哲ノート

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掛け取り -鈴本演芸場十二月中席-

2020-12-17 00:25:16 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
毎年最後の落語・寄席は、上野・鈴本演芸場での十二月中席に行っています。

鈴本十二月中席夜の部は「年の瀬に聴く、芝浜と掛け取り」と題して様々な師匠が演じ分けます。

自分にとって「年の瀬に聴きたい落語」はもちろん「芝浜」です。

しっとりと…そしてほろりと…ハッピーエンドでいい話です。押し迫った年の瀬にはぴったりの演目・・・なんですが、

ことしはスケジュールの関係で「芝浜(特に今回は柳家さん喬師匠の)」が聴く機会がなく、では“にぎやかに”「掛け取り」を聴こうじゃないかと…、

「掛け取り」で思い浮かぶのは柳亭市馬師匠しかないでしょう。

落語界きっての美声の持ち主で、三橋美智也・三波春夫の唄が「掛け取り」のなかで歌われ、盛り上がること間違いいありません。

  

開口一番は前座さんで「子ほめ」から「無精床」「河豚鍋」「棒鱈」講談で「赤穂義士伝から小田小右衛門」

中入り後は美しい林家あずみさんの三味線漫談から、“いっちょうけんめい…”一朝師匠「桃太郎」正楽師匠の紙切り「サンタクロースの凧揚げ」ときて、

トリ(主任)は“待ってました”の市馬師匠の十八番「掛け取り」

客席もみんな市馬師匠の「掛け取り」に期待しているかのようで、妙に盛り上がります。

大みそかの日、借金取りの掛け取りに狂歌・けんか・芝居と繰り出してやりすごし、最後に来たのが“三波春夫”好きな魚屋さん

「こんにちわ~♬、こんにちわ~♬」とお出迎え、三波春夫・三橋美智也とノリノリに気持ちよさそうに歌いだし、客席からも盛大な手拍子と拍手(演目内ではこれを長屋の連中とうまく置き換えられました…)

〆は「東京五輪音頭」の替え歌で無事幕が下りました。

年の瀬に定番の「芝浜」もいいですが、ノリノリで陽気な「掛け取り」もにぎやかでいいですね。

市馬師匠の歌声で、今年もハッピーエンドで寄席興行は終わりました。
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