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Tea Time

ほっと一息Tea Timeのような・・・ひとときになればいいなと思います。

ホタルノヒカリ2外伝・最終章「ホタルの光」(前編)

2011-08-28 15:03:11 | ホタルノヒカリ2・外伝
「部長、来週1週間休暇とらせて頂きますがよろしくお願いします」

「新婚旅行だったわね、楽しんでらっしゃい」



「いいな~新婚旅行か」

「そういえばあなたたちって新婚旅行、行ってないのよね」

「そうなんです。披露宴終わったら急にお腹が痛いって言い出して」

「盲腸だっけ? まあ飛行機に乗ってからじゃなくて良かったじゃない」

「そりゃそうですけど、でも今夏は少し長めに休みが取れそうなんで何処か行こうかって、韓国なんてどうかしらって。韓国なら近いから国内旅行行くくらいの気持ちで気軽に行けるかなって思って」

「よかったじゃない、有給休暇の提出は早めにね」

「はいっ山田部長、よろしくお願いします」


                             *


「韓国グルメの旅」「ロマンチック韓国」「韓国世界遺産」「タビ友韓国」韓国のガイドブックがずら~り。


「はぁ~ どうしよう」




「えっ? ぶちょおは又部長になったんですか?」

「元々社長以外は役職のおかない会社なんだけど、社長が階段から落ちて怪我して入院することになって、その間、社長代理が必要だってことで、年功序列だとか、役職経験者だからってことで急遽名詞に部長という肩書きを付けられてしまったんだ」

「やっぱりぶちょおは部長に縁があるんだ~」

「それで・・・ちょっといろいろ忙しくて・・・」

「なんですか?」

「すまん、韓国行けそうもない」

「え~ガックシです。 でも仕事なら仕方ないですね」

「良かった~(ほっ)」

「こういうとき、妻も仕事をしていると仕事に理解があって良かった~て思うでしょ」

「うん」

「うんじゃねーよ!」

「えっ?」

「仕事だからってそんなに簡単に割り切れる訳ないだろっ(怒)ウィッ」


あー眼が据わってる、ホタルって怒り上戸だっけ? てかそんなに飲んだのか?


「もの凄く楽しみにしてたのにーしどい・・・しど過ぎる ウぁーん(大泣)」


えっ泣くのか? 今度は泣き上戸か。。。


「ぶちょおのバカ・・・・・」


あー寝ちゃったか。。。


「ごめんな・・・ホントにごめん」 と頭撫で撫でするぶちょお。 ←これは反則だと思うホタルだった。


「もういいです」

「えっ?」

「私は夫の仕事に理解のある妻ですから、でも簡単に良かった~て言うから、ムカッときちゃいました」

「そうだな、良かった~じゃなくて、まずありがとうって言わなきゃな、仕事に理解のある妻に甘えちゃ駄目だな。明日は何処か行こうか」

「はいっ」


                                     *

「あー楽しかった。」

「昔は水族館なんて子供の行く所だと思ってたけど、大人でも凄く楽しめる立派な施設になったもんだな」

「それって何十年前の話ですか?」

「何十年はないだろっ けど高校以来って考えると軽く20年は経ってるか(苦笑)」

「でしょ(笑)今度はカラオケ行きましょうよ!」

「ああ」



「津軽海峡~冬景色~♪ やっぱ演歌はいいね~スカッとします~」

「今は夏だけどな(^^; じゃあ俺も冬の歌で粉雪を」

「ひゅーひゅー!」

「粉雪~♪ ねえ 心まで白く染められたなら~」

「すごーい この歌、こな~ゆき~のところの(な~)の音が高くて難しいんですよね。ぶちょおがこんなに歌が上手かったなんて知らなかったです」

「それほどでも~(にこにこ)」

「次は横顔を歌います。大好きな人の横顔を想って歌います

「胸は風を切って 横顔に恋をした~♪」

「じゃあ俺はミスチルの365日を歌います。365日妻のことを想ってます」

「365日の~言葉を持たぬラブレター♪」

「キャッ

「君が香港に行っている間は365日×3で1095日君のことを想っていた訳だ。葉書1通しかこなかったというのに

「しゅっ・・・しゅみません~。でも私も毎日ぶちょおのこと想ってました。ぶちょおの倍想っていたから1095×2の2190日思っていました」

「俺はその3倍で2190×3は6570日」

「私は4倍(暗算は無理だ)・・・て、もう~私たちラブラブですね~。あーなんだか暑くなってきました。これじゃ節電になりませんね」

「愛は節電しなくていいだろうけど(笑)でもホントカラオケつて締め切っていて、いつもより設定温度が高めのせいかちょっと暑いな」



「久々のデート楽しかったです~」

「うん、俺も。 いつか行こうな韓国」

「まっどうでも韓国行きたいってわけじゃなかったですし(^^; そもそも」

「家でゴロゴロしているのが一番好きだもんな」

「へへ」

「俺は行ってみたい所があるけどな」

「えっどこですか?」

「それこそ3日くらいじゃ無理だからしっかり休みをとってだな」

「だから~どこなんですか?」

「それは来年の夏のお楽しみってことで

「ラッシャー・・・えーとなんでしたっけ? 名前が出てこないんですが」

「俺はともかく君の歳で名前が出ないのはまずいぞっ」

「あー思い出しました~板前です。ラッシャー板前でした」

「まっ普通に了解でいいんだけどな(^^;」




                                            *



「ホタル

「誠一さん


・・・・・略・・・・・ 想像してねん


「あっ・・・暑い。 なんか飲まなきゃ熱中症になりそうです」

「やっぱ省エネ温度じゃこういうときは暑いな(^^;」

「ぶちょおったらいつにも増して(えっ?)激しいんですもん(そうなの?)」

「ホタルがあんまり可愛いからだよ」

「きやーん、そんな本当のこと言って照れるじゃないですか~」

「一緒にシャワー浴びようか」

「はいっ」

「ホタル

「ちょっ・・・こんな明るい電気の下で恥ずかしいです。それに・・・あん・・・また汗かいちゃいます。」

「すぐにシャワー浴びれるだろ?(笑)」



はー昨日の夜は激しく燃えた夜だったな~(照) どうしよう~恥ずかしくてぶちょおの顔見れないかも。


・・・会社に行きます 誠一・・・


日曜出勤か・・・今日から忙しくなるのか、だから昨日はあんなにサービス満点だったのか(^^;

ホントに毎日朝の早くから夜遅くまで、早く社長さんお足治らないかな~。だけど基本ぶちょおは仕事大好きだよね。
サービス満点の夜が恋しいです。。。


         
                              *


「担当の雨宮といいます。よろしくお願いします」

「蛍ちゃん!」

「せっ先輩!」

「ここで働いているんだ、大学卒業以来だから8年ぶりかな?」

「そうですね~。あっ今回は ワイン工房Luce 2号店のリノベーションということでお話を伺いたいと思います」

「1号店の方はレストラン等に卸すワインや、ワイン通の人が好んで飲む高級ワインを扱っていますが、2号店の方ではもっといろんな世代の人が手軽にワインを楽しめる雰囲気の店にしたいと思っているんです。値段も手頃なものを揃えたいと考えてます。それで1号店はシックで重厚な趣なんですが、2号店はもう少し明るくカジュアルな雰囲気で」

「Luceさんは最近の店ではありますが、多くの料理関係者からワインの品揃え、質の良さに関して高い評価を受けていると聞きます。その評価を大きく崩すことなく、明るくカジュアルな雰囲気でありながら、品の良いお店というコンセプトでどうでしょうか?」

「いいですね(微笑)」

「他にご希望があれば」

「ワインを試飲できるコーナーがあればと思うのですが」

「承りました。それではこちらのスケジュールで詰めていこうと思います」



「へぇ~大学の先輩なんだ。 ・・・もしかして付き合ってたとか」

「そんなんじゃありません、ただの先輩ですよ!」

「ふーん あっもしかしてもしかすると先輩が初めての男とか?」

「なっなに言ってるんですか! もう~冗談が過ぎますよ(笑)」


なんてわかりやすい女なんだ(^^; 蛍が初めて付き合って初めてエッチした男だなんて。
なにも起きなきゃいいけどね~。蛍にその気が全然なくても何故か男を引き寄せる天然魔性の女のところがあるからね。干物女のくせにさっ。
あっでもあのクライアント、結婚指輪してたわね。 じゃあ問題ないわね。




「如何でしょうか?」

「いい感じです。身近にワインを楽しめる店という雰囲気が良く出ていると思います。うんこのカウンターも素敵だ」

「ありがとうございます」


・・・略 ←仕事の話です(^^;


「なんかさ、大学時代の蛍ちゃんしか知らないから驚いたよ」

「えっ?」

「もう6時過ぎたから、ここからはプライベートってことでいいよね」

「えっ まあ」

「実は山田と加藤の二人に連絡とったんだ、蛍ちゃんのこと話したら凄く会いたがってたよ。あの二人今度結婚するんだよ」

「山田くんと真由美が!」

「で、今日一緒に飲もうってことになったんだけど、蛍ちゃん来れないかな?」

「私も二人に会いたいし、ちょっとだけなら」




「蛍~久しぶり~!」

「真由美~山田君、結婚するんだって! おめでとう」

「蛍は?」

「私は去年・・・」

「えっそうなの? どんな人? 歳は?」

「真由美、8年ぶりに会ってそんなに根掘り葉掘り聞きもんじゃないよ、それに蛍ちゃん見れば幸せな結婚したんだなって一目瞭然じゃないか」

「そうね~蛍ったら凄く綺麗になったもんね」

「鈴木、蛍ちゃんのこと振って惜しいことしたと思ったんじゃないのか(笑)」

「いや、俺は振ってないし」

「えっ そうなの?」

「俺はずっと付き合いたかったんだけど、なんだかちっとも蛍ちゃんが楽しそうじゃなくて、楽しいどころか俺といるのが苦痛なのかなって思って」

「いえ、あれは苦痛じゃなくて緊張してただけなんです」

「半年も・・・」

「すっすみません」

「蛍らしいわね~」

「まあ若い頃はいろいろあるさ、俺も大学時代はまさか真由美と結婚するとは夢にも思わなかったもんな」

「ひど~い」





「高野部長のおかげで交渉がスムーズにいきました! ありがとうございます」

「今迄どうり高野さんでいいよ」

「いえ、高野部長ほど部長という肩書きが似合う人はいません」

「そっ(^^; 」


「あっ あの子可愛いな~ 」

「どの子?」

「青いワンピ着てる子ですよ。色が白くて清楚な感じが最高にイイっす!」

「へぇ~(あれはホタルじゃないか)」


うん、ちゃんとした格好してれば清楚で可愛いよな・・・してその実態は干物女だが(^^;


「でも恐らく隣にいるあのイケメンが彼氏なんでしょうね、敵わないな~あんなイケメンには。でも俺はああいう今時のイケメンより高野部長の方がずっとカッコいいと思います。俺は高野部長のように仕事の出来る渋くてカッコいい大人の男になりたいッス(イザッキー2号か)」

「はは・・・」


会社の同僚には見えないな、あの服装だと仕事帰りというより自由業に見えるし。




                                    *



ただいま~ て誰もいないよね~ あっぶちょおの靴だ。 いつも遅いのにこんな時は早いんだから。。。


「お帰り、遅かったんだな」

「会社の人と飲んでたんです。ぶちょおが早く帰っているんならもっと早く帰ればよかったです」


ちゃんと言わなきゃ駄目だったかな、でもクライアントが大学の先輩って話から始めるのもメンドクシャイし、まっいっか。



会社の人には見えなかったけどな、説明するのがメンドクシャイってとこか。

それに明るく楽しそうに飲んでたから昔の、大学時代の?友達ってとこか。 ←鋭い

明日も朝早いし・・・寝よっ。。。




「ぶちょお~ぶちょお~(湯上りホタルちゃん) いない・・・もう寝たのかよ! ちぇっ」            後編に続く。

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