哲ノート

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掛け取り -浅草演芸ホール十二月中席-

2021-12-14 23:25:22 | 落語・浪曲・講談・演劇・芸能
2021年最後の寄席は浅草演芸ホールから・・・(あの師匠がトリですから)

今年は今回の「浅草」での寄席見物が多かったです、今までの浅草演芸ホールでの寄席のイメージは、観光スポットとあって観客のなかに「団体旅行客」が混じりこんで

にぎやかになるのはいいんですけど、「観光目的」での寄席見学みたいなもんで、寄席を楽しむより「見に来た」という感じで、なんといったって「途中入場」そして「途中退席」を

平気でやっちゃうところが嫌だったんです。しらけちゃうんです。(今日の興行でもはとバスのツアーで数人のご婦人方が途中入場して、3つの演目を見終わったら“いきなり”帰っちゃった・・・)

一気にポカ~ンと客席に穴が空いちゃうみたいで、演者もやりにくかったろうと思います。

でも「コロナ禍」の影響で、こういう“見物客”がいなくなって、もともと他の寄席よりも演者の人数が多いのもあっておもしろくなったんですよね。(浅草の観客の質は???ですけど…)

さてさて、12月師走の寄席興行は毎年鈴本の「芝浜」を聴く特別興行に行っていたのですが、今年はスケジュールがあわなくて・・・

そしたら浅草で柳亭市馬師匠がトリをとるじゃありませんか・・・これは期待しちゃいましょう…で、さっそく。

  

今日は朝から寒く、興業が始まるころには雨が降り出し「真冬」の天候。開演前に集まった観客も10名くらいでちょっと寂しい感じですが、「寄席が好き」な方々で少数精鋭いい感じです。(終演の頃でも40名くらいですかね)

開口一番は「真田小僧」から「出来心」「善光寺」「洒落小町」「他行(初聴)」「猫と金魚」「ぼやき酒屋」「元犬」「短命」「猫の皿」「吉田課長」「つぼ算」・・・と、色物さんもふくめて入れ代わり立ち代わり演者が登壇

最前列で次々と変わる演者と演目に対峙して楽しんでいましたが、今までは池袋の最前列のライブ感は他にはないものと思っていましたが、

浅草の最前列の真正面は演者がすぐ目の前で(2メートルもないんじゃないかなぁ)、これは浅草の方が近いじゃないですか、演者と目と目が合っちゃって、こちらも“うっかり”できない緊張感を味わえます。

こういったライブ感を味わえて、やはり「寄席」はおもしろいし楽しいですよね・・・そしてあっというまに4時間過ぎて、昼席トリの市馬師匠が登壇

・・・・いきなり始まりましたよ「掛け取り」(よぉ、待ってました!!)

「狂歌」から「喧嘩早い」、そして大家さんが来ると・・・三波春夫「♬こんにちわ~こんにちわ~」と始まりました、今日は12月14日討ち入りの日で「俵星玄蕃」も交え美声で一席謳いあげちゃいます。

もう師走・年の瀬は市馬師匠の「掛け取り」聴かなくちゃ・・・って感じで、場内は大盛り上がりでした。(ホント今日来てよかったぁ!!)

今年の寄席見物は市馬師匠の「掛け取り」で見事に締まりました。(ホント、いい一年でした・・・(あ、まだ早いかぁ)




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