「ラストシンデレラ番外編 凜ちゃんinNY Last Love(前編)から続きます。
運転手さん、お願いします!急いでください!」
「なんか事故でもあったのかな~この時間はそんなに混まないんだけどな」
はぁーなんとか間に合った・・・
「日本行き719便はエンジントラブルの為に欠航」
えっ・・・そんな・・・そんな~
なんで私っていつも肝心なときに・・・
繋がっていなかったんだ、私と立花さんの間には赤い糸なんて繋がってなかったんだ。。。
痛っ 足が痛いと思ったら靴が片方脱げていた。なんて無様な・・・
これが映画かドラマなら、立花さんが私の靴を持って微笑んで立っているんだろうな。
日本に帰るの少し遅らすことにしたんだ、メアリとクリスマスを過ごす為にってね。
「あの~この靴エスカレーターの下に落ちていたんですが、もしかしてあなたのですか?」
「えっ?・・・・・」
(注・靴を拾ったのは広斗ではありません)
*
立花が帰ってくる。私はどんな顔して会えばいい?ずっと会いたかった、会って話がしたかった。
昔のようにいつものようにバカ話が出来ればそれでいいんだ、それだけで私は元気になれた。
わからなかった。側にいた人の大切さを。 今更なに言ってるんだか。。。
「よっ立花、元気だったか?」
笑顔で自然に言えるように何度も何度も繰り返す。
それでも立花には私の全てを見抜かれそうで会うのが怖かった。
会いたくて・・・会いたくて・・・だけど会うのが怖くて。。。
「よっ キン!」
「立花~明日じゃなかったのか!」
「もう遅いから直ぐに実家に行こうと思ったんだけど、店の電気がまだついてたからさ」
「今日はクリスマスだし、若いもんは先に帰らせたんだよ」
「ここリニュアールしたんだな、すっかりキンの店になってるな」
「ありがとう、あの時・・・社長やみんなに上手いこと言ってくれたんだろ」
「そうだったかな? 最近物忘れが多くてな」
「おいおいまだ41だろ(笑)でもやっぱ立花は凄いや、NYでの活躍は耳に届いてるよ」
「さすがにNYまで行くとカルチャーショックなことも多くて大変な分、頑張っちゃったわけよ」
「天才肌の立花が本気出すと無敵だろうな。むこうじゃ金髪の姉ちゃんにモテて大変なんじゃねーのか」
「そんなもてねーよ」
「そうだな、案外立花はもてないんだよな、でも彼女くらいいるんだろ」
「まあな」
当然のことなのに少しだけチクンとする。
「そう言えばいつだったか超セレブな有閑マダムに惚れられて、諦めてもらう為に私が恋人の振りしようとしたら、健ちゃんがそんなことくらいじゃ諦める女じゃないわよ、いっそ凜太郎がゲイってことにした方が効果あるんじゃないのって言って、健ちゃんが恋人のふりしてあれは傑作だったな。でもあの有閑マダムの男になったら銀座でここより大きな美容室をポンと持たせてくれただろうよ」
「そんなもん、いらねーし」
「でさ、その頃夜光の階段てドラマがあって、上りつめてやる~て女殺しまくってたけど、美容師の頂点て大したことねーだろって皆で突っ込んで見てたけど、立花見てると美容師の頂点てあるんだな。次はパリコレって噂に聞いたけど。 えっその顔はやっぱホントの話しか~たまげたな、でも同期としては凄く嬉しいよ」
なんか・・・どうでもいいこと喋り過ぎだろ。。。
「おまえはどうなんだよ」
「立花がいた頃より売り上げを落とすこともなく、上げることもないけど(^^; まあ合格ってとこかな」
「店じゃなくておまえ自身のこと聞いてんだよ」
「あっ思い出したけど、その夜光の階段の主役の俳優が立花に似てて、それが嫌で髭伸ばしたんじゃなかったっけ(おい)」
「キン、おまえは今幸せなのか? あいつとはどうなんだ」
勘がいい立花だ、いつまでも隠し通すのは無理・・・
「半年前に別れたんだ」
「はぁ?」
「私が悪いんだよ、夢を諦めないでって言ったから、毎日練習して、私には甘えられないから生活費稼ぐって遅くまでバイトして疲れて帰ってきても、美味しいものの一つも作れない駄目女だし、おまけに私の年齢を考慮して、俺早く子供が欲しいんだ~て毎日毎晩頑張って(おいおい)毎晩頑張って出来るものではありませんが(^^; 凄く痩せて、痩せてというよりやつれちゃって、それでも笑うんだよ、桜さん
って笑顔がひきつるくらいに。だからもう彼を自由にしてあげようと思ったの、童話のシンデレラみたいにめでたし、めでたしにはならなかったな」
「そんなこと・・・」
「そういう予想がつかなかった訳じゃないけどね、それにわかってたよ。立花を選んだほうが幸せになるってこともね」
「・・・・・」
「だけどあのときの私は・・・どうしようもなく彼のことが好きだった」
「後悔してるのか」
「してないよ、幸せだったもん。いい夢見させてもらったわ」
「それでいいのか、まだおまえの人生これからだろっ お母さんになりたかったんじゃないのか?」
「仕事は充実してるし、一生もんの友達はいるし、結構楽しくやってるもの」
リンリンリン ← 携帯の音。
「あっ おふくろ、えっ今日帰ってこれないって。 俺実家の鍵もってねーし、ああいいよ、今吉祥寺店にいるからソファくらいあるから、ここで泊まってくよ」
「キン、ここで泊まってもいいか」
「どうぞ、どうぞ、じゃあ鍵渡すから戸締りよろしくな」
「おうっ」
*
遠山桜! 大変良く出来ました。花丸をあげたいと思います!
立花の顔見ただけで泣いちゃうんじゃないかと思ったけど、ダテに年重ねてないね、泣くの我慢する強さくらいは身につけたってわけだ。だけどもういいよね、泣いたっていいよね。
「キン!」
立花・・・
「待てよ、なんで走るんだよ!」
「う〇こがもれそうなんだよ」
「だったら店のトイレですりゃあいいだろっ」
「自分ちの方がの方が落ちついてできるんだよ」
「そりゃそうだけど・・・て、そういう話ししてんじゃねー 待て! こらっ」
どうしてそんなにニブチンなんだよ、空気読めよ、こんな顔見られたくないんだよ。
「キン・・・」
あっという間に追いつかれた。。。
「なんだよその顔、もらしちまって泣いてるのか?」
「ああ、そうだよ。今の私は臭いんだから(最低の女なんだから) ほっとけ、私にかまうな」
「ほっとけないんだよ。おまえが困ってたら助けたいと思うし、おまえが泣いてたら慰めて抱きしめたいと思う。こんな気持ちで・・・・・俺のことを真っ直ぐに見て好きだって言ってくれるあの子の気持ちには応えられないんだよ」
「はぁ? バカかおまえ、くだらねえこと言ってないでその子の気持ちに応えてやれよ!」
もうなにも言うな。。。
重ねてきた唇がそう言っていた。
「立花のこと傷つけたのに・・・」
「傷ついた覚えはない。俺は笑顔で送り出してやった」
「あんなに背中を押してくれたのに・・・」
「まあな、男と女のことは神様にだってわかんねーってもんよ、いろいろあるさ(微笑)」
心が軽くなった。こんなに心が軽くなったのは何時以来だろ?
立花の言葉は千の慰めよりも千の励ましよりも優しく温かく心に響いた。
そして止めどもなく溢れる涙と鼻水。
「きったねーな(笑)ほらっティッシュ」
*
「えっ まだここに住んでるのか?」
「ううん、一度引っ越したんだけど、またここに戻ってきたんだ。ここ店が近くて便利だし」
よかったー 毎日頑張ってた部屋にきたくねーし。
「コーヒーでも飲む?」
「いいよ、俺がいれる。店開けるんじゃないかってくらいコーヒーの入れ方、上手くなってさ」
「ホント、美味しい。ねえ立花の彼女ってどんな子?」
「凄くいい子だよ、明るくていつも笑顔を絶やさなくて、純粋で真っ直ぐで優しくて、年は29才、ナイスバディに美人ときたもんだ」
「それじゃあ親父女子の私なんかより100倍いいじゃん! なあ立花、考えなおせ、久々に日本に帰ってきて味噌汁の味が恋しくなった。ってとこだろう?」
「味噌汁くらいNYでだって飲んでるさ。彼女はとても良い子だから幸せになってほしいんだよ。彼女のことだけを見て彼女のことだけを愛してくれる男とね」
「つかぬことをお伺いしますが、その彼女とはどこまで?」
「キスしてその先に行こうと思ったら、彼女の携帯が鳴った。仕事で急遽会社に戻らなければならなくなった」
「あちゃー残念だったな、20代の女の子とエッチする機会なんてそうないだろに。」
「そうだな、してたらここでおまえとこうしていなかった・・・だろうな」
「何事もタイミングなのかな」
「タイミング?」
「ほらっ あのとき、一緒にピザ食べようって立花の部屋に行ったのに、シッシッて追い返されて仕方ないから一人でピザ食べてたら、彼が思い詰めた顔して部屋に入ってきて。それで もごもご」
「若い男の身体に溺れたんだな」
「そんな言い方しなくても・・・半分はそうだけど だから立花も若い女の身体に溺れればよかったんだよ。そしたら日本に帰ってこなかったかもな」
「そうかもしれないな、けど俺は確かめたかったのかも知れない。自分の気持ちを・・・」
「自分の気持ち?」
「あの子の気持ちに応えられる男なのか、それとも振られた女のことが忘れられない女々しい男なのか。それでもキンの幸せな顔見たら前に進めたんだけどな」
「ごめん・・・・・」
「謝ることじゃないし、腐れ縁ももう20年と何年だっけ?たかが腐れ縁、されど腐れ縁だな」
「私たちって20年の間に1度くらいはいい雰囲気になったことなかったっけ?」
「あったかもしれないな」
「そうだよ、あったよ、あんまり覚えてないけどあった筈だよ、あんときに立花が私のこと押し倒してれば今頃子供の一人や二人いたかも知れないのに」
「だな。でも今からでも遅くないぞっ 俺がんばるし(照)」
「私も頑張るぜっ」
「なっ なにを?(^^;」
「立花が私にムラムラするように、ほらっこうやって、あっハーン、うっふーん」
「どう見てもタコ踊りにしか見えないんだけど」
「そっか、やっぱ私たちじゃ男女の仲になれないか、友達というか、家族みたいで。家族とはエッチできねーもんな。早くNYに帰りな(今ならまだ間に合うんだから)」
「一つ聞いていいか?」
「なに?」
「俺のこと男として好きか? 抱かれたいと思っているのか!」
凄く真剣な顔・・・こんな立花の顔、初めて見た。。。
「はい・・・」
「ならいい(微笑) それに頑張らなくてもそのままで充分に可愛いからさ」
私が可愛いって・・・・・可愛いって、可愛いだとぉー!
なんかテンパッてる。可愛いいはちょっとヨイショし過ぎたかな(^^;
「凜太郎・・・」
えっ今、俺のこと名前で呼んだ?
「ごめん、なんか言った? よく聞こえなくて」
「凜太郎・・・」
「なに、桜?」
さっ 桜って初めて名前で呼ばれた。。。 ←耳まで真っ赤になる桜です。
「ホント可愛いや」
「ムラムラする?」
「うん、すんごく」
ぎょえっー ←若くないので「キャッ」という可愛い声が出ない桜です(^^;
いきなり脱いだよ、上半身裸だぜっ はぁー思ったとおり立花っていい身体してるな~。
えっ わっ ぼぉーとしてたら脱がされちまったぜ。でもかろうじてまだブラとおパ〇ツはつけてるけど。
だけど家族に見せたことがない下着姿。家族のようでもあった凜太郎に見られるのは恥ずかしくて仕方ない。
「あのさ、電気消して・・・・・下さい」
「わかったよ」
じゅるっ・・・自分は見られるの嫌な癖にヨダレ垂らして凜太郎のバックショット、ガンミしてる私って痴女か(^^;
でも、これからこの身体に抱かれるのか?いやーん、バンバン←ベッドを叩いてます。
「今の音、なに?」
「さあ」
「桜・・・」
あっやっぱり、外しますかっ! ブラのホック・・・そこ外したら丸見えじゃないか!
キンて(心の声はやはりキンになります)アラフォーって思えないくらいいい身体してるんだな。色白いし、艶やかで弾力があって。 萌える
親父女子 一皮むけばゆで卵 美味なるかな
「・・・あぁ・・・ん・・・やっ・・・」
ちょっ 立花って上手くねぇ? いや他の誰かと比べるほど大した男性経験ないんだけどさ。
「はっ・・・」
すんごく気持ちいいんだけどなんか悔しい、同期でライバルだったり同等の仲間だったり、それなのに、こんなふうによがり声出して、弄ばれてるのってなんか悔しい。
「好きだよ・・・」
ずるいっ! こんなときにそんなこと言うのずるい!
「それに・・・意外と可愛い声出すんだな 萌える」
くっそー もう絶対に声なんか出すもんかー! 出すもんか。。。
ひゃぁ~ 次そこ行きますか?(どこだ)
無理無理! 恥ずかしさ沸点! 超沸点!
「ちょっちょっ タンマ」
「ここで?」
「ちょっと休憩させて・・・」
「いいけど、あれどうすんの?」
「えっ?」
そこには、足のくるぶしに丸まったおパ〇ツが・・・
うぅぅぅ・・・「エイッ!」と、そのままおパ〇ツを蹴り飛ばす桜。
「もう観念したよ、どっからでもかかってきやがれ!」
「じゃあ遠慮なく(笑)」
チュンチュン ←朝です。
盛り上がり過ぎた夜が恥ずかしくて背中合わせの二人です。
やっぱこういうときは、おはよう凜太郎って甘えなきゃ駄目だよね。
やっぱこういうときは、おはようってキスくらいしなきゃ駄目だよな。
「せーの」
「せーの」
ガツン!
「痛っ!」
二人同時に振り向いたもんだからお互いにガツンコしちゃいました。
初めて二人で迎えた朝だけど、色気もしゃしゃりもなく大笑いする二人なのでした。
後編に続く。
運転手さん、お願いします!急いでください!」
「なんか事故でもあったのかな~この時間はそんなに混まないんだけどな」
はぁーなんとか間に合った・・・
「日本行き719便はエンジントラブルの為に欠航」
えっ・・・そんな・・・そんな~

なんで私っていつも肝心なときに・・・
繋がっていなかったんだ、私と立花さんの間には赤い糸なんて繋がってなかったんだ。。。
痛っ 足が痛いと思ったら靴が片方脱げていた。なんて無様な・・・
これが映画かドラマなら、立花さんが私の靴を持って微笑んで立っているんだろうな。
日本に帰るの少し遅らすことにしたんだ、メアリとクリスマスを過ごす為にってね。
「あの~この靴エスカレーターの下に落ちていたんですが、もしかしてあなたのですか?」
「えっ?・・・・・」
(注・靴を拾ったのは広斗ではありません)
*
立花が帰ってくる。私はどんな顔して会えばいい?ずっと会いたかった、会って話がしたかった。
昔のようにいつものようにバカ話が出来ればそれでいいんだ、それだけで私は元気になれた。
わからなかった。側にいた人の大切さを。 今更なに言ってるんだか。。。
「よっ立花、元気だったか?」
笑顔で自然に言えるように何度も何度も繰り返す。
それでも立花には私の全てを見抜かれそうで会うのが怖かった。
会いたくて・・・会いたくて・・・だけど会うのが怖くて。。。
「よっ キン!」
「立花~明日じゃなかったのか!」
「もう遅いから直ぐに実家に行こうと思ったんだけど、店の電気がまだついてたからさ」
「今日はクリスマスだし、若いもんは先に帰らせたんだよ」
「ここリニュアールしたんだな、すっかりキンの店になってるな」
「ありがとう、あの時・・・社長やみんなに上手いこと言ってくれたんだろ」
「そうだったかな? 最近物忘れが多くてな」
「おいおいまだ41だろ(笑)でもやっぱ立花は凄いや、NYでの活躍は耳に届いてるよ」
「さすがにNYまで行くとカルチャーショックなことも多くて大変な分、頑張っちゃったわけよ」
「天才肌の立花が本気出すと無敵だろうな。むこうじゃ金髪の姉ちゃんにモテて大変なんじゃねーのか」
「そんなもてねーよ」
「そうだな、案外立花はもてないんだよな、でも彼女くらいいるんだろ」
「まあな」
当然のことなのに少しだけチクンとする。
「そう言えばいつだったか超セレブな有閑マダムに惚れられて、諦めてもらう為に私が恋人の振りしようとしたら、健ちゃんがそんなことくらいじゃ諦める女じゃないわよ、いっそ凜太郎がゲイってことにした方が効果あるんじゃないのって言って、健ちゃんが恋人のふりしてあれは傑作だったな。でもあの有閑マダムの男になったら銀座でここより大きな美容室をポンと持たせてくれただろうよ」
「そんなもん、いらねーし」
「でさ、その頃夜光の階段てドラマがあって、上りつめてやる~て女殺しまくってたけど、美容師の頂点て大したことねーだろって皆で突っ込んで見てたけど、立花見てると美容師の頂点てあるんだな。次はパリコレって噂に聞いたけど。 えっその顔はやっぱホントの話しか~たまげたな、でも同期としては凄く嬉しいよ」
なんか・・・どうでもいいこと喋り過ぎだろ。。。
「おまえはどうなんだよ」
「立花がいた頃より売り上げを落とすこともなく、上げることもないけど(^^; まあ合格ってとこかな」
「店じゃなくておまえ自身のこと聞いてんだよ」
「あっ思い出したけど、その夜光の階段の主役の俳優が立花に似てて、それが嫌で髭伸ばしたんじゃなかったっけ(おい)」
「キン、おまえは今幸せなのか? あいつとはどうなんだ」
勘がいい立花だ、いつまでも隠し通すのは無理・・・
「半年前に別れたんだ」
「はぁ?」
「私が悪いんだよ、夢を諦めないでって言ったから、毎日練習して、私には甘えられないから生活費稼ぐって遅くまでバイトして疲れて帰ってきても、美味しいものの一つも作れない駄目女だし、おまけに私の年齢を考慮して、俺早く子供が欲しいんだ~て毎日毎晩頑張って(おいおい)毎晩頑張って出来るものではありませんが(^^; 凄く痩せて、痩せてというよりやつれちゃって、それでも笑うんだよ、桜さん

「そんなこと・・・」
「そういう予想がつかなかった訳じゃないけどね、それにわかってたよ。立花を選んだほうが幸せになるってこともね」
「・・・・・」
「だけどあのときの私は・・・どうしようもなく彼のことが好きだった」
「後悔してるのか」
「してないよ、幸せだったもん。いい夢見させてもらったわ」
「それでいいのか、まだおまえの人生これからだろっ お母さんになりたかったんじゃないのか?」
「仕事は充実してるし、一生もんの友達はいるし、結構楽しくやってるもの」
リンリンリン ← 携帯の音。
「あっ おふくろ、えっ今日帰ってこれないって。 俺実家の鍵もってねーし、ああいいよ、今吉祥寺店にいるからソファくらいあるから、ここで泊まってくよ」
「キン、ここで泊まってもいいか」
「どうぞ、どうぞ、じゃあ鍵渡すから戸締りよろしくな」
「おうっ」
*
遠山桜! 大変良く出来ました。花丸をあげたいと思います!
立花の顔見ただけで泣いちゃうんじゃないかと思ったけど、ダテに年重ねてないね、泣くの我慢する強さくらいは身につけたってわけだ。だけどもういいよね、泣いたっていいよね。
「キン!」
立花・・・
「待てよ、なんで走るんだよ!」
「う〇こがもれそうなんだよ」
「だったら店のトイレですりゃあいいだろっ」
「自分ちの方がの方が落ちついてできるんだよ」
「そりゃそうだけど・・・て、そういう話ししてんじゃねー 待て! こらっ」
どうしてそんなにニブチンなんだよ、空気読めよ、こんな顔見られたくないんだよ。
「キン・・・」
あっという間に追いつかれた。。。
「なんだよその顔、もらしちまって泣いてるのか?」
「ああ、そうだよ。今の私は臭いんだから(最低の女なんだから) ほっとけ、私にかまうな」
「ほっとけないんだよ。おまえが困ってたら助けたいと思うし、おまえが泣いてたら慰めて抱きしめたいと思う。こんな気持ちで・・・・・俺のことを真っ直ぐに見て好きだって言ってくれるあの子の気持ちには応えられないんだよ」
「はぁ? バカかおまえ、くだらねえこと言ってないでその子の気持ちに応えてやれよ!」
もうなにも言うな。。。
重ねてきた唇がそう言っていた。
「立花のこと傷つけたのに・・・」
「傷ついた覚えはない。俺は笑顔で送り出してやった」
「あんなに背中を押してくれたのに・・・」
「まあな、男と女のことは神様にだってわかんねーってもんよ、いろいろあるさ(微笑)」
心が軽くなった。こんなに心が軽くなったのは何時以来だろ?
立花の言葉は千の慰めよりも千の励ましよりも優しく温かく心に響いた。
そして止めどもなく溢れる涙と鼻水。
「きったねーな(笑)ほらっティッシュ」
*
「えっ まだここに住んでるのか?」
「ううん、一度引っ越したんだけど、またここに戻ってきたんだ。ここ店が近くて便利だし」
よかったー 毎日頑張ってた部屋にきたくねーし。
「コーヒーでも飲む?」
「いいよ、俺がいれる。店開けるんじゃないかってくらいコーヒーの入れ方、上手くなってさ」
「ホント、美味しい。ねえ立花の彼女ってどんな子?」
「凄くいい子だよ、明るくていつも笑顔を絶やさなくて、純粋で真っ直ぐで優しくて、年は29才、ナイスバディに美人ときたもんだ」
「それじゃあ親父女子の私なんかより100倍いいじゃん! なあ立花、考えなおせ、久々に日本に帰ってきて味噌汁の味が恋しくなった。ってとこだろう?」
「味噌汁くらいNYでだって飲んでるさ。彼女はとても良い子だから幸せになってほしいんだよ。彼女のことだけを見て彼女のことだけを愛してくれる男とね」
「つかぬことをお伺いしますが、その彼女とはどこまで?」
「キスしてその先に行こうと思ったら、彼女の携帯が鳴った。仕事で急遽会社に戻らなければならなくなった」
「あちゃー残念だったな、20代の女の子とエッチする機会なんてそうないだろに。」
「そうだな、してたらここでおまえとこうしていなかった・・・だろうな」
「何事もタイミングなのかな」
「タイミング?」
「ほらっ あのとき、一緒にピザ食べようって立花の部屋に行ったのに、シッシッて追い返されて仕方ないから一人でピザ食べてたら、彼が思い詰めた顔して部屋に入ってきて。それで もごもご」
「若い男の身体に溺れたんだな」
「そんな言い方しなくても・・・半分はそうだけど だから立花も若い女の身体に溺れればよかったんだよ。そしたら日本に帰ってこなかったかもな」
「そうかもしれないな、けど俺は確かめたかったのかも知れない。自分の気持ちを・・・」
「自分の気持ち?」
「あの子の気持ちに応えられる男なのか、それとも振られた女のことが忘れられない女々しい男なのか。それでもキンの幸せな顔見たら前に進めたんだけどな」
「ごめん・・・・・」
「謝ることじゃないし、腐れ縁ももう20年と何年だっけ?たかが腐れ縁、されど腐れ縁だな」
「私たちって20年の間に1度くらいはいい雰囲気になったことなかったっけ?」
「あったかもしれないな」
「そうだよ、あったよ、あんまり覚えてないけどあった筈だよ、あんときに立花が私のこと押し倒してれば今頃子供の一人や二人いたかも知れないのに」
「だな。でも今からでも遅くないぞっ 俺がんばるし(照)」
「私も頑張るぜっ」
「なっ なにを?(^^;」
「立花が私にムラムラするように、ほらっこうやって、あっハーン、うっふーん」
「どう見てもタコ踊りにしか見えないんだけど」
「そっか、やっぱ私たちじゃ男女の仲になれないか、友達というか、家族みたいで。家族とはエッチできねーもんな。早くNYに帰りな(今ならまだ間に合うんだから)」
「一つ聞いていいか?」
「なに?」
「俺のこと男として好きか? 抱かれたいと思っているのか!」
凄く真剣な顔・・・こんな立花の顔、初めて見た。。。
「はい・・・」
「ならいい(微笑) それに頑張らなくてもそのままで充分に可愛いからさ」
私が可愛いって・・・・・可愛いって、可愛いだとぉー!
なんかテンパッてる。可愛いいはちょっとヨイショし過ぎたかな(^^;
「凜太郎・・・」
えっ今、俺のこと名前で呼んだ?
「ごめん、なんか言った? よく聞こえなくて」
「凜太郎・・・」
「なに、桜?」
さっ 桜って初めて名前で呼ばれた。。。 ←耳まで真っ赤になる桜です。
「ホント可愛いや」
「ムラムラする?」
「うん、すんごく」
ぎょえっー ←若くないので「キャッ」という可愛い声が出ない桜です(^^;
いきなり脱いだよ、上半身裸だぜっ はぁー思ったとおり立花っていい身体してるな~。
えっ わっ ぼぉーとしてたら脱がされちまったぜ。でもかろうじてまだブラとおパ〇ツはつけてるけど。
だけど家族に見せたことがない下着姿。家族のようでもあった凜太郎に見られるのは恥ずかしくて仕方ない。
「あのさ、電気消して・・・・・下さい」
「わかったよ」
じゅるっ・・・自分は見られるの嫌な癖にヨダレ垂らして凜太郎のバックショット、ガンミしてる私って痴女か(^^;
でも、これからこの身体に抱かれるのか?いやーん、バンバン←ベッドを叩いてます。
「今の音、なに?」
「さあ」
「桜・・・」
あっやっぱり、外しますかっ! ブラのホック・・・そこ外したら丸見えじゃないか!
キンて(心の声はやはりキンになります)アラフォーって思えないくらいいい身体してるんだな。色白いし、艶やかで弾力があって。 萌える
親父女子 一皮むけばゆで卵 美味なるかな
「・・・あぁ・・・ん・・・やっ・・・」
ちょっ 立花って上手くねぇ? いや他の誰かと比べるほど大した男性経験ないんだけどさ。
「はっ・・・」
すんごく気持ちいいんだけどなんか悔しい、同期でライバルだったり同等の仲間だったり、それなのに、こんなふうによがり声出して、弄ばれてるのってなんか悔しい。
「好きだよ・・・」
ずるいっ! こんなときにそんなこと言うのずるい!
「それに・・・意外と可愛い声出すんだな 萌える」
くっそー もう絶対に声なんか出すもんかー! 出すもんか。。。
ひゃぁ~ 次そこ行きますか?(どこだ)
無理無理! 恥ずかしさ沸点! 超沸点!
「ちょっちょっ タンマ」
「ここで?」
「ちょっと休憩させて・・・」
「いいけど、あれどうすんの?」
「えっ?」
そこには、足のくるぶしに丸まったおパ〇ツが・・・
うぅぅぅ・・・「エイッ!」と、そのままおパ〇ツを蹴り飛ばす桜。
「もう観念したよ、どっからでもかかってきやがれ!」
「じゃあ遠慮なく(笑)」
チュンチュン ←朝です。
盛り上がり過ぎた夜が恥ずかしくて背中合わせの二人です。
やっぱこういうときは、おはよう凜太郎って甘えなきゃ駄目だよね。
やっぱこういうときは、おはようってキスくらいしなきゃ駄目だよな。
「せーの」
「せーの」
ガツン!
「痛っ!」
二人同時に振り向いたもんだからお互いにガツンコしちゃいました。
初めて二人で迎えた朝だけど、色気もしゃしゃりもなく大笑いする二人なのでした。
後編に続く。
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