タビトリプ

旅行大好き、ブログで旅日記を作りたい

ムンバイ(インド)

2011年06月02日 | 海外旅行

世界遺産のエローラ、アジャンタを見たくて、インドのムンバイ(ボンベイ)を旅行する。
北部のパック旅行はよくあるが、ムンバイだけのパックを探すのは難しかった。


やっと見つけたのが、小規模の旅行者社の企画で二人催行OKのパックだった。
でもこれがよかった。
私達は二人だけで、運転手、現地案内人、観光ガイドが乗用車で案内してくれる快適な旅行が出来た。

 

エローラ

ムンバイ到着後 列車でオーランガバードへ。 列車はとても長く15両以上繋がっている。
インドの鉄道はイギリス統治時代に作られたもので、
ムンバイの「旧名ビクトリア駅」は教会のような重厚な建物だった。

しかし中に入ると・・人でいっぱい。鉄道は乗用車を買えない庶民の乗り物になっていた。



  

私たちは2等車の指定席だったが、普通車は荷物と人で満員だった。
 途中の駅もホームは人でいっぱいで、
駅に止まると昔の日本のように窓から物売りが来て、車内にも入って売っている。

  

 

エローラ石窟 

エローラの石窟遺跡はヒンズー教、仏教、ジャイナ教がお互いの寺院を破壊することなく共存している。
 お互いが自分たちの宗教を主張するように寺院は見事に作られている。

 
他の国に見られるように,首が落とされたり、顔が削られたりしていないから、
作られた時代の仏像がそのままの姿で残っているのが素晴らしい。

現代も信者がいるインドの包容力なのだろう。

何もない普通の崖の岩からすべてが掘り出して作られている
柱も仏像も外から運び込んだのではないのがすごい。

 

 

石窟なのに、天井が木造つくりの梁のように作られている、ここは仏教寺院。
  

エローラ第16窟、カイラーサータ寺院。100年かかって作られたシバ神を祭るヒンズー教の寺院。
 

 

 アジャンタ

日はアジャンタの石窟群を観光、オーランガバードから車で3時間走る。
 途中インドの田舎の様子が見れた。道路は表面のみ舗装してあるが中央線がない対面通行である。
ここを牛車、荷車、トラック、乗用車、バイク、自転車、人が歩く、その中を「追い越し」をかけるから怖い・・
 車の後ろの窓から写した写真は窓のフィルターで青い。

  

アジャンタ石窟

アジャンタの石窟群は仏教遺跡の壁画で有名、
3~5世紀に描かれたもの。
変化しやすい壁画が、雨の多いインドに残っていたのは1000年以上もジャングルに覆われていたから。 
1819年にイギリスの兵士が虎狩に来た時に発見したそうだ。

この遺跡の保存に日本のODAが協力したという。
道路を舗装し、駐車場を作りエコシャトルバスで石窟へ行くシステム、
石窟には蝙蝠が入らぬように扉も作られていた。 
石窟内の照明も最小限にし、フラッシュも禁止で壁画保存に努力していた。
 仏教が日本へ伝わる前の仏教画がこうして残っているのはすごいことだと思う。

   

  

石窟の中は寺院の内部のように立派な部屋で中央に仏像が祭られ、
周囲は壁画で囲まれていた。
 どんな設計図を基に1000年以上も前人々は掘り出していったか、不思議思う。

 
  


観光中のインドの女の子が手にヘナのきれい模様を描いていたので写真を撮らせてもらう。
これがインドのおしゃれだろう、サンダルを履く足にも描いている女性もいた。

   

ビービ・カ・マクバラー寺院

観光パックには入っていなかったが、
近くにタージマハールと似たイスラムの寺院へ追加オプションで行く。
本当にそっくりな作りだったが、大理石はドームと墓標間まわりのみで、あとは漆喰仕上げだった。

 


この庭にはマンゴーの樹が沢山あって、実を穫り入れているところだった。
私はマンゴーがこんな形で実るとは知らなかった。
もぎたてを食べさせてもらったが、固い柿のようだった。1週間ほど熟成させてから売るそうだ

   

 

エレファンタ島

インド湾に浮かぶ島でインドの門の波止場から船で1時間、ヒンズー教の石窟寺院を観光する。
6~8世紀に作られシバ神を祭る彫刻が沢山ある。
16世紀に上陸したポルトガル人に邪教としてかなりが破壊されたのが惜しい。
シバ神の三面半身像が有名。

     

船から見たインドの門とダージマハルホテル

 

ムンバイ

 1日フリータイムで自分たちで観光する。
 ホテルがビクトリア駅の近くだったので旧市街を歩いて観光することが出来た。

イギリスの統治下だった時代の石造りの建物と大きな街路樹が枝を張り雰囲気のある町だ。
 手入れをすればよい観光地になるのにと惜しい気がした。

   

  

これら立派な建物の下で、サトウキビのジュース絞りや揚げ物など食べ物屋が出ている
  

 

食事

二人だけのパックだから、食事はいつも現地食のカレーだった。
 インドのカレーは日本のように肉や野菜を一緒に入れない。

チキンカレー、ラムカレー、ホウレンソウのカレー、豆のカレーと
具は一つだけでそれぞれが別の味と辛さで作られていた。 

カレーと一緒に出てくるのは、茶色のチャパティと長粒米のぱらぱらのライス、
日本で見る白く柔らかなナンは一度もなかった。

水はボトル入りを買って飲み
サラダなどの生ものを避けたので二人とも下痢なしで元気に帰ることが出来た。

  

ムンバイ旅行記 終わり