているそうだ 

     

赤木城
 

竹田城と同じ山岳城跡 戦国武将の藤堂高虎が1573~築城した
この辺りは十津川街道と北山海道が通り 吉野の木材、鉱山資源で重要なところだった 

    

   

兵庫県の竹田城のブームのように この赤木城も人気になるだろうか?
城跡から見た村の棚田は荒れていた 
 

熊野大社本宮 

毎月一回伊勢路を歩いているから 最終回は熊野三山に参拝予定
その大社に歩かずにバスに乗って来た
 

    

両側は杉並木で、階段を登る
手洗いの後、本殿入り口前でお祓いを受けて中へ入る
 

     

    

私たちは右側の第三殿「証誠殿」の扉の中まで入り 祝詞を聞く 

参拝道の横に熊野古道の道があった
次に歩いて来る時にはどんな待遇なのだろう 楽しみ・・

   
 

昔の熊野大社は熊野川の中州にあったそうだ
中州なので何度も水害に会いながらも再建され続けたが 1889年の大洪水でほとんど流された為
今の山手に移されたという

 

元の場所は大斎原「おおゆのはら」として国の指定史跡になっていてコンクリートの大鳥居があった 

   

順光側から見ると 参道と鳥居が大きい
次回歩くときはここを通りたいなぁ

  

 鬼が城

帰る途中に熊野市の「鬼が城」に寄る こんな奇岩がある場所とは知らなかった 

波の浸食でこんな形が出来た・・
以前見た風による浸食の「モニュメントバレー」や「ウルル」と似ている
 クリック

    

トイレ休憩の少しの時間と夕日の逆光が残念 次のチャンスはゆっくり見たいと思う 

     

 おわり  


熊野古道を歩く・・中辺路編 ①~②

2014年10月13日 | 熊野古道を歩く

熊野古道を歩く・・中辺路編

 

中辺路編 2回目・・高原熊野神社~大阪本王子

 

前回の終了時にもらった冊子を持って2回目に参加する

    

今回もバスに乗り替えて揺れる中で弁当を食べる
  

前回の終了ポイント霧の里休憩所までバスで行き、歩き始める
  

今回語り部さんは女性で道の途中の果実を「むべ」と教えてくれた
アケビに似ているが割れない 長寿の実と言われるそうだ

  

先ずは高原神社に参拝する

ここからの登り道沿いに昔は旅籠が並んでいたそうだ 今は普通の民家
   

 「中辺路8」の道標を見てから山道に入る
  

日本ミツバチの巣箱があった でも蜂はいなかった
   

一里塚の傍にあった廃屋は別荘として建てられたのが放置されたそうだが、
炭焼き小屋まであった

人工池に出る ここで休憩 
棚田の水としてこの高さに人手で作った池 今はきれいに緑が映る

大門王子に到着 祠の後ろに昔の石碑が建つ

  

ここから次の王子に行く途中でメンバーの男性の靴の底が外れたが、皆の知恵で修理をする
紐で結んでガムテープで巻く・・経験者の準備は凄いと感心した

十丈王子に到着する ここにはトイレがあった
帳面へのスタンプはまとめてスッタッフが押す(伊勢路のように自分で押したいのに時間節約?)
   

  

語り部さんが示す木は「ヒメシャラ」、木肌がすべすべのサルスベリのような樹 
「リョウブ」との違いも聞く

このあたりが写真によくでる風景だそうだ 木立に囲まれて歩きやすい
  

小判を口にくわえて行き倒れになった巡礼を祀った地蔵

今回最後の王子 大坂本王子に着く 夕方であたりは暗くなる
  

「中辺路23」の道標を見て、降りたらバスが待っていた 列車に間に会うために急がされて乗る
  

歩行距離:10.5km  高低差400m 約4時間
 


 

中辺路編 1回目・・滝尻王子~高原熊野神社

伊勢路編のバスに乗る時間が長いので、列車で行く中辺路線があったので比較したいと参加した
新大阪から特急「くろしお」で往復のツアーである

紀伊田辺近くの海は台風接近で白波が立っていた

紀伊田辺駅前に弁慶の銅像 弁慶はこの田辺出身らしい
       

列車から降りてバスに乗る この車内で昼食弁当

出発地点の滝尻へ 富田川沿いに行くが川は豪雨被害の修復中だった
  

川沿いの「熊野古道館」で語り部さんの説明を聞く
  

滝尻王子から出発する 「王子」とは昔、天皇の熊野詣の時 熊野の神の御子を祀る神社 約2km毎にあるそうだ
中辺路の基準票は1,2,3と数字が増えていく 滝尻が0起点
    

私のグループの語り部は若い女性 大きな石を挟んだ木の横で説明を聞く
「ずーと登りが続きます 頑張りましょう」でスタート
      

本当にいきなり登り道が続く
少し登って「胎内くぐり」へ 生まれ変わる場所、安産祈願の場所だとか 人がやっとくぐれる穴だった 

 

次は乳石 藤原秀衡が懐妊のお礼参りに来て、夫人はここで男児を出産
赤子置いて熊野参りを済ませて来たら、岩からの乳を飲んで育っていたという
  

さらに登るがこの道は土道で石畳では無い

「剣山」371mに着くがここが頂上ではない
   

やっとポイント3を通過 500mごとの標識だそうだ
歩きやすい平坦な道に出てほっとする
   

喜ぶまもなく 再び急坂を登り続けると視界が開けて村が見えた
  

ここから下って道路と交差する 
ペースが早く登り坂が続いたので4人のリタイヤ―出て、車で移動する
早いペースに私もついて行くのが精いっぱいだった

再び登って針地蔵に着く 
針は医者の意味 お礼参りに小さな釘で作った鳥居が供えられている
    

まだまだ登ってやっと頂上 山の上に建てられるNHKの中継所がてっぺん
 

夫婦地蔵を拝んで、ここからは平坦な下り坂
  

高原熊野神社に到着 立派なお宮だった 横に古木の楠木の大木
 

「ナギ」の木は神木でその葉を災難除けのお守りにするそうだ
細い柳のような形の葉である
  

民家の間の道をとおって休憩所「霧の里」へ ここからの展望は素晴らしかった
トイレもあり、汗の服を着替えてほっとする
   

この田辺の山にイーデスハンソンさんが住んでいるそうだ どの家かわからないが・・

この後馬車道を下って、迎えのバスで紀伊田辺駅へ
定刻の特急「くろしお」に乗って帰る

バスの旅と列車の旅の比較
列車の方がゆったりするかと思ったが、乗車時間が決められて居る為か
時間に遅れないように早め早めと急かされた

バスの方がお客に合わせた自由度は高いが、帰宅時間が決まらない
どちらが良いのかと思う

歩行距離:6km  高低差250m 約3時間


熊野古道を歩く・・伊勢路編⑥~⑪

2014年09月03日 | 熊野古道を歩く

熊野古道を歩く(伊勢路編)

11回目(3月) 松本峠・花の窟

冬の1,2月は休みで3月から続きが再開した
3時間バスに揺られて、花の窟の駐車場に着く 11:30だが配られて昼食

語り部さんん2名を乗せてバスは鬼が城駐車場まで戻り、大泊海水浴場前からR42の横断歩道を渡り熊野古道へ入る
R42は交通量が多い

 

   

語り部さんの説明を聞いて歩き始める  
石畳までの道はR42の横断歩道に接続の為に作られた平成の階段  右が古道の石畳 

    

水切りの溝や大きな一枚岩の道もあった

  

野面積みの石垣で昔の棚田 今はヒノキが植えてある
切り開いてある所は柳生博の提案で作られた「ビオトープ」だそうだ
子供達への自然観察園と言うが、ほとんど誰も来ないと語り部さんは言った

   

石畳が途切れて木の根道が続く 大きな石は生活道路として使われていた時の「荷置き石」

   

 石畳の横の竹藪にはイノシシが筍を食べた掘り跡が残る

     

松本峠に到着 お地蔵さんが建っている ここでスタンプ

  

古道から離れて展望台へ行く 七里ヶ浜が見渡せたが黄砂で霞んでいた

   

下って「笛吹き橋」を渡る 欄干が横笛の形を表しているという 

  

浜街道をあるくが、 雛めぐりスタンプラリーをやっていた この辺りは旧暦で祝うそうだ
どれも同じ金屏風のひな壇で 御殿飾りの雛は無い この熊野が栄えた時はこのひな壇だったのだろう

 

七里ヶ浜沿いをR42号が通る 花壇がきれいだった 水やリも工夫されている

   

獅子岩から浜に降りる 浜は砂ではなく玉砂利だった

  

 花の窟は千人引きの綱飾りが有名と言う 年2回岩屋の頂上から7本の縄を垂らし、
支柱にかけた後地面に杭に7回づつ巻くそうだ

   

花窟神社のご神体は巨石の磐座であり、神殿は無い自然信仰である

  

   

見上げると縄で作った旗が掛ってる 

      

昔から続く信仰を今も守っている 様子が描かれていた

 

参拝して終了 

距離:5.4km 高低差130m レベル2
歩数計:11000歩  

 

文字オーバーのため 別スレッド「熊野古道を歩く・・伊勢路 ⑫最終回」に続く


10回目(12月) 観音道

今回も新鹿(あしたか)海水浴場で弁当受け取りと語り部さんと合流 
バスはまた道を間違えてバックして着いた 余程難しい入口らしい ここでお弁当

    

三十三ヵ寺の観音が並ぶ観音道は、前回の大吹峠越えとほぼ平行の道だ
バスで移動して、滝の見える所から「観音道」へ入る

     

入口に観音様が並ぶ 準はバラバラ・・これは道路を作る時に避けた観音を寄せ集めたという

語り部さんは今日が初デビューとか、熱心に話してくれた
右が「ふくろう岩」、観音堂のポイントで地蔵さんが祀られている

    

観音信仰は江戸時代から盛んで、人々は大吹峠よりもこちらを好んで歩いたそうだ
大正時代に道普請された道は平らで歩きやすかった

   

馬頭観音は33番谷汲山華厳寺の観音像でここで満願



登った所がスタンプ台 10個目のスタンプを押す
ここの祠は自然石の異様な形で、自然信仰をそのまま表わしている

   


ここからは「猪垣」が続く 野生の動物から畑を守る努力は厳しかったのだと思う
猪垣沿いの歩き道だったので、一つづつの石運びを感じる

  

途中の見晴らし台から熊野灘、七里が浜を眺める

   

またしばらく猪垣沿いを歩いて出た所は、前回の「大吹峠」だった

  

ここから前回登った道を下り、バスの待つ道路に出て、終了

   


距離:6km 高低差260m レベル2
歩数計:13000歩  


 

9回目(11月) 波田須・大吹峠 

前回と同じ新鹿海水浴場にバスは到着 ここでお弁当
  

もう一度バスに乗って波田須のスタート地点へ
今回は伊勢路の中で一番易しい行程だそうだ

  

大きな石積みは鎌倉時代のものだと語り部さんが説明
登ったところへ波田須神社があった

   

ここか下って海を見下ろす
秦の始皇帝から不老長寿の薬探しを命令された「徐福」がここに到着したという
中央のこんもりとした木のところに徐福宮がある

徐福宮には彼が見つけた不老長寿の薬「天台烏薬」が植えられていた
クスノキ科の常緑樹 かむといい香りがした

   

今回は村落を歩く ミカンが実っていた
語り部さんによると、この辺りは温暖で冬でも花が咲いて極楽のように住みやすいそうだ
現実は過疎化で小学校も閉鎖されたとか・・

  

次の峠「大吹峠」へ登る

  

峠の上がスタンプ場所 茶屋の跡地で休憩する

   

「ここから下りは美しい竹藪が続いていたが、整備されて風情がなくなった」と語り部さんの苦情を聞く
でも私は成竹を残し、倒した竹をきれいに並べた見事な手入れだと思った
数年後には涼しげな竹林になる筈だ

下って世界遺産の石柱を見て、今回は終了

    

距離:6km 高低差200m レベル2
歩数計:13000歩  


 

8回目(10月) 二木島・逢神坂峠 

 新鹿(あたしか)海水浴場にバスは到着 ここで弁当を津波避難台の上で海を見ながら食べる
  

避難台には救助用のペットボトルが置いてあった 救助用ロープの入った物と投げ込み用
工夫されているなと思った
   

バスに乗り、バックして海岸線の道路沿いの細い入口から歩きを開始する
   

上がった所に「世界遺産」標識がある

しばらく歩くと石垣を積んだ、昔の段々畑を見る 今は植林で面影はない
  

行き倒れた巡礼者を村人が丁寧に祀った祠 語り部さんから説明を聞く
   

 坂道を登って、二木島峠を通り過ぎる ここはスタンプ台は無い

この後、30分で逢神坂峠に着く 
逢神(おおかみ)坂峠の名前は、この峠は伊勢の神と熊野の神が出会う場所と言う事で付いたそうだ
   

大きな謂れの有りそうな岩だが、語り部さんの説明はなかった

新鹿湾が見えてきた 海岸まで下って今回の古道歩きは終了

今回の歩きで印象的だったのは、参加者の中に81歳の女性がいて完歩されたことだ

歩き始めると彼女が遅れがちで列が長くなった 
そこで彼女を語り部さんの次に置いて全体を彼女のペースに合わすことにした
途中で彼女の歳が判ると皆びっくり、彼女を庇うようになり、終了時には拍手
仲間意識の出来た歩きだった

距離:約4.5km  高低差300m レベル2
歩数計:10,500歩  


 

7回目(9月) 曽根次郎坂、太郎坂

 

5回目と同じ、道の駅「海山(みやま)」でお弁当、身支度をしてスタートする
     

       

この道も「猪垣」が残る 昔の村民は力を合わせてこの石を積んだのだと想って見る
   

石切り場の跡の説明を聞く ここからの石が今でも江戸城の石垣に見れるそうだ
      

このコースは石畳が続く 天気が良くて苔が濡れてなくて歩くに助かる
     

この道も坂道が多く、行き倒れ巡礼の碑が建っている 村人が丁寧に弔ったと書いてある
    クリック

大きな石は「鯨石」 雨の時や夜はこの下で宿ったという

やっと甫母峠(305m)に着く 小休憩してスタンプを押す
山ダニがいるから、座らないようにと注意を聞く
   

木の根が出た「木の根道」を歩く
   

二木島湾を見下ろす 下から風が吹いて気持ち良かった
 

二木島の入口にある「世界遺産」石塔 道路にも「熊野古道」の表示がある
   

海を見る山沿いの道に、「南蛮キセル」の可愛い花を見る
    

下にバスが待っていて、本日は終了

距離:約5km  高低差300m レベル2
歩数計:12,500歩


 

6回目(8月) 三木峠・羽後峠

今回のスタートは4回目の八鬼山越えの到着した「三木里海岸」からスタート
いつもどおりにここでシンプルな弁当を食べる

  

バスのグループを2つに分けて、語り部さんと一緒に歩く
先ずは準備体操

つくつく法師の蝉の声を聴きながら三木峠に向かう道を歩く
ここはまだ世界遺産ではない 国道311が海岸沿いに山を削って通っている、その上の山道を歩く

崖を支えるためのワイヤーが岩や大木に止めてあり、道路の崖はこの程度の支えなのだと知る
 

やっと世界遺産「三木峠」の石標、ここから石畳の道が続く
    

天気に恵まれ、晴れて賀田湾を見下ろす。 タイの仕掛け網が見えた
  

1200mの三木峠だ休憩 風が通って気持ちよい 

この峠には「殿様道」がある 紀州のお殿様が自分の領地を見回るそうだ
駕籠を横に担ぐので道が広く作られている

途中の山の神様の祠、山の神様は女性なので供え物は「男根」
お祭りは男性だけでするそうだ
 

 羽後峠の世界遺産石標 石畳が始まる
   

1600mの峠で休憩 スタンプを押す

この道は猪除けの石垣「猪垣」で有名 これだけ長くよく積んだと思う石垣が続く

 

今でもこの猪門を夜は村人が閉めて、村にイノシシやシカが入らぬ様にしているそうだ

賀田村にバスが待っていてハイキング終了 トイレで汗の服を着替える

距離:4km 高低差140m レベル2
歩数計:13000歩  


熊野古道を歩く・・伊勢路編 ①~⑤

2014年03月27日 | 熊野古道を歩く

熊野古道を歩く(伊勢路編)

 5回目(7月)  馬越峠 

 台風が接近中で天気を心配したが、降られずに歩くことが出来た

今回のスタートは道の駅「海山(みやま)」から 弁当を食べてスタートする
ねじり花が咲いていた

   クリック

世界遺産熊野古道の標識と今回の案内人 ここから石畳がつづく
昨日の雨で濡れていて滑らぬように気を遣いながら歩き始める
   

「夜泣き地蔵」 旅の安全を祈る地蔵が赤子の夜泣き封じになったとか 哺乳瓶が供えてある

ごろごろの石畳が続く 雨の時はここが川になるそうだ
途中に石を抱え込んだユニークな大木があった 撫ぜると子宝に恵まれるという
   

やっと見晴らしが開けるが頂上ではない

約2時間登って、海抜325mの馬越峠に到着 句碑が建つ ここでスタンプを押す
     

この道には八鬼山越えのような「町石」は無い 平成の道標が新しい
   

下ったところに展望所があり、尾鷲の町を見下す 

馬越不動尊の横を下り、滝を見る 雨の後で数量が多く美しかった
   

下る途中に安政の津波の被害の碑があった こんない高いところまでと思う場所だったが
尾鷲は津波被害を受けやすい地形だそうだ 

尾鷲駅まで商店街を歩くが、シャッター通りだった 3万人を超えていた人口が2万人を割ったそうだ
「津波は逃げるが勝ち」の旗が目立っている
  

尾鷲駅に到着して、汗びっしょりの長そでシャツをTシャツに着替えてほっとする

距離:4km 高低差320m レベル2
歩数計:15000歩 


  4回目(6月)  八鬼山越え 

今回の八鬼山越えは伊勢路の中で一番の難所というので、自分の体力がを試すつもりで参加する

いつもより早い7:30集合で新大阪に行く
塀で囲ってあったところがレストラン街できれいになっていた
   

今まで通りに名神、新名神、伊勢道を通って尾鷲へ11:30着 バスの中で弁当等を食べる

語り部さんと合流 準備体操、注意事項を聞いて、12:00出発 6時間の行程という
しばらく尾鷲の町を見ながら歩く 関電の原油タンクが見える

世界遺産の標識から石畳の熊野古道に入る
  

音が鳴るゴトン石は昔ら有名だったらしい
 クリック

湧水があり 飲んでみるがやわらかい味だった
 

町石 1町目毎に建てられてあり、ほとんどは地蔵さん
  

でも現代の道標はkm表示で 八鬼山630mなので
1からスタートして1/63、2/63・・・62/63、63/63となる

石畳は苔むしていて、昨日の雨でぬれて滑る 慎重に気を使って歩く
  

周囲は手入れされた林と 枝打ちもされていない放置林と差がある
   

石畳の石をどこから運んだかと思ったが周囲には石がごろごろしていた
えぼし岩 と 玉ねぎ石
   

15:00 3時間歩いてやっとスタンプ場所に着く 神社があり拝んで記帳する
でもここが頂上ではない
  

二つ目の湧水で休憩の後、急な道を頂上に向かう
  

展望台に着き、尾鷲湾を見下ろす
  

登りより下りの方が怖かった 滑らないように綱につかまりながら下る
 

16:45 十五郎茶屋跡で休憩 ここからも急なくだりがあるという
  

下る途中で幹にペンキで反対の文字が書かれていた 世界遺産に反対する人もいる
  

終点の町石には世界遺産の道標がない この落書きで許可されなかった由
 

しばらく平坦な林道を歩き、18:00名柄湾の海にでる ここにバスが待っていた
本当に6時間歩いた

距離:8.5km 高低差630m レベル3
歩数計:17500歩

無事歩けたことに満足だが、翌日から3日間足が痛かった 


  3回目(5月)  熊谷道・三浦峠

「今回は、一番やさしいコースですよ」
と添乗員に言われて、浜大根の花、ミカンの花を見ながらスタートする
  

しばらく歩くとトンネルに来た 
海辺の町で道がなかったのを大正年間に赤レンガを使ってイギリス式に作られたそうだ
そのトンネルを通るのかと思ったのに、私たちは展望台に向かう山道に入る
    

展望台からは紀伊松島と言われる海が見えた
    

登った後には下り坂で、そこには若宮神社があった
語り部さんから、昔の天皇の系譜を聞いたが誰の神社かを聞き忘れた
覚えていたのは 近くにいる大きな大木が「鹿子の木」で小鹿の模様があり固いので昔は車輪の軸に使われた事
  

海岸に出てトイレ休憩の後、語り部さんからこのあたりの話を聞く 
後ろに干してある黒いものは「ヒジキ」 ここの砂利は丸くかわいかった
   

 三浦峠に向かう
ヒノキはまっすぐで、シダの若芽がきれいに伸びている

   

イノシシの「ヌタバ」(ダニを落とす為に体をこする場所) と ここでも「野面積」の石垣があった
   

熊ケ谷橋を渡る この橋は流されたままになっていたが、世界遺産の指定を受けて
昔の土台の上に昔の工法で作られた木製の橋である
支柱は樹齢150年のヒノキを使い、2200万円かかったと書いてあった

この橋のふもとに熊野古道のスタンプ台があり、並んでスタンプを押す
   

山道には100mごとに位置表示の標がある 迷った時にはこの標識を読めば良いそうだ
紀勢本線の三野瀬駅にバスが待っていてウォーキング終了
  

距離:6km  高低差:100m  レベル1
歩数計:13,000歩
  


 2回目(4月)  始神峠

今回は晴れ&曇りの天気で、伊勢自動車道沿線は桜の花が歓迎してくれた

三浦のさくら公園で弁当昼食 花吹雪の中で食べる

    

昼食後バスで移動して、大舟川側の「明治道」から歩き始める 「明治道」とは 明治に整備された広めでなだらかな道の事
山間の水田はすでに代掻きが始まっていた 枝垂紅桜もきれいだった

   

   

今回の語り部さんは女性で途中の植物の説明が多かった
マムシ草 一両(アリトオシ) 馬酔木
    

のずら積みの崖には丸太橋がかけられて、滑らないように歩く
  

崖に木の根が露出した「盤根」が見れた
    

始神峠では、三浦湾とさくら公園が見下ろせた 紀伊松島と言われる島々も見えて気持ち良かった

    

下りは12曲りの江戸道を下る ここは石畳ではなく 階段状になっていた
本来はこの急な道を登るようで 降りたところに世界遺産の石の表示が建っていた
  

ウラジロの新芽が音符のように並んで面白い さくら公園に戻って終了 バスに乗る
 

距離:5km  高低差:150m  レベル2
歩数計:13,000歩
 


 1回目(3月)  ツヅラト峠・荷坂峠付近

  

春から何か新しい事をしたいと思っていたところへ、このパンフが目に入り参加を決めた
毎月一回 自由参加で12回で、熊野古道・伊勢路を歩くという企画
http://www.jtb.co.jp/med/kansai/feature/domestic/kumano2014/

平地を歩くのは好きだが、登山経験のない私はトレッキング用の装備なし、
また熊野古道のどのルートが楽なのかも知らないままで参加した
それなのに当日は雨だった!!

 新大阪でバスに乗り、名神、新名神から伊勢道に入るがその間ずーと雨・・
添乗員の説明では各地から8台のバスが出ているという 熊野古道の人気に驚く

紀勢大内山ICで降りて、ツヅラト峠道へ まだ雨が止まず車内で弁当を食べる
  

先着バスが止まっていた
  

語り部さんから歩く時の注意事項を聞いて出発する 参加者は登山用雨具をしっかり用意していた
   

杉の木には花粉の素が重そうに実っていた 雨だから舞っていない
   

手入れされた杉やヒノキの林を足元を気にしながら歩く
   

展望台で説明を聞くがキリで何にも見えない
   

途中 「野面積み」の説明を聞く
       

 石畳の道が残るが雨で滑りやすく 気を付けて下ばかり見て歩いた
   

紀伊長島まで下り やっと雨が止んだが 振り返ってもツヅラト峠は雲の中だった

荷坂峠はバスで移動して、峠に行き説明を聞く
観音堂跡、峠の茶屋跡があった 昭和の初期まで店があったそうだ
  

距離:約6km  高低差:350m  歩行コース難易度:レベル2
歩数計 15,000歩

 後から聞くと伊勢路編で2番目にシンドイコースとのこと 初参加で無事歩けたから、次回も行けると自信がついた
帰宅後 さっそく次回に備えてトレッキングシューズを買った